3 / 129
1章 エメラルドヴェール編
世界を救う!? 俺が!?
しおりを挟む
強い光が差し込む。
ダンジョンから脱出して遂に外へ出ることができたのだ。
だだっ広い大草原に、雲ひとつない青空。
それだけだと明らかにここは地球だと感じることができる。
……空に島が浮いていなければ。
さらに言えば、ダンジョン内に満ちていた魔力も順調に視えている。
しかも更に密度が圧倒的に濃い。
「出たのは良いんだけどね、どうすりゃいいのよ……。」
ゲームであればこの辺りでチュートリアルがあったりイベントが発生したりするものだ。
しかし残念ながらここは現実。そういうわけには行かない。
「せめて衣食住は確保しなければ……。」
とりあえず近くを歩いてみた。
360°見渡してもThe・大草原。
そして少し先の空に島が浮いているだけ。
「やっと逢えたね。」
なんか聞こえる。
周りを見渡しても誰もいない。
余計怖いじゃないか。
「あ、ごめん、姿見えないよね? ちょっと待って。」
声のする方をみると、そこには大きな水たまりがあった。
雨だって降っていないし、足元だってぬかるんでるわけでもない。
明らかに不自然なものである。
「ん? ここから声するよな…… 」
すると、動くはずもない水たまりが人間サイズへと大きくなり、俺の身体全身を包み込もうとしている。
「ちょっと待って! タンマ!タンマ!」
逃げる間もなく俺はそれに飲み込まれたのだった。
◇
ん……ここは、どこだろう。
俺はどれくらい眠っていたのか。
目をしょぼしょぼと開くと、またまた違う景色。
しかし、なんというか落ち着く場所だ。
その理由は簡単、この場所はまるでひとり暮らしの若者が住んでいるようなワンルームほどの広さで、木造っぽいような作りになっているからだ。
こーゆー部屋はよく日本で見たことがある。
ちょっとじめっとしており、埃っぽいのは気になるが。
「やあ。ボクの姿を見て驚いた?? どう見ても神様でしょ? 」
「いや、誰がどう見ても妖精だと思うけど。 」
目の前の彼女は妖精っぽいサイズ、妖精っぽい羽と妖精というには十分すぎる姿だった。
俺の言葉が不服だったのか、この小さな神様は両頬を膨らませてムスッとしている。
「そんなこと言っていいのー? ボクの助言がなかったらどうなってたことか 」
…………!?
やっぱりこの声を聞いてからずっと引っかかっていたが、どうやら幻聴だと思っていたあの声の主が目の前のこの妖精だったらしい。
たしかに俺はあの声がなければ今ここにいない。
紛れもない命の恩人に俺は感謝するべきであり、何か形にするべきだと思う。
「この度は命を助けて頂いてありがとうございました 」
俺は神に対する感謝の示し方が分からないが、とりあえず片膝を地面につけ、頭を下げてみた。
というと、満足そうに顔をほころばせて
「ふふんっ、どうってことないよっ! そうだ、自己紹介をしなくちゃね。 ボクの名前はセレスティア。ティアって呼んでね! 」
どうやら感謝の示し方が合っていたとは思わないが、間違ってはいなかったようだ。
しかしこの神様、俺をここに呼んだということは何か用があるのか。
見る限り優しそうな神様だし、この世界のこととかちょっと質問してみるかな。
「あの……ティア様? 俺はこの世界のことが来たばかりで全くわかりません。 色々教えては頂けませんか? 」
「様も敬語もいらないよ、春陽。 なんでも聞いて! ボク頼りになるんだからっ」
目の前の妖精……いや、神様はそう言ってドンッと自信満々に自分の胸を大きく叩いた。
思ったより強く叩いてしまったのかゴホッゴホッと咳き込み、痛そうにしている。
大丈夫か、この神様。
◇
俺はセレスティアにいくつか質問をした。
「ティア、まずここはどこなんだ? 」
「えっとね、神様の領域だよっ! 」
つまるところ神様だけが入れる場所とのことらしい。
神が許可したら人間も入れるようだが。
「……領域? また現実離れしててパニックだなぁ 」
「そりゃそうだよ、春陽はまだシルヴァンディアにきてすぐなんだから! 」
「シルヴェ……え? なんだって? 」
聞き慣れない単語が出てきた。
「春陽、君がいるこの世界のことだよっ 」
やはり地球ではないか。
どうやらここは剣と魔法のファンタジー的な世界らしいな。
まるでライトノベルの設定みたいだ。
「魔法が使えたり、神様がいる時点で地球ではないか 」
そもそもダンジョンに迷い込んだ時点で覚悟はしていたが。
「春陽の世界には魔法や神様は存在しないんだね! ちなみにだけど、エルフや魔族って種族もいるんだよ? 」
おお、聞いたことあるな。
まぁせいぜい俺のはアニメの知識でだけど。
「春陽、他に質問はある? 」
「……えっとそうだなぁ。 あ! あのダンジョンはなんだ? 」
「ああ、あれはボクも初めて見たんだけど、どうやら別の世界と繋がってたらしいね! でも春陽はこの世界に来るべくして来たんだよ? 」
え、来るべくして?
俺は来たくなかったが……。
「ふふんっ! ボクの『予見眼』では君が世界を救ってたんだよっ!! 」
何を自信満々に言ってるんだ、この神様は。
「救うって何から? 」
「魔族だよ! 」
やはり魔族って悪いやつなのか。
強そうだから怖いんですけど。
どうやら魔族とは200年前、後に魔力抗争と呼ばれる戦いを繰り広げていたらしい。
そこで元々7人いた神様が2人に殺されたようで、残り5人の神様も狙われているとか狙われていないだとか。
なんとも不確かな情報だ。
そしてセレスティアは俺にお願いがあると言っていた。
「で、ボクのお願い聞いてくれるの……? 」
そんな捨てられた子猫みたいに上目遣いの視線を送られると、なんでも聞いてやりたくなるのが男の性だ。
「そうだな。ティアには助けてもらったし、俺ができる範囲なら協力するよ。」
「やったぁ!! じゃあね~、ボクと一緒に世界を救ってよ! 」
やっぱりそうなるのか。
もう話の流れ的にそうだもんな。
ダンジョンから脱出して遂に外へ出ることができたのだ。
だだっ広い大草原に、雲ひとつない青空。
それだけだと明らかにここは地球だと感じることができる。
……空に島が浮いていなければ。
さらに言えば、ダンジョン内に満ちていた魔力も順調に視えている。
しかも更に密度が圧倒的に濃い。
「出たのは良いんだけどね、どうすりゃいいのよ……。」
ゲームであればこの辺りでチュートリアルがあったりイベントが発生したりするものだ。
しかし残念ながらここは現実。そういうわけには行かない。
「せめて衣食住は確保しなければ……。」
とりあえず近くを歩いてみた。
360°見渡してもThe・大草原。
そして少し先の空に島が浮いているだけ。
「やっと逢えたね。」
なんか聞こえる。
周りを見渡しても誰もいない。
余計怖いじゃないか。
「あ、ごめん、姿見えないよね? ちょっと待って。」
声のする方をみると、そこには大きな水たまりがあった。
雨だって降っていないし、足元だってぬかるんでるわけでもない。
明らかに不自然なものである。
「ん? ここから声するよな…… 」
すると、動くはずもない水たまりが人間サイズへと大きくなり、俺の身体全身を包み込もうとしている。
「ちょっと待って! タンマ!タンマ!」
逃げる間もなく俺はそれに飲み込まれたのだった。
◇
ん……ここは、どこだろう。
俺はどれくらい眠っていたのか。
目をしょぼしょぼと開くと、またまた違う景色。
しかし、なんというか落ち着く場所だ。
その理由は簡単、この場所はまるでひとり暮らしの若者が住んでいるようなワンルームほどの広さで、木造っぽいような作りになっているからだ。
こーゆー部屋はよく日本で見たことがある。
ちょっとじめっとしており、埃っぽいのは気になるが。
「やあ。ボクの姿を見て驚いた?? どう見ても神様でしょ? 」
「いや、誰がどう見ても妖精だと思うけど。 」
目の前の彼女は妖精っぽいサイズ、妖精っぽい羽と妖精というには十分すぎる姿だった。
俺の言葉が不服だったのか、この小さな神様は両頬を膨らませてムスッとしている。
「そんなこと言っていいのー? ボクの助言がなかったらどうなってたことか 」
…………!?
やっぱりこの声を聞いてからずっと引っかかっていたが、どうやら幻聴だと思っていたあの声の主が目の前のこの妖精だったらしい。
たしかに俺はあの声がなければ今ここにいない。
紛れもない命の恩人に俺は感謝するべきであり、何か形にするべきだと思う。
「この度は命を助けて頂いてありがとうございました 」
俺は神に対する感謝の示し方が分からないが、とりあえず片膝を地面につけ、頭を下げてみた。
というと、満足そうに顔をほころばせて
「ふふんっ、どうってことないよっ! そうだ、自己紹介をしなくちゃね。 ボクの名前はセレスティア。ティアって呼んでね! 」
どうやら感謝の示し方が合っていたとは思わないが、間違ってはいなかったようだ。
しかしこの神様、俺をここに呼んだということは何か用があるのか。
見る限り優しそうな神様だし、この世界のこととかちょっと質問してみるかな。
「あの……ティア様? 俺はこの世界のことが来たばかりで全くわかりません。 色々教えては頂けませんか? 」
「様も敬語もいらないよ、春陽。 なんでも聞いて! ボク頼りになるんだからっ」
目の前の妖精……いや、神様はそう言ってドンッと自信満々に自分の胸を大きく叩いた。
思ったより強く叩いてしまったのかゴホッゴホッと咳き込み、痛そうにしている。
大丈夫か、この神様。
◇
俺はセレスティアにいくつか質問をした。
「ティア、まずここはどこなんだ? 」
「えっとね、神様の領域だよっ! 」
つまるところ神様だけが入れる場所とのことらしい。
神が許可したら人間も入れるようだが。
「……領域? また現実離れしててパニックだなぁ 」
「そりゃそうだよ、春陽はまだシルヴァンディアにきてすぐなんだから! 」
「シルヴェ……え? なんだって? 」
聞き慣れない単語が出てきた。
「春陽、君がいるこの世界のことだよっ 」
やはり地球ではないか。
どうやらここは剣と魔法のファンタジー的な世界らしいな。
まるでライトノベルの設定みたいだ。
「魔法が使えたり、神様がいる時点で地球ではないか 」
そもそもダンジョンに迷い込んだ時点で覚悟はしていたが。
「春陽の世界には魔法や神様は存在しないんだね! ちなみにだけど、エルフや魔族って種族もいるんだよ? 」
おお、聞いたことあるな。
まぁせいぜい俺のはアニメの知識でだけど。
「春陽、他に質問はある? 」
「……えっとそうだなぁ。 あ! あのダンジョンはなんだ? 」
「ああ、あれはボクも初めて見たんだけど、どうやら別の世界と繋がってたらしいね! でも春陽はこの世界に来るべくして来たんだよ? 」
え、来るべくして?
俺は来たくなかったが……。
「ふふんっ! ボクの『予見眼』では君が世界を救ってたんだよっ!! 」
何を自信満々に言ってるんだ、この神様は。
「救うって何から? 」
「魔族だよ! 」
やはり魔族って悪いやつなのか。
強そうだから怖いんですけど。
どうやら魔族とは200年前、後に魔力抗争と呼ばれる戦いを繰り広げていたらしい。
そこで元々7人いた神様が2人に殺されたようで、残り5人の神様も狙われているとか狙われていないだとか。
なんとも不確かな情報だ。
そしてセレスティアは俺にお願いがあると言っていた。
「で、ボクのお願い聞いてくれるの……? 」
そんな捨てられた子猫みたいに上目遣いの視線を送られると、なんでも聞いてやりたくなるのが男の性だ。
「そうだな。ティアには助けてもらったし、俺ができる範囲なら協力するよ。」
「やったぁ!! じゃあね~、ボクと一緒に世界を救ってよ! 」
やっぱりそうなるのか。
もう話の流れ的にそうだもんな。
24
お気に入りに追加
391
あなたにおすすめの小説
異世界召喚された俺は余分な子でした
KeyBow
ファンタジー
異世界召喚を行うも本来の人数よりも1人多かった。召喚時にエラーが発生し余分な1人とは召喚に巻き込まれたおっさんだ。そして何故か若返った!また、理由が分からぬまま冤罪で捕らえられ、余分な異分子として処刑の為に危険な場所への放逐を実行される。果たしてその流刑された所から生きて出られるか?己の身に起こったエラーに苦しむ事になる。
サブタイトル
〜異世界召喚されたおっさんにはエラーがあり処刑の為放逐された!しかし真の勇者だった〜
異世界の約束:追放者の再興〜外れギフト【光】を授り侯爵家を追い出されたけど本当はチート持ちなので幸せに生きて見返してやります!〜
KeyBow
ファンタジー
主人公の井野口 孝志は交通事故により死亡し、異世界へ転生した。
そこは剣と魔法の王道的なファンタジー世界。
転生した先は侯爵家の子息。
妾の子として家督相続とは無縁のはずだったが、兄の全てが事故により死亡し嫡男に。
女神により魔王討伐を受ける者は記憶を持ったまま転生させる事が出来ると言われ、主人公はゲームで遊んだ世界に転生した。
ゲームと言ってもその世界を模したゲームで、手を打たなければこうなる【if】の世界だった。
理不尽な死を迎えるモブ以下のヒロインを救いたく、転生した先で14歳の時にギフトを得られる信託の儀の後に追放されるが、その時に備えストーリーを変えてしまう。
メイヤと言うゲームでは犯され、絶望から自殺した少女をそのルートから外す事を幼少期より決めていた。
しかしそう簡単な話ではない。
女神の意図とは違う生き様と、ゲームで救えなかった少女を救う。
2人で逃げて何処かで畑でも耕しながら生きようとしていたが、計画が狂い何故か闘技場でハッスルする未来が待ち受けているとは物語がスタートした時はまだ知らない・・・
多くの者と出会い、誤解されたり頼られたり、理不尽な目に遭ったりと、平穏な生活を求める主人公の思いとは裏腹に波乱万丈な未来が待ち受けている。
しかし、主人公補正からかメインストリートから逃げられない予感。
信託の儀の後に侯爵家から追放されるところから物語はスタートする。
いつしか追放した侯爵家にザマアをし、経済的にも見返し謝罪させる事を当面の目標とする事へと、物語の早々に変化していく。
孤児達と出会い自活と脱却を手伝ったりお人好しだ。
また、貴族ではあるが、多くの貴族が好んでするが自分は奴隷を性的に抱かないとのポリシーが行動に規制を掛ける。
果たして幸せを掴む事が出来るのか?魔王討伐から逃げられるのか?・・・
家族全員異世界へ転移したが、その世界で父(魔王)母(勇者)だった…らしい~妹は聖女クラスの魔力持ち!?俺はどうなんですかね?遠い目~
厘/りん
ファンタジー
ある休日、家族でお昼ご飯を食べていたらいきなり異世界へ転移した。俺(長男)カケルは日本と全く違う異世界に動揺していたが、父と母の様子がおかしかった。なぜか、やけに落ち着いている。問い詰めると、もともと父は異世界人だった(らしい)。信じられない!
☆第4回次世代ファンタジーカップ
142位でした。ありがとう御座いました。
★Nolaノベルさん•なろうさんに編集して掲載中。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
スキルスティール〜悪い奴から根こそぎ奪って何が悪い!能無しと追放されるも実はチート持ちだった!
KeyBow
ファンタジー
日常のありふれた生活が一変!古本屋で何気に手に取り開けた本のタイトルは【猿でも分かるスキルスティール取得法】
変な本だと感じつい見てしまう。そこにはこう有った。
【アホが見ーる馬のけーつ♪
スキルスティールをやるから魔王を倒してこい!まお頑張れや 】
はっ!?と思うとお城の中に。城の誰かに召喚されたが、無能者として暗殺者をけしかけられたりする。
出会った猫耳ツインズがぺったんこだけど可愛すぎるんですが!エルフの美女が恋人に?何故かヒューマンの恋人ができません!
行き当たりばったりで異世界ライフを満喫していく。自重って何?という物語。
悪人からは遠慮なくスキルをいただきまーーーす!ざまぁっす!
一癖も二癖もある仲間と歩む珍道中!
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
祈りの力でレベルカンストした件!〜無能判定されたアーチャーは無双する〜
KeyBow
ファンタジー
主人公は高校の3年生。深蛇 武瑠(ふかだ たける)。以降タケル 男子21人、女子19人の進学校ではない普通科。大半は短大か地方の私立大学に進む。部活はアーチェリー部でキャプテン。平凡などこにでもいて、十把一絡げにされるような外観的に目立たない存在。それでも部活ではキャプテンをしていて、この土日に開催された県総体では見事に個人優勝した。また、2年生の後輩の坂倉 悠里菜も優勝している。
タケルに彼女はいない。想い人はいるが、彼氏がいると思い、その想いを伝えられない。(兄とのショッピングで仲良くしているのを彼氏と勘違い)
そんな中でも、変化があった。教育実習生の女性がスタイル抜群で美人。愛嬌も良く、男子が浮き足立つのとは裏腹に女子からの人気も高かった。タケルも歳上じゃなかったら恋をしたかもと思う。6限目が終わり、ホームルームが少しなが引いた。終わると担任のおっさん(40歳らしい)が顧問をしている部の生徒から質問を受け、教育実習生のミヤちゃん(竹下実弥子)は女子と雑談。タケルは荷物をまとめ、部活にと思っていた、後輩の二年生の坂倉 悠里菜(ゆっちゃん、リナ)が言伝で来た。担任が会議で遅れるからストレッチと走り込みをと言っていたと。この子はタケルに気があるが、タケルは気が付いていない。ゆっちゃんのクラスの担任がアーチェリー部の担任だ。ゆっちゃんと弓を持って(普段は学校においているが大会明けで家に持って帰っていた)。弓を背中に回して教室を出ようとしたら…扉がスライドしない。反対側は開いていたのでそっちに行くが見えない何かに阻まれて進めない。反発から尻餅をつく。ゆっちゃんは波紋のようなのが見え唖然とし、タケルの手を取る。その音からみっちゃんも扉を見て驚く。すると急に光に包まれ、気絶した。目を覚ますと多くの人がいる広間にいた。皆すぐに目覚めたが、丁度三人帰ったので40人がそこにいた。誰かが何だここと叫び、ゆっちゃんは震えながらタケルにしがみつく。王女と国王が出てきてありきたりな異世界召喚をしたむね話し出す。強大な魔物に立ち向かうべく勇者の(いせかいから40人しか呼べない)力をと。口々に避難が飛ぶが帰ることは出来ないと。能力測定をする。タケルは平凡な数値。もちろんチート級のもおり、一喜一憂。ゆっちゃんは弓の上級スキル持ちで、ステータスも上位。タケルは屑スキル持ちとされクラスのものからバカにされる。ウイッシュ!一日一回限定で運が良ければ願いを聞き入られる。意味不明だった。ステータス測定後、能力別に(伝えられず)面談をするからと扉の先に案内されたが、タケルが好きな女子(天川)シズクと他男子二人だけ別の扉を入ると、閉められ扉が消え失せた。四人がいないので担任が質問すると、能力が低いので召喚を取り消したと。しかし、帰る事が出来ないと言っただろ?となるが、ため息混じりに40人しか召喚出
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる