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0.プロローグ-前

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 いきなりだけど、人生の最後を迎えるなら、どんなシチュエーションが良いだろうか?

 多くの場合、病院じゃないかなと思う。死の苦しみを取り除く方法があるから。

 だけど、生涯現役を掲げている人は、自分の職場だと答えるかもしれない。

 家のベッドの上なら、尚のこと良い。
 ついでに、多くの人に囲まれて、安らかに、眠る様に看取られるなら、まさに理想的な最後だ。

 ……まぁ、そう都合良くいかない事はこれまでの人生でもわかっていたから、せめてどれか一つだけでも叶って欲しいと、そう考えて行動して来た。

 困っている人は助けるし、仕事は真面目にこなして、誰にも恨まれる様な事がない様に心がけて来た。もちろん、生活習慣にも気をつけて、病院の定期検診も欠かさずに行った。

 まさに、健康体そのものだった。






 だけど、何一つとして叶うことはなかった。

 今わたしは、全身を襲う激痛と、

正気を失いそうな程の腐乱臭の中、

誰も居ない

息遣いも聞こえない

気配すら感じられない

見知らぬ冷たい鉄筋コンクリートのビルの地下で

椅子に縛られたまま、人生の終わりを迎える事になった。

 つまり、全て、裏目に出たってわけだ。


 目は見えない。目隠しをされている訳でも、眼病ってわけでもない。

 眼球そのものをくり抜かれたから見えない。

 鼻は削ぎ落とされた。けど、鼻腔は残ってるから臭いがわかる。

 耳も同じように削ぎ落とされた。鼻と同様に、鼓膜は無事だから音が聞こえる。

 全身の皮も、隈なく全部剥かれた。

 喉と舌は無事だった…………少し前までは。

 何故、こうなったかって?
      
 拉致・監禁・拷問を受けたからだ。
          
 しかも、人違いだった。



 仕事からの帰り道、いきなり後頭部を殴られて拉致された。

 気がつくと、見覚えの無い廃墟の椅子に縛り付けられ、監禁されていた。

 そして、身に覚えのない事を散々聞かれた。

 人違いだと必死に弁明したが、信じて貰えず拷問を受けた。

 挙句の果てに、人違いだと判明した後は罵詈雑言を散々浴びせられて

 そのまま放置された。

 しかも、拷問の為にわざと急所を外されてたから中々死ねない。

 目は抜かれ、耳と鼻は削がれ、全身の皮はくまなく剥がされた。唯一無事だった喉も叫び過ぎて潰れた。

 もはや、まともな生活は出来ないだろう。

 挙句、身動きも封じられて自害すら出来ない。

 今の姿はとても醜いだろうから、助けを呼んでも逃げられてしまうだろう。

 痛みと苦しみが延々と続く中、

 何故死ねないのか……どうしたら死ねるのか……

 そればかりを考えていた。

 そうこうしていると、そのうち走馬灯が見える様になった。

 のどかな田園、青々とした山々、せせらぎの聞こえる川、優しいそよ風……遠い故郷の記憶だ。懐かしい。

 高校を卒業するまで過ごしていた田舎の記憶だった。

 故郷を思い出した所で今更どうにもならないが、現実逃避にはもってこいだった。

 そう考えて、頭に浮かんだ高校卒業後の記憶も追っていく。

 大学への進学、都会への上京、そして…………放火による両親との死別……信じていた教授からの裏切り…退学による内定取り消し……就活のやり直し……パワハラ…濡れ衣……懲戒免職…バイト生活……

 そして…拉致監禁……拷問………

「………」

 私は……何を間違えたのだろうか?

 どうすれば、正しい人生を送れたのだろうか?

 やはりあれが原因……て、今更か。

 走馬灯を見終える頃には、これまで経験した事のない様な浮遊感があった。

 結局、最後まで碌でもない人生だったな。

 ………こんな結末を迎えるとは……思わなかった。

 でも、やっと終わる。

 望んだ形とは違うけど、これでやっと楽になれる。

 感覚と共に苦痛は次第に消えて、心持ちは清々しく、晴れやかなものに変わっていった。

 意識が…遠のい…て……いく……これが…臨…死……


 そうして私は、人生の終わりを迎えた………………

















          筈だった。



 “「(キィッキィッキィッキィッ)」“
 “「(キシャーッシュルルルッ)」“
 “「(クォックォクォクォクォッ)」“

 しばらくして、何故か再び意識が覚醒した。

「………」

 最悪だ。まだ苦しみが続くなんて、嫌すぎる。

 さっさとくたばれよ…わたしの体。

「っ…」

 最初に戻った感覚は触覚、次いで嗅覚だった。触覚は全身の痛みを、嗅覚は腐敗した死体の様な鼻を突く臭いを感じ取った。

 それは、最悪な状況から何一つとして変わってない事の証明に他ならなかった。

 再び訪れた苦痛に少なからず絶望感を抱かざるを得ない。だからわたしは、再び……切に願った。



          死にたいと。




 しかし、そんな願いが叶うはずもなく、次第に痛みに慣れて来て、意識が戻ったばかりの時よりは大分マシになってきていた。

 色々と考えられる程度には余裕が出てきたから、今の自分の状況を冷静に分析してみる。

 多分ここは森の中。それもかなり深い。

 ……おかしいな。

 さっきまで、鉄筋コンクリートのビルの地下にいたと思ったけど……

 目は見えない。瞼が貼り合わされたかの様に開かない。

 だが、くり抜かれた筈の眼球の感覚が……ある。

 音はする。耳鳴りだ。

 甲高い耳鳴り混じりに聞こえる木々のさざめきと獣たちの声から、周囲が森である事がわかった。

 耳は………聞こえるけどこれ、あるのか?

 感覚が無いな。…………何だか、音も篭っている気がする。

 体は動かない。

 いや、正確には動かそうとするだけで激痛が走るから身動きが取れない。

 唾を飲み込む事すら出来ないから垂れ流しになってると思う。けど、縛られている感じは無い。

 肌は……一応、あるみたいだな。動くと擦れてとても痛いけど、剥かれた状態よりはまだマシだと思う。

 味は……言うまでもないな。さっきまでと同じく血の鉄苦さと吐瀉物の酸味以外何も感じない。

 なのに鼻が通るから相変わらず臭いはする。

 口以外で辛うじて呼吸が出来るのは良いが、腐乱臭………生き物の腐った酷い臭いが目を逸らしたくなる様な自身の状況を突きつけてくる。

 恐らく、今のわたしは腐っている。

 比喩ではなく、実際に。

 状況から考えて、拷問をした連中が戻って来て、わたしを森に捨てたって事だろう。

 けど、捨てるならせめてトドメを刺して欲しかったな。

 こんな形で生き残っても全然嬉しくない。

「………」

 昔から、信心深い方だったと思う。

 そんな私が薄々感じていた事だが、こうしてみると改めて思い知らされる。



 この世には、救いの神も仏も居ないという事を。



 “「(キシャーッ!キリリリッリリッ!!)」"

 辺りから、鳥や獣の声はする。だが、森の獣からは一向に襲われる様子がない。わたしが美味しそうに見えないからか?

「っ………」

 いっその事、食い殺して欲しい。どうせこのまま生きていてもロクな事がないのだから、早く楽にして欲しい。

 あの世に行きたいとは言わない。

 転生したいなんて贅沢な事も言わない。

 けど、このまま消えてなくなるならそっちの方がマシだと、そう思えるほどに現状は酷い。

「…だっ………(ゲホッ…ゴホゴホゴホッ……)」

 声が出ない。

 誰でも良い。誰か、わたしを殺してくれ。

 そんな叫びすら、許されないのか?

 だが、『蓼食う虫も好き好き』という言葉がある。

 例え腐った肉でも、食おうとする奴は居る。

 サバンナならハゲワシやハイエナだが、日本ならカラス、タヌキ……あとは地虫とかだ。

 相当な死臭はしているだろうから、やって来てもおかしくはない。

 問題は、それまでこの苦しみが続くと言う事だ。

 いっそ息を止めようか?とてつもなく苦しいが、これから苦しむ事に比べれば幾分かは…

「(ガサガサガサ)……ここか?」

 そうこう考えていると、声がした。

 若い…男性…やや中性的…それ以上はわからない。

「(ザクザクザクザク)…なんで、こんな……ん?」

 何かを見つけた様だ。

「っ!(ザッザッザッ)」

 こっちに駆け寄って来た様だ。

「(ガパッ)…!?な……なんだ?!これは!?」

 恐らく、わたしに向けられた言葉なんだろう。

 てか、感覚が無いからわからなかったけど、柩か葛篭みたいなものに入れられてたんだろうな。

 どうりで音が籠る訳だ。

「……ぅ……(ピクッ)」
「い……生きているのか!?」

 はい、一応生きてます。

 自分が、どんな醜悪な姿かはわからない。このまま立ち去る可能性もあり得る。

 だが、出来れば殺してから行って欲しい。

 道端で半分潰れたイモムシを踏み躙る様に。

 殺し損ねた藪蚊をてのひらですり潰す様に。

 アリに集られた羽虫をライターで焼く様に。

 だが、今のわたしはそんな意思を伝える事も出来ない。

「(ガチャガチャガサゴソゴソ)えっと…あったかな……?」

 手荷物から何かを探している様だ。

「あった!よし、直ぐに楽にしてやるからな!」
「……?」

 楽にする?一体、何をするつもりだろうか。

「(プスッ)」
「っ…!……っ………………」

 首筋に、何か針の様な物が差し込まれた様だ。

 だが浅い。

 頸椎にまで届くとは到底思えない………などと、考えていると

「っ…っ………………」

 首筋から次第に感覚が薄れていく。ありがたい事に、薬を使ってくれた様だ。

 体の痛みがたちどころに無くなっていく。

 このまま痛みと共に消えて無くなるのだろうか。

 それとも、今度こそあの世に行くのだろうか?

 そんな事を考えながら、やっと安息を得た。





















「……んっ……」

 あれからどれだけ経っただろうか。だんだんと感覚が戻って来た。

 ここはあの世か、それとも……

「(スゥ)……」

 あの世って、こんな感じなんだなぁ。まるで小屋の中みたいだ。目の前に天井が……目の前?

「(パチッ)」

 目が……見える。

「!?(バッ)………(キョロキョロ)?!」

 飛び起きた。目を見開いて辺りを見渡す。すると……

「(ぱちくり)………」

 おぼろげではあった。それでも確かに……見える。失った筈の視力が…戻っている。

「なっ…(クラァ)ぁ………(バフッ)」

 めまいがしてベッドに倒れ込む。貧血かな。頭がクラクラして……あれ?そういえば体が……動いた?

「(スッ)……(グッパー、グッパー)」

 仰向けになって、手を上にかざす。目に映ったのは、包帯の巻かれた小さな手のひら……

 わたしは、生きているのか?

 何故?既に死んだはずじゃ……?

「(キョロキョロ)………!」

 仰向けのままあたりを見回すと部屋の隅に、葛籠らしきものが見える。

 あの中に、わたしが入っていたみたいだ。見た所、そんなに大きくない。だが、創りはかなり丁寧で状態も良さげだ。

 小さな手…小さな葛籠……そして、それらを目視出来た視力。

 それはつまり、眼球ごとくり抜かれた筈の視力が回復したという証明だった。

 だが、ここがあの世だとも思えない。

 そして、自身の一部のバットステータスは健在………ここまでの事を考察して、わたしは一つの結論を導き出した。

 つまり、転生……した…という事か?

 それも、森に捨てられた、死にかけの子供に。

「………」

 最悪だ。

 そういう前世の記憶持ちの話は聞いたことがあった。だが、当事者になった今でも、にわかには信じがたい話だ。

 鏡がないから全体は見えないが、手の大きさからして年は3歳くらいだろうか?理由は、口減しか……それとも、親が何かをやらかした……とか?

 まぁ、一番あり得るのは防疫だろうか。

 何らかの病に疾病して、感染拡大を防止する為に葛籠に入れて山奥に廃棄した……とかかな。

 それなら、葛籠の状態がいい事の説明が付くな。

 てか、転生したんだから前世のデバフを引き継がなくても良いじゃん。……まぁ、前世よりはマシかもしれないけどさ。

 痛みは大分マシになって来たし、冷静になって来たから改めて前世の記憶を思い出……………すのはやめにしよう。

 本当に、あれが前世の記憶なら、一切合切忘れたい。

 とにかく、碌でもない人生だった。薬物による幻覚だと思った方が、幾分かマシかもしれない。

 てっきりあのまま死んだと思ったけど、どうやらまだ一応は生きてる事になるのか?

「(ガチャッ)…おや?起きたかい?」
「っ!?」

 さっきの声がする。て事は、この人が……

「あぁ、驚かせてごめんね?」

 そこには、白髪翠眼の若い男性が居た。

「大丈夫、わたしは君に危害を加えるつもりはないよ?」
「……」

 確かに、この人からはこれまでに経験して来た様な敵意も害意も感じられない。とりあえず、信用しても良いだろう。

 ていうか、するしか選択肢がないけど。

「とりあえず、食事は持って来たけど、食べれるかい?」
「……(コクッ)」
「そうか。でも自分じゃ食べづらいだろうから………あれ?君、言葉がわかるのかい?」
「……?(カクッ)」

 おかしな事を聞くんだなぁ。そりゃあそうでしょう。さっきからずっと……て、あれ?そういえば、さっきから日本語だよな?

「えーっと……それじゃあ君、名前は言えるかな?」

 そりゃあもちろん、これでも中身は元服を超えてますから。3歳くらいなら、声帯的にも喋れるだろうし。

「あ…(ズキッ)っ!?(ゲホッゲホゲホッ)!!……」
「っ!大丈夫かい!?(サスサス)」
「はぁ…はぁ………」

 うまく話せない。喋ろうとすると舌が痺れてるみたいにうまく動かせないし、喉が凄く痛い。

「……喋れないのかい?」
「……(コクリ)」
「それじゃあ、瞬きは出来る?これ(パチパチパチッ)真似してみて。」

 瞬き?それなら……

「(パチパチパチッ)」
「うん。出来るみたいだね。じゃあ、『はい』の場合はこうやって(パチッ)瞬き一回、『いいえ』の場合はこうやって(パチパチッ)瞬き2回してもらえるかな?」
「(パチッ)」
「この説明じゃわからない?」
「(パチパチッ)」
「この説明でわかった?」
「(パチッ)」
「よしよし、じゃあ、頷くのはまだ危ないからこれからは瞬きで答えて貰えるかな?」
「(パチッ)」

 まぁ、取り敢えずは意思疎通手段が出来たな。

「よし。それじゃあ改めて……わたしはアラン。薬師をしている。」

 なるほど。やっぱりこの人が治療してくれたわけだ。

「それで、その……もし良かったら、わたしが君の名前をつけて呼んで良いかな?」

 名前か。願ってもない話だな。

「(パチッ)」
「よし、じゃあ…………」

 考え始めた。どんな名前になるのかな?ちょっと楽しみだ。
 
 ー10分経過

「う~ん、…んん~?」
「………」

 さっきからずっと唸っている。名前なんて適当に決めてくれて良いのに、何をそんなに悩んでるんだろうか?

「ん~んん~」

 これは、聞かれたら問答無用で即答するしかないな。

「……あ!アレク!アレクとかどうかな?アレクサンダーでもアレクシスでもなくアレクだ。」
「………」

 何だろう。あれだけ悩んだ挙句、無難な感じな名前が挙げられるってのは……複雑だ。

 だけど、これ以上悩まれると困るから……

「(パチッ)」

 わたしは、OKのサインを出した。

「じゃあ、君の事はアレクと呼ぶよ。よろしく!アレク!」
「(パチッ)」

 これからわたしは、この世界でアレクと名乗って生きて行くのだろうか。まぁ、この人のお陰で苦痛も大分楽になったし、これからの人生が悪くなるとは限らない……よな?

「じゃあ、早速………ぁあっ!?」
「っ!?」

 何事だ!?

「ごめん!!重湯が…冷めちゃってた。」
「(カクッ)………」

 思ったより、抜けてるな、この人。

「ちょっと待っててね!すぐ温め直して来るから!!」

 はい。待ってますから転ばないでくださいね?

「あっ…!?(ガッ)っ…がっ………(ドンガラガッシャァァンッ)!!」

 フラグ回収、早いな。

「(ベチャッ)あ゛っづっ!?」
「………」

 こうしてわたしは、神も仏も居ない世界で、この人に出会った。

 そして、これが波乱の日々の始まりだった。



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