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手紙が書きたい!
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翌朝。あの後よく眠れなかった僕は、必死に起きた。従事が寝坊なんてありえないもんね。
「おはよぉ……さぶ」
「おはよう、アル」
今日もかっこいい。やっぱり貴族はみんな美形…?いや、僕と同じ平民のお兄ちゃんがあんなにかっこいいんだから、それは違うか。差別なし!
そして突然だけど、僕は
「あのねぇ、さぶ?ぼく、手紙を送りたいの…」
といった。
王都に住んでるお友達のウェンは、僕がこっちに来たことを知らないだろうから、伝えておきたいんだ。
「手紙?」
「うん、ぼく、手紙を送りあってる子がいてね?そのこ、僕がここに来たこと知らないだろうから教えておきたくて」
「あぁ……そうだな。じゃあ、手紙は家に来る郵便に渡しておく」
「いいの?!ありがとぅ…」
嬉しくなった僕は、心を込めた全力の笑顔をサブに送った。
「っ!(可愛い)」
「相手には、どこに送ってって言えばいいかな?」
「…私の名前を書いておけば大丈夫だと思うぞ。⟬サブの家に届けてね ⟭って書けば届けてくれるだろう」
「すごぉい!!ぜひ、そうさせてもらうね?」
「ああ、勿論だ」
やったー!ここに来てから、ウェンに手紙送れるか不安だったんだよね。
「アル」
「んー?」
「俺の職場に来るか?」
「うん!」
サブの職場って……騎士団だよね?!
もしかして、ウェンにも会えたりするかなぁ。騎士団長さんだから難しいかな?
あるがそう思う中で、サブは「アルと馬車デートからの職場デートだ」と思っていたことは露知らず…。
♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜
騎士団の建物に着いた。
練習場かと思われる場所には、屈強な男の人が沢山いる。サブもそうだけど、やっぱり騎士の人は筋肉すごいんだなぁ。サブは着痩せするから脱ぐと尚すごい。
サブに案内され、敷地内を回る。
ここに来るため馬車に乗っていた時、サブが騎士団について教えてくれたんだ。
騎士団には、二つの騎士団があって、一つ目が白犬騎士団。主に王族、貴族を護る人達。二つ目が黒猫騎士団。主に魔物を狩り民衆を護る人達。
で、サブがこのふたつの騎士団を取りまとめるリーダー。騎士団総長なんだって!
かっこいいな。そういえば、ウェンはどっちの騎士団長なんだろう?
そしてここ、騎士団の基地とも言えるこの建物は、ふたつの騎士団が共に暮らしているらしい。サブのように近くに住んでいる人は、寮に入っていないらしいのだけれど。
そして、黒猫騎士団が早く駆けつけられるように、王様たちが住んでいるお城に隣接してるんだって!
そうして先程サブに教えてもらった事を頭で繰り返していた時、前から人達が歩いてきた。
汗をかいているから、訓練後なのかな。中にはサブよりも大きな人がいて、すごい圧迫感がある。
「騎士団総長!お疲れ様です!!その子誰っすか?!」
「おはようございます、そちらの子はどなたですか?」
「総長、その子はどうしたんですか?」
…なんか、すごく僕に興味を持ってくれてる…。
嬉しいけど、大きいからちょっと怖い。
サブの後ろに隠れると、サブが守ってくれるように前に立ってくれた。
「お前たち、アルが怯えている。もう少し下がれ」
「「「はーい…」」」
少し覇気を纏ったサブに圧倒されて下がる三人。なんか可愛いなぁ。
「おはよぉ……さぶ」
「おはよう、アル」
今日もかっこいい。やっぱり貴族はみんな美形…?いや、僕と同じ平民のお兄ちゃんがあんなにかっこいいんだから、それは違うか。差別なし!
そして突然だけど、僕は
「あのねぇ、さぶ?ぼく、手紙を送りたいの…」
といった。
王都に住んでるお友達のウェンは、僕がこっちに来たことを知らないだろうから、伝えておきたいんだ。
「手紙?」
「うん、ぼく、手紙を送りあってる子がいてね?そのこ、僕がここに来たこと知らないだろうから教えておきたくて」
「あぁ……そうだな。じゃあ、手紙は家に来る郵便に渡しておく」
「いいの?!ありがとぅ…」
嬉しくなった僕は、心を込めた全力の笑顔をサブに送った。
「っ!(可愛い)」
「相手には、どこに送ってって言えばいいかな?」
「…私の名前を書いておけば大丈夫だと思うぞ。⟬サブの家に届けてね ⟭って書けば届けてくれるだろう」
「すごぉい!!ぜひ、そうさせてもらうね?」
「ああ、勿論だ」
やったー!ここに来てから、ウェンに手紙送れるか不安だったんだよね。
「アル」
「んー?」
「俺の職場に来るか?」
「うん!」
サブの職場って……騎士団だよね?!
もしかして、ウェンにも会えたりするかなぁ。騎士団長さんだから難しいかな?
あるがそう思う中で、サブは「アルと馬車デートからの職場デートだ」と思っていたことは露知らず…。
♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜
騎士団の建物に着いた。
練習場かと思われる場所には、屈強な男の人が沢山いる。サブもそうだけど、やっぱり騎士の人は筋肉すごいんだなぁ。サブは着痩せするから脱ぐと尚すごい。
サブに案内され、敷地内を回る。
ここに来るため馬車に乗っていた時、サブが騎士団について教えてくれたんだ。
騎士団には、二つの騎士団があって、一つ目が白犬騎士団。主に王族、貴族を護る人達。二つ目が黒猫騎士団。主に魔物を狩り民衆を護る人達。
で、サブがこのふたつの騎士団を取りまとめるリーダー。騎士団総長なんだって!
かっこいいな。そういえば、ウェンはどっちの騎士団長なんだろう?
そしてここ、騎士団の基地とも言えるこの建物は、ふたつの騎士団が共に暮らしているらしい。サブのように近くに住んでいる人は、寮に入っていないらしいのだけれど。
そして、黒猫騎士団が早く駆けつけられるように、王様たちが住んでいるお城に隣接してるんだって!
そうして先程サブに教えてもらった事を頭で繰り返していた時、前から人達が歩いてきた。
汗をかいているから、訓練後なのかな。中にはサブよりも大きな人がいて、すごい圧迫感がある。
「騎士団総長!お疲れ様です!!その子誰っすか?!」
「おはようございます、そちらの子はどなたですか?」
「総長、その子はどうしたんですか?」
…なんか、すごく僕に興味を持ってくれてる…。
嬉しいけど、大きいからちょっと怖い。
サブの後ろに隠れると、サブが守ってくれるように前に立ってくれた。
「お前たち、アルが怯えている。もう少し下がれ」
「「「はーい…」」」
少し覇気を纏ったサブに圧倒されて下がる三人。なんか可愛いなぁ。
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