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2章.授業を荒らして停学処分を受けた私は……
27.追われているテルマを屋敷で匿いました。
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「(ストッ)よし、着いたぞテルマ。」
「………あ…あぁ……(ぐったり)」
取り敢えず、屋敷まで戻って来た。
「大丈夫か?」
「……少し…慣れた。」
「……そうか。」
実家を追い出され、世話になってた人の屋敷も追い出され、荷物を取りに行けば追われる始末。挙句、逃げるためとはいえ安全装置やベルト無しの絶叫マシンみたいな奴の背に乗って縦横無尽に街中を駆け巡った。
何故、こんなに災禍に見舞われるのだろう。私が言うのは凄くアレだけど、テルマが不憫でならないな。
「(ガチャッ)ただいま。」
「(タタタッ)おかえりなさいませ。お早いおかえりで……テルマくん!?」
「詳しい事情は後で説明します。取り敢えず今は、水を汲んで来てもらえますか?」
「わかりました!(タタタッ)」
流石に、一日で慣れたな。
さて、テルマを客室の椅子に……
「アレク……もう大丈夫だ。自分で歩ける。」
「そうか?(スルッ)あまり無理はするなよ?」
「(ストッ)わかって……る(クラッ)…ぅ……」
「(ガシッ)言った側から……言わんこっちゃない。」
「………」
「テルマ?」
「………」
「おい!テルマ!!どうした!?」
やはり、無理が祟ったか?
「(ぐぅぅぅぅっ)……すまん、アレク。」
「………え?」
腹の虫の音が、部屋に鳴り響く。
「……腹、減りすぎて……動けん。」
「………」
緩急が極端すぎる。電池切れのロボットかよ。
「やっぱり……肩…貸してくれ。」
「……わかった。」
……取り敢えず、客間に座らせるか。近いし。
「てか、今朝ウチの小麦在庫にトドメを刺した筈だよな?」
「……あ、あぁ……よくある事だ。」
「マジか。」
燃費が悪すぎる。マジでカイルみたいだな。
「すぐに…おさまる。気に………すん…な……」
「いや、無理だろ。(トスッ)」
こいつの言う通りにして大丈夫か?いいや、大丈夫じゃないな。
「何か作ってやる。それまでその席に座ってろ。」
「…………えっ?」
拍子抜けた様子だった。
「いや、いいって。流石にそれは……申し訳無さ過ぎる。てか、逆じゃないか?一応、師弟関係なわけだし。」
「そんな固い事言うなよ。空腹の奴は見過ごせないし忍びない。それに、私にもちゃんとメリットがある。私の料理を覚えて貰えば、今度はテルマに作って貰えるだろ?今は味を覚える時だ。次は作り方を教えるからな?」
「……まぁ…そういう事なら……」
「じゃあ、ちょっと待ってろ。直ぐに用意を…………」
そういえば、麦を買い足し忘れてたな。今から買いに……いや、連中が近くを探し回ってる。隠れながら買いに行く時間は無い。
「……ありあわせでも良いか?」
「……頼む。」
***
そういう訳で、ボアの香草焼きを用意した。
以前、街中に大量発生したヤツらの余りだ。そろそろ消耗しきりたい所だ。
「この肉……ボアか?」
「あぁ、そうだが……苦手だったか?」
「…いや、そうでもないが………」
「まぁ、一口だけ試してくれ。」
「(ゴクリ)………………………」
「お…おい、嫌なら無理は…」
「(ガブッ)」
多少躊躇いつつも、かぶり付く。
「(ピクッ)」
直後、硬直した。
「(じゅわわわぁぁぁっ!!)っ!!?!?!?(ゴクッ)」
「どうした!?味付けが濃すぎたりしたか?生焼けだったとか?傷んでた……って事は無いと思うが……」
「いや……何というか………」
「それとも、やっぱりボアの肉は苦手だったか!?」
「美味すぎる。」
「え?」
「ボアの肉は、獣臭いと思ってたが……(ガツッ!ガッガッガツッ!!…モムモムモム……ゴクンッ)全然臭みを感じないな!」
「…まぁ血抜きとか、下処理をちゃんとしてるからな。残った臭みも、香草と焼けば気にならなくなる。とはいえ………私としてはもっと美味しくする余地があったんだが……そんなにうまいか?」
「こんなうまい料理、今まで食べた事ない!」
「……そうか。」
「(ガッガッガツッ)」
そんな大層なものじゃないんだけどな。
「(ゴクンッ)もう一皿!もう一皿貰えるか!?」
「もちろん(スッ)この肉を今日中に食べ切るつもりだった。まだまだあるから、好きなだけ食え!」
「ありがたい!!」
作り甲斐のある良いリアクションをしてくれるな。
***
「……ふぅ。美味かった。」
まさか、丸々一頭分食うとはな。カイル並みの食欲だ。
「まるで夢世の様な時間だった。」
「(カチャカチャ)大袈裟な表現だが(コポポポ)悪い気はしないな。」
食後のハーブティーを淹れる。
「有り合わせで悪いな。(コトッ)何せ食材が足りなくて付け合わせもが用意出来なかった。」
「いやいや、俺だったらこれを食うためだけに金貨を払っても良いな。」
「そいつは景気の良い話だな。そんなに気に入ったなら、また今度も作ってやるよ。元から、教えるつもりだったわけだし。」
「(バンッ)ほんとか!!?」
「お、おう。」
「あ……すまん。少し…はしゃぎ過ぎた。」
「あぁ、次からは気をつけてくれ。
やたら食い気味で聞いてきた。よほど気に入ってくれた様だ。
「いやぁ、今から楽しみだ。」
「……それなら、今度は私の自信作を用意するとしよう。」
「マジか!!」
ここまで期待されると、悪い気はしないな。
食後のハーブティーを飲みながら談笑する。
「(ズズッ)そういや、アレクの故郷では誰でもこれだけ料理出来るもんなのか?」
「ん?……そうだな。これくらいならそんなに難しくないし、多分大体の奴は出来ると思うぞ?」
「て事は……やっぱり、定期的に魔物の肉も食うのか?(ズズッ)」
「いや定期的も何も、毎日食ってたよ。」
「(ゴフッ)………えっ?」
「故郷での生活基盤は、狩猟と採取だからな。森番をしていた私も、例に漏れず森の恵みで育ったよ。」
「……なるほど。それでか。」
「いや、この国の市場にも売ってるから王都の人達も日常的に食ってんじゃないのか?」
「は?」
「へ?」
「……アレク?まさかそれを料理に?」
「いいや、高すぎたから自分で取った肉だ。」
「そうか。良かった。」
良いのか。マウントボアを狩った事について言及は無しか。
「(コトッ)いいかアレク、店で売られてたそれは多分、獣魔用の肉だ。」
「………従魔用?」
「王都で取引されている肉は、基本的には人が食う為の肉じゃなくて使役している従魔に食わせる為の肉だ。だから鮮度も悪いし、貴族ぐらいしか買わないから高いんだよ。」
「えっ?でも、この前串肉を売ってる露店があったし、値段もそんなに高くなかったぞ?」
「俺もあまり詳しくは無いが、そういう店は冒険者から直接買い取ってんだろうな。(カチャッ)そもそも、貴族は肉なんてほとんど食わない。」
「それって、宗教的な理由があるとか?」
「(ズズッ)いいや、獣を喰らうと血が穢れるって迷信を信じてるだけだ。」
「迷信……そういう認識はあるのか。」
「まぁな。」
「じゃあ、貴族様方は普段から何を食ってんだ?」
「主食はパンとイモだ。たまにパスタも食べるけどな。」
「……他には?」
「…………?」
「だから、野菜とか魚とか木の実とか、他の物は食べないのか?」
「いや…食わない。…基本……パン以外は、食わない。」
「それも、何らかの穢れとか迷信を信じているからか?」
「(カチャッ)いや……ただの食わず…嫌いだと思う。(ズズッ)」
「………」
そんな偏食生活してて大丈夫なのだろうか?
腸内細菌がパンの栄養から色々と補填してんのか?それとも、こっそり他の物でも食べてんのか?
「(コトッ)けど、まぁ…俺は……気に…しな………い………………(グラッ)」
「(ハシッ…ササッ)」
倒れかけたテルマをすかさず抱き抱える。
「………(すぅ…すぅ……)」
「……やっと効いたみたいだな。」
今しがた飲ませたハーブティーには、リラックス効果がある。これで、良質な睡眠を取れる様になる筈だ。
「(ガッ……スクッ)」
こうでもしないと、寝ないだろうからな。あいつもそうだったし……って、今日はやたらアイツの事を思い出すな。何というか、他人とは思えず、ついついアイツと重ねてしまう。
「カンナさん。」
「(ガチャッ)はい、何ですか?」
「片付けを頼みます。私は……テルマを寝台まで運んで来ます。」
「わかりました。」
***
「よっ(バサッ)」
テルマをベッドに運び、布団を掛ける。
「詳しい事情は明日の朝聞くよ。」
思えばコイツは、色々と話してくれたな。貴族である事、出自の事、自らの現状……
だが、まだ何かを隠している。それらとは明らかに次元が異なる、もっと重大な何かを。
何となく、そんな気がする。
そのうち、打ち明けてくれると良いのだが……
「じゃ、おやすみ。(バタン)」
「………あ…あぁ……(ぐったり)」
取り敢えず、屋敷まで戻って来た。
「大丈夫か?」
「……少し…慣れた。」
「……そうか。」
実家を追い出され、世話になってた人の屋敷も追い出され、荷物を取りに行けば追われる始末。挙句、逃げるためとはいえ安全装置やベルト無しの絶叫マシンみたいな奴の背に乗って縦横無尽に街中を駆け巡った。
何故、こんなに災禍に見舞われるのだろう。私が言うのは凄くアレだけど、テルマが不憫でならないな。
「(ガチャッ)ただいま。」
「(タタタッ)おかえりなさいませ。お早いおかえりで……テルマくん!?」
「詳しい事情は後で説明します。取り敢えず今は、水を汲んで来てもらえますか?」
「わかりました!(タタタッ)」
流石に、一日で慣れたな。
さて、テルマを客室の椅子に……
「アレク……もう大丈夫だ。自分で歩ける。」
「そうか?(スルッ)あまり無理はするなよ?」
「(ストッ)わかって……る(クラッ)…ぅ……」
「(ガシッ)言った側から……言わんこっちゃない。」
「………」
「テルマ?」
「………」
「おい!テルマ!!どうした!?」
やはり、無理が祟ったか?
「(ぐぅぅぅぅっ)……すまん、アレク。」
「………え?」
腹の虫の音が、部屋に鳴り響く。
「……腹、減りすぎて……動けん。」
「………」
緩急が極端すぎる。電池切れのロボットかよ。
「やっぱり……肩…貸してくれ。」
「……わかった。」
……取り敢えず、客間に座らせるか。近いし。
「てか、今朝ウチの小麦在庫にトドメを刺した筈だよな?」
「……あ、あぁ……よくある事だ。」
「マジか。」
燃費が悪すぎる。マジでカイルみたいだな。
「すぐに…おさまる。気に………すん…な……」
「いや、無理だろ。(トスッ)」
こいつの言う通りにして大丈夫か?いいや、大丈夫じゃないな。
「何か作ってやる。それまでその席に座ってろ。」
「…………えっ?」
拍子抜けた様子だった。
「いや、いいって。流石にそれは……申し訳無さ過ぎる。てか、逆じゃないか?一応、師弟関係なわけだし。」
「そんな固い事言うなよ。空腹の奴は見過ごせないし忍びない。それに、私にもちゃんとメリットがある。私の料理を覚えて貰えば、今度はテルマに作って貰えるだろ?今は味を覚える時だ。次は作り方を教えるからな?」
「……まぁ…そういう事なら……」
「じゃあ、ちょっと待ってろ。直ぐに用意を…………」
そういえば、麦を買い足し忘れてたな。今から買いに……いや、連中が近くを探し回ってる。隠れながら買いに行く時間は無い。
「……ありあわせでも良いか?」
「……頼む。」
***
そういう訳で、ボアの香草焼きを用意した。
以前、街中に大量発生したヤツらの余りだ。そろそろ消耗しきりたい所だ。
「この肉……ボアか?」
「あぁ、そうだが……苦手だったか?」
「…いや、そうでもないが………」
「まぁ、一口だけ試してくれ。」
「(ゴクリ)………………………」
「お…おい、嫌なら無理は…」
「(ガブッ)」
多少躊躇いつつも、かぶり付く。
「(ピクッ)」
直後、硬直した。
「(じゅわわわぁぁぁっ!!)っ!!?!?!?(ゴクッ)」
「どうした!?味付けが濃すぎたりしたか?生焼けだったとか?傷んでた……って事は無いと思うが……」
「いや……何というか………」
「それとも、やっぱりボアの肉は苦手だったか!?」
「美味すぎる。」
「え?」
「ボアの肉は、獣臭いと思ってたが……(ガツッ!ガッガッガツッ!!…モムモムモム……ゴクンッ)全然臭みを感じないな!」
「…まぁ血抜きとか、下処理をちゃんとしてるからな。残った臭みも、香草と焼けば気にならなくなる。とはいえ………私としてはもっと美味しくする余地があったんだが……そんなにうまいか?」
「こんなうまい料理、今まで食べた事ない!」
「……そうか。」
「(ガッガッガツッ)」
そんな大層なものじゃないんだけどな。
「(ゴクンッ)もう一皿!もう一皿貰えるか!?」
「もちろん(スッ)この肉を今日中に食べ切るつもりだった。まだまだあるから、好きなだけ食え!」
「ありがたい!!」
作り甲斐のある良いリアクションをしてくれるな。
***
「……ふぅ。美味かった。」
まさか、丸々一頭分食うとはな。カイル並みの食欲だ。
「まるで夢世の様な時間だった。」
「(カチャカチャ)大袈裟な表現だが(コポポポ)悪い気はしないな。」
食後のハーブティーを淹れる。
「有り合わせで悪いな。(コトッ)何せ食材が足りなくて付け合わせもが用意出来なかった。」
「いやいや、俺だったらこれを食うためだけに金貨を払っても良いな。」
「そいつは景気の良い話だな。そんなに気に入ったなら、また今度も作ってやるよ。元から、教えるつもりだったわけだし。」
「(バンッ)ほんとか!!?」
「お、おう。」
「あ……すまん。少し…はしゃぎ過ぎた。」
「あぁ、次からは気をつけてくれ。
やたら食い気味で聞いてきた。よほど気に入ってくれた様だ。
「いやぁ、今から楽しみだ。」
「……それなら、今度は私の自信作を用意するとしよう。」
「マジか!!」
ここまで期待されると、悪い気はしないな。
食後のハーブティーを飲みながら談笑する。
「(ズズッ)そういや、アレクの故郷では誰でもこれだけ料理出来るもんなのか?」
「ん?……そうだな。これくらいならそんなに難しくないし、多分大体の奴は出来ると思うぞ?」
「て事は……やっぱり、定期的に魔物の肉も食うのか?(ズズッ)」
「いや定期的も何も、毎日食ってたよ。」
「(ゴフッ)………えっ?」
「故郷での生活基盤は、狩猟と採取だからな。森番をしていた私も、例に漏れず森の恵みで育ったよ。」
「……なるほど。それでか。」
「いや、この国の市場にも売ってるから王都の人達も日常的に食ってんじゃないのか?」
「は?」
「へ?」
「……アレク?まさかそれを料理に?」
「いいや、高すぎたから自分で取った肉だ。」
「そうか。良かった。」
良いのか。マウントボアを狩った事について言及は無しか。
「(コトッ)いいかアレク、店で売られてたそれは多分、獣魔用の肉だ。」
「………従魔用?」
「王都で取引されている肉は、基本的には人が食う為の肉じゃなくて使役している従魔に食わせる為の肉だ。だから鮮度も悪いし、貴族ぐらいしか買わないから高いんだよ。」
「えっ?でも、この前串肉を売ってる露店があったし、値段もそんなに高くなかったぞ?」
「俺もあまり詳しくは無いが、そういう店は冒険者から直接買い取ってんだろうな。(カチャッ)そもそも、貴族は肉なんてほとんど食わない。」
「それって、宗教的な理由があるとか?」
「(ズズッ)いいや、獣を喰らうと血が穢れるって迷信を信じてるだけだ。」
「迷信……そういう認識はあるのか。」
「まぁな。」
「じゃあ、貴族様方は普段から何を食ってんだ?」
「主食はパンとイモだ。たまにパスタも食べるけどな。」
「……他には?」
「…………?」
「だから、野菜とか魚とか木の実とか、他の物は食べないのか?」
「いや…食わない。…基本……パン以外は、食わない。」
「それも、何らかの穢れとか迷信を信じているからか?」
「(カチャッ)いや……ただの食わず…嫌いだと思う。(ズズッ)」
「………」
そんな偏食生活してて大丈夫なのだろうか?
腸内細菌がパンの栄養から色々と補填してんのか?それとも、こっそり他の物でも食べてんのか?
「(コトッ)けど、まぁ…俺は……気に…しな………い………………(グラッ)」
「(ハシッ…ササッ)」
倒れかけたテルマをすかさず抱き抱える。
「………(すぅ…すぅ……)」
「……やっと効いたみたいだな。」
今しがた飲ませたハーブティーには、リラックス効果がある。これで、良質な睡眠を取れる様になる筈だ。
「(ガッ……スクッ)」
こうでもしないと、寝ないだろうからな。あいつもそうだったし……って、今日はやたらアイツの事を思い出すな。何というか、他人とは思えず、ついついアイツと重ねてしまう。
「カンナさん。」
「(ガチャッ)はい、何ですか?」
「片付けを頼みます。私は……テルマを寝台まで運んで来ます。」
「わかりました。」
***
「よっ(バサッ)」
テルマをベッドに運び、布団を掛ける。
「詳しい事情は明日の朝聞くよ。」
思えばコイツは、色々と話してくれたな。貴族である事、出自の事、自らの現状……
だが、まだ何かを隠している。それらとは明らかに次元が異なる、もっと重大な何かを。
何となく、そんな気がする。
そのうち、打ち明けてくれると良いのだが……
「じゃ、おやすみ。(バタン)」
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