天使と言われている僕は公爵家のメイドになります。

こんぶ

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想い人は突飛な行動をする* sideウェン

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アルの体を洗っていた時、頭を洗っていた時よりも可愛い声を出すものだから、襲い掛かりそうになるのを必死にこらえた。

「次は……ぼくかな?」
「ああ、よろしく頼むよ」

髪を洗おうとしてくれていたので、もう既に洗っていることを伝えるとでは体を洗うと告げたアル。 
「じゃあもう上がろうか」とでも言うのかと思っていたから正直驚いた。

こちらをちろちろと見ながら、ボディーソープを出す。小動物みたいだ。

そして、アルの柔らかくて小さな手が俺の背中を這う。俺は貴族と言えど、あまり人に世話をされるのは好かない。なぜなら、落ち着かないから。子供の頃から、こういう違和感があるのだ。まあ、アルは例外である。むしろ世話されたい。

そんなことを考えていたら、背中に注がれる視線に気がついた。一瞬、「世話されたい」などと変態極まりないことを考えていたことが見え透けたのかと焦ったが、視線の先にあるものでわかった。

きっと、背中にある傷を見たのだろう。アルは、とても悲しい表情で見ている。俺が望んだ、騎士になりたいと思ってついた傷であるから、あまり気にしてないのに。アルは優しいんだなと再確認した。

「サブ、どこまで洗えばいい?」
「できる所まででいいぞ」
「はーい」

と言いながら、あるの頭の上にはてなマークが飛んでいた。けれど、この機会でアルの触れ合いの許容範囲を知りたいと思ったのだ。

アルは腕を洗い始めた。そこまでは許容なんだな。嬉しい。
そう思っていたら、アルの手が前に来る。そこまでいいのか?!と嬉しさに心躍らせていたのも束の間、興奮しすぎていたのか起立している自身のものに気が回せなかった。
アルが抱きついてくるようにして前に手をやり、何を思ったのか硬くそそり立ったものに触れた。柔らかい手に触れ、一気に興奮して大きさを増した気がする。

確かに、アルの腕の太さよりか太くて、 勘違いするかもしれないが、

「腕……?三本目……?!」

と囁いてるのは驚く。どうして腕だと思うのか。
形も熱さも違うっていうのに。天然すぎて困る。

「っ?!は、アル?!」
「んー?これなぁに?」
「っいや、ナニって……!!」

俺が焦っていることに、心底不思議そうな顔をするアル。そりゃ焦ったりするだろう、好きなんだから。

アルは、探るように触れてくる。やめてくれないか……鼻息が荒くなりそうだ。
手の動きが大胆になってきたため、慌てて止める。

「ちょっ、アル、そこまでにして欲しいのだが」
「なんで??」
「それは……」

自身の触っているものが何なのか、まだ気づいていないのだろう。 
ぽけっとしたアルは、様子を見ようと思ったのか俺の前に来た。
アルは目を見開く。

「これ、もしかしてサブのおちんちん?!」
「あ、ああ」

おちんちん……なんて可愛い言い方をするんだ。ついチンピクしてしまった。

「僕こんなに大きいの初めて見た」
「っ!そ、そうか……////ぅえ?!な、なんで触ってるんだ?!」
「んっ、おおきい……」
「っあまり煽らないでくれ」

少し顔を赤らめて「大きい」と言われてしまっては、照れるしかないだろう。男冥利に尽きるものだ。
煽っていることに自覚のないアルに、つい手を出してしまいそうになる。女々しいと思うかもしれないが、まだ気持ちを伝えていないのに繋がるのは嫌なんだ。


少々手荒くなってしまったが、アルを風呂から出して自信を慰めるのであった。
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