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2章.授業を荒らして停学処分を受けた私は……
17.友人を説得します。
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「お断りします。」
私は、友人の頼みを突っぱねた。
「っ……………何故ですか?」
「そもそも、前提から間違っています。」
必要のない人間?違う。それは断じて違う。
「あなたは不要な人なんかじゃありません。何故そう思うのですか?」
「………恩を返せないどころか、恩人を退学に追いやりました。その挙句、こうしている今も手間をかけさせてしまっています。そんな人を、誰が必要としてくれるのでしょうか?必要としてくれる人なんて……」
「います。少なくとも、ここに一人居ます。」
「……えっ?」
自身で気が付けないというのなら私が教えよう。
「覚えていますか?あなたと出会ったあの日を。」
「……はい。仔猫を助けてくださいました。」
「実はあの日、私は……学園にはもう来ないつもりだったんです。」
「………えっ?」
「そんな時に、あなたに出会いました。あなたがいたから、私は学園に通い続けようと思えたんです。あなたがいなければ、今頃は辞めていた事でしょう。」
「えっ…?えっ……??」
当初は、王都立の図書館に入り浸る予定だった。だが、彼女との約束があったから学園に通っていた。ただそれだけだった。少なくとも、最初はそうだった筈だ。
だから、退学する時はサラッと挨拶だけして故郷に帰ろうと思っていた。
彼女が来なくなった1週間、ずっと気掛かりだった。
現に、危篤状態の彼女を見た時は酷く動揺してしまった。ずっと、これが毎朝見る悪夢であって欲しいと思っていた。
私自身、他人の運命に深く関わらない様にして来たはずだ。
それなのに、自分の都合で彼女を治療してしまった。
「聞こえないのあれば、何度でも言います。私にとって、あなたは必要な人間です。私には、あなたが必要なんです。」
「えっ…あっ……ぅぅ………」
それだけ、彼女を失うのが嫌だったって事だ。
まぁ、いわゆるアレだな。大切なものは、失って初めてわかるってことだな。
「ですから、そんな事……自分が不要な人間だなんて、言わないでください。」
「いえ…そんな……私なんて………」
"「(チロッ)」"
「ひぁっ!?」
「まぁ、あなたを必要としているのは私だけではない様ですがね?」
“「(シルッシルシルッ)ミ~!」"
「……ふふっ……そうみたいですね。(ナデナデ)」
やっと笑ってくれた。自己嫌悪は拭えたみたいだな。
さて、ここで本題だ。
「カンナさん。提案があります。」
このチャンス、今更手放したりなんてするかよ。
「うちで住み込みで働きませんか?」
「……へ?」
「実は私、退学になってないんですよ。」
「……はい?」
「まぁ、代わりに停学になりましたが。」
「……はい??」
やっぱり、そういうリアクションになるよなぁ。
「そういう訳で、まだしばらく王都には滞在するのでカンナさんにはこの屋敷で住み込みで働いて貰いたいんです。」
「……えっと………」
「取り敢えず、仕事の内容としては掃除・洗濯・炊事などの家事と、必要に応じて諸々の雑務もお願いするかと思います。賃金は追々相談と言う事で……」
何かを言う前に、手早くその他の就業条件を伝える。
「如何でしょうか?」
「……はい。とても高待遇だと思います。しかし…」
「それと、以前あなたが使用されていたあの小屋のカビ……呪いは、猫にも影響する恐れがあります。」
"「ミャウッ」“
「………えっ?!」
本当は、小屋どころか一帯が倒壊したんだけど、敢えて伏せる。話がまた拗れそうな予感がするからな。
「あなたが受けた苦しみを、この子も受ける事になるんです。あなたがうちで働いてくれるなら、この子の面倒も一緒に見ますよ。」
少し脅迫じみた言い方だが、彼女は自分の為には動かない。こういう自己犠牲の権化には、誰かの為に自分を大切にするって動機付けが必要だ。
「………」
これでも、大分迷っているみたいだ。仕方ない。切り札を出すか。
「……てのは、建前でして。実際は、私個人のわがままなんですよね。」
「……え?」
「私自身、この1ヶ月で分かったんですが……どうにもこの屋敷、広すぎて落ち着かないんですよ。」
「………えっと……」
「実際、掃除するのが凄く面倒くさいんです。自炊も最近は適当なものしか作れないですし……正直、1人暮らしでこの屋敷は広すぎです。」
「あの……」
「しかし、正規のハウスキーパーや家政婦さんを雇用するとなるとお金も大分掛かってしまいまして……どうしたもんかと迷っていたところなんですよ。」
「………」
「ですので、これは「取引」と言うよりは「お願い」なんです。私の都合ばかり押し付けて恐縮なのですが……これまでの恩返しだと考えて、雇われてはくれないでしょうか?」
「っ………!」
彼女が罪悪感を抱いてしまうと言うのなら、そんな必要はない奴だと思われれば良い。恩返しを大義名分にして強引に雇い入れる。
「もちろん、それでも嫌と言う事でしたら断ってくださっても構いません。しかし、出来れば…………頼みます。」
「…………」
さて、どうなるかな。
「……わかりました。お世話になります。」
しばらくの沈黙の後、確かに了承を聞き取った。
「不束ものですが、よろしくお願いします。」
「はい。こちらこそ。」
人生において、禍福は抗える縄の様に繰り返されるという。
だが、禍:福の割合が均等であるとは思えない。
少なくとも、私は前世でそう感じた。
この先の人生で、あの時死んだ方がマシだったと思える様な苦しみを彼女が経験するかもしれない。
少なくとも、私は前世で何度も経験した。
にも関わらず、インフォームドコンセントも無しに勝手に治療して勝手に助けてしまった。
死なせたくないという、私の我儘の為に。
これが私の罪滅ぼし…自己満足のためだって事はわかってる。側から見れば傲慢極まりないだろう。
だから、こうなった以上とことん傲慢になろうと思う。
それに、身近に居れば今回みたいな事にはならないだろう。少なくとも、私がそうさせない。
これから、どんな苦しみが待ち受けていようと、私が彼女を守ろう。今回の苦しみに見合う幸福を彼女が経験するその日まで。
「とは言っても、まだ病み上がりですので無理は禁物です。体調に違和感があったり、気になる事があれば聞いてください。」
「はい。わかりました。」
さて、次は……見た感じ、風呂に入っても問題無さそうだし連れてくか。
「では……取り敢えず、湯浴みでもしましょうか。(スッ)案内しますよ。」
「あっ…はい。(グッ)…助かります(スクッ)」
取り敢えず、数日くらいは様子見かな。
「(ズルッ)……あれ?」
「どうしました?」
「(スルルッ)……へ?(バサッ)」
「(ピシッ)…………」
カンナを覆う包帯が……解けた。
そういえば、取り替えやすい様に解け易く結んだっけ。
「…………」
「………あの、アレクさん?」
「(スン)……失礼。(ピシュルルルッ)風呂場へ参りましょうか。」
「はい。よろしくお願いします。」
包帯を巻き直し、風呂場へと向かった。
***
「……ここが風呂場です。一人で入れそうですか?」
「はい!大丈夫そうです。」
「………では、私は食事の用意をしてきます。プヨ、湯浴みの準備と……念のため諸々のサポートを頼む。あと、風呂が終わったら彼女をさっきの部屋まで案内してくれ。」
“「了解致しました。」"
「えっ?いえいえ、湯浴みを終えたら私も……」
「部屋に戻って、ゆっくり休んでください。それが、今のあなたの仕事です。わかりましたね??」
「っ………はい。」
そうして少しキツめに言いつけて、足速に風呂場を出た。
「(バタン)………」
普段から包帯をしていたが、彼女の容姿はある程度は予想していた。だから、彼女が美人である事はわかってた。わかってたんだよ。なのに……
「(ズルッ)……っ…////(ドキドキドキドキ)」
相変わらず、不意打ちに弱いな、私。
……参ったな。早速前途多難な予感がする。
私は、友人の頼みを突っぱねた。
「っ……………何故ですか?」
「そもそも、前提から間違っています。」
必要のない人間?違う。それは断じて違う。
「あなたは不要な人なんかじゃありません。何故そう思うのですか?」
「………恩を返せないどころか、恩人を退学に追いやりました。その挙句、こうしている今も手間をかけさせてしまっています。そんな人を、誰が必要としてくれるのでしょうか?必要としてくれる人なんて……」
「います。少なくとも、ここに一人居ます。」
「……えっ?」
自身で気が付けないというのなら私が教えよう。
「覚えていますか?あなたと出会ったあの日を。」
「……はい。仔猫を助けてくださいました。」
「実はあの日、私は……学園にはもう来ないつもりだったんです。」
「………えっ?」
「そんな時に、あなたに出会いました。あなたがいたから、私は学園に通い続けようと思えたんです。あなたがいなければ、今頃は辞めていた事でしょう。」
「えっ…?えっ……??」
当初は、王都立の図書館に入り浸る予定だった。だが、彼女との約束があったから学園に通っていた。ただそれだけだった。少なくとも、最初はそうだった筈だ。
だから、退学する時はサラッと挨拶だけして故郷に帰ろうと思っていた。
彼女が来なくなった1週間、ずっと気掛かりだった。
現に、危篤状態の彼女を見た時は酷く動揺してしまった。ずっと、これが毎朝見る悪夢であって欲しいと思っていた。
私自身、他人の運命に深く関わらない様にして来たはずだ。
それなのに、自分の都合で彼女を治療してしまった。
「聞こえないのあれば、何度でも言います。私にとって、あなたは必要な人間です。私には、あなたが必要なんです。」
「えっ…あっ……ぅぅ………」
それだけ、彼女を失うのが嫌だったって事だ。
まぁ、いわゆるアレだな。大切なものは、失って初めてわかるってことだな。
「ですから、そんな事……自分が不要な人間だなんて、言わないでください。」
「いえ…そんな……私なんて………」
"「(チロッ)」"
「ひぁっ!?」
「まぁ、あなたを必要としているのは私だけではない様ですがね?」
“「(シルッシルシルッ)ミ~!」"
「……ふふっ……そうみたいですね。(ナデナデ)」
やっと笑ってくれた。自己嫌悪は拭えたみたいだな。
さて、ここで本題だ。
「カンナさん。提案があります。」
このチャンス、今更手放したりなんてするかよ。
「うちで住み込みで働きませんか?」
「……へ?」
「実は私、退学になってないんですよ。」
「……はい?」
「まぁ、代わりに停学になりましたが。」
「……はい??」
やっぱり、そういうリアクションになるよなぁ。
「そういう訳で、まだしばらく王都には滞在するのでカンナさんにはこの屋敷で住み込みで働いて貰いたいんです。」
「……えっと………」
「取り敢えず、仕事の内容としては掃除・洗濯・炊事などの家事と、必要に応じて諸々の雑務もお願いするかと思います。賃金は追々相談と言う事で……」
何かを言う前に、手早くその他の就業条件を伝える。
「如何でしょうか?」
「……はい。とても高待遇だと思います。しかし…」
「それと、以前あなたが使用されていたあの小屋のカビ……呪いは、猫にも影響する恐れがあります。」
"「ミャウッ」“
「………えっ?!」
本当は、小屋どころか一帯が倒壊したんだけど、敢えて伏せる。話がまた拗れそうな予感がするからな。
「あなたが受けた苦しみを、この子も受ける事になるんです。あなたがうちで働いてくれるなら、この子の面倒も一緒に見ますよ。」
少し脅迫じみた言い方だが、彼女は自分の為には動かない。こういう自己犠牲の権化には、誰かの為に自分を大切にするって動機付けが必要だ。
「………」
これでも、大分迷っているみたいだ。仕方ない。切り札を出すか。
「……てのは、建前でして。実際は、私個人のわがままなんですよね。」
「……え?」
「私自身、この1ヶ月で分かったんですが……どうにもこの屋敷、広すぎて落ち着かないんですよ。」
「………えっと……」
「実際、掃除するのが凄く面倒くさいんです。自炊も最近は適当なものしか作れないですし……正直、1人暮らしでこの屋敷は広すぎです。」
「あの……」
「しかし、正規のハウスキーパーや家政婦さんを雇用するとなるとお金も大分掛かってしまいまして……どうしたもんかと迷っていたところなんですよ。」
「………」
「ですので、これは「取引」と言うよりは「お願い」なんです。私の都合ばかり押し付けて恐縮なのですが……これまでの恩返しだと考えて、雇われてはくれないでしょうか?」
「っ………!」
彼女が罪悪感を抱いてしまうと言うのなら、そんな必要はない奴だと思われれば良い。恩返しを大義名分にして強引に雇い入れる。
「もちろん、それでも嫌と言う事でしたら断ってくださっても構いません。しかし、出来れば…………頼みます。」
「…………」
さて、どうなるかな。
「……わかりました。お世話になります。」
しばらくの沈黙の後、確かに了承を聞き取った。
「不束ものですが、よろしくお願いします。」
「はい。こちらこそ。」
人生において、禍福は抗える縄の様に繰り返されるという。
だが、禍:福の割合が均等であるとは思えない。
少なくとも、私は前世でそう感じた。
この先の人生で、あの時死んだ方がマシだったと思える様な苦しみを彼女が経験するかもしれない。
少なくとも、私は前世で何度も経験した。
にも関わらず、インフォームドコンセントも無しに勝手に治療して勝手に助けてしまった。
死なせたくないという、私の我儘の為に。
これが私の罪滅ぼし…自己満足のためだって事はわかってる。側から見れば傲慢極まりないだろう。
だから、こうなった以上とことん傲慢になろうと思う。
それに、身近に居れば今回みたいな事にはならないだろう。少なくとも、私がそうさせない。
これから、どんな苦しみが待ち受けていようと、私が彼女を守ろう。今回の苦しみに見合う幸福を彼女が経験するその日まで。
「とは言っても、まだ病み上がりですので無理は禁物です。体調に違和感があったり、気になる事があれば聞いてください。」
「はい。わかりました。」
さて、次は……見た感じ、風呂に入っても問題無さそうだし連れてくか。
「では……取り敢えず、湯浴みでもしましょうか。(スッ)案内しますよ。」
「あっ…はい。(グッ)…助かります(スクッ)」
取り敢えず、数日くらいは様子見かな。
「(ズルッ)……あれ?」
「どうしました?」
「(スルルッ)……へ?(バサッ)」
「(ピシッ)…………」
カンナを覆う包帯が……解けた。
そういえば、取り替えやすい様に解け易く結んだっけ。
「…………」
「………あの、アレクさん?」
「(スン)……失礼。(ピシュルルルッ)風呂場へ参りましょうか。」
「はい。よろしくお願いします。」
包帯を巻き直し、風呂場へと向かった。
***
「……ここが風呂場です。一人で入れそうですか?」
「はい!大丈夫そうです。」
「………では、私は食事の用意をしてきます。プヨ、湯浴みの準備と……念のため諸々のサポートを頼む。あと、風呂が終わったら彼女をさっきの部屋まで案内してくれ。」
“「了解致しました。」"
「えっ?いえいえ、湯浴みを終えたら私も……」
「部屋に戻って、ゆっくり休んでください。それが、今のあなたの仕事です。わかりましたね??」
「っ………はい。」
そうして少しキツめに言いつけて、足速に風呂場を出た。
「(バタン)………」
普段から包帯をしていたが、彼女の容姿はある程度は予想していた。だから、彼女が美人である事はわかってた。わかってたんだよ。なのに……
「(ズルッ)……っ…////(ドキドキドキドキ)」
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