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2話
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ルーシーはてくてく歩いてスライムを一撃で葬った
次はゴブリンだ、これも一撃で葬った
…
20回ほど繰り返すと試験が終わった
30代の男がどこからともなく声をかけてくる
「すげーな全部一撃かよ。これで試験は終わりだ、お前は英雄クラスに配属される。伝説武器も貸与されるから楽しみにしてろ。転送するぞ、動くなよ」
足元に魔法陣が現れ、まばゆい光に包まれる
目を開けると別室にいた
老人が目の前におり、部屋には様々な武器が展示されている
しばらく武器を観察していると老人が声をかけてきた
「お…お前さんは…刀を使うのか?あーじゃあこれでいいかぁ」
老人は黒い鞘に包まれた刀を持ってきた
「こいつぁ…天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)と言ってな。竜をも殺す剣と言われておる。お前さんにはこれがいいだろう。もってけ、成績が悪いと没収されるからな?気をつけろよ」
「ほぉ~いいものだな。ありがたく使わせてもらおう」
「うんうん、じゃ、そっちの扉から出て、クラスに案内してもらいなさい」
ルーシーは扉から出ると、さっきの男が待っていた
「お、天叢雲剣かぁ。初めて見たぜ、お前さん強いな。だがこの学園で世の中は広いって事を学ぶといい、これからクラスに案内する。ついてこい」
30分ほど歩いて100メートル四方の中に机1つと教卓が1つの不思議な部屋に案内された
「ここで机に座って待ってろ。英雄クラスは個別に担任が付くんだ。すぐに来る」
そう言うと案内してくれた男は去っていく
机に座ってしばらく待っているとさっきとは違う男が現れた
男は教卓に着くと大きな声で話始める
「よぉ!今日からお前の担当になるゾットだ!よろしくな」
男は40歳くらいで全身ぶ厚い筋肉で覆われたゴリマッチョだ
武器は携帯していない
「ルーシーだ、お前強いのか?俺の担当になれるのか?」
「ダーッハッハ!元気があればなんでもできる!いい気合だ!担当とは言ってもお前らに戦い方は教えない、年相応の知識を収めるための授業をいくつかやるだけだ。他には訓練場や演習場など教師の権限が無ければできない施設の稼働や怪我したときの治療くらいしかやらん。英雄クラスの人間に敵うやつはこの世界にはいないんでな」
「なるほど…授業は何をするんだ?」
「主に歴史、数学、識字、礼儀作法の教育だ。英雄クラスともなれば他国の王族と会う機会もある、学園に資金を提供してくれる国のトップ達だからな。失礼のないように」
(ふむ、王族と会うのはどうでもいいな、とりあえずここで勇者たちが相手をしているであろう魔物のレベルを知らなければ)
「わかった。魔物を倒したい、連れてってくれ」
「オイオイオイオイ、まだ来たばっかだろぉ~?もうちょっと話し込もうぜブラザー」
…
結局わがままを言って演習場に来た
演習場は魔物と戦う事ができる施設だ。教師が演習場管理室へ入り、魔物を召喚する。教師が危ないと思ったら止める事になっている
演習場には既に他の英雄が来ており、大剣を振り回す女がいた
ゾットがルーシーに話す
「お、カーラじゃないか。彼女も英雄だ、ちょうどいいから一緒に戦ってこい」
「ふぅん、お手並み拝見といくか」
…
演習場に入るとゾットの声が響いた
「カーラ!今入ったのがルーシー。新しい英雄だ、親睦も兼ねて一緒に戦ってやってくれ」
カーラがルーシーに近づき、挨拶をする
「や!ボクはカーラ=ボルグ。君もトレーニング好きかい?気が合いそうだね!」
カーラは手を伸ばし、握手を求めた
「ん、よろしく」
ルーシーは握手をすると声を上げる
「ゾット!さっさと魔物をだしてくれ」
「オイオイブラザー!教師を呼び捨てるんじゃないの。ちょっと待ってろ」
演習場に魔法陣が現れると怪しく輝き、オーガが現れた
カーラがルーシーに話す
「お、まずはオーガからだよね~お手並み拝見~」
ルーシーはオーガを見て思った
(オーガごときじゃ運動にもなんねーじゃねーか)
ルーシーはオーガを指さす
「穿て、闇の槍」
ルーシーの指先から黒い槍が放たれ、オーガを貫く。オーガは一歩も動くことなく崩れ落ちた
ルーシーは不服そうに声を上げる
「ゾット!一番強いの出してくれ!」
ルーシーが叫ぶとカーラは感動して話し出した
「やるねぇ~!一番強いのとやるならあたしもやるよ!」
ゾットが話す
「オイオイオイオイ、飛ばしすぎだろ~?危なくなったら止めるからな」
また演習場に魔法陣が現れる
魔法陣が輝くと今度はキマイラが現れた
キマイラを見たカーラは大剣を構え、緊張する
「キマイラかぁ…二人で戦うのは初めてだな…」
ルーシーはカーラに質問した
「戦ったことはあるの?」
「うん、他の英雄たちと4人で、その時はギリギリだったんだ」
(キマイラごときでギリギリだと?これは先が思いやられるな…)
「あたしが先に切り込むから、あなたは続いて!」
「わかった」
ルーシーは刀を抜いた
「やぁぁ!」
カーラは叫び声と共に走り出す、ルーシーはカーラに続いた
カーラは強く大地を蹴ると大きく飛び上がる
キマイラに向かって大剣を振り下ろし、尾の蛇を斬る
蛇は切断され、宙を舞った
「よし!これで毒は吐けない!」
(俺も適当に加減して戦うか)
次はゴブリンだ、これも一撃で葬った
…
20回ほど繰り返すと試験が終わった
30代の男がどこからともなく声をかけてくる
「すげーな全部一撃かよ。これで試験は終わりだ、お前は英雄クラスに配属される。伝説武器も貸与されるから楽しみにしてろ。転送するぞ、動くなよ」
足元に魔法陣が現れ、まばゆい光に包まれる
目を開けると別室にいた
老人が目の前におり、部屋には様々な武器が展示されている
しばらく武器を観察していると老人が声をかけてきた
「お…お前さんは…刀を使うのか?あーじゃあこれでいいかぁ」
老人は黒い鞘に包まれた刀を持ってきた
「こいつぁ…天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)と言ってな。竜をも殺す剣と言われておる。お前さんにはこれがいいだろう。もってけ、成績が悪いと没収されるからな?気をつけろよ」
「ほぉ~いいものだな。ありがたく使わせてもらおう」
「うんうん、じゃ、そっちの扉から出て、クラスに案内してもらいなさい」
ルーシーは扉から出ると、さっきの男が待っていた
「お、天叢雲剣かぁ。初めて見たぜ、お前さん強いな。だがこの学園で世の中は広いって事を学ぶといい、これからクラスに案内する。ついてこい」
30分ほど歩いて100メートル四方の中に机1つと教卓が1つの不思議な部屋に案内された
「ここで机に座って待ってろ。英雄クラスは個別に担任が付くんだ。すぐに来る」
そう言うと案内してくれた男は去っていく
机に座ってしばらく待っているとさっきとは違う男が現れた
男は教卓に着くと大きな声で話始める
「よぉ!今日からお前の担当になるゾットだ!よろしくな」
男は40歳くらいで全身ぶ厚い筋肉で覆われたゴリマッチョだ
武器は携帯していない
「ルーシーだ、お前強いのか?俺の担当になれるのか?」
「ダーッハッハ!元気があればなんでもできる!いい気合だ!担当とは言ってもお前らに戦い方は教えない、年相応の知識を収めるための授業をいくつかやるだけだ。他には訓練場や演習場など教師の権限が無ければできない施設の稼働や怪我したときの治療くらいしかやらん。英雄クラスの人間に敵うやつはこの世界にはいないんでな」
「なるほど…授業は何をするんだ?」
「主に歴史、数学、識字、礼儀作法の教育だ。英雄クラスともなれば他国の王族と会う機会もある、学園に資金を提供してくれる国のトップ達だからな。失礼のないように」
(ふむ、王族と会うのはどうでもいいな、とりあえずここで勇者たちが相手をしているであろう魔物のレベルを知らなければ)
「わかった。魔物を倒したい、連れてってくれ」
「オイオイオイオイ、まだ来たばっかだろぉ~?もうちょっと話し込もうぜブラザー」
…
結局わがままを言って演習場に来た
演習場は魔物と戦う事ができる施設だ。教師が演習場管理室へ入り、魔物を召喚する。教師が危ないと思ったら止める事になっている
演習場には既に他の英雄が来ており、大剣を振り回す女がいた
ゾットがルーシーに話す
「お、カーラじゃないか。彼女も英雄だ、ちょうどいいから一緒に戦ってこい」
「ふぅん、お手並み拝見といくか」
…
演習場に入るとゾットの声が響いた
「カーラ!今入ったのがルーシー。新しい英雄だ、親睦も兼ねて一緒に戦ってやってくれ」
カーラがルーシーに近づき、挨拶をする
「や!ボクはカーラ=ボルグ。君もトレーニング好きかい?気が合いそうだね!」
カーラは手を伸ばし、握手を求めた
「ん、よろしく」
ルーシーは握手をすると声を上げる
「ゾット!さっさと魔物をだしてくれ」
「オイオイブラザー!教師を呼び捨てるんじゃないの。ちょっと待ってろ」
演習場に魔法陣が現れると怪しく輝き、オーガが現れた
カーラがルーシーに話す
「お、まずはオーガからだよね~お手並み拝見~」
ルーシーはオーガを見て思った
(オーガごときじゃ運動にもなんねーじゃねーか)
ルーシーはオーガを指さす
「穿て、闇の槍」
ルーシーの指先から黒い槍が放たれ、オーガを貫く。オーガは一歩も動くことなく崩れ落ちた
ルーシーは不服そうに声を上げる
「ゾット!一番強いの出してくれ!」
ルーシーが叫ぶとカーラは感動して話し出した
「やるねぇ~!一番強いのとやるならあたしもやるよ!」
ゾットが話す
「オイオイオイオイ、飛ばしすぎだろ~?危なくなったら止めるからな」
また演習場に魔法陣が現れる
魔法陣が輝くと今度はキマイラが現れた
キマイラを見たカーラは大剣を構え、緊張する
「キマイラかぁ…二人で戦うのは初めてだな…」
ルーシーはカーラに質問した
「戦ったことはあるの?」
「うん、他の英雄たちと4人で、その時はギリギリだったんだ」
(キマイラごときでギリギリだと?これは先が思いやられるな…)
「あたしが先に切り込むから、あなたは続いて!」
「わかった」
ルーシーは刀を抜いた
「やぁぁ!」
カーラは叫び声と共に走り出す、ルーシーはカーラに続いた
カーラは強く大地を蹴ると大きく飛び上がる
キマイラに向かって大剣を振り下ろし、尾の蛇を斬る
蛇は切断され、宙を舞った
「よし!これで毒は吐けない!」
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