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魔の森
15話
しおりを挟む〔じゃあ、続きしようか。〕
「うん!」
〔このお肉に味付けるから、ハル、手で混ぜて。〕
「手で!?」
〔うん。手でやるのが1番混ざりやすいから。だから私、食べたいのに作るのやめてたんだ。〕
「なるほど…。アキちゃんが手で混ぜたら毛だらけになっちゃうもんね。」
〔うん。〕
アキはボールにお肉と魔法で軽く火を入れた玉ねぎを入れヴィオにもらった前世の食材の卵とパン粉と豆腐と牛乳と胡椒を入れ、フィスィにもある塩と醤油を入れた。
〔はい、ハルお願いします。しっかり混ぜてね。混ぜ具合としては、ネチョネチョしてくるまでです。〕
「…、分かった…。」
ネチョ
「うひぃ…、ひぃゃあ…。」
〔頑張れ!〕
「う、うん…。」
しばらく混ぜてたらアキの望むぐらいになってきた。
〔いいよ。ありがとう。〕
「はいゃー」
〔変な声。気持ち悪かったでしょ。手洗ってきな。〕
「うん。」
〔水道の所に白い石みたいのあるでしょ。〕
「うん、これなに?」
〔それは石鹸。それ使って洗いな。油落ちるよ。〕
「え、石鹸!?高いんじゃ……。」
〔大丈夫。ヴィオ様から沢山貰ったから使って。〕
「え、じゃあ、お言葉に甘えて、使わせてもらいます。」
ハルが手を洗っているあいだに魔法で形を整えて、かまどの火にフライパンを乗せて焼き始めた。
ジュージュー
「ん!いい匂いする!」
〔でしょ。ハンバーグの他は、お昼に残ったスープとサラダにしようね。あとお米で食べよっか。〕
「お米?」
〔うん。フィスィじゃあまり食べられてないけど、前世だと主食だったんだよ。なんにでも合うし、お腹にたまるから私は好き。〕
「そうなんだ。楽しみ。」
〔前に炊いたのインベントリにあるからそれでもいい?〕
「もちろん!」
そうこうしているあいだにハンバーグが焼けた。全て皿に乗せて、フライパンに残った肉汁にケチャップとソースと少しの砂糖を入れてソースを作っていく。
キレイにお皿によそって最後にソースを掛けて出来上がり。
〔はい、出来たよ。〕
「わぁー!美味しそう!早く食べよ!」
〔はいはい、落ち着いて。
せーの、「いただきます」〕
ぱくっ
「んん!めちゃくちゃ美味しい!」
〔ならよかった。おかわりあるからいっぱい食べてね。〕
「うん!」
作ったハンバーグとお昼に残ったスープとサラダとインベントリに残しておいたお米を全て食べきってしまった。
「美味しかったー!ごちそうさまー。」
〔喜んでもらえてよかったよ。〕
「めちゃくちゃ美味しかった!また作ろ!」
〔いいよ。でも、お肉混ぜるのはお願いするよ?〕
「う、うん…、が、がんばる…。」
〔ふふっ、さて、片付けしたら魔力解放しちゃおうか。〕
「うん!お願いします!」
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