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レオンハルトside
3話
しおりを挟む無理やり馬車に乗せられ、2時間ほど粗悪な道を走った。
もう空は日が沈み始めている。
「降りろ。」
「っ、」
ドシャッ
衛兵に無理やり馬車から出されて、顔から地面に落ちた。
「ギャハハハハッ。それはウケるだろ!ナイスだ!」
「ちっ、おい、立て。」
「っ…。」
「このままこの森を真っ直ぐ進め。間違っても国に戻ってくるな。分かったな。」
「っ、は、い…。」
「おいおい、まてよ。」
「なんだ。」
「こんなとこまで乗せてきたんだからご褒美あっても良くねーか?」
「意味がわからない。」
「だからさ、こいつを殴るんだよ!親である陛下に捨てられたなら殴ってもいいよな。」
「知らん。俺は帰るぞ。」
「待てよ、どうやって帰るんだよ。馬車は1つしかないぞ。」
「それはお前が持って帰ってこい。俺は帰る。」
「だから、どうやって」
「《テレポート》」
シュンっ
「ちっ、そうだった。あいつはテレポート出来たんだった。あー、ウザ。
さて、誰も居なくなったから殺ろっか。」
「っ、や、やめて…。」
「イ、ヤ!」
ドゴ、バキ、ゴキ
「ワハハハハッ!
最高!ガキを殴るのこんなに楽しいのか!」
ぼくはあれから1時間ほど殴られ蹴られてる。
顔は腫れ、腕やお腹、足は折れてる所もある。
「もう、やめ、」
「うるせー!
辞めるわけねーだろ!」
バキ
「ぐっ、」
「泣け泣け!」
カサッ
「ん?なんか音したか?」
「「「「ワオーン!!」」」」
「っ、ウルフ!
ちっ、こいつの血の臭いで寄ってきたか。
しゃーね、ズラかるか。
じゃーな、ガキ。
生き延びれるといいな。」
「まっ、て…」
衛兵は馬車に乗って行ってしまった。
「くぅっ、動けぇ、!たあ、ダメだ…。」
ど、どうしよ。
全然動けない。
「グルルル、ガオッ!」
「っ、」
ザッ
くるっ!
「にゃー!」
ドカーン!!
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