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第二章
討伐隊①
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「頼む! 一生の頼みだ!」
ギルドの商談室で俺は今、見るからに硬そうな頭を下げるジョルダンと、この世で最も信じられない言葉を前に頭を悩ませている。
いくらジョルダンの頼みでも、これだけは聞く事ができない。
それに一生のお願いってのが一回で終わる事なんかまず無い事だ。
俺だって友達相手に何回分かの一生の頼みをした事がある。
「ジョルダン。いくら頭を下げられて頼まれても、これだけは……」
「無理は承知! だが、この依頼にはお前の力が必要不可欠なのだ!」
頭を下げたまま懇願するジョルダン。
頭が固いと言うか、意志が強いと言うか、簡単には引き下がらないとは思ったけど本当に引かない。
でも、無理なものは無理なんだ!
超魔物の討伐チームに参加してくれなんて、絶対に嫌だよ!
「お前の身の安全は俺の命に代えても保証する! だから頼む! この通りだ!」
「そうは言われても無理だよ。だいたい、何で俺なんかが必要なんだよ? 戦力にならないだろ?」
「それは……やむを得ん。ここは正直に腹を切って話そう」
切るな、切るな。
せめて割ってくれ……って思ったけど、切るのも割るのも同じことか?
なんて、くだらない話は置いといて、とりあえずジョルダンから詳しい話を聞いた。
依頼は超魔物【ズー討伐】
超魔物とは普通の魔物より危険度が高い魔物で、存在が確認されたらすぐに討伐対象となる。
そして、今回確認されたズーは獅子の頭を持った巨大な鷲の魔物で、天を裂く爪と大地を砕く声、そしてどんな鳥よりも早く飛べる翼を持つという恐ろしいやつらしい。
昔、他国に現れた時には一都市が壊滅的な被害を受けて、都市の衛兵隊と冒険者達に多大なる犠牲を出して、ようやく撃退したって話だ。
当然だけど、そんな相手は冒険者1人でどうにかなる相手じゃない。
それで討伐隊が結成される事になり、金級冒険者のジョルダンも参加する事になったそうだ。
うん、ここまではわかった。
何の疑問もない。
「それで? 俺の必要性は?」
「と、討伐隊と言っても、ようは冒険者チームの集まりでしかない。依頼中の生活は個々のチームで行わなければならないんだが、俺はチームを組んでいないから、その……身の回りのことはともかく、飯がな」
そこまで聞いて、やっとわかった。
俺の必要性ってやつが。
「つまり、俺に食事係をしろ、と?」
「うっ……ちょ、超魔物討伐ともなれば、お前の経歴にも箔がつく! それに報酬はチームでの頭割りだから、俺と2人なら報酬もかなりの額になるぞ!」
全然嬉しくないよ。
俺には箔もかなりの額の報酬も必要ないんだ。
俺はのんびりと安心安全な生活が出来ればそれでいい。
「悪いけど、俺には興味がない。誰か別の人を当たってくれ」
「それは無い。俺は信頼できる人物以外と仕事で組む事はない。そして、俺がこの街で信頼できるのはお前だけだ」
……はぁ、そんな眼で見るなよ。
真っ直ぐで力強く、それでいて綺麗な眼には弱いんだ。
応援したくなっちゃうだろ。
でもなぁ、超魔物討伐なんてはっきり言って怖いんだよなぁ。
なに? 天を裂く爪と大地を砕く声に、どんな鳥より早く飛べるんだって?
戦うなんて無理だし、逃げても絶対すぐに追いつかれて、ギャっとやられて御陀仏じゃん。
ジョルダンは守ってくれると言うけど、前線で戦う必要があるから、ずっと俺の側にいるわけじゃない。
できれば関わりたくないんだけどなぁ。
「頼む! はっきり言って旅での食事とはかなり重要なものなんだ。ましてや強敵と戦う前提での旅、いつ戦闘になるかもわからんのだ! 実力が及ばす命を散らすなら本望だが、腹が減っていて力が出ずに敗れるなど俺は死んでも死にきれんのだ!」
確かにそれは嫌な死に方だな。
ほとんど餓死みたいなもんだし、誇り高いジョルダンには耐えられないんだろうな。
しかし、困ったぞ。
俺の身の安全を守ってくれる人がいるならともかく、それが無いとなると惰弱と言われようとも怖いものは怖い。
それに問題はまだある。
それは食糧だ。
ジョルダンはよく食べるから、食糧はかなりの量になってしまう。
量が増えればそれだけ運ぶのは大変だし、運ぶのに必死になって索敵が疎かになったら意味がない。
俺が【収納】を使えば問題ないけど、それだと能力がバレてしまう。
それは避けたい。
旅をする冒険者にとって、この能力は絶対欲しいだろうからな。
バレたら運搬係として一生こき使われる事になるだろう。
【魔法鞄】と偽っても同じだ。
いくらでも容量が入る【魔法鞄】なんか喉から手が出る程欲しいものだろう。
ただでさえ強敵と戦わないといけないのに、味方の中にまで敵が現れたら大変だ。
俺の身の安全と食糧問題が解決しない事には、俺も簡単に首を縦に振るわけにはいかないぞ。
「食糧の運搬とかはどうするんだ? ジョルダンが食うとなると相当な量になると思うけど」
「それは道中に獣や魔物を狩ればいい」
「解体できるのか?」
「他は雑になるが、肉だけは取れるから問題ない」
うーん、それは嫌だな。
現代日本人の感性が生命をもらうのに雑な扱いをする事に抵抗を感じている。
とは言っても、生きるのに過酷なこの世界の人達に、それを押し付ける気はないけどね。
でも、俺としてはそこも解決したい問題だ。
つまり、俺の身を守ってくれるくらい強くて解体が出来て、今回の依頼に興味を持ってくれそうな人が必要なわけか。
でも、そんな人なんて……待てよ?
ちょっと気が引けるけど、もしかしたら、あの子なら行けるかも!
ギルドの商談室で俺は今、見るからに硬そうな頭を下げるジョルダンと、この世で最も信じられない言葉を前に頭を悩ませている。
いくらジョルダンの頼みでも、これだけは聞く事ができない。
それに一生のお願いってのが一回で終わる事なんかまず無い事だ。
俺だって友達相手に何回分かの一生の頼みをした事がある。
「ジョルダン。いくら頭を下げられて頼まれても、これだけは……」
「無理は承知! だが、この依頼にはお前の力が必要不可欠なのだ!」
頭を下げたまま懇願するジョルダン。
頭が固いと言うか、意志が強いと言うか、簡単には引き下がらないとは思ったけど本当に引かない。
でも、無理なものは無理なんだ!
超魔物の討伐チームに参加してくれなんて、絶対に嫌だよ!
「お前の身の安全は俺の命に代えても保証する! だから頼む! この通りだ!」
「そうは言われても無理だよ。だいたい、何で俺なんかが必要なんだよ? 戦力にならないだろ?」
「それは……やむを得ん。ここは正直に腹を切って話そう」
切るな、切るな。
せめて割ってくれ……って思ったけど、切るのも割るのも同じことか?
なんて、くだらない話は置いといて、とりあえずジョルダンから詳しい話を聞いた。
依頼は超魔物【ズー討伐】
超魔物とは普通の魔物より危険度が高い魔物で、存在が確認されたらすぐに討伐対象となる。
そして、今回確認されたズーは獅子の頭を持った巨大な鷲の魔物で、天を裂く爪と大地を砕く声、そしてどんな鳥よりも早く飛べる翼を持つという恐ろしいやつらしい。
昔、他国に現れた時には一都市が壊滅的な被害を受けて、都市の衛兵隊と冒険者達に多大なる犠牲を出して、ようやく撃退したって話だ。
当然だけど、そんな相手は冒険者1人でどうにかなる相手じゃない。
それで討伐隊が結成される事になり、金級冒険者のジョルダンも参加する事になったそうだ。
うん、ここまではわかった。
何の疑問もない。
「それで? 俺の必要性は?」
「と、討伐隊と言っても、ようは冒険者チームの集まりでしかない。依頼中の生活は個々のチームで行わなければならないんだが、俺はチームを組んでいないから、その……身の回りのことはともかく、飯がな」
そこまで聞いて、やっとわかった。
俺の必要性ってやつが。
「つまり、俺に食事係をしろ、と?」
「うっ……ちょ、超魔物討伐ともなれば、お前の経歴にも箔がつく! それに報酬はチームでの頭割りだから、俺と2人なら報酬もかなりの額になるぞ!」
全然嬉しくないよ。
俺には箔もかなりの額の報酬も必要ないんだ。
俺はのんびりと安心安全な生活が出来ればそれでいい。
「悪いけど、俺には興味がない。誰か別の人を当たってくれ」
「それは無い。俺は信頼できる人物以外と仕事で組む事はない。そして、俺がこの街で信頼できるのはお前だけだ」
……はぁ、そんな眼で見るなよ。
真っ直ぐで力強く、それでいて綺麗な眼には弱いんだ。
応援したくなっちゃうだろ。
でもなぁ、超魔物討伐なんてはっきり言って怖いんだよなぁ。
なに? 天を裂く爪と大地を砕く声に、どんな鳥より早く飛べるんだって?
戦うなんて無理だし、逃げても絶対すぐに追いつかれて、ギャっとやられて御陀仏じゃん。
ジョルダンは守ってくれると言うけど、前線で戦う必要があるから、ずっと俺の側にいるわけじゃない。
できれば関わりたくないんだけどなぁ。
「頼む! はっきり言って旅での食事とはかなり重要なものなんだ。ましてや強敵と戦う前提での旅、いつ戦闘になるかもわからんのだ! 実力が及ばす命を散らすなら本望だが、腹が減っていて力が出ずに敗れるなど俺は死んでも死にきれんのだ!」
確かにそれは嫌な死に方だな。
ほとんど餓死みたいなもんだし、誇り高いジョルダンには耐えられないんだろうな。
しかし、困ったぞ。
俺の身の安全を守ってくれる人がいるならともかく、それが無いとなると惰弱と言われようとも怖いものは怖い。
それに問題はまだある。
それは食糧だ。
ジョルダンはよく食べるから、食糧はかなりの量になってしまう。
量が増えればそれだけ運ぶのは大変だし、運ぶのに必死になって索敵が疎かになったら意味がない。
俺が【収納】を使えば問題ないけど、それだと能力がバレてしまう。
それは避けたい。
旅をする冒険者にとって、この能力は絶対欲しいだろうからな。
バレたら運搬係として一生こき使われる事になるだろう。
【魔法鞄】と偽っても同じだ。
いくらでも容量が入る【魔法鞄】なんか喉から手が出る程欲しいものだろう。
ただでさえ強敵と戦わないといけないのに、味方の中にまで敵が現れたら大変だ。
俺の身の安全と食糧問題が解決しない事には、俺も簡単に首を縦に振るわけにはいかないぞ。
「食糧の運搬とかはどうするんだ? ジョルダンが食うとなると相当な量になると思うけど」
「それは道中に獣や魔物を狩ればいい」
「解体できるのか?」
「他は雑になるが、肉だけは取れるから問題ない」
うーん、それは嫌だな。
現代日本人の感性が生命をもらうのに雑な扱いをする事に抵抗を感じている。
とは言っても、生きるのに過酷なこの世界の人達に、それを押し付ける気はないけどね。
でも、俺としてはそこも解決したい問題だ。
つまり、俺の身を守ってくれるくらい強くて解体が出来て、今回の依頼に興味を持ってくれそうな人が必要なわけか。
でも、そんな人なんて……待てよ?
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