天使と言われている僕は公爵家のメイドになります。

こんぶ

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お風呂にいたのは*

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僕は、侍従だから当然一人でお風呂に入る。公爵家だからといって、侍従なのに侍従さんがお世話してたらおかしいもんね。
だけど、僕は平民のお風呂しか知らない。平民の僕は、高位貴族様のお風呂なんて知らない。なにか壊したりしないだろうか。

そう思いながらお風呂の扉を開けると、モヤモヤしたお風呂の中に人影が見えた。
少しホラーだが、声を出してくれたから直ぐに誰なのかわかった。

「なぜここにいるんだ?」
「それは……ベンさんに風呂に入ってって言われたから」
「そういう事か……(ベン、まだ俺たちは付き合ってもないのだがな)」
「?そういうことって?」
「いや、なんでもない。」
「あ!僕邪魔なら出てるから!」

そう言ってお風呂から出ようとしたら……。

「待って!!」
「?!」
「すまん、一緒に入ろう」
「うん!」


♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜


サブと、隣同士で頭を洗う。
……石鹸の種類が多すぎて分からない。しかも、村と石鹸の形状も違ってどうすればいいのか分からない……。石鹸が石じゃなくて入れ物に入ってるよ……。

「サブ、これ、どうすれば出てくるの?」
「ああ、村と違ったりするのか」
「うん、教えてください!」
「勿論だ」

そういったサブは僕の背後に来て、抱き込むようにした。そのまま石鹸に手を伸ばす。
これは先端部分を押すと液体が出てくるらしい。不思議で面白いなあ。

それにしても……この体勢。なんかめちゃくちゃ恥ずかしい……。でも離して欲しくないな。
そう思っていたら、石鹸を出すだけでなくどうやら頭も一緒に洗ってくれるみたいで、液体を泡立て始めた。それが泡立てる行為でしかないんだけど、僕は何か恥ずかしくて、照れくさかった。
目を背けてると頭に手が来る。

「ん……」
「っ」

僕の頭に優しく乗せられた手に反応して小さく声が出る。

「あっ、そこ、きもちぃ……////」
「っ!ん、それは良かった」

優しく触ってくれるから目がとろんってなってくる。僕、頭皮弱いのかな?指が擦れる度に声が出そうになっちゃう。
声を我慢してたら胸がキュンキュンしてきちゃったから誤魔化すために身をよじる。

「ん、んぅ……」
「気持ちいいのか?」
「ぅん……もっとしてぇ」

後ろを向いて蕩けた目でそう言うと、サブは動揺した様子で髪をお湯で洗い流した。そのとき、必死に股間隠す仕草してたけどどうしてかな?

「体も洗っていいか?」
「うんっ、……優しくしてね?」
「っ///!ああ、もちろんだ」

お母さんに体を洗ってもらっていた時(5歳くらいまでかな?)に、「アルの肌は弱いから、優しく洗うんだよ」と言われていたから、サブにも教えた。ガシガシ洗うはずないけど、一応ね。

僕の体は弱いのに加えて敏感だから、頭以上に声が出てしまわないか不安だ……。

首、背中、腕をサブに擦られてても、他のことに気を紛らわせていると何とか声を出さずに済んだ。(ちょっと出ていたかもだけど)

そして前。お腹は僕の弱いところだから、緊張する。昔お兄ちゃんとくすぐり合いっこして1番くすぐったかったんだよね。

「んんっあ、くすぐったぃ……けど、きもち……」
「そうか、よかったな」
「うん……あぁっ!!!」

お腹の上にある胸を擦られた途端に盛大に声が出てしまった……恥ずかしい。

「くすぐったいか?」
「あっ、くすぐったい……ゃん!は、洗うの、ん、長くない?」
「そんなことないぞ」
「そう、かなぁ……?ん!」

サブは丹念に胸を洗う。爪を立てたりして……なんでそんなに時間をかけるの?!


♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜ 

はあ、はあ、地獄の時間がついに終わった……。

「次は……ぼくかな?」
「ああ、よろしく頼むよ」

サブは僕が入ってくる前にもう髪は洗ってしまったみたいだから、サブの体を洗う。



♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜


どうも作者です。挨拶遅れましたが、読んでいただきありがとうございます!

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