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公爵家はお城みたいで
しおりを挟む♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜
また数日かけて王都の公爵家に来た。見た目はお城みたいで、こんな所がお勤め先になるのかととても興奮してしまったんだ。そんな僕を見ても微笑んで頭を撫でてくれるサブは、とてもいい人だと思う。サブが撫でてくれた時、僕の胸が酷く高鳴ったのはなぜだろう?
……そういえば、僕はどこで暮らすのだろう。使用人の寮とかがあるのだろうか。
「ねぇサブ?僕ってどこで暮らすの?」
「公爵家だが……?嫌だったか?」
「えっ?!嫌ではないけど……迷惑じゃないかな」
「迷惑じゃない。むしろ有難いな」
「有り難……?」
そんな会話をして歩いていると、執事さんが現れた。使用人の中で一番偉い人らしい。ベンさんと言うらしい。
「ベン、この子が新しい使用人だ」
「それはそれは……とてもめでとうごさいますなぁ!ささ、侍従にお任せ下さい」
「ああ。さあアル、行ってこい」
「……は、はい……?」
♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜♪。.:*・゜
僕は訳が分からないままベンさんについて行った。サブさんがいない中公爵家に行くのは少し緊張したけど、これから働く時はずっとそうなんだと思ってやり過ごした。
そうして手渡されたのは……
「……メイド服?」
「すみません。アル様の体のサイズとなると、これになってしまいました」
「…………。」
いや、わかるよ?僕背小さいし。分かるけど、なんでメイド服??大昔居た女の人が着ていたとされているメイド服は、下はスカートになっていてスースーするらしい。まあ、僕はお母さんに子供の頃女の子用の服着せられてたし……いいけどさあ。文句も言ってられないよね、働かせてもらう身なんだし。
メイド服を着てみる。あ、もちろん、侍従さん達とは別の部屋でね。だって、僕の着替えてる姿なんて見苦しいだけだし。
この服すごくフリフリしてる。過剰に。しかも、りぼんも多量についてて、ガーターベルトもある。ガーターベルトは、丁度膝丈のスカートに隠れてるからいいけど、なんで使用人なのにこんなに豪華な服なんだろう?公爵家は使用人も豪華でいなくてはいけないみたいな決まりがあるのかな?
「あの、着たんですけど……どうですか?」
「ええ、とてもお似合いでございます。旦那様も喜ぶと思われますよ」
お世辞を言わせてしまい申し訳ない……旦那様とはサブのことかな?こんな僕でも心から喜んでくれるとしたら、とっても嬉しいな。……あれ?僕どうしてサブに喜んでもらえると嬉しいんだろう?
「さあ、そちらを脱いで、次はお風呂にございます」
「あ……わかりました」
お風呂……?なんでだろう、僕臭かったりして……?
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