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2章 魔術対抗試験編
試したい新たな魔法
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新しいことを3つ試したい。
ひとつは『魔力感知』だ。
エメラルド・ヴェールでのリリス戦のようにあれだけバカでかい魔力を持っているやつが大暴れしていたら一発で分かるのだが、現在この街にそんな魔力を持っているやつは感じられない。
さらに200年もこの街に隠れているのだとしたら魔力を隠している可能性もある。
しかしあの時感じた殺気、今改めて思い出すと、どうもエレナのもつ魔力の質と似ているような気がするんだよな。
それならエレナの魔力を元に、似た魔力のやつを探し出せば見つかるんじゃないか、という咄嗟の思いつきにはなるが、試して損はないと思う。
簡単に今から試したいことをカイルとエレナに説明した。
「……なるほど!! 春陽、それはぜひ試してみよう! 」
「エレナね、主様のことだ~いすきだけど、ミアのことも好きなの……。 絶対見つけたい 」
どうやら2人も賛成のようだ。
俺はエレナの頭上に手を置いた。
そしてエレナの魔力を吸収し、質を感じている。
なるほど、やはりカイルやミア、今まで出会った人と魔族では魔力の質がわずかに違うようだ。
根本は同じ、つまり見ただけでは違いは分からず、こうやって吸収することで初めて分かった。
例えるなら、毛並みがロングの犬、ショートの犬の触り心地のような。
犬の毛という本質は変わらないが、手に触れる感触は違う、そういった感じだ。
よし、エレナの魔力は感じることができた。
しかし犯人を見つけるには街全体を把握せねばならない。
これがふたつ目。
これに関しても魔法のイメージはできている。
世界の魔力を取り込み、俺はイメージをした。
そして魔法名が脳内に現れ、それを呼称し発動する。
「神の眼」
すると、街を覆い囲うように雲が集まってきて、辺り一面曇り空となった。
そして街の中心あたりに円状の隙間ができ、青空と太陽が顔を出す。
その太陽が人の目でいう瞳孔、青空が虹彩のような位置づけとなり、この魔法は完成となる。
これはまるで神の眼、天から街を見下ろすことができる、そうイメージした魔法だ。
どうやら俺の視神経と繋がったようだ。空から街がよく見える。
つまり、俺は神の眼を使って、魔族、もしくはミアの魔力を探すことができるということだ。
みっつ目は……敵と戦闘する時に試す必要があるため、探し出すのが先決だ。
やはり俺はイメージしたものを魔法として発動することができるようだ。
これには発想が大事なため、これから磨いていく必要があるだろう。
よし、これで天からの街の様子が分かるようになったな。
不思議な感覚だ。
目で見えている景色はもちろんだが、脳内で別の景色が同時に再生されている感じ。
俺は今からエレナの魔力を感じながら、天から同じ質を持つやつの居場所を探す。
最近この街で起きているという噂が本当であれば、この方法で見つけることができ、同時にミアを助けることもできるということだ。
カイルとエレナはというと、「「すごい……」」とひと言だけ添えて、神の眼の見上げている。
俺が使う魔法は普通の人が使えないようなものらしく、使う度驚かれることが多い。
そういうのにも慣れてはきたが、それに対して俺はどう反応していいのだろうか。
まぁ今はミアを探すことに集中だ。
そして俺は『魔力感知』と『神の眼』を同時に使って目的のものを探し始めた。
───!?
本当にいたぞ。
この魔力の質、おそらく魔族だ。
その横にはミアの魔力も感じる。
「カイル、エレナ! ここから西に500m。 引き返すことになるが、そこの建物内に魔族がいる! もちろんミアも 」
「そこにミアがいるのだな! 」
「ミア……。 主様、行こう! 」
俺たちは西へ全速力で駆けていった。
ひとつは『魔力感知』だ。
エメラルド・ヴェールでのリリス戦のようにあれだけバカでかい魔力を持っているやつが大暴れしていたら一発で分かるのだが、現在この街にそんな魔力を持っているやつは感じられない。
さらに200年もこの街に隠れているのだとしたら魔力を隠している可能性もある。
しかしあの時感じた殺気、今改めて思い出すと、どうもエレナのもつ魔力の質と似ているような気がするんだよな。
それならエレナの魔力を元に、似た魔力のやつを探し出せば見つかるんじゃないか、という咄嗟の思いつきにはなるが、試して損はないと思う。
簡単に今から試したいことをカイルとエレナに説明した。
「……なるほど!! 春陽、それはぜひ試してみよう! 」
「エレナね、主様のことだ~いすきだけど、ミアのことも好きなの……。 絶対見つけたい 」
どうやら2人も賛成のようだ。
俺はエレナの頭上に手を置いた。
そしてエレナの魔力を吸収し、質を感じている。
なるほど、やはりカイルやミア、今まで出会った人と魔族では魔力の質がわずかに違うようだ。
根本は同じ、つまり見ただけでは違いは分からず、こうやって吸収することで初めて分かった。
例えるなら、毛並みがロングの犬、ショートの犬の触り心地のような。
犬の毛という本質は変わらないが、手に触れる感触は違う、そういった感じだ。
よし、エレナの魔力は感じることができた。
しかし犯人を見つけるには街全体を把握せねばならない。
これがふたつ目。
これに関しても魔法のイメージはできている。
世界の魔力を取り込み、俺はイメージをした。
そして魔法名が脳内に現れ、それを呼称し発動する。
「神の眼」
すると、街を覆い囲うように雲が集まってきて、辺り一面曇り空となった。
そして街の中心あたりに円状の隙間ができ、青空と太陽が顔を出す。
その太陽が人の目でいう瞳孔、青空が虹彩のような位置づけとなり、この魔法は完成となる。
これはまるで神の眼、天から街を見下ろすことができる、そうイメージした魔法だ。
どうやら俺の視神経と繋がったようだ。空から街がよく見える。
つまり、俺は神の眼を使って、魔族、もしくはミアの魔力を探すことができるということだ。
みっつ目は……敵と戦闘する時に試す必要があるため、探し出すのが先決だ。
やはり俺はイメージしたものを魔法として発動することができるようだ。
これには発想が大事なため、これから磨いていく必要があるだろう。
よし、これで天からの街の様子が分かるようになったな。
不思議な感覚だ。
目で見えている景色はもちろんだが、脳内で別の景色が同時に再生されている感じ。
俺は今からエレナの魔力を感じながら、天から同じ質を持つやつの居場所を探す。
最近この街で起きているという噂が本当であれば、この方法で見つけることができ、同時にミアを助けることもできるということだ。
カイルとエレナはというと、「「すごい……」」とひと言だけ添えて、神の眼の見上げている。
俺が使う魔法は普通の人が使えないようなものらしく、使う度驚かれることが多い。
そういうのにも慣れてはきたが、それに対して俺はどう反応していいのだろうか。
まぁ今はミアを探すことに集中だ。
そして俺は『魔力感知』と『神の眼』を同時に使って目的のものを探し始めた。
───!?
本当にいたぞ。
この魔力の質、おそらく魔族だ。
その横にはミアの魔力も感じる。
「カイル、エレナ! ここから西に500m。 引き返すことになるが、そこの建物内に魔族がいる! もちろんミアも 」
「そこにミアがいるのだな! 」
「ミア……。 主様、行こう! 」
俺たちは西へ全速力で駆けていった。
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