82 / 103
第二章
異世界人④
しおりを挟む
ズーの討伐から6日後、俺達は誰一人欠けることなくツヴァイへ帰ってきた。
途中、先触を飛ばしていたからか、ギルドから大型の荷馬車が街の手前に配置されており、そこにズーの亡骸を載せた。
他のみんなは大型魔法鞄にしまってあったと思って安心していたけど、何処にあるかわからなかったミューさんは、そこでやっと安堵の表情になった。
本当に申し訳なかったです。
外壁から続く大通りをズーを載せた荷馬車と共に進むと、沿道には所狭しと人々が詰めかけていて、俺達の超魔物討伐を称賛し、歓声を上げ花吹雪を浴びせてくれて、まるで祝勝パレードのようになっていた。
俺にとっては非常に困るんだけどなぁ。
「おい、リョウ。手を振ってやれ! それが英雄の務めだぞ!」
「ジョルダン……勘弁してくれ」
隣を歩くジョルダンが観衆に手を振りながら声をかけてきたが、俺はとてもそんな気分にはなれなかった。
こういうのは苦手だし、そもそもひっそり暮らしたい俺にとって、人目につく祝勝パレードは絶対に避けたかった。
だから、街に入る前に俺は討伐隊から離れるつもりだったのに、それをこのジョルダンが引き止めやがった!
『お前が参加している事は既に知られているんだ。そのお前がいなければ全員生還の偉業とはならなくなる。お前は自分の都合で俺達の栄誉に傷をつけるのか?』
だってさ!
ちくしょう! そんな言い方しなくたっていいだろう!
そんな風に言われたら断れないだろうが!
「お兄ちゃん、そんなに肩を落として歩かんと! ホンマに偉業やねんで? 超魔物討伐は全滅だって珍しくないのに、それが全員帰還やで!? これはめっちゃ凄い事なんやから!」
「そうですよ。ギルドとしても開設以来の快挙です。胸を張ってください」
ゼルマとミューさんまでが俺を前に出そうと声をかけてくるが、本当に勘弁してほしいんだ。
それに俺はズーと戦ったわけじゃない。
戦ったのも傷だらけになったのも他のみんなで、俺は称賛されるような事はしていない。
一緒に歩いている事さえ、良い事なのかわからないくらいだ。
「おい! あそこにいるの領主様じゃないか!?」
「本当だ! アルメリア女伯爵様だ!」
聞き逃せない観衆の声に顔を上げると、冒険者ギルドの前にギルドマスターのオルテガと白銀の鎧を着た人の姿が見えた。
あのウェーブがかった金髪にスラリとした肢体、絵画から飛び出してきたのかと思うくらいの美形と堂々とした立に振る舞いは間違いない。
あれはツヴァイ領主、アルメリア・ヴェルサイーユ女伯爵だ。
おいおい、領主様まで出てくるなんて聞いてないぞ?
「止まれ!」
キラキラと輝く新品の鎧を身に纏った騎士が俺達の歩みを止めた。
なんだ? お祝いムードに水を差すめちゃくちゃ不機嫌そうな顔をしているぞ?
「礼節を弁えぬ愚か者どもめ! この御方をどなたと心得る!? こちらにおられるのは畏れ多くもヴァルト王国ツヴァイ領の領主、アルメリア・ヴェルサイーユ女伯爵様であるぞ! 頭が高い! 平伏せよ!」
お前はどこかの御老公の付き人かっ!?
なんて空気の読めないやつだ。
こんなお祝いムード満載の場で、よくあんな事が言えるな。
他のみんなも呆気にとられてるぞ?
あんたの言う女伯爵様も含めてな。
「貴様ら! ヴェルサイーユ女伯爵様の御前で棒立ちとは不敬な! 全員即刻不敬罪で首を刎ねて……っ!?」
「やめないか! 戯け者!」
うおっ! な、なんて威厳のある声だ。
思わず平伏しそうになったぞ。
「も、申し訳ありません! ヴェ、ヴェルサイーユ様! 見ろ! お前達が愚図愚図しているからヴェルサイーユ様がお怒りに……」
「私が怒っているのは卿に対してだ! 騎士バリー・ゾーゴン!」
ぶふぉっ!
バ、バリー・ゾーゴンって、そのまんま過ぎる名前じゃないか!
思わず吹き出しそうになったぞ。
でも、当の本人は目ん玉を丸くしてキョトンとしている。
あれは怒られた意味がわかってないみたいだな。
あれじゃあ付き人は付き人でも、うっかりの方だな。
「し、しかし……ヴェルサイーユ様に対して平伏しないのは不敬ではないかと……」
「愚かな……彼らは勇者だ。そして、偉業を成し遂げた英雄でもある。その者達に対し、礼を失しているのは卿の方ではないかっ!」
「お、御言葉ですが、こいつらは所詮ゴロツキも同然の冒険者です! 勇者や英雄とは過分な見識かと存じます!」
「ならば卿はズーの討伐が出来ると申すか? 同じ事が卿には出来ると? ならば命を下すぞ? 超魔物を討伐してこいとな」
完全な論破だ。
さぁ困ったぞ、バリー・ゾーゴン。
貴族は完全な縦社会だ。
やれと言われれば身命を賭してもやらないといけない。
ピカピカの鎧を見る限り実戦経験ほとんどないバリー君に超魔物が倒せるかな?
「ヴェ、ヴェルサイーユ様、それは……」
「それともう一つ、貴様如きが我が家名を何度も気安く口にするな!」
「ひぃ……お、お許しを!」
うわぁ……さっきまでの威勢は何処へやら、バリー君が顔面蒼白で地面に頭を擦り付ける勢いで平伏してるよ。
それにしても流石の迫力だな。
アルメリア・ヴェルサイーユ女伯爵。
【深紅槍】の二つ名は伊達じゃないね。
途中、先触を飛ばしていたからか、ギルドから大型の荷馬車が街の手前に配置されており、そこにズーの亡骸を載せた。
他のみんなは大型魔法鞄にしまってあったと思って安心していたけど、何処にあるかわからなかったミューさんは、そこでやっと安堵の表情になった。
本当に申し訳なかったです。
外壁から続く大通りをズーを載せた荷馬車と共に進むと、沿道には所狭しと人々が詰めかけていて、俺達の超魔物討伐を称賛し、歓声を上げ花吹雪を浴びせてくれて、まるで祝勝パレードのようになっていた。
俺にとっては非常に困るんだけどなぁ。
「おい、リョウ。手を振ってやれ! それが英雄の務めだぞ!」
「ジョルダン……勘弁してくれ」
隣を歩くジョルダンが観衆に手を振りながら声をかけてきたが、俺はとてもそんな気分にはなれなかった。
こういうのは苦手だし、そもそもひっそり暮らしたい俺にとって、人目につく祝勝パレードは絶対に避けたかった。
だから、街に入る前に俺は討伐隊から離れるつもりだったのに、それをこのジョルダンが引き止めやがった!
『お前が参加している事は既に知られているんだ。そのお前がいなければ全員生還の偉業とはならなくなる。お前は自分の都合で俺達の栄誉に傷をつけるのか?』
だってさ!
ちくしょう! そんな言い方しなくたっていいだろう!
そんな風に言われたら断れないだろうが!
「お兄ちゃん、そんなに肩を落として歩かんと! ホンマに偉業やねんで? 超魔物討伐は全滅だって珍しくないのに、それが全員帰還やで!? これはめっちゃ凄い事なんやから!」
「そうですよ。ギルドとしても開設以来の快挙です。胸を張ってください」
ゼルマとミューさんまでが俺を前に出そうと声をかけてくるが、本当に勘弁してほしいんだ。
それに俺はズーと戦ったわけじゃない。
戦ったのも傷だらけになったのも他のみんなで、俺は称賛されるような事はしていない。
一緒に歩いている事さえ、良い事なのかわからないくらいだ。
「おい! あそこにいるの領主様じゃないか!?」
「本当だ! アルメリア女伯爵様だ!」
聞き逃せない観衆の声に顔を上げると、冒険者ギルドの前にギルドマスターのオルテガと白銀の鎧を着た人の姿が見えた。
あのウェーブがかった金髪にスラリとした肢体、絵画から飛び出してきたのかと思うくらいの美形と堂々とした立に振る舞いは間違いない。
あれはツヴァイ領主、アルメリア・ヴェルサイーユ女伯爵だ。
おいおい、領主様まで出てくるなんて聞いてないぞ?
「止まれ!」
キラキラと輝く新品の鎧を身に纏った騎士が俺達の歩みを止めた。
なんだ? お祝いムードに水を差すめちゃくちゃ不機嫌そうな顔をしているぞ?
「礼節を弁えぬ愚か者どもめ! この御方をどなたと心得る!? こちらにおられるのは畏れ多くもヴァルト王国ツヴァイ領の領主、アルメリア・ヴェルサイーユ女伯爵様であるぞ! 頭が高い! 平伏せよ!」
お前はどこかの御老公の付き人かっ!?
なんて空気の読めないやつだ。
こんなお祝いムード満載の場で、よくあんな事が言えるな。
他のみんなも呆気にとられてるぞ?
あんたの言う女伯爵様も含めてな。
「貴様ら! ヴェルサイーユ女伯爵様の御前で棒立ちとは不敬な! 全員即刻不敬罪で首を刎ねて……っ!?」
「やめないか! 戯け者!」
うおっ! な、なんて威厳のある声だ。
思わず平伏しそうになったぞ。
「も、申し訳ありません! ヴェ、ヴェルサイーユ様! 見ろ! お前達が愚図愚図しているからヴェルサイーユ様がお怒りに……」
「私が怒っているのは卿に対してだ! 騎士バリー・ゾーゴン!」
ぶふぉっ!
バ、バリー・ゾーゴンって、そのまんま過ぎる名前じゃないか!
思わず吹き出しそうになったぞ。
でも、当の本人は目ん玉を丸くしてキョトンとしている。
あれは怒られた意味がわかってないみたいだな。
あれじゃあ付き人は付き人でも、うっかりの方だな。
「し、しかし……ヴェルサイーユ様に対して平伏しないのは不敬ではないかと……」
「愚かな……彼らは勇者だ。そして、偉業を成し遂げた英雄でもある。その者達に対し、礼を失しているのは卿の方ではないかっ!」
「お、御言葉ですが、こいつらは所詮ゴロツキも同然の冒険者です! 勇者や英雄とは過分な見識かと存じます!」
「ならば卿はズーの討伐が出来ると申すか? 同じ事が卿には出来ると? ならば命を下すぞ? 超魔物を討伐してこいとな」
完全な論破だ。
さぁ困ったぞ、バリー・ゾーゴン。
貴族は完全な縦社会だ。
やれと言われれば身命を賭してもやらないといけない。
ピカピカの鎧を見る限り実戦経験ほとんどないバリー君に超魔物が倒せるかな?
「ヴェ、ヴェルサイーユ様、それは……」
「それともう一つ、貴様如きが我が家名を何度も気安く口にするな!」
「ひぃ……お、お許しを!」
うわぁ……さっきまでの威勢は何処へやら、バリー君が顔面蒼白で地面に頭を擦り付ける勢いで平伏してるよ。
それにしても流石の迫力だな。
アルメリア・ヴェルサイーユ女伯爵。
【深紅槍】の二つ名は伊達じゃないね。
7
お気に入りに追加
457
あなたにおすすめの小説
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております
幸子ばあさんの異世界ご飯
雨夜りょう
ファンタジー
「幸子さん、異世界に行ってはくれませんか」
伏見幸子、享年88歳。家族に見守られ天寿を全うしたはずだったのに、目の前の男は突然異世界に行けというではないか。
食文化を発展させてほしいと懇願され、幸子は異世界に行くことを決意する。
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
異世界転移したけど、果物食い続けてたら無敵になってた
甘党羊
ファンタジー
唐突に異世界に飛ばされてしまった主人公。
降り立った場所は周囲に生物の居ない不思議な森の中、訳がわからない状況で自身の能力などを確認していく。
森の中で引きこもりながら自身の持っていた能力と、周囲の環境を上手く利用してどんどん成長していく。
その中で試した能力により出会った最愛のわんこと共に、周囲に他の人間が居ない自分の住みやすい地を求めてボヤきながら異世界を旅していく物語。
協力関係となった者とバカをやったり、敵には情け容赦なく立ち回ったり、飯や甘い物に並々ならぬ情熱を見せたりしながら、ゆっくり進んでいきます。
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
異世界ソロ暮らし 田舎の家ごと山奥に転生したので、自由気ままなスローライフ始めました。
長尾 隆生
ファンタジー
【書籍情報】書籍2巻発売中ですのでよろしくお願いします。
女神様の手違いにより現世の輪廻転生から外され異世界に転生させられた田中拓海。
お詫びに貰った生産型スキル『緑の手』と『野菜の種』で異世界スローライフを目指したが、お腹が空いて、なにげなく食べた『種』の力によって女神様も予想しなかった力を知らずに手に入れてしまう。
のんびりスローライフを目指していた拓海だったが、『その地には居るはずがない魔物』に襲われた少女を助けた事でその計画の歯車は狂っていく。
ドワーフ、エルフ、獣人、人間族……そして竜族。
拓海は立ちはだかるその壁を拳一つでぶち壊し、理想のスローライフを目指すのだった。
中二心溢れる剣と魔法の世界で、徒手空拳のみで戦う男の成り上がりファンタジー開幕。
旧題:チートの種~知らない間に異世界最強になってスローライフ~
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
外れジョブ「レンガ職人」を授かって追放されたので、魔の森でスローライフを送ります 〜丈夫な外壁を作ったら勝手に動物が住み着いて困ってます〜
フーツラ
ファンタジー
15歳の誕生日に行われる洗礼の儀。神の祝福と共に人はジョブを授かる。王国随一の武門として知られるクライン侯爵家の長男として生まれた俺は周囲から期待されていた。【剣聖】や【勇者】のような最上位ジョブを授かるに違いない。そう思われていた。
しかし、俺が授かったジョブは【レンガ職人】という聞いたことないもないものだった。
「この恥晒しめ! 二度とクライン家を名乗るではない!!」
父親の逆鱗に触れ、俺は侯爵領を追放される。そして失意の中向かったのは、冒険者と開拓民が集まる辺境の街とその近くにある【魔の森】だった。
俺は【レンガ作成】と【レンガ固定】のスキルを駆使してクラフト中心のスローライフを魔の森で送ることになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる