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お兄ちゃんの秘密。
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「この子は俺の使用人だ。」
「えっと…アルです。よろしくお願いします」
サブの背中から少し顔を出して言う。
「っか、かわいい!!!」
「攫ってきたのではないのですか」
「絶対召使いなわけない…(恋人に決まってる)」
色々言う三人衆。内二人はサブを疑う発言をしている。騎士団総長にそんな態度してもいいのかな、案外そういうところ軽いのかな。
「攫ったとはなんだ。正式に召使いになったんだぞ、疑うな」
「そう言われても…こんな可愛い子、攫わない限り居ないというか、ここら辺で噂も聞いたことがないのですが…」
「そうだ!天使ではないか!」
「この子はあの村出身だ、可愛いのも当然だろう」
サブがそういうと、突然押し黙ってじーっとこちらを見てくる3人。緊張する…。
「そうか、それなら分かるかも…」
何かわからないけど、話が纏まってよかった。
納得した3人と別れ、再び歩き出す。
「そういえば、どこに向かってるの?」
「俺の執務室だ。合わせたい人がいる」
「?そうなんだ」
♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜
再び前から人が来る。
……って、お兄ちゃん?!
と、サイアさん!?
こんなところでまた会えるなんて嬉しいなぁ。
「お兄ちゃん!サイアさん!こんにちは」
「アル?!どうしてここにいるんだ」
「サブのところで働くことになって、今はその最中というか」
「っそんなの聞いてないぞ!」
「ぅえ?!ごめん…?」
般若のような顔をしてサブに迫るお兄ちゃん。
「無理やりじゃないだろうなぁ??」
敬語など使わずにサブに迫るお兄ちゃん。上司だよ?その態度で正解なの?しかし、気にせず答えるサブ。威厳もクソもないでは無いか。仮にも、1番と言っていいほど偉い人なのに。
「ああ、もちろん合意の上だ」
「本当か?アル?」
「う、うん…」
「なんか自信なさげだぞ。本当は違うんじゃないか?!」
「ほ、本当だって!」
興奮するお兄ちゃんを宥める。なんでそんなに疑うの?!そんなに信用ない?!
「ああ…ついに僕の可愛い弟が…汚されてしまうのか」
「まあ、そうだな」
「そうなの?!」
まあ確かに、使用人と言えば汚れるような仕事もあるだろうけど。庭掃除とか、色々ね。でもわざわざ聞くことかな?!
「もういいってお兄ちゃん!」
「えっ?!でもまだ確認したいことが山ほどーーー」
「またあとにして!」
いたたまれなくなった僕はサブの手を引いてお兄ちゃんの前から去る。お兄ちゃんなんでそんなに過保護なの。僕もう大人なのに。
「うわー!アルが男の手を引いてるよぉ…。見たくない、見たくない…。目がああ!!」
「ムスカ…。あのな、もうアルくんもいい歳だろう?そろそろ許してもいいんじゃないか?」
「だって…ずっと一緒にいたから…まだ納得できない!」
「そんなお前だって、相手がいるだろう?アルくんに反対されたらどうなんだ?」
「…困る」
「だろう?だったら許してやればいいじゃないか。王子も困るだろうし」
「やめろやめろーーー!!!ここでそんな話っ誰が聞いてるか分からないんだぞ?!慎んでくれ!」
「もうみんなに言えばいいじゃないか、気にすることないのに」
「恥ずかしいの!」
「…何を言ってるんだか…」
近くで王子が見ていることなど露知らず。嫉妬の視線を受けて背筋が凍るサイアであった。
「えっと…アルです。よろしくお願いします」
サブの背中から少し顔を出して言う。
「っか、かわいい!!!」
「攫ってきたのではないのですか」
「絶対召使いなわけない…(恋人に決まってる)」
色々言う三人衆。内二人はサブを疑う発言をしている。騎士団総長にそんな態度してもいいのかな、案外そういうところ軽いのかな。
「攫ったとはなんだ。正式に召使いになったんだぞ、疑うな」
「そう言われても…こんな可愛い子、攫わない限り居ないというか、ここら辺で噂も聞いたことがないのですが…」
「そうだ!天使ではないか!」
「この子はあの村出身だ、可愛いのも当然だろう」
サブがそういうと、突然押し黙ってじーっとこちらを見てくる3人。緊張する…。
「そうか、それなら分かるかも…」
何かわからないけど、話が纏まってよかった。
納得した3人と別れ、再び歩き出す。
「そういえば、どこに向かってるの?」
「俺の執務室だ。合わせたい人がいる」
「?そうなんだ」
♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜
再び前から人が来る。
……って、お兄ちゃん?!
と、サイアさん!?
こんなところでまた会えるなんて嬉しいなぁ。
「お兄ちゃん!サイアさん!こんにちは」
「アル?!どうしてここにいるんだ」
「サブのところで働くことになって、今はその最中というか」
「っそんなの聞いてないぞ!」
「ぅえ?!ごめん…?」
般若のような顔をしてサブに迫るお兄ちゃん。
「無理やりじゃないだろうなぁ??」
敬語など使わずにサブに迫るお兄ちゃん。上司だよ?その態度で正解なの?しかし、気にせず答えるサブ。威厳もクソもないでは無いか。仮にも、1番と言っていいほど偉い人なのに。
「ああ、もちろん合意の上だ」
「本当か?アル?」
「う、うん…」
「なんか自信なさげだぞ。本当は違うんじゃないか?!」
「ほ、本当だって!」
興奮するお兄ちゃんを宥める。なんでそんなに疑うの?!そんなに信用ない?!
「ああ…ついに僕の可愛い弟が…汚されてしまうのか」
「まあ、そうだな」
「そうなの?!」
まあ確かに、使用人と言えば汚れるような仕事もあるだろうけど。庭掃除とか、色々ね。でもわざわざ聞くことかな?!
「もういいってお兄ちゃん!」
「えっ?!でもまだ確認したいことが山ほどーーー」
「またあとにして!」
いたたまれなくなった僕はサブの手を引いてお兄ちゃんの前から去る。お兄ちゃんなんでそんなに過保護なの。僕もう大人なのに。
「うわー!アルが男の手を引いてるよぉ…。見たくない、見たくない…。目がああ!!」
「ムスカ…。あのな、もうアルくんもいい歳だろう?そろそろ許してもいいんじゃないか?」
「だって…ずっと一緒にいたから…まだ納得できない!」
「そんなお前だって、相手がいるだろう?アルくんに反対されたらどうなんだ?」
「…困る」
「だろう?だったら許してやればいいじゃないか。王子も困るだろうし」
「やめろやめろーーー!!!ここでそんな話っ誰が聞いてるか分からないんだぞ?!慎んでくれ!」
「もうみんなに言えばいいじゃないか、気にすることないのに」
「恥ずかしいの!」
「…何を言ってるんだか…」
近くで王子が見ていることなど露知らず。嫉妬の視線を受けて背筋が凍るサイアであった。
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