60 / 89
ロング帝国 ルーク
6話
しおりを挟むハルは、ハドソンを見送ったあと、3階の部屋に行き、鍵を開けて中に入って、きちんと鍵を閉めた。
「《結界》《クリーン》」
ハルは念の為に部屋の中に結界を張ってから自分とアキにクリーンを掛けて綺麗にした。
「おぉー、綺麗。」
〔そうだねー。〕
部屋は、壁がクリーム色で、床はブラウンだった。
ベット、テーブル、イスが二脚、棚が置いてある。全て木、本来の色で置いてある。
「よっと、お、ふわふわ……。」
ハルは早速ベットに座り、感触を確かめている。
〔ほんと?……、おぉー、ほんとだー。〕
感動しているハルに触発されて、アキもベットに飛び乗った。
「ねぇ、アキちゃん、この後どうする?」
〔うーん、ギルドで結構時間使ったからもう夜ご飯の時間だからご飯にしよっか。〕
「そう言われるとお腹すいてきた…。」
グゥ……
〔ふふっ、宿では朝とお昼は出るって言ってたから夜ご飯は、食堂に行って、お金払って食べるかここで食べるか、どうする?〕
「うーん、食堂のご飯も気になる…、うーん、よし、ここで食べる!」
〔そう?気になるんじゃないの?〕
「気になるけど、今日は色々して疲れたから、食堂に行って絡まれでもしたらめんどくさい…。それに加減出来なさそう。」
〔それもそうだね。ここでのんびり食べよか。〕
「うん。お願いします。」
〔じゃあ、何がいい?〕
「うーん、お肉。」
〔やっぱり。〕
「あ、ダメだった?」
〔ううん。疲れてるしお肉にしてあげようかなって思ってたの。考えが一緒だったなって。それに、昨日海老だったし。〕
「そっか。」
〔どーゆー系が良い?〕
「うーん、お肉って、煮込んだりとか出来ないの?」
〔出来るよ。〕
「じゃあ、それで!味は任せる!サラダとスープも!」
〔はいはい。じゃあ、出来たら呼ぶから待ってて。〕
「はーい。」
アキは料理を作り始め、ハルはやることが無くてベットでゴロゴロしている。
〔ふぅ、完成。〕
1時間も掛からずに夕飯が完成した。
〔ハルー、出来たよー。〕
「すぅー……、んぅ……。」
〔ありゃ、寝ちゃってる。
(色々な人と関わったから疲れちゃったか。
それに、ローガンに対するあの反応…。似てるからってあんなに怯えるって事は、かなりのトラウマになってるんだろうな……。)
でも起こさないと。
おぉーい、ハルー、起きろー。〕
アキはベットに飛び乗りハルの頬っぺたを肉球でぺちぺち叩いた。
「んんぅ……、んぅ?アキ、ちゃん…?」
〔うん、おはよ。夕飯出来たから食べよ。〕
「寝てた…。うん、食べる。」
〔疲れたんでしょ。てか、寝起きで食べて大丈夫?〕
「大丈夫。」
〔そっか、じゃあ「いただきます。」〕
パクッ
もぐもぐ
〔……どう?〕
「美味しい!何これ!?」
〔ビックバードのお肉と野菜で作ったクリーム煮。〕
「めちゃくちゃ美味しい!」
〔なら、よかった。〕
「スープもサラダも全部美味しいよ!」
〔キノコたっぷりのスープにしてみた。サラダは今日は、クリーム煮が味濃いめだから普通の生サラダにドレッシング掛けただけだよ。〕
「でも、全部ほんとに美味しい!」
〔なら、よかった。〕
鍋いっぱい作ったクリーム煮とスープとボウルいっぱいに作ったサラダは、全て綺麗にハルが食べきった。
「ごちそうさまー、美味しかったー。」
〔なら、よかった。〕
アキは、洗い物をして、先にベットに入ったハルに続いてベットに入った。
「ねぇ、アキちゃん」
〔んー?〕
「クッション出してー。」
〔ん?寝ずらい?〕
「うーん、ちょっと…?」
〔じゃあ、ベット変える?〕
「え、」
〔このベット仕舞ったら多分出るよ。〕
「でも部屋いっぱいになっちゃうよ。」
〔それもそっか。〕
「いつものクッションとタオルケットがあれば大丈夫。」
〔わかった。〕
アキは、ベットを変えることを諦めて、タオルケットとクッション2個を取り出した。
〔はい〕
「ありがとう。じゃ、アキちゃん、おやすみ。」
〔うん、おやすみー。〕
さっき少し寝ていたが余程疲れていたのかハルはすぐに寝始めた。
〔ふふっ、おやすみ。〕
クッションを抱っこして寝ているハルに顔をほころばせてからクッションとハルの腕の間に入ってアキも寝始めた。
0
お気に入りに追加
262
あなたにおすすめの小説
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
RD令嬢のまかないごはん
雨愁軒経
ファンタジー
辺境都市ケレスの片隅で食堂を営む少女・エリカ――またの名を、小日向絵梨花。
都市を治める伯爵家の令嬢として転生していた彼女だったが、性に合わないという理由で家を飛び出し、野望のために突き進んでいた。
そんなある日、家が勝手に決めた婚約の報せが届く。
相手は、最近ケレスに移住してきてシアリーズ家の預かりとなった子爵・ヒース。
彼は呪われているために追放されたという噂で有名だった。
礼儀として一度は会っておこうとヒースの下を訪れたエリカは、そこで彼の『呪い』の正体に気が付いた。
「――たとえ天が見放しても、私は絶対に見放さないわ」
元管理栄養士の伯爵令嬢は、今日も誰かの笑顔のためにフライパンを握る。
大さじの願いに、夢と希望をひとつまみ。お悩み解決異世界ごはんファンタジー!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!
古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。
そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は?
*カクヨム様で先行掲載しております
こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果
てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。
とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。
「とりあえずブラッシングさせてくれません?」
毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。
そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。
※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~
土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。
しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。
そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。
両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。
女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる