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1章 エメラルドヴェール編
緊急事態
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協力すると言った手前、何もしないわけにもいかない……が、まずは内容を確認せねばと思う。
「ん~、世界を救うってのは具体的に何をすればいい? 」
「えっと、魔族は神様を滅ぼそうとしてるのね。神様の中に裏切り者もいるみたいなの 」
「つまるところ、裏切り者を見つけて魔族から神様を守ればいいのか? 」
「さすが春陽! その通りだよ! 君がちょちょいと魔族を倒してくれれば! 」
そうは言うが、俺はまだゴブリンを倒した経験しかなく、魔力の使い方もよく分からん。
力になってあげたいが、自分に何ができるか想像もつかない。
しかも俺のイメージだと神様の方が強い気がするんだが。
というか、ティアはなんで俺の名前知ってるんだ……。
「疑問はたくさんあるが、まず俺は魔族に勝てるのか?」
「ん~どうだろうねぇ。 魔族の魔力量は人間の10倍から100倍と言われているから殺されちゃうかもね! 」
神様は冗談っぽく微笑みながらそう言った。
こちとら真剣なんだけどなぁ。
「じゃあさ、神様が魔族倒せばいいんじゃない? 」
という名案を思いついたが、そういう訳にも行かないから俺にお願いしているんだろうなぁ。
「神様はね、人や魔族に対して魔法は使えないの…… 」
そんなこったろうと思った。
「……じゃあ他に強いやつはいないのか? 」
「んーそうだなぁ、多分魔族に対抗できるのはほとんどいないと思うよ。 倒せるとしたら春陽、君が1番可能性が高いんだよっ 」
「……やっぱり俺なの? 」
「春陽はすごいんだよっ! 」
そしてセレスティアは如何に俺が他の人とは違うのか説明し始めた。
魔力は普通、身体にエーテルという身体器官があり、そこで生み出される魔力がその人の魔力量だと言われている。
そこで肝心の俺だが、もちろんエーテルなんて器官は持ち合わせていない。
つまり魔力が宿っていないことになる。
「……その説明だけだと、あまりすごくなさそうだけど 」
「すごいのはここからだよっ。 春陽はその代わりこの世界の魔力全てが使えるみたい! 」
それはすごいな。
俺はダンジョンで全ての魔力が使える気がした。
あの感覚は間違いじゃなかったのか。
「なんだか、魔族も倒せそうだな 」
そんなこと言われると少し自信が出てきたぞ。
根拠はないけれど。
「そうだよ! 自信持って! 神様でさえ、自分が治めている土地の魔力しか使えないんだからっ! 」
どうも神様はこのシルヴァンディアの土地をそれぞれ統治しており、神様はそこの魔力を使えるらしい。
ってことは俺は神様より魔力が使えるのか。
とりあえずこの世界の状態や魔力のことはわかった。
頭の中も整理したいが、まずはこれからどうしていくか話をせねばなるまい。
「ティア、これからどーする?」
「えっとね……」
途中でセレスティアは話すのを辞め、表情が険しく変化していった。
ん?どうしたんだ……?
何か失礼があっただろうか。
しかし思い当たる節はない。
「ちょっと緊急事態。春陽……ちょっと着いてきて」
「え!? どこに!?」
答えを聞く暇もなく、またまた目の前の景色が変化した。
「ん~、世界を救うってのは具体的に何をすればいい? 」
「えっと、魔族は神様を滅ぼそうとしてるのね。神様の中に裏切り者もいるみたいなの 」
「つまるところ、裏切り者を見つけて魔族から神様を守ればいいのか? 」
「さすが春陽! その通りだよ! 君がちょちょいと魔族を倒してくれれば! 」
そうは言うが、俺はまだゴブリンを倒した経験しかなく、魔力の使い方もよく分からん。
力になってあげたいが、自分に何ができるか想像もつかない。
しかも俺のイメージだと神様の方が強い気がするんだが。
というか、ティアはなんで俺の名前知ってるんだ……。
「疑問はたくさんあるが、まず俺は魔族に勝てるのか?」
「ん~どうだろうねぇ。 魔族の魔力量は人間の10倍から100倍と言われているから殺されちゃうかもね! 」
神様は冗談っぽく微笑みながらそう言った。
こちとら真剣なんだけどなぁ。
「じゃあさ、神様が魔族倒せばいいんじゃない? 」
という名案を思いついたが、そういう訳にも行かないから俺にお願いしているんだろうなぁ。
「神様はね、人や魔族に対して魔法は使えないの…… 」
そんなこったろうと思った。
「……じゃあ他に強いやつはいないのか? 」
「んーそうだなぁ、多分魔族に対抗できるのはほとんどいないと思うよ。 倒せるとしたら春陽、君が1番可能性が高いんだよっ 」
「……やっぱり俺なの? 」
「春陽はすごいんだよっ! 」
そしてセレスティアは如何に俺が他の人とは違うのか説明し始めた。
魔力は普通、身体にエーテルという身体器官があり、そこで生み出される魔力がその人の魔力量だと言われている。
そこで肝心の俺だが、もちろんエーテルなんて器官は持ち合わせていない。
つまり魔力が宿っていないことになる。
「……その説明だけだと、あまりすごくなさそうだけど 」
「すごいのはここからだよっ。 春陽はその代わりこの世界の魔力全てが使えるみたい! 」
それはすごいな。
俺はダンジョンで全ての魔力が使える気がした。
あの感覚は間違いじゃなかったのか。
「なんだか、魔族も倒せそうだな 」
そんなこと言われると少し自信が出てきたぞ。
根拠はないけれど。
「そうだよ! 自信持って! 神様でさえ、自分が治めている土地の魔力しか使えないんだからっ! 」
どうも神様はこのシルヴァンディアの土地をそれぞれ統治しており、神様はそこの魔力を使えるらしい。
ってことは俺は神様より魔力が使えるのか。
とりあえずこの世界の状態や魔力のことはわかった。
頭の中も整理したいが、まずはこれからどうしていくか話をせねばなるまい。
「ティア、これからどーする?」
「えっとね……」
途中でセレスティアは話すのを辞め、表情が険しく変化していった。
ん?どうしたんだ……?
何か失礼があっただろうか。
しかし思い当たる節はない。
「ちょっと緊急事態。春陽……ちょっと着いてきて」
「え!? どこに!?」
答えを聞く暇もなく、またまた目の前の景色が変化した。
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