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コレが母性?!いや、父性か?(※?二人共ズボン履いてます)
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ざぁああああああああ…
俺と金髪碧眼の2人は軒先で雨宿りしていた。
「大丈夫…?まだ気持ち悪い?」
「だ、大丈夫です。ご迷惑おかけしました。」
吐き気もだいぶ治まりまともに喋れるようになった。
少し残った不快感から胸を擦る
「あっ?!」ビクッ!
「どうしたの?やっぱりまだ気分悪かった?」
「ううん…大丈夫、大丈夫!」
アハハ気にしないでー!と手を振る。
(胸のシールの存在を完全に忘れてた!!)
先程胸を擦った時、一瞬シールと服が擦れる感触に驚いて声が出てしまったのだ。
「だいぶ降って来てるね。暫く止みそうに無いな…。」
金髪碧眼は体に掛けてた雨よけの布を脱いで
手で絞る。
ビチャビチャとかなりの量の水が流れる。
「んんっ」
グッと手に力を入れ絞り込んだが、まだ水が出そうだ。
バッ!!パンパン!!
絞った布を広げ大きくはたく。
金髪碧眼の服は被ってた布のお陰か
ズボンの下ら辺は濡れてたけど後はそんなに濡れてなさそうだった。
「君の方がだいぶ濡れてるけど大丈夫かい?」
叩いた布を纏めながら俺に聞く。
「え?あ………そうね。確かにビショビショだな。」
金髪碧眼を追いかけたせいで俺は上から下までビショ濡れになっていた。
水を含んだ服は重くて寒い。
(ああ、この美人はどっちなんだろう)
脱ぐ前に俺には解決したいある疑問があった。
「あの…つかぬことをお聞きしますが…」
俺は恐る恐る金髪碧眼に声を掛ける
ビクッ!!
何故か身体を強張らせる金髪碧眼。
「な、何か…?」
俺から視線を外す金髪碧眼。
「大変失礼な事を聞きますが…」
「は…い」
気持ち、距離を取る金髪碧眼。
「…………………アナタは………女性…ですか?」
「は…ハイ?!??」
(だって…!)
ぐるりと勢い良く俺に向き直るその顔が…
「あまりにも…その………顔が…綺麗なので。」
俺は少し照れながら言う。
「いや!男性かな?とは思ったんです!腕掴んだときは!!でも、顔見るとまつげ長くて、目キラキラしてて鼻高くて唇もほんのりピンクだし、肌つるんつるんだし!髪サラサラだし!顔小さいし、あれ?ワンチャン女性なのでは?って思って!!」
俺は唖然としてる金髪碧眼に向かって早口で捲し立てた。
相手は静止したままだ
「あ…っと…その………」
金髪碧眼はやっと言われたけとが理解できたのか頬を染め
「男…です。」
恥ずかしそうに言った。
(野郎が頬を染めても可愛いと思ったことは1度としてないが美人は性別を超越してくるのか…)
俺は感心した。
「クッソ可愛い」
心底思ったので口から勝手に出てしまった。
しかも真顔で言い放った。
ヤバい奴じゃね俺?
「うへぇっ?!あ、アリガトゥ…」
金髪碧眼美男子は両手を顔に当て恥ずかしそうにしていた。
これが、可愛いは正義ってヤツか!
「へぇ。それは残念だったね。」
「そうなんだよ!ひでぇよなうちの兄ちゃん!」
俺はランド兄ちゃんの合コンのダシにされた話を彼にした。
「あ~あ、昨日の領主のヤツも見れなかったし…今日はダシにされるわ雨やらツイてねーや。あ、アンタこの街の人なん?」
俺は壁に寄り掛かって金髪碧眼美男子に話を振る。
「えっ?…うん。まぁ」
「領主ってどんな顔してる?見たことある?」
(地元の人の評価を聞きたい!)
「えっと…普通だと思う…よ」
「えー普通なん?イケメンだって聞いてたのに…残念。でもまぁそうだよな。」
チラリ
俺は隣の金髪碧眼美男子を見る。
「?」
彼も俺を見る。
「毎日鏡でこんな綺麗な顔見てりゃ、そらぁ並の人間は普通だわな!」
ガハハハ!!違いない!!
俺は破茶滅茶に豪快な笑い声を上げた
「っハハ」
「?」
チラリ横を見ると何がツボったのか金髪碧眼美男子が笑ってた。
口に軽く握った手を当てて
「あら素敵、その笑顔戴きまーす!」
俺はカメラを切るように彼の周りをカシャカシャ!いいよ!もっと笑って!!こっち見て!!とか言いながら回りだした。
この世界に多分カメラは無いだろうけど彼は
「何それ?恥ずかしいよ。ちょっ!止めてよ!お金とるよ!!?!」
とか言いながら最後らへんはポーズしてくれてた。ノリノリだった。
俺達はめちゃくちゃ笑ったし。
多分IQめちゃくちゃ下がってた。
「あー、何やってんだ。俺達」
(はしゃぎまくって少し疲れた。)
俺は今更ながら上着を脱ぎだした。
「確かに。ハハッ」
「なー名前なんて言うん?俺はエデ。良かったら教えて?」
「ボクはエンドリ……じゃなくて…えっと」
急に詰まり悩みだす金髪碧眼美男子
「?えんどり?」
「違くて…………エンドリー!皆からドリーって呼ばれてる…よ?」
「ふぅん……エリーじゃなくて?そっちを略すのね。外国って感じだな!よろしくドリー!」
「此方こそよろしくエデ。」
ガシッ!俺達は握手を交わす。
(う~ん。手が意外に肉厚だ。背は俺より高いけど割と平均的な背丈だな。意外に肩もしっかりしてそう…)
「ドリーってさ、何か運動してるの?」
(スポーツしてる人の体っぽい)
「運動?うーん?剣を振るうから少しはしてるけど…」
(剣とな?!)
「剣って…本物?」
(武器なんて宿屋の金棒とファズの杖位しか見てないや)
「本物だよ。流石に。」
苦笑される。
「マジで!?今持ってたりする?!」
(見たい!!超見たい!!定番中の定番!剣見たい)
グッ!!とドリーに詰め寄る
「今日は短刀しか…」
「!!!!」ビクッ
ドリーの身体が一回大きく跳ね
突然動かなくなった。
「ドリー…どうした?」
「……」
ドリーは目を真ん丸にして固まってる
「ドリー……?何見て………………あ」
固まってるドリーの視線の先には
シャツに透けるこの街の領主エンドリッヒの紋章を象ったシールを2箇所に貼った俺の胸があった。
(あー!!忘れてた!ってスッケスケやんけ!)
結構な時間濡れた上着を着続けたせいか、シャツまで濡れシースルー状態になっていた。
「ちがっ!ドリー違うの!」
何が違うのか全くわからないが弁解する俺
ガバッ!!
「これシールなの!街で配ってたの!!2枚貰ったから貼ったの!!それだけなの!!」
もう全てがオカシイ。
1.シールだから何なのか。
2.街で配ってたから何だと言うのか。
3.2枚貰ったからと言ってソコに貼る必要は無いのではないか。
俺は大混乱である。
何よりも
上記の支離滅裂な言い訳を繰り返しながら自分のシャツを捲り上げ
ドリーに乳首シールを見せつけているこの格好が1番最悪なのである。
完全な変質者がココに1人。
喋れば喋るほど墓穴を掘っている自覚はある。
自分でも頭の片隅で
「もうやめろ!無理だって!お前は変態だと思われても仕方がない!」って内なる自分が肩を叩く。でもまだ抗いたいんだ!
何故金髪碧眼美男子の前でこんな格好を晒しながら俺は喋り続けてるのか…分からなくなり情けなくて涙が溢れてくる
「うう゛…」
「?!」
ドリーは露出狂の俺の急な涙に驚く
「だ、大丈夫だよ。シールだよね。貼りたくなっちゃうもんね。わかる、分かるよ!」
一体俺の何が分かると言うのか…綺麗な人は心も綺麗な事は分かった。
「うん。これシール…ちゃんと取れるよ。見てて!」
俺は自分の行動が1番分からない。
ビリィィッ!!
「きゃうう゛う゛!?!」
俺は自分の右乳首に貼られてるシールを一気に剥がした。何故だ?!
想像以上の痛みが襲う。
「ふぅええ゛ぇっん゛」
痛みに更に泣く
目の前の出来事に何故か頬を染めながら狼狽えるドリー
「ぅ痛い…ドリー…俺の乳首…ある?取れてない?グスッ」
余りの激痛に乳首逝ったのかとドリーに聞く
「ふへぇ!?あ、有るよ。大丈夫、ついてるよ。」
赤面しながらちゃんと返事をしてくれるドリー。
「ドリー………………もう片方のシール…取って?」
寝言は寝て言え俺。
「へぇえ!!?!ば、ボクが剥がすの?」
湯気が出る位真っ赤なドリーは自分を指差す
「お願い…………痛くて…自分じゃ無理…」
あの激痛をもう1回やる勇気は流石に無い。
「で、でも…」
真っ赤になりながら目を逸らすドリー
「お願いドリー。ドリーが良いの…。」
ドリーの手を掴み俺の左胸に乗せ。その上から俺の手を添える。
「?!」
息を呑むドリー
「でなきゃ他の人に………おわっ?!!!」
ドン!
俺の背中が壁に当たってドリーに囲われる。
「分かった。じゃあボクがする。」
俺の腰に手を回すドリー
やっと目が合ったドリーの顔は美しい男の顔をしていた。
カリカリ…
「あっ!」
「痛い?」
「ん…大丈夫…」
「じゃあ続けるね」
「んっ」
カリカリ…
「んぅっ」
ドリーの短い爪がシールの角を剥がしていく
「もう少しで真ん中まで行くよ」
「うん」
カリカリ…
本人達は至って真剣なのである。
「んあっ?!」
ドリーの爪が乳首を掠める
「ご、ごめん痛かった?」
申し訳無さそうに眉を下げるドリー。
「だ、大丈夫…ね、ドリーもう一気に引っ張ってくんない?」
「え?きっと痛いよ?!やめよう?少しずつの方が痛くないよ?」
「でも、もう半分越したから…大丈夫だと思う。俺痛いの我慢するから。」
「でも…」
ドリーは否定的だ。
(こんな優しくてイケメンなドリーに俺は何て事を…ドリーの為にも早く終わらせなきゃ…)
「お願いドリー」
俺はドリーの頭を抱え込むように抱き締めた。
「…分かった。行くよ!」
「うん」
覚悟を決める
「せーの!」
ビリッ!!!!
「きゃうう゛ぅう゛!!!!!?!」
俺は結局泣いた。
ムニッ
「ぅぅう……痛い」
「痛い?」
手が離れる
「大丈夫…」
手が近づく
「だから少しずつの方が良いって言ったのに」
ムニッ
「赤くなってる気がする…」
自分の胸を見る
ムニッ
「……少し」
「血とか出てない?」
ムニッムニ
「それは大丈夫」
「ねぇ、ドリー、俺の胸無事?変なとこない?」
ムニッ
「んぐぅぅ…」
ドリーの喉が鳴る。何かに耐える様な顔をする。
ドリーはさっきから俺の胸を触診してくれてる。
「も……限界かも…」
ドリーは小声でなにか言った。が俺には聞こえなかった。
「?ドリーなんて?」
「…………………………」
ピンッ!
右の乳首を弾かれる
「んんっ?!」
「痛い?」
「だ、大丈夫…だけど、」
「だけど?」
ピンッ!
今度は左乳首を弾かれる
「んきゃっ!?」
「こっちは?」
「んっ大丈夫…ふっ…ん」
クリクリ
また右に戻り二本の指で挟まれくるくる擦られる
「あぁあっん!!」
「コレはどう?」
「ひぃっん。ビリビリすりゅ。」
「じゃあ反対側ね」
クリクリ
今度は左胸を同じ様に転がされる
「ああっかはぁっ!?」
「こっちは?」
「こっちもビリビリィ…」
グィっ!!
「いああっあっん!!!!」
「両方引っ張るのは?…少し痛いかな?」
「いはぃ……伸びちゃう…やだぁ…うぅ…」
「痛いかぁ。ごめんね?舐めてあげるから許してくれる?」
パクっ
「あっ…」
チュウっ
「ん…」
ピチャッ…
「ふっ」
はむっ
「……っ」
ドリーが右胸に吸い付く。
吸って舐めて啄んでを繰り返し
やっと口が離れたと思ったら
名残惜しそうにドリーの赤い舌が俺の乳首の少し凹んでいる箇所をチョンと押しこむ
俺の乳首は赤くテラテラ濡れていた。
「あっ…あっ…んぅっ…んっん」
パクっ…チュウ…ピチャッ…はむっ…はむ
今度は同じ様に左胸を吸われる。
俺の両手はドリーの頭を離れ肩を掴んでいるが腰がどんどん下がってしまう。
ぐいっ!
「あっ!くぅ!?」
その度ドリーが俺の姿勢を戻してくれるが、
ドリーの足が俺の股の間に入ってて動くたび布越しに擦られる。
胸と股の刺激で腰が揺れる
「うっ……ふっ……ぁ…」
そして俺の足にドリーの股間が擦られドリーの甘い吐息が胸にかかる。
(ドリーも腰が揺れてる…気持ちよくなってる?)
何故か堪らなくドリーが愛おしく感じて
ドリーの頭を撫でた。
「?!」
ドリーは一瞬驚いた様だったが俺の顔を見上げると嬉しそうな顔をしてまた左胸を吸い出した。
(ドリー赤ちゃんみたい…可愛い。)
金髪碧眼で誰もが彼を目で追うであろう美男子が
俺の胸を一生懸命吸い
股間を足にゴリゴリ擦りつけ腰を動かし続けている姿に胸を締め付けられる。
(可愛い!本当に可愛いなドリー!)
「ドリー……いいよ?イッて良いよ……。」
俺はドリーを抱きしめた。
「!!」
ドリーも俺を抱きしめる
そしてめちゃくちゃに腰を振った。
「雨…………………小雨になったね。」
「…うん。そうだね…」
俺達は手を繋いでいる。
ゴーン!ゴーン!と遠くで鐘がなる。確か時報だ。
「あっ……」
「ドリー?どうかした?」
「もう帰らないと…」
「そっか。このくらいの雨なら大丈夫かもな…」
「うん…」
まだ俺達は手は繋いでいる
「じゃあなドリー。」
俺から手を離す
「あっ」
(そんな名残惜しそうな顔すんなって)
「またな!」
俺は出来るだけ元気な声を出す。
「………うん。また!」
ドリーは着てきた、まだ乾いていない布を巻き付け1回振り返ったあと小雨の中を走って行った。
暫くして俺も宿屋に戻った。
結局ファズとランド兄ちゃんへのお土産は買いそびれたし、ドリーの短剣は見れなかったし
ランド兄ちゃんの合コンは惨敗だったらしい。
どんまい!
俺と金髪碧眼の2人は軒先で雨宿りしていた。
「大丈夫…?まだ気持ち悪い?」
「だ、大丈夫です。ご迷惑おかけしました。」
吐き気もだいぶ治まりまともに喋れるようになった。
少し残った不快感から胸を擦る
「あっ?!」ビクッ!
「どうしたの?やっぱりまだ気分悪かった?」
「ううん…大丈夫、大丈夫!」
アハハ気にしないでー!と手を振る。
(胸のシールの存在を完全に忘れてた!!)
先程胸を擦った時、一瞬シールと服が擦れる感触に驚いて声が出てしまったのだ。
「だいぶ降って来てるね。暫く止みそうに無いな…。」
金髪碧眼は体に掛けてた雨よけの布を脱いで
手で絞る。
ビチャビチャとかなりの量の水が流れる。
「んんっ」
グッと手に力を入れ絞り込んだが、まだ水が出そうだ。
バッ!!パンパン!!
絞った布を広げ大きくはたく。
金髪碧眼の服は被ってた布のお陰か
ズボンの下ら辺は濡れてたけど後はそんなに濡れてなさそうだった。
「君の方がだいぶ濡れてるけど大丈夫かい?」
叩いた布を纏めながら俺に聞く。
「え?あ………そうね。確かにビショビショだな。」
金髪碧眼を追いかけたせいで俺は上から下までビショ濡れになっていた。
水を含んだ服は重くて寒い。
(ああ、この美人はどっちなんだろう)
脱ぐ前に俺には解決したいある疑問があった。
「あの…つかぬことをお聞きしますが…」
俺は恐る恐る金髪碧眼に声を掛ける
ビクッ!!
何故か身体を強張らせる金髪碧眼。
「な、何か…?」
俺から視線を外す金髪碧眼。
「大変失礼な事を聞きますが…」
「は…い」
気持ち、距離を取る金髪碧眼。
「…………………アナタは………女性…ですか?」
「は…ハイ?!??」
(だって…!)
ぐるりと勢い良く俺に向き直るその顔が…
「あまりにも…その………顔が…綺麗なので。」
俺は少し照れながら言う。
「いや!男性かな?とは思ったんです!腕掴んだときは!!でも、顔見るとまつげ長くて、目キラキラしてて鼻高くて唇もほんのりピンクだし、肌つるんつるんだし!髪サラサラだし!顔小さいし、あれ?ワンチャン女性なのでは?って思って!!」
俺は唖然としてる金髪碧眼に向かって早口で捲し立てた。
相手は静止したままだ
「あ…っと…その………」
金髪碧眼はやっと言われたけとが理解できたのか頬を染め
「男…です。」
恥ずかしそうに言った。
(野郎が頬を染めても可愛いと思ったことは1度としてないが美人は性別を超越してくるのか…)
俺は感心した。
「クッソ可愛い」
心底思ったので口から勝手に出てしまった。
しかも真顔で言い放った。
ヤバい奴じゃね俺?
「うへぇっ?!あ、アリガトゥ…」
金髪碧眼美男子は両手を顔に当て恥ずかしそうにしていた。
これが、可愛いは正義ってヤツか!
「へぇ。それは残念だったね。」
「そうなんだよ!ひでぇよなうちの兄ちゃん!」
俺はランド兄ちゃんの合コンのダシにされた話を彼にした。
「あ~あ、昨日の領主のヤツも見れなかったし…今日はダシにされるわ雨やらツイてねーや。あ、アンタこの街の人なん?」
俺は壁に寄り掛かって金髪碧眼美男子に話を振る。
「えっ?…うん。まぁ」
「領主ってどんな顔してる?見たことある?」
(地元の人の評価を聞きたい!)
「えっと…普通だと思う…よ」
「えー普通なん?イケメンだって聞いてたのに…残念。でもまぁそうだよな。」
チラリ
俺は隣の金髪碧眼美男子を見る。
「?」
彼も俺を見る。
「毎日鏡でこんな綺麗な顔見てりゃ、そらぁ並の人間は普通だわな!」
ガハハハ!!違いない!!
俺は破茶滅茶に豪快な笑い声を上げた
「っハハ」
「?」
チラリ横を見ると何がツボったのか金髪碧眼美男子が笑ってた。
口に軽く握った手を当てて
「あら素敵、その笑顔戴きまーす!」
俺はカメラを切るように彼の周りをカシャカシャ!いいよ!もっと笑って!!こっち見て!!とか言いながら回りだした。
この世界に多分カメラは無いだろうけど彼は
「何それ?恥ずかしいよ。ちょっ!止めてよ!お金とるよ!!?!」
とか言いながら最後らへんはポーズしてくれてた。ノリノリだった。
俺達はめちゃくちゃ笑ったし。
多分IQめちゃくちゃ下がってた。
「あー、何やってんだ。俺達」
(はしゃぎまくって少し疲れた。)
俺は今更ながら上着を脱ぎだした。
「確かに。ハハッ」
「なー名前なんて言うん?俺はエデ。良かったら教えて?」
「ボクはエンドリ……じゃなくて…えっと」
急に詰まり悩みだす金髪碧眼美男子
「?えんどり?」
「違くて…………エンドリー!皆からドリーって呼ばれてる…よ?」
「ふぅん……エリーじゃなくて?そっちを略すのね。外国って感じだな!よろしくドリー!」
「此方こそよろしくエデ。」
ガシッ!俺達は握手を交わす。
(う~ん。手が意外に肉厚だ。背は俺より高いけど割と平均的な背丈だな。意外に肩もしっかりしてそう…)
「ドリーってさ、何か運動してるの?」
(スポーツしてる人の体っぽい)
「運動?うーん?剣を振るうから少しはしてるけど…」
(剣とな?!)
「剣って…本物?」
(武器なんて宿屋の金棒とファズの杖位しか見てないや)
「本物だよ。流石に。」
苦笑される。
「マジで!?今持ってたりする?!」
(見たい!!超見たい!!定番中の定番!剣見たい)
グッ!!とドリーに詰め寄る
「今日は短刀しか…」
「!!!!」ビクッ
ドリーの身体が一回大きく跳ね
突然動かなくなった。
「ドリー…どうした?」
「……」
ドリーは目を真ん丸にして固まってる
「ドリー……?何見て………………あ」
固まってるドリーの視線の先には
シャツに透けるこの街の領主エンドリッヒの紋章を象ったシールを2箇所に貼った俺の胸があった。
(あー!!忘れてた!ってスッケスケやんけ!)
結構な時間濡れた上着を着続けたせいか、シャツまで濡れシースルー状態になっていた。
「ちがっ!ドリー違うの!」
何が違うのか全くわからないが弁解する俺
ガバッ!!
「これシールなの!街で配ってたの!!2枚貰ったから貼ったの!!それだけなの!!」
もう全てがオカシイ。
1.シールだから何なのか。
2.街で配ってたから何だと言うのか。
3.2枚貰ったからと言ってソコに貼る必要は無いのではないか。
俺は大混乱である。
何よりも
上記の支離滅裂な言い訳を繰り返しながら自分のシャツを捲り上げ
ドリーに乳首シールを見せつけているこの格好が1番最悪なのである。
完全な変質者がココに1人。
喋れば喋るほど墓穴を掘っている自覚はある。
自分でも頭の片隅で
「もうやめろ!無理だって!お前は変態だと思われても仕方がない!」って内なる自分が肩を叩く。でもまだ抗いたいんだ!
何故金髪碧眼美男子の前でこんな格好を晒しながら俺は喋り続けてるのか…分からなくなり情けなくて涙が溢れてくる
「うう゛…」
「?!」
ドリーは露出狂の俺の急な涙に驚く
「だ、大丈夫だよ。シールだよね。貼りたくなっちゃうもんね。わかる、分かるよ!」
一体俺の何が分かると言うのか…綺麗な人は心も綺麗な事は分かった。
「うん。これシール…ちゃんと取れるよ。見てて!」
俺は自分の行動が1番分からない。
ビリィィッ!!
「きゃうう゛う゛!?!」
俺は自分の右乳首に貼られてるシールを一気に剥がした。何故だ?!
想像以上の痛みが襲う。
「ふぅええ゛ぇっん゛」
痛みに更に泣く
目の前の出来事に何故か頬を染めながら狼狽えるドリー
「ぅ痛い…ドリー…俺の乳首…ある?取れてない?グスッ」
余りの激痛に乳首逝ったのかとドリーに聞く
「ふへぇ!?あ、有るよ。大丈夫、ついてるよ。」
赤面しながらちゃんと返事をしてくれるドリー。
「ドリー………………もう片方のシール…取って?」
寝言は寝て言え俺。
「へぇえ!!?!ば、ボクが剥がすの?」
湯気が出る位真っ赤なドリーは自分を指差す
「お願い…………痛くて…自分じゃ無理…」
あの激痛をもう1回やる勇気は流石に無い。
「で、でも…」
真っ赤になりながら目を逸らすドリー
「お願いドリー。ドリーが良いの…。」
ドリーの手を掴み俺の左胸に乗せ。その上から俺の手を添える。
「?!」
息を呑むドリー
「でなきゃ他の人に………おわっ?!!!」
ドン!
俺の背中が壁に当たってドリーに囲われる。
「分かった。じゃあボクがする。」
俺の腰に手を回すドリー
やっと目が合ったドリーの顔は美しい男の顔をしていた。
カリカリ…
「あっ!」
「痛い?」
「ん…大丈夫…」
「じゃあ続けるね」
「んっ」
カリカリ…
「んぅっ」
ドリーの短い爪がシールの角を剥がしていく
「もう少しで真ん中まで行くよ」
「うん」
カリカリ…
本人達は至って真剣なのである。
「んあっ?!」
ドリーの爪が乳首を掠める
「ご、ごめん痛かった?」
申し訳無さそうに眉を下げるドリー。
「だ、大丈夫…ね、ドリーもう一気に引っ張ってくんない?」
「え?きっと痛いよ?!やめよう?少しずつの方が痛くないよ?」
「でも、もう半分越したから…大丈夫だと思う。俺痛いの我慢するから。」
「でも…」
ドリーは否定的だ。
(こんな優しくてイケメンなドリーに俺は何て事を…ドリーの為にも早く終わらせなきゃ…)
「お願いドリー」
俺はドリーの頭を抱え込むように抱き締めた。
「…分かった。行くよ!」
「うん」
覚悟を決める
「せーの!」
ビリッ!!!!
「きゃうう゛ぅう゛!!!!!?!」
俺は結局泣いた。
ムニッ
「ぅぅう……痛い」
「痛い?」
手が離れる
「大丈夫…」
手が近づく
「だから少しずつの方が良いって言ったのに」
ムニッ
「赤くなってる気がする…」
自分の胸を見る
ムニッ
「……少し」
「血とか出てない?」
ムニッムニ
「それは大丈夫」
「ねぇ、ドリー、俺の胸無事?変なとこない?」
ムニッ
「んぐぅぅ…」
ドリーの喉が鳴る。何かに耐える様な顔をする。
ドリーはさっきから俺の胸を触診してくれてる。
「も……限界かも…」
ドリーは小声でなにか言った。が俺には聞こえなかった。
「?ドリーなんて?」
「…………………………」
ピンッ!
右の乳首を弾かれる
「んんっ?!」
「痛い?」
「だ、大丈夫…だけど、」
「だけど?」
ピンッ!
今度は左乳首を弾かれる
「んきゃっ!?」
「こっちは?」
「んっ大丈夫…ふっ…ん」
クリクリ
また右に戻り二本の指で挟まれくるくる擦られる
「あぁあっん!!」
「コレはどう?」
「ひぃっん。ビリビリすりゅ。」
「じゃあ反対側ね」
クリクリ
今度は左胸を同じ様に転がされる
「ああっかはぁっ!?」
「こっちは?」
「こっちもビリビリィ…」
グィっ!!
「いああっあっん!!!!」
「両方引っ張るのは?…少し痛いかな?」
「いはぃ……伸びちゃう…やだぁ…うぅ…」
「痛いかぁ。ごめんね?舐めてあげるから許してくれる?」
パクっ
「あっ…」
チュウっ
「ん…」
ピチャッ…
「ふっ」
はむっ
「……っ」
ドリーが右胸に吸い付く。
吸って舐めて啄んでを繰り返し
やっと口が離れたと思ったら
名残惜しそうにドリーの赤い舌が俺の乳首の少し凹んでいる箇所をチョンと押しこむ
俺の乳首は赤くテラテラ濡れていた。
「あっ…あっ…んぅっ…んっん」
パクっ…チュウ…ピチャッ…はむっ…はむ
今度は同じ様に左胸を吸われる。
俺の両手はドリーの頭を離れ肩を掴んでいるが腰がどんどん下がってしまう。
ぐいっ!
「あっ!くぅ!?」
その度ドリーが俺の姿勢を戻してくれるが、
ドリーの足が俺の股の間に入ってて動くたび布越しに擦られる。
胸と股の刺激で腰が揺れる
「うっ……ふっ……ぁ…」
そして俺の足にドリーの股間が擦られドリーの甘い吐息が胸にかかる。
(ドリーも腰が揺れてる…気持ちよくなってる?)
何故か堪らなくドリーが愛おしく感じて
ドリーの頭を撫でた。
「?!」
ドリーは一瞬驚いた様だったが俺の顔を見上げると嬉しそうな顔をしてまた左胸を吸い出した。
(ドリー赤ちゃんみたい…可愛い。)
金髪碧眼で誰もが彼を目で追うであろう美男子が
俺の胸を一生懸命吸い
股間を足にゴリゴリ擦りつけ腰を動かし続けている姿に胸を締め付けられる。
(可愛い!本当に可愛いなドリー!)
「ドリー……いいよ?イッて良いよ……。」
俺はドリーを抱きしめた。
「!!」
ドリーも俺を抱きしめる
そしてめちゃくちゃに腰を振った。
「雨…………………小雨になったね。」
「…うん。そうだね…」
俺達は手を繋いでいる。
ゴーン!ゴーン!と遠くで鐘がなる。確か時報だ。
「あっ……」
「ドリー?どうかした?」
「もう帰らないと…」
「そっか。このくらいの雨なら大丈夫かもな…」
「うん…」
まだ俺達は手は繋いでいる
「じゃあなドリー。」
俺から手を離す
「あっ」
(そんな名残惜しそうな顔すんなって)
「またな!」
俺は出来るだけ元気な声を出す。
「………うん。また!」
ドリーは着てきた、まだ乾いていない布を巻き付け1回振り返ったあと小雨の中を走って行った。
暫くして俺も宿屋に戻った。
結局ファズとランド兄ちゃんへのお土産は買いそびれたし、ドリーの短剣は見れなかったし
ランド兄ちゃんの合コンは惨敗だったらしい。
どんまい!
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αXΩ 懐妊特別対策室
【※閲覧注意 マニアックな性的描写など多数出てくる予定です。男性しか存在しない世界。BL、複数プレイ、乱交、陵辱、治療行為など】独自設定多めです。
宇宙空間で起きた謎の大爆発の影響で、人類は滅亡の危機を迎えていた。
高度な文明を保持することに成功したコミュニティ「エピゾシティ」では、人類存続をかけて懐妊のための治療行為が日夜行われている。
大爆発の影響か人々は子孫を残すのが難しくなっていた。
人類滅亡の危機が訪れるまではひっそりと身を隠すように暮らしてきた特殊能力を持つラムダとミュー。
ラムダとは、アルファの生殖能力を高める能力を持ち、ミューはオメガの生殖能力を高める能力を持っている。
エピゾジティを運営する特別機関より、人類存続をかけて懐妊のための特別対策室が設置されることになった。
番であるαとΩを対象に、懐妊のための治療が開始される。
主人公の兄になったなんて知らない
さつき
BL
レインは知らない弟があるゲームの主人公だったという事を
レインは知らないゲームでは自分が登場しなかった事を
レインは知らない自分が神に愛されている事を
表紙イラストは マサキさんの「キミの世界メーカー」で作成してお借りしています⬇ https://picrew.me/image_maker/54346
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