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4章 ナイトフォール編
シャドウバレーへ
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カイルはミアを抱えた状態で時空間から現れた。
そんな彼も身体中傷だらけである。
きっと壮絶な戦いだったのだろう。
「カイル、無事でよかったよ 」
「あぁ春陽、お前は相変わらず余裕のようだな 」
カイルは冗談めかした言い方でそう言ってきた。
「いやいや、俺もボロボロだって。 ミアは大丈夫なのか? 」
「大丈夫だ! マナ・フュージョンを使ってしばらく動けそうにないってイフリートが 」
「そうか。ならしばらく休めば大丈夫だな 」
2人が無事で安心した。
しかしみんな戦いで疲弊している。
本当は今日シャドウバレーに行く予定だったが、少し日をおいた方がいいだろう。
よし、ミアも心配だし、一回家に戻ろうか。
「ゼフィール! 一回部屋に戻って後日お願いしてもいいか? 」
ゼフィールの方を見てそう声をかけると、彼は少しばつの悪い顔をしている。
一体どうしたんだ?
「春陽、悪いんだがこの魔法はしばらく使えないんだ 」
「え!? それはどうして……? 」
「この転移門は時間魔法で封印していたって言ったろ? 封印ってのは実際に通れなくなっていたわけじゃなくて、俺の時間魔法でこの転移門の時間感覚を極めて遅くしていたんだ。 大体ここでの1年は転移門の中では1秒程度といったところか。つまりその状態で通ると、一生辿りつけないことになる 」
時間魔法、時間を止めたり時間感覚を変えたりなんでもできるのか。
やっぱり最強の魔法なんじゃ?
ただ非常に難しい話をしているがためにセレスティアとカイルはさっぱり分からないと言った顔をしている。
その顔に気づいたゼフィールは、
「えっとだな、つまり転移門を通れるようにするには、莫大な魔力がいる。 それこそ今回は50年以上溜めていた魔力を全て使い果たしたほどだ 」
「え、じゃあまた通るのに50年かかるってことか? 」
「そういうことになる 」
それはマズイ。
50年も待っていたらもうおじいちゃんになってしまう。
それを聞いてカイルとティアも事を理解したようで、
「え――っ! それじゃエレナを助けることも魔族神を倒すことができないじゃないか…… 」
「ど、どうする!? 」
2人もアタフタとしているが、一応今考えられる選択肢としては行けるメンバーのみで行くか諦めるかの二択なんだよな。
カイルも魔力ほとんど使っているみたいだし、最悪ここは俺とティアで行くか。
「この転移門だが、一応ここの世界でいう1日間は使用することができる 」
「つまり1日でエレナを連れて帰ってこないとってことか? 」
「そういうことだな。 もっともマルコスとの戦闘も避けられないと思っていた方がいい 」
つまり残りのダークオーダーを排除しつつマルコスと決着をつけてエレナを連れ帰る。
ここまでを1日で行わないといけないということか。
もし間に合わなければ、向こうで一生を過ごすハメになるってことだ。
こんなリスクを背負うならば、他のみんなを巻き込むわけにはいかない。
元々俺とティアから始まった旅だ。
終わらせるのもまた2人、それがベスト、俺はそう思う。
「分かった、俺とティアで行くよ 」
「春陽! 俺も行くぞ! 」
やはりカイルは優しい。
そう言うと思っていた。
「カイルにはミアのことを頼みたい。 転移門が1日繋がっているってことは向こうから魔族が来ないとも限らない。 だからカイルにはミアとこの街を守ってほしい 」
「だが、春陽……お前は…… 」
「俺はまだまだ動き足りないくらいだ。 だから俺なら大丈夫! それに危なくなったらエレナだけ引っ張って帰ってくるよ 」
本当は結構疲れているが、そうでも言わないと納得してくれないだろうし。
「……本当に信じていいのだな? 」
「信じてないのか? 」
「いや信じている! 」
カイルは強い返事をしてくれた。
「ゼフィールも街に残っていてくれ! 」
「……あぁ。ついていきたかったのだが、もう魔力がほとんどないんだ 」
腕を再生させた辺りからゼフィールから全く魔力が感じなくなっていた。
もう魔法の域を超えているとは思っていたが、それのせいだろうか。
「大丈夫。 俺とティアでサクッと解決してくるよ 」
「分かった。 本当に危なくなったら転移門から帰ってこい。 そうなったら危険だったとみなし、転移門をすぐ閉めてやる 」
「ゼフィール、ありがとう! ティア、行けるか? 」
「ボクはいつでも大丈夫だよ! 」
俺とティアはさっきダークオーダーが現れた魔法陣の上に移動した。
すると俺の魔力が地に描かれている魔法陣へと流れていき、光り出す。
魔力が全体に行き渡った瞬間、その光は部屋全体を満遍なく照らした。
「春陽、セレスティア、その光が止むとその先はシャドウバレーになっているはずだ! 気をつけて行けよ! 」
ゼフィールのその声を最後に視界の全てが光に包まれた。
そして久しぶりに目の前の景色が大きく変わったのである。
そんな彼も身体中傷だらけである。
きっと壮絶な戦いだったのだろう。
「カイル、無事でよかったよ 」
「あぁ春陽、お前は相変わらず余裕のようだな 」
カイルは冗談めかした言い方でそう言ってきた。
「いやいや、俺もボロボロだって。 ミアは大丈夫なのか? 」
「大丈夫だ! マナ・フュージョンを使ってしばらく動けそうにないってイフリートが 」
「そうか。ならしばらく休めば大丈夫だな 」
2人が無事で安心した。
しかしみんな戦いで疲弊している。
本当は今日シャドウバレーに行く予定だったが、少し日をおいた方がいいだろう。
よし、ミアも心配だし、一回家に戻ろうか。
「ゼフィール! 一回部屋に戻って後日お願いしてもいいか? 」
ゼフィールの方を見てそう声をかけると、彼は少しばつの悪い顔をしている。
一体どうしたんだ?
「春陽、悪いんだがこの魔法はしばらく使えないんだ 」
「え!? それはどうして……? 」
「この転移門は時間魔法で封印していたって言ったろ? 封印ってのは実際に通れなくなっていたわけじゃなくて、俺の時間魔法でこの転移門の時間感覚を極めて遅くしていたんだ。 大体ここでの1年は転移門の中では1秒程度といったところか。つまりその状態で通ると、一生辿りつけないことになる 」
時間魔法、時間を止めたり時間感覚を変えたりなんでもできるのか。
やっぱり最強の魔法なんじゃ?
ただ非常に難しい話をしているがためにセレスティアとカイルはさっぱり分からないと言った顔をしている。
その顔に気づいたゼフィールは、
「えっとだな、つまり転移門を通れるようにするには、莫大な魔力がいる。 それこそ今回は50年以上溜めていた魔力を全て使い果たしたほどだ 」
「え、じゃあまた通るのに50年かかるってことか? 」
「そういうことになる 」
それはマズイ。
50年も待っていたらもうおじいちゃんになってしまう。
それを聞いてカイルとティアも事を理解したようで、
「え――っ! それじゃエレナを助けることも魔族神を倒すことができないじゃないか…… 」
「ど、どうする!? 」
2人もアタフタとしているが、一応今考えられる選択肢としては行けるメンバーのみで行くか諦めるかの二択なんだよな。
カイルも魔力ほとんど使っているみたいだし、最悪ここは俺とティアで行くか。
「この転移門だが、一応ここの世界でいう1日間は使用することができる 」
「つまり1日でエレナを連れて帰ってこないとってことか? 」
「そういうことだな。 もっともマルコスとの戦闘も避けられないと思っていた方がいい 」
つまり残りのダークオーダーを排除しつつマルコスと決着をつけてエレナを連れ帰る。
ここまでを1日で行わないといけないということか。
もし間に合わなければ、向こうで一生を過ごすハメになるってことだ。
こんなリスクを背負うならば、他のみんなを巻き込むわけにはいかない。
元々俺とティアから始まった旅だ。
終わらせるのもまた2人、それがベスト、俺はそう思う。
「分かった、俺とティアで行くよ 」
「春陽! 俺も行くぞ! 」
やはりカイルは優しい。
そう言うと思っていた。
「カイルにはミアのことを頼みたい。 転移門が1日繋がっているってことは向こうから魔族が来ないとも限らない。 だからカイルにはミアとこの街を守ってほしい 」
「だが、春陽……お前は…… 」
「俺はまだまだ動き足りないくらいだ。 だから俺なら大丈夫! それに危なくなったらエレナだけ引っ張って帰ってくるよ 」
本当は結構疲れているが、そうでも言わないと納得してくれないだろうし。
「……本当に信じていいのだな? 」
「信じてないのか? 」
「いや信じている! 」
カイルは強い返事をしてくれた。
「ゼフィールも街に残っていてくれ! 」
「……あぁ。ついていきたかったのだが、もう魔力がほとんどないんだ 」
腕を再生させた辺りからゼフィールから全く魔力が感じなくなっていた。
もう魔法の域を超えているとは思っていたが、それのせいだろうか。
「大丈夫。 俺とティアでサクッと解決してくるよ 」
「分かった。 本当に危なくなったら転移門から帰ってこい。 そうなったら危険だったとみなし、転移門をすぐ閉めてやる 」
「ゼフィール、ありがとう! ティア、行けるか? 」
「ボクはいつでも大丈夫だよ! 」
俺とティアはさっきダークオーダーが現れた魔法陣の上に移動した。
すると俺の魔力が地に描かれている魔法陣へと流れていき、光り出す。
魔力が全体に行き渡った瞬間、その光は部屋全体を満遍なく照らした。
「春陽、セレスティア、その光が止むとその先はシャドウバレーになっているはずだ! 気をつけて行けよ! 」
ゼフィールのその声を最後に視界の全てが光に包まれた。
そして久しぶりに目の前の景色が大きく変わったのである。
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