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※
悶々と迎えたデート当日。待ち合わせは繁華街に近い駅前の喫茶店。
挨拶を済ませて一緒に電車に乗って訪れたのはビルの最上階にある都市型の水族館。ここももれなくクリスマス一色。
南の海を再現したサンゴ礁に熱帯魚が踊るお魚のクリスマスツリー。
オープンスペースではサンタ衣装のペンギンパレード。小さな子供がブレーメンの音楽隊のようにはしゃぎながらついて行くのに頬を緩めた。
特設会場での電気ウナギのビリビリクリスマスツリーに年甲斐もなくはしゃいでレストランでランチを済ませてイルカとアシカのショー。
もちろん館内を隅々まで巡って写真も撮った。
最後に訪れたのは――ギフトショップ。
「……困った」
透子はヌイグルミを手に真剣に悩んでいる。
手に持っているのはペンギンとイルカのヌイグルミ。限定販売のクリスマスバージョンで赤いサンタ帽子をかぶっているのだ。
(――可愛すぎて決められない)
優柔不断なのは分かっている。売り切れるかもしれない限定品なのだ。
「どっちがいいと思います?」
「どちらもかわいいですよ」
たまりかねて意見を求めると、答えのない返事が来た。
「お財布に余裕があれば両方連れて帰りたいのですが、給料日前で先立つものがないのです」
今の透子に二つは買えない。年末は人だけではなくお金の出入りも忙しい。わずかなボーナスは将来のために貯金したばかり。
「――それは深刻な問題ですね」
笑いをこらえた神妙な顔でひょいとペンギンを取り上げられ、名残惜しそうに視線で追うと笑われた。
「僕がペンギンを買います。だから透子さんはイルカね」
子供のような笑顔。ヌイグルミたちをお買い上げしてお揃いのショップバックの中に収まった。
「――この後、どうしましょう?」
冬の夕暮れは早い。水族館を堪能している間にとっぷり日が暮れた。
エントランスは海をイメージした青のイルミネーションがきらめく。金や赤で表現された海の仲間たちが機械仕掛けでぎこちなく動く。
もちろん撮影スポットとなって賑わっている。
周囲を眺めて白い息を吐きだしたところでバッグの中で携帯が震えた。
――実は三回目。隣に並ぶ恭平さんがそれに気づいた。
「携帯、鳴りませんでした?」
「気のせいです」
笑顔で無視を決め込んだ。どうせ相手は母である。
携帯の狭いフレームに収まるために身体を後ろから抱き寄せられた。頬に恭平さんの顎が触れる。
あと少し動いたら唇に触れそうな場所に恭平さんの顔がある。
すぐに気づいて顔の角度を変え、次の展開を期待したところで――バッグの中で携帯が鳴った。
「……ほら、携帯」
陽気なメロディに腕の中から透子を解放して困ったような顔になる。
しぶしぶ確認すると――やはり母。ひょっとしたら監視されているのではないだろうか。タイミングが絶妙に悪い。
「大事な用事かも知れないでしょう?」
母を知らない恭平さんは優しく笑う。次は絶対に電源を切ってやると心に決めて通話ボタンをスワイプした。
(どうせ晩御飯や何時に帰るかなど大した用事ではないのだ)
『ちょっとあんた何してんのよ?』
こちらのいいムードをぶち壊して置いてずいぶんな質問である。今日は遅くなると連絡しておいたはずだ。
「……水族館に遊びに来てるの」
「水族館? …あ、デート!」
ようやくあちらも思い出してくれたようで小さくため息を落とした。
(そうです。だから邪魔をしないで)
短いやり取りをしてイライラと通話を終了させようとした。が――。
「もうすぐあんたオバちゃんになりそうよ」
「は?」
「ヒロくんに呼ばれて来てるんだけど、そろそろ生まれるんじゃないかな」
さらっと爆弾発言。しかも発破までの導火線が短い。
そういえば昨日から調子が悪いとぼやき、朝早くから夫婦で病院に行くのを見送った。どうせ大げさに騒いでいるだけだと思っていた。
『――と、いうわけで家に帰っても誰もいないからね。彼氏さんと晩御飯を食べておいでね。……じゃ、こっちも大変だから切るわね』
母娘して台風のようだ。あっさり通話終了。
その性格を受け継がなかった娘は携帯を手にしたまま、苦笑するしかない。
「どうしました?」
「私、オバちゃんになるみたいです。だから恭平さんとご飯を食べて……」
「は?」
混乱した脳みそというのは伝達機能が使えない。促されて深呼吸をするとようやくまともな言葉が出てきた。
「姉の子供が……!」
喜ばしい事情に緊迫する家庭の事情を伝えた。話し終えたことに安堵した透子に顔色を変えたのは恭平さん。
「――すぐに行かなくていいんですかっ?」
「家に帰っても誰もいないという連絡ですよ。私が病院に行ってもやることなんてないですし」
「そういう問題ではありません。家族は大事ににした方がいいです」
真剣な顔で腕を引かれて引きずられるようにして駅に向かって歩き出した。ゆったりと水族館の余韻に浸る家族連れの横をすり抜けるようにして速足で歩きだした。
はしゃぐ子供を連れた家族連れと一緒に乗り込んだエレベーター。笑みを消した顔で恭平さんが声を落とす。
「家族にとって大事な日に透子さんがいないのはおかしいでしょ?」
「けど、私がいたって仕様がないでしょ?」
透子は当事者ではない。いても邪魔なだけ。
「この後は家に帰るんですよね?」
実のところ透子の心の天秤は千賀よりも恭平さんの方に傾いている。
外に出てまっすぐ改札に向かうと思ったのだが駅に入る直前で方角を変えた。向かう先は――タクシー乗り場。
(いや、無理。イルカちゃんでお財布がピンチなんで)
「病院はどこですか?」
「えっと、……あっ!?」
驚いた透子をタクシーに押し込んで、自分も隣におさまった。
「どうせ僕も帰るところですから寄り道して送ります」
「は?」
自宅がどこだか知らないが絶対に遠回りになるはずだ。
「病院はどこでしたっけ?」
抗議の声を上げる前に行き先を問われ、反射的に答えるとそこを行き先にしてタクシーは幹線道路の流れに乗った。
きらびやかな光の洪水が車窓を流れる。
「――どうして」
「透子さんがいた方がいいと思っただけですよ」
「……いてもいなくても一緒です」
「素直じゃありませんね。家族のお祝いに透子さんが揃ってないのは寂しいでしょ?」
渋滞を避けるように大通りの角を曲がる。幾つもの角を曲がってしばらく走ると見慣れない景色が見覚えのある住宅街へ変わっていく。
「赤ちゃんってのは生まれる日を選んで生まれて来るそうです。だからみんなが揃う日を選んだのかもしれませんよ」
「それはなんだか微妙です」
(さすが千賀の子供、絶妙なタイミングだわ)
病院は透子の家から車で十分の場所にある、産婦人科とは思えないアイボリーを基調としたおしゃれなお城のような建物。
「はい、行ってらっしゃい」
恭平さんは透子と一緒にタクシーから降りて背中を押した。
振り返ると遠慮気味に笑う。
「この続きはまた今度。連絡しますよ」
早く、と促されて深くお辞儀をして病院の門をくぐった。
――天使の声を聞いたのはそれからすぐ。遅めの晩御飯の時間。
誰よりも喜んでいたのはヒロくんで千賀が目を吊り上げて叱り飛ばしていたのが印象的だった。
「これであんたは正真正銘のオバちゃんよ」
千賀の胸元にいる小さな天使はその名の通り赤い。ピンクのぶかぶかの産着を着せられ、足にはピンクのネームタグ――女の子だ。
「……小さい」
「これ以上大きかったら出てこないわよ」
「わわっ、動いた!」
「――何だと思ってんの?」
びっくりして声を上げたらにらまれた。無理もない。生まれたばかりの赤ちゃんを見たのは人生初。
(それはもちろん――赤くて小さな壊れ物です)
※※※
年末はお財布事情がブリザード (>_<)
正真正銘のオバちゃんになりました。めでたしめでたし。
タイミングがいいのか悪いのか ( *´艸`)
悶々と迎えたデート当日。待ち合わせは繁華街に近い駅前の喫茶店。
挨拶を済ませて一緒に電車に乗って訪れたのはビルの最上階にある都市型の水族館。ここももれなくクリスマス一色。
南の海を再現したサンゴ礁に熱帯魚が踊るお魚のクリスマスツリー。
オープンスペースではサンタ衣装のペンギンパレード。小さな子供がブレーメンの音楽隊のようにはしゃぎながらついて行くのに頬を緩めた。
特設会場での電気ウナギのビリビリクリスマスツリーに年甲斐もなくはしゃいでレストランでランチを済ませてイルカとアシカのショー。
もちろん館内を隅々まで巡って写真も撮った。
最後に訪れたのは――ギフトショップ。
「……困った」
透子はヌイグルミを手に真剣に悩んでいる。
手に持っているのはペンギンとイルカのヌイグルミ。限定販売のクリスマスバージョンで赤いサンタ帽子をかぶっているのだ。
(――可愛すぎて決められない)
優柔不断なのは分かっている。売り切れるかもしれない限定品なのだ。
「どっちがいいと思います?」
「どちらもかわいいですよ」
たまりかねて意見を求めると、答えのない返事が来た。
「お財布に余裕があれば両方連れて帰りたいのですが、給料日前で先立つものがないのです」
今の透子に二つは買えない。年末は人だけではなくお金の出入りも忙しい。わずかなボーナスは将来のために貯金したばかり。
「――それは深刻な問題ですね」
笑いをこらえた神妙な顔でひょいとペンギンを取り上げられ、名残惜しそうに視線で追うと笑われた。
「僕がペンギンを買います。だから透子さんはイルカね」
子供のような笑顔。ヌイグルミたちをお買い上げしてお揃いのショップバックの中に収まった。
「――この後、どうしましょう?」
冬の夕暮れは早い。水族館を堪能している間にとっぷり日が暮れた。
エントランスは海をイメージした青のイルミネーションがきらめく。金や赤で表現された海の仲間たちが機械仕掛けでぎこちなく動く。
もちろん撮影スポットとなって賑わっている。
周囲を眺めて白い息を吐きだしたところでバッグの中で携帯が震えた。
――実は三回目。隣に並ぶ恭平さんがそれに気づいた。
「携帯、鳴りませんでした?」
「気のせいです」
笑顔で無視を決め込んだ。どうせ相手は母である。
携帯の狭いフレームに収まるために身体を後ろから抱き寄せられた。頬に恭平さんの顎が触れる。
あと少し動いたら唇に触れそうな場所に恭平さんの顔がある。
すぐに気づいて顔の角度を変え、次の展開を期待したところで――バッグの中で携帯が鳴った。
「……ほら、携帯」
陽気なメロディに腕の中から透子を解放して困ったような顔になる。
しぶしぶ確認すると――やはり母。ひょっとしたら監視されているのではないだろうか。タイミングが絶妙に悪い。
「大事な用事かも知れないでしょう?」
母を知らない恭平さんは優しく笑う。次は絶対に電源を切ってやると心に決めて通話ボタンをスワイプした。
(どうせ晩御飯や何時に帰るかなど大した用事ではないのだ)
『ちょっとあんた何してんのよ?』
こちらのいいムードをぶち壊して置いてずいぶんな質問である。今日は遅くなると連絡しておいたはずだ。
「……水族館に遊びに来てるの」
「水族館? …あ、デート!」
ようやくあちらも思い出してくれたようで小さくため息を落とした。
(そうです。だから邪魔をしないで)
短いやり取りをしてイライラと通話を終了させようとした。が――。
「もうすぐあんたオバちゃんになりそうよ」
「は?」
「ヒロくんに呼ばれて来てるんだけど、そろそろ生まれるんじゃないかな」
さらっと爆弾発言。しかも発破までの導火線が短い。
そういえば昨日から調子が悪いとぼやき、朝早くから夫婦で病院に行くのを見送った。どうせ大げさに騒いでいるだけだと思っていた。
『――と、いうわけで家に帰っても誰もいないからね。彼氏さんと晩御飯を食べておいでね。……じゃ、こっちも大変だから切るわね』
母娘して台風のようだ。あっさり通話終了。
その性格を受け継がなかった娘は携帯を手にしたまま、苦笑するしかない。
「どうしました?」
「私、オバちゃんになるみたいです。だから恭平さんとご飯を食べて……」
「は?」
混乱した脳みそというのは伝達機能が使えない。促されて深呼吸をするとようやくまともな言葉が出てきた。
「姉の子供が……!」
喜ばしい事情に緊迫する家庭の事情を伝えた。話し終えたことに安堵した透子に顔色を変えたのは恭平さん。
「――すぐに行かなくていいんですかっ?」
「家に帰っても誰もいないという連絡ですよ。私が病院に行ってもやることなんてないですし」
「そういう問題ではありません。家族は大事ににした方がいいです」
真剣な顔で腕を引かれて引きずられるようにして駅に向かって歩き出した。ゆったりと水族館の余韻に浸る家族連れの横をすり抜けるようにして速足で歩きだした。
はしゃぐ子供を連れた家族連れと一緒に乗り込んだエレベーター。笑みを消した顔で恭平さんが声を落とす。
「家族にとって大事な日に透子さんがいないのはおかしいでしょ?」
「けど、私がいたって仕様がないでしょ?」
透子は当事者ではない。いても邪魔なだけ。
「この後は家に帰るんですよね?」
実のところ透子の心の天秤は千賀よりも恭平さんの方に傾いている。
外に出てまっすぐ改札に向かうと思ったのだが駅に入る直前で方角を変えた。向かう先は――タクシー乗り場。
(いや、無理。イルカちゃんでお財布がピンチなんで)
「病院はどこですか?」
「えっと、……あっ!?」
驚いた透子をタクシーに押し込んで、自分も隣におさまった。
「どうせ僕も帰るところですから寄り道して送ります」
「は?」
自宅がどこだか知らないが絶対に遠回りになるはずだ。
「病院はどこでしたっけ?」
抗議の声を上げる前に行き先を問われ、反射的に答えるとそこを行き先にしてタクシーは幹線道路の流れに乗った。
きらびやかな光の洪水が車窓を流れる。
「――どうして」
「透子さんがいた方がいいと思っただけですよ」
「……いてもいなくても一緒です」
「素直じゃありませんね。家族のお祝いに透子さんが揃ってないのは寂しいでしょ?」
渋滞を避けるように大通りの角を曲がる。幾つもの角を曲がってしばらく走ると見慣れない景色が見覚えのある住宅街へ変わっていく。
「赤ちゃんってのは生まれる日を選んで生まれて来るそうです。だからみんなが揃う日を選んだのかもしれませんよ」
「それはなんだか微妙です」
(さすが千賀の子供、絶妙なタイミングだわ)
病院は透子の家から車で十分の場所にある、産婦人科とは思えないアイボリーを基調としたおしゃれなお城のような建物。
「はい、行ってらっしゃい」
恭平さんは透子と一緒にタクシーから降りて背中を押した。
振り返ると遠慮気味に笑う。
「この続きはまた今度。連絡しますよ」
早く、と促されて深くお辞儀をして病院の門をくぐった。
――天使の声を聞いたのはそれからすぐ。遅めの晩御飯の時間。
誰よりも喜んでいたのはヒロくんで千賀が目を吊り上げて叱り飛ばしていたのが印象的だった。
「これであんたは正真正銘のオバちゃんよ」
千賀の胸元にいる小さな天使はその名の通り赤い。ピンクのぶかぶかの産着を着せられ、足にはピンクのネームタグ――女の子だ。
「……小さい」
「これ以上大きかったら出てこないわよ」
「わわっ、動いた!」
「――何だと思ってんの?」
びっくりして声を上げたらにらまれた。無理もない。生まれたばかりの赤ちゃんを見たのは人生初。
(それはもちろん――赤くて小さな壊れ物です)
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年末はお財布事情がブリザード (>_<)
正真正銘のオバちゃんになりました。めでたしめでたし。
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