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第二章
エルフとダークエルフ⑥
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素っ頓狂な二人の叫び声に俺は声を失ってしまった。
普段の二人からは考えられないような間抜けな声。
そんなに穴子が口に合わなかったのか?
「ふ、二人ともすまない! 俺が無理に勧めてしまって……あとは俺が食べるから二人はもう……うわぁ!」
二人の前から穴子を載せた皿を退けようとすると、テーブルの上を突風が駆け抜け、皿を奪っていった。
ど、どこから突風が?
そう思って辺りを見渡すと、鬼のような形相をした二人のエルフが奪い合うかのように皿を引っ張り合っていた。
「放して、シーちゃん! このシーサーペントの子どもは私が食べるの!」
「それはダメ。いくらヴィオちゃんでも、これは譲らない。私が研究も兼ねて全部食べる」
二人の美女エルフの鬼気迫る皿の奪い合いは、もはや狂気でしかなかった。
俺も大好物とはいえ、煮穴子の奪い合いで戦争でも起き兼ねない雰囲気だぞ!
「ふ、二人とも落ち着いて……」
「リョウちゃんは黙ってて! こんな美味しいものを、簡単に手放すわけにはいかないの!」
「そう。これは美食の新たな一頁となり得る逸品。全てを味わい尽くさないと、僕は後悔する事になる」
こ、言葉の意味はわからないけど、とにかく二人とも気に入ってくれたのは確かなようだ。
まぁ、実際に美味いはずだけどね。
肉厚なのにふっくらとした身は柔らかく、口の中で蕩けるような食感となり、臭みはなく、甘いタレの濃厚な味わいが口いっぱいに広がって……想像しただけで涎が出てきた。
俺も早く食べたいんだけど、今も皿は二人の間を右往左往している状態で、一向に帰ってくる気配はない。
それどころか二人の気迫が高まって、一触即発の状態に悪化しかけている。
そうなったら穴子も俺の身も危ない。
かくなる上は、奥の手を使うしかない!
「二人とも、落ち着いて皿を戻してくれないか?」
「ダメ! それだけはリョウちゃんの頼みでもダメなの!」
「この機を逃すことはできない。すごく申し訳ないけど、これだけは」
「あっ、そう。もっと美味しく食べる方法があるんだけど、いらないんだねぇ~」
敢えて馬鹿っぽく言った俺の言葉に、四つの綺麗な瞳が俺を捉える。
うおっ! 眼が眩みそうな程に強い輝きを放っている!
こ、これが期待の眼差しというものなのかっ!
「ほ、本当にこれ以上に美味しくなるの?」
「そんな事が……あり得るの?」
「疑うのは無理もない。だが、俺は料理に関しては嘘は言わないぞ」
もちろん、これ自体が嘘である。
これ以上煮穴子が美味くなる事はない。
だけど、食べ方を変えると趣が変わってくるのは事実だ。
本当は後でこっそり楽しもうと思ってたんだけど、仕方ない。
「……シーちゃん」
「うん、ヴィオちゃんね
顔を見合わせた二人は、同時に頷いてから俺の前に皿を返してくれた。
おかえり、俺の煮穴子。
「それで、どうするの?」
「こいつを寿司にするのさ」
「すし? 僕、食べた事ないんだけど」
「わ、私もないよ!」
当然だ。
この世界で生で魚を食うなんて言えるわけがない。
この海に面した沿岸都市ツヴァイですら、魚を生で食う事は殆どない。
あるとすれば釣ったばかりの魚を船の上で食うぐらいだろう。
陸の上で魚を生で食べるなんて、度胸試し以外の何物でもない。
しかし! 俺は歴とした日本人である!
寿司は日本の伝統食であり、俺の大好物でもあるのだ。
俺はたとえ世界に理解されなくても寿司を食う!
今日は生魚は用意してないから、しないけどね。
「それで、すしってどんな料理なの?」
「握った米の上に、具材を乗せて食べるんだよ」
「米の上に乗せる? 聞いたことがないよ」
ないだろうね。
それに本当なら酢飯にしたいところだが、あいにくと酢がない。
酢を作るためには日本酒が必要だからなぁ。
米はあるんだし、カミさんから能力を貰えば作れないこともないだろうけど、肝心の作り方がわからない。
なんで小説の転生者とかってなんでも知ってるんだ?
普通の一般常識からは明らかに外れた事まで詳細に知ってるなんて、あり得ないだろ。
御都合主義許すまじ、そして羨ましい!
「どうしたの?」
「世の不条理を嘆いていただけ。気にしないで。それより、今から煮穴子の寿司を作るけど約束して。自分の分以外はとらないこと。それが守れないなら作らないよ」
「うっ……さっきはごめんなさい。反省してるよ、リョウくん」
「わ、私もあまりの美味しさに気が動転してしまって……ごめんなさい」
美味さに我を失うとは恐るべし、穴子。
でも、どうせ食べるならみんなで食べた方が美味いんだ。
取り合うなんて哀しいよ。
「約束できるね?」
「うん。大丈夫」
「約束するよ!」
二人の元気な返事を聞いて、俺は煮穴子を持って台所に戻り、【収納】から炊きたてのご飯をこっそり出した。
そして、煮穴子を手頃なサイズに切って、一口大の握った米の上に乗せて形を整える。
ああ、美しい。
これは堪らない!
しかし、つまみ食いは厳禁。
欲に負けない内にせっせと作っていく。
全部の煮穴子を寿司にしてから、俺は二人の前に再び皿を出した。
「特上煮穴子の握り、お待ち!」
「おおおっ! これが寿司!? すごい! なんか芸術的だね!」
「本当に見たことがない。不思議な形をしているけど、これはどうやって食べるの?」
「俺の故郷ならそのまま手で食べるよ」
「手で!?」
二人の驚きで思い出したけど、この国では素手で食べる文化はなかったんだっけ。
嫌だったかな?
「手かぁ。ラジール王国では今も手で食べる習慣があるって言うし、それと同じなのかな?」
「でも、歴とした文化です。僕は忌避しないよ」
おっと、さすがは美食のエルフ。
物知りで理解が深いな。
なら、俺が先陣を切って食べる事で後押しするとしよう。
決して、また皿が奪われることを心配しているわけじゃないぞ?
「じゃあ、俺が手本として先に食べるよ」
スッとつまんで口の中に入れる。
美味い! 控えめに言って美味すぎる!
口の中でほろりとほぐれるシャリと、米のほんのりとした甘さが煮穴子の濃厚な旨味と合わさって……もう蘊蓄なんかいらない!
とにかく美味い!
「わ、私も!」
「僕も!」
俺の声なき美味さの表現に惹かれた二人は、同じように手で食べると、一瞬にしてその表情を恍惚とさせた。
「お、美味しい! さっきのも美味しかったけど、米と一緒に食べることで、絶妙に調和しているの!」
「素晴らしい。こんな料理があるなんて、格が違いすぎるよ! 寿司、なんて素晴らしい料理法なんだ」
ふふふっ、二人とも寿司の美味さにどっぷり酔いしれたようだな。
このままいけば、本当の寿司を食べる日も来るかもしれない。
うーん、でもそうなると酢が欲しいよなぁ。
それに料理に使う日本酒。
そろそろなんとかしたいんだよなぁ。
「美味しいね! 本当に美味しいよ! リョウちゃん、ありがとうね!」
「本当にリョウくんには感謝しかない。こんなに美味しいものをありがとう」
感謝しながら自分の煮穴子を食べる二人は、本当に幸せそうな顔をしていた。
まぁ、焦る事はないか。
こんなに嬉しそうに食べてくれる人がいるんだから、今はこの時間を楽しもう。
それから二人は心ゆくまで煮穴子を堪能して、満面の笑みで帰っていった。
翌日、シーサーペントの子どもを探す奇妙な二人のエルフが市場に現れたのは言うまでもない。
だから、穴子はシーサーペントじゃないっての!
普段の二人からは考えられないような間抜けな声。
そんなに穴子が口に合わなかったのか?
「ふ、二人ともすまない! 俺が無理に勧めてしまって……あとは俺が食べるから二人はもう……うわぁ!」
二人の前から穴子を載せた皿を退けようとすると、テーブルの上を突風が駆け抜け、皿を奪っていった。
ど、どこから突風が?
そう思って辺りを見渡すと、鬼のような形相をした二人のエルフが奪い合うかのように皿を引っ張り合っていた。
「放して、シーちゃん! このシーサーペントの子どもは私が食べるの!」
「それはダメ。いくらヴィオちゃんでも、これは譲らない。私が研究も兼ねて全部食べる」
二人の美女エルフの鬼気迫る皿の奪い合いは、もはや狂気でしかなかった。
俺も大好物とはいえ、煮穴子の奪い合いで戦争でも起き兼ねない雰囲気だぞ!
「ふ、二人とも落ち着いて……」
「リョウちゃんは黙ってて! こんな美味しいものを、簡単に手放すわけにはいかないの!」
「そう。これは美食の新たな一頁となり得る逸品。全てを味わい尽くさないと、僕は後悔する事になる」
こ、言葉の意味はわからないけど、とにかく二人とも気に入ってくれたのは確かなようだ。
まぁ、実際に美味いはずだけどね。
肉厚なのにふっくらとした身は柔らかく、口の中で蕩けるような食感となり、臭みはなく、甘いタレの濃厚な味わいが口いっぱいに広がって……想像しただけで涎が出てきた。
俺も早く食べたいんだけど、今も皿は二人の間を右往左往している状態で、一向に帰ってくる気配はない。
それどころか二人の気迫が高まって、一触即発の状態に悪化しかけている。
そうなったら穴子も俺の身も危ない。
かくなる上は、奥の手を使うしかない!
「二人とも、落ち着いて皿を戻してくれないか?」
「ダメ! それだけはリョウちゃんの頼みでもダメなの!」
「この機を逃すことはできない。すごく申し訳ないけど、これだけは」
「あっ、そう。もっと美味しく食べる方法があるんだけど、いらないんだねぇ~」
敢えて馬鹿っぽく言った俺の言葉に、四つの綺麗な瞳が俺を捉える。
うおっ! 眼が眩みそうな程に強い輝きを放っている!
こ、これが期待の眼差しというものなのかっ!
「ほ、本当にこれ以上に美味しくなるの?」
「そんな事が……あり得るの?」
「疑うのは無理もない。だが、俺は料理に関しては嘘は言わないぞ」
もちろん、これ自体が嘘である。
これ以上煮穴子が美味くなる事はない。
だけど、食べ方を変えると趣が変わってくるのは事実だ。
本当は後でこっそり楽しもうと思ってたんだけど、仕方ない。
「……シーちゃん」
「うん、ヴィオちゃんね
顔を見合わせた二人は、同時に頷いてから俺の前に皿を返してくれた。
おかえり、俺の煮穴子。
「それで、どうするの?」
「こいつを寿司にするのさ」
「すし? 僕、食べた事ないんだけど」
「わ、私もないよ!」
当然だ。
この世界で生で魚を食うなんて言えるわけがない。
この海に面した沿岸都市ツヴァイですら、魚を生で食う事は殆どない。
あるとすれば釣ったばかりの魚を船の上で食うぐらいだろう。
陸の上で魚を生で食べるなんて、度胸試し以外の何物でもない。
しかし! 俺は歴とした日本人である!
寿司は日本の伝統食であり、俺の大好物でもあるのだ。
俺はたとえ世界に理解されなくても寿司を食う!
今日は生魚は用意してないから、しないけどね。
「それで、すしってどんな料理なの?」
「握った米の上に、具材を乗せて食べるんだよ」
「米の上に乗せる? 聞いたことがないよ」
ないだろうね。
それに本当なら酢飯にしたいところだが、あいにくと酢がない。
酢を作るためには日本酒が必要だからなぁ。
米はあるんだし、カミさんから能力を貰えば作れないこともないだろうけど、肝心の作り方がわからない。
なんで小説の転生者とかってなんでも知ってるんだ?
普通の一般常識からは明らかに外れた事まで詳細に知ってるなんて、あり得ないだろ。
御都合主義許すまじ、そして羨ましい!
「どうしたの?」
「世の不条理を嘆いていただけ。気にしないで。それより、今から煮穴子の寿司を作るけど約束して。自分の分以外はとらないこと。それが守れないなら作らないよ」
「うっ……さっきはごめんなさい。反省してるよ、リョウくん」
「わ、私もあまりの美味しさに気が動転してしまって……ごめんなさい」
美味さに我を失うとは恐るべし、穴子。
でも、どうせ食べるならみんなで食べた方が美味いんだ。
取り合うなんて哀しいよ。
「約束できるね?」
「うん。大丈夫」
「約束するよ!」
二人の元気な返事を聞いて、俺は煮穴子を持って台所に戻り、【収納】から炊きたてのご飯をこっそり出した。
そして、煮穴子を手頃なサイズに切って、一口大の握った米の上に乗せて形を整える。
ああ、美しい。
これは堪らない!
しかし、つまみ食いは厳禁。
欲に負けない内にせっせと作っていく。
全部の煮穴子を寿司にしてから、俺は二人の前に再び皿を出した。
「特上煮穴子の握り、お待ち!」
「おおおっ! これが寿司!? すごい! なんか芸術的だね!」
「本当に見たことがない。不思議な形をしているけど、これはどうやって食べるの?」
「俺の故郷ならそのまま手で食べるよ」
「手で!?」
二人の驚きで思い出したけど、この国では素手で食べる文化はなかったんだっけ。
嫌だったかな?
「手かぁ。ラジール王国では今も手で食べる習慣があるって言うし、それと同じなのかな?」
「でも、歴とした文化です。僕は忌避しないよ」
おっと、さすがは美食のエルフ。
物知りで理解が深いな。
なら、俺が先陣を切って食べる事で後押しするとしよう。
決して、また皿が奪われることを心配しているわけじゃないぞ?
「じゃあ、俺が手本として先に食べるよ」
スッとつまんで口の中に入れる。
美味い! 控えめに言って美味すぎる!
口の中でほろりとほぐれるシャリと、米のほんのりとした甘さが煮穴子の濃厚な旨味と合わさって……もう蘊蓄なんかいらない!
とにかく美味い!
「わ、私も!」
「僕も!」
俺の声なき美味さの表現に惹かれた二人は、同じように手で食べると、一瞬にしてその表情を恍惚とさせた。
「お、美味しい! さっきのも美味しかったけど、米と一緒に食べることで、絶妙に調和しているの!」
「素晴らしい。こんな料理があるなんて、格が違いすぎるよ! 寿司、なんて素晴らしい料理法なんだ」
ふふふっ、二人とも寿司の美味さにどっぷり酔いしれたようだな。
このままいけば、本当の寿司を食べる日も来るかもしれない。
うーん、でもそうなると酢が欲しいよなぁ。
それに料理に使う日本酒。
そろそろなんとかしたいんだよなぁ。
「美味しいね! 本当に美味しいよ! リョウちゃん、ありがとうね!」
「本当にリョウくんには感謝しかない。こんなに美味しいものをありがとう」
感謝しながら自分の煮穴子を食べる二人は、本当に幸せそうな顔をしていた。
まぁ、焦る事はないか。
こんなに嬉しそうに食べてくれる人がいるんだから、今はこの時間を楽しもう。
それから二人は心ゆくまで煮穴子を堪能して、満面の笑みで帰っていった。
翌日、シーサーペントの子どもを探す奇妙な二人のエルフが市場に現れたのは言うまでもない。
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