猫ちゃんの異世界、旅日記。

椿姫哀翔

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魔の森

26話

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〔じゃあ、ご飯作ろっか。〕
「うん!お腹空いた。」
〔はいはい、ハンバーグにしたいんだけど、ハル、いい?〕
「う、うん…!頑張る!」
〔ふふっ、お願いね。〕

それからアキとハルは、いつもより沢山のハンバーグを作った。

「すごい、いっぱいある!」
〔いつも、なんだかんだ食べちゃうでしょ?だからいつもより沢山作って、明日の朝ごはんにしようかなーって思って。〕
「残るかなー?」
〔嘘でしょ!?これ、全部食べれる!?〕
「わかんないけど。」
〔食べれるなら食べても良いけど、体調悪くなるまで食べないでよ。〕
「分かったー。」
〔では、「いただきまーす」〕

いつもより沢山のハンバーグとサラダとコンソメスープは、ほぼ全て無くなった。

「ごちそうさまー。今日も美味しかったー。」
〔……、なら、よかったんだけど、〕
「ごめんね、アキちゃん、残しちゃった。」
〔あー、いや、うん、大丈夫。まさか、2個しか残らないとは思わなかった…。〕
「じゃあ、何個残ると思ってたの?」
〔うーん、5個か6個ぐらいかなーって思ってた。〕
「そっかー、食べちゃってごめん…?」
〔ううん、全然食べてよかったんだけど、ただビックリしただけ。体調は悪くない?大丈夫?〕
「うん。問題ない!」
〔なら、よかった。〕
「片付けたらさ、一緒にお風呂入ろー。」
〔へ?良いけど、いつも、一緒はヤダって言ってたじゃん。〕
「うん。でも、今日で此処に居るのも最後だからさ。魔の森でゆっくり、のんびりなんてあんまり出来ないでしょ?せっかくだから一緒に入ろうかなって。」
〔そうだね、結界張っててもあんまり気は抜けないかもね。〕
「でしょ。」
〔じゃあ、一緒に入ろうか。〕
「うん!」

《クリーン》でも綺麗になるが、前世、日本人だったためお風呂に入りたくなったアキは、フィスィに来た次の日にお風呂を作った。

ハルを迎え入れてからもお風呂に入っていた為、ハルが物珍しげに見ていたため一緒に入った。
それからハルもお風呂が好きになった。

ザブーン…

〔ふう…、久しぶりに一緒に入るねー。〕
「うん。ふぅ…、気持ちー。」

少しぬるめのお湯にして、ゆっくりおしゃべりしながら2時間ほどお風呂に入っていた。

〔さて、お風呂にも入ったし、明日に備えて少し早いけどもう寝よっか?〕
「うん。」
〔じゃあ、おやすみー。〕
「うん、おやすみ。」

ベットに入り、アキはハルに抱っこされながら眠りについた。

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