上 下
246 / 303
第3章 道化師は嘆く

第58話 重力の遊戯場 マチスカチス#3

しおりを挟む
「誰もいないな」

「クゥン......」

 リリスとベル、エキドナと兵長同様にクラウンとロキも全く知らない場所にいた。その場所は8畳間しかないような空間。後ろは壁、前はボタンのようなものが付いた扉があった。

 ロキは他の四人がいないことに悲しそうな顔をする。そんなロキを慰めるように撫でながら状況を整理する。とりあえずここでも魔法は使えない。そして、この場では超重力はかかっていない。とまあ、これぐらいしかないが。なら、戻れない以上、目の前にあるボタンを押して前に進むしかない。

 クラウンはロキの調子が戻ったことを確認すると前に進んでいく。するとその時、後方からガコンッというギミックが発動した音がした。クラウンとロキは思わず後方を見ると先ほど何の変哲もなかった壁から無数の針が飛び出していた。

 しかも、その壁はゆっくりと動き始めている。少しずつ動作を早くしながら。このままでは押し潰されてしまうだろう。そうなれば、いくら回復力の高いクラウンでもひとたまりもない。脳や心臓をやられてしまえば、確実に死ぬ。

 となれば、その前に破壊するのみ。そして、クラウンはロキを保険としてボタンの前に置きながら、壁に向かって走った。それから、大きく右腕を振りかぶると針と針の間を縫って<極震>を使いながら殴っていく。

「!」

 しかし、その攻撃は少しも壁を傷つけることは出来なかった。しかも、押したはずが押し返されている。自分の力が弱まっているというわけではない。ということは、この壁自体が結界の膜で覆われているという可能性が高くなる。

「ロキ、ボタンを押せ!」

「ウォン!」

 クラウンはすぐに思考を切り替えると扉に向かって走った。そして、ロキがボタンを押した瞬間、扉はスライドしていき、待ち伏せしていたかのように一斉に魔物達が襲ってきた。

 だが、その魔物をすぐにクラウンとロキは瞬殺していく。するとまた、目の前に扉があり、ボタンもあった。だが、さっきの扉にあったボタンの位置は中心だったに対し、そのボタンは同じ中心ではあるが、扉の下側にあった。

 変わったことはそれだけではない。扉が開くと同時に後ろの壁が加速した。つまりはいかにして潰されずに扉を開け続け、前に進んでいくかということだろう。加えて――――――――

 クラウンは下側にあるボタンを蹴って押すと再び魔物が現れた。だが、すぐに抹殺していく。

 ――――――――魔物つきで。その魔物も先ほど現れた魔物よりも力が少し強かった。

「ロキ、上を頼む!」

「ウォン!」

 壁の加速ギアはまた一つ上がった。そして、ボタンの位置はクラウンが跳ばなければ届かない位置にある。しかし、ロキなら大きさ的に届く。それから、ロキがボタンを開けると魔物が跳び出すがすぐに殺していく。

「うぜぇ!」

 すると、今度は扉の左横にボタンがある。位置的にクラウンの方が近い。クラウンはそのボタンを左手で押すと同時に刀先を前に向けた。そして、開くと同時に刀を一気に突き出した。しかし、その攻撃は魔物に避けられた。

 そのことにクラウンは思わず唇を噛む。存外早くに魔物のレベルが高くなったことに。まだ扉は開けて4つ目。なのに、もう初撃が躱された。おそらくまだまだこの扉は続いていくだろう。加えて、後ろの壁は扉を超えるごとに加速していく。

 だが、思考はクリアだ。躱されたとわかると左拳で殴って頭を破壊する。そして、刀を振るって次の魔物を切り裂いていく。

 クラウンとロキはまるでリズムゲームのように交互にボタンを押して扉を突破していく。クラウンが右側に寄れば、ロキが左側に寄って、ロキが下で魔物を殲滅していれば、ロキの背中を蹴って上に跳ぶ。

 これをかれこれどのくらい続けただろうか。すくなくとも常人なら即死レベルの速さで壁は動いている。だが、その壁に追われながらもクラウンとロキは危なげなく扉を突破していく。

 もうクラウン達に判断ミスはほとんど許されない。一秒でも経てば、確実にお陀仏だ。

「ロキ、方向転換だ!」

「ウォン」

 丁度、クラウンとロキがそれぞれ左と右にいた状態で扉を突破して魔物を殺すと目の前にボタンが無かった。しかし、止まる訳にはいかない。するとその時、視界の右端にボタンを捉えた。そして、反射ともいえる反応速度でボタンを押してロキに声をかける。

 ロキが通り抜けた瞬間、壁はその空間を押し潰した。それから、クラウンがたどり着いた空間は先ほどよりも小さい6畳間ほどの空間。そこの目の前には再びボタン付きの扉が。

「ロキ、走れ!」

「ウォン!」

 この空間を認識した瞬間、クラウンとロキは同時に走り始めた。すると先ほどの壁は針を出しながら再びクラウン達の後を追う。しかも、先ほどの速さで。となれば、当然魔物の強さも上がる。今度は確実に一撃では倒せない。

 この場では時間が命となる。先ほどまではギリギリ一撃で倒せていたため、かなりの加速の中でも多少の余裕があった。だが、二撃となれば、話は変わってくる。この速さの中でその二撃に使う時間は明らかに命取り。「この神殿、俺達の他に誰がクリアできるんだ?」と本気で思うレベル。

 それから、しばらく真っ直ぐ続いたかと思うと次は右に、その次は左。右二連続と続いて左からの右からの左二連続。

 その動作に使う時間もクラウン達を苦しめた。壁は曲がるたびにぶつかっていながらも、すぐにもとの......いや、それ以上の速さで追いかけて来る。そのせいで、段々とクラウン達と壁の距離は縮まっていく。

 するとある空間に来た時、クラウン達は窮地に追い込まれた。その空間では目の前、右、左と扉が見当たらない。そうなれば、先へ進むことも出来ない。同時に全くと言っていいほど時間はかけれない。なんとかしのいで稼いだ時間は精々2秒ほど。

 クラウンはふと上を見た。すると見た先に扉があるではないか。だが、ここでロキが動いてしまうと一回ボタンを押した後、再び上に上がるために跳ばなければならない。しかし、そんな時間は今はない。その時、クラウンの武器が輝いた。

 クラウンは咄嗟にポーチに手を掴むと一気に上に振り上げた。すると、回転した物体はボタンを押すとすぐに人を巻き戻してクラウンの手元に戻ってくる。クラウンが使ったのはヨーヨーである。しかも世界一の硬度を誇る鉱石で作られた。

 だが、そのおかげで無駄な時間を使わずに済む。

「ロキ、跳べ!」

「ウォン!」

 クラウンはロキの背に跨り、身を屈めるようにするとロキは一気にその場から跳ねた。そして、後ろで壁と壁がぶつかり合う音を聞きながら、ロキがその道の壁に爪を立てて垂直に登っていく。おそらくこの場においてロキの手に専用の武器がつけられていなかったら、途中でロキの爪は壊れて二人とも落下していただろう。

 そして、落下すれば未だしつこく追ってくる壁に激突して串刺しになっていただろう。そう考えると今生きているのはリリスのおかげだ。そのことにクラウンは思わず笑った。

二人は上に続く道を抜けて次の空間に出た。すると、今までは地上を這う魔物だけだったのに、今度は狙いが定めにくい空中に浮かぶ魔物まで現れた。だが、それ以上にクラウンとロキが思ったのは「まだ続くのか」ということ。

 もうあの上に行く道の時点で普通は詰みだ。クラウンすらロキがいなければ、助からなかっただろう。たとえ糸を飛ばして上に移動して、壁蹴りを繰り返したとしても。明らかに進む速さが変わってくる。斜めに上がっていくのと垂直に上がっていくのではどちらが早いかなんて言わずもがなであろう。

 それからも、クラウンとロキは判断をし続けた。最初は1つ、次は3つ、今は4つ。もう余裕なんてものはない。判断ミスは絶対に起こしてはならない。無駄な動作もしてはならない。阿吽の呼吸で互いを補いながら前に進んでいく。もうリズムゲームどころの速さではない。

 すると、ある空間に来た時、床に不自然に赤い扉があり、ボタンもあった。この時さすがに「終われ」とクラウンとロキは願った。そして、クラウンはロキの背に跨るとロキがそのボタンを押して、垂直に駆け下りてく。そうしないと追いつかれるからだ。

 その道は長かった。最初は垂直だったが、途中でカーブを描きながら真っ直ぐになり、垂直カーブで右に曲がったり、左に曲がったり。そして、上へ駆けのぼると再び真っ直ぐになった。

 その時、光が見えてきた。終わりの可能性が高い。だが同時に、罠かもしれない。集中力が極限状態で終わりの見えない道を進み続けた人が、突然現れた出口を見つけた時の感情は一つ。終わりかも知れないという安堵と集中力の緩和。それが最も死を招く。

 クラウンは軽くロキの背を叩くとロキはほんの一瞬だけクラウンと目を合わせた。それだけでクラウンとロキの意思疎通は十分。しっかりと伝わった。

 そして、ロキは最後まで油断せず駆け抜けていった。いつでもどこへでも動けるように。そうして、その光を抜けた先には.......

「クラウン!ロキちゃん!」

「無事で何よりです」

「ふふっ、待ちくたびれて危うく―――――――――」

「く、クラウン君、ロキ君よ。大丈夫だったかね?」

 クラウンとロキが来た空間は広い空間でその空間には仲間達が揃っていた。そして、クラウンとロキが勢いよく地面に着いた瞬間、後ろの壁は大きな音を立てながら止まった。その光景を見ていた4人は思わず呆然と固まる。

 なぜならクラウン達がその道から出て着た瞬間、まばたきもしていないのにすでに壁が道の出口まで現れていたからだ。むしろ、クラウン達が生きていることが不思議に思うくらい。やはり異常なのか。しかし、それが誇らしい。

「あんたの場合、運は運でも悪運が強いのかもね」

「同じ運にはかわりないだろう」

 クラウンはロキから降りるとさすがに脱力したように地面に寝そべった。ロキも同様に。あれだけのことがあったのだ。仕方あるまい。しかし、その光景がリリスとベルには新鮮に見え、同時に嬉しくなった。普段弱った姿など決して見せないクラウンが、その弱った姿を見せている。それが心を開いてくれている感じがして。

「ふふっ、膝枕でもいる?」

「お前は邪な感情を持っているから却下だ」

「それは健全な状態よ。でも、その言い方だとその感情を持っていなかったら、していたということになるけど?」

「......口が滑っただけだ」

「ふふふっ、可愛いわね」

「うるせぇ」

 クラウンは立ち上がると一度大きく深呼吸した。そして、この空間を見渡す。この空間の3辺には道がある。おそらくあれは分かれた時のそれぞれの道が広がっているのだろう。それから目の前には物々しいいでたちをした扉がある。もしかしたら、この先で終着点かもしれない。

 そして、ロキがリリスに感謝のスリスリをし終えたのを見届けるとクラウンはその扉を開けた。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~

はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。 俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。 ある日の昼休み……高校で事は起こった。 俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。 しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。 ……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!

野草から始まる異世界スローライフ

深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。 私ーーエルバはスクスク育ち。 ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。 (このスキル使える)   エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。 エブリスタ様にて掲載中です。 表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。 プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。 物語は変わっておりません。 一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。 よろしくお願いします。

ガチャと異世界転生  システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!

よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。 獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。 俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。 単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。 ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。 大抵ガチャがあるんだよな。 幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。 だが俺は運がなかった。 ゲームの話ではないぞ? 現実で、だ。 疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。 そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。 そのまま帰らぬ人となったようだ。 で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。 どうやら異世界だ。 魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。 しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。 10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。 そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。 5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。 残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。 そんなある日、変化がやってきた。 疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。 その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。

スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる

けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ  俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる  だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った

俺の召喚獣だけレベルアップする

摂政
ファンタジー
【第10章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話 主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉 神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく…… ※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!! 内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません? https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html

ファンタジーは知らないけれど、何やら規格外みたいです 神から貰ったお詫びギフトは、無限に進化するチートスキルでした

渡琉兎
ファンタジー
『第3回次世代ファンタジーカップ』にて【優秀賞】を受賞! 2024/02/21(水)1巻発売! 2024/07/22(月)2巻発売!(コミカライズ企画進行中発表!) 2024/12/16(月)3巻発売! 応援してくださった皆様、誠にありがとうございます!! 刊行情報が出たことに合わせて02/01にて改題しました! 旧題『ファンタジーを知らないおじさんの異世界スローライフ ~見た目は子供で中身は三十路のギルド専属鑑定士は、何やら規格外みたいです~』 ===== 車に轢かれて死んでしまった佐鳥冬夜は、自分の死が女神の手違いだと知り涙する。 そんな女神からの提案で異世界へ転生することになったのだが、冬夜はファンタジー世界について全く知識を持たないおじさんだった。 女神から与えられるスキルも遠慮して鑑定スキルの上位ではなく、下位の鑑定眼を選択してしまう始末。 それでも冬夜は与えられた二度目の人生を、自分なりに生きていこうと転生先の世界――スフィアイズで自由を謳歌する。 ※05/12(金)21:00更新時にHOTランキング1位達成!ありがとうございます!

髪の色は愛の証 〜白髪少年愛される〜

あめ
ファンタジー
髪の色がとてもカラフルな世界。 そんな世界に唯一現れた白髪の少年。 その少年とは神様に転生させられた日本人だった。 その少年が“髪の色=愛の証”とされる世界で愛を知らぬ者として、可愛がられ愛される話。 ⚠第1章の主人公は、2歳なのでめっちゃ拙い発音です。滑舌死んでます。 ⚠愛されるだけではなく、ちょっと可哀想なお話もあります。

捨て子の幼女は闇の精霊王に愛でられる

ここあ
ファンタジー
幼女が闇の精霊王にただただ愛でられる話です。溺愛です。徐々に逆ハー(?) 感想いつでもお待ちしております!励みになります♪

処理中です...