29 / 47
29話 池上って人怪しくない?
しおりを挟む
前話の補足ですが、上級魔法までには魔法名はありません。しかし本部が作った魔法書があり、そこには今まで冒険者が創り出した魔法が記載されています。もちろんその名じゃないと発動しないわけではないので自分で魔法名を付ける人もいれば、何も名を発さない人もいます。
もちろん魔法書に書いておらず、その人個人が編み出した魔法も存在します。
この世界の魔法は極めれば極めるほど自由自在ですからね。
そして魔法名が存在する魔法もございますが、それは一般的に上級以上の魔法と分類されます。
--------------------
「あの池上って人、どう思う? 」
紗夜さんがそう質問するってことは彼女自身何か引っかかっている。
そういうことだろう。
実際、俺もステータスを見たとき名前の横についていたマークが気になっている。
あとは……なんか顔が胡散臭いっ! 話し方もワイルドな見た目に合ってない!
俺
あのマークに関しても、【 鑑定眼 】でしか見れないものという可能性がある以上、安易には話せないしな。
「うーん、今のところ笑顔が不気味なくらいですかね? 」
「そ、そっか 」
「何か引っかかるんですか? 」
前まで聞こえないようにコソコソと訊ねる。
「合同ってね、言葉の通りみんなで攻略するんだけど、報酬は等分ではないんだ。ダンジョンボスを倒したり、より広い範囲を開拓したりと成果を残した人が多くもらう仕組みなんだけど、独立ギルドを開設する人達って基本的に多大な報酬目的の人がほとんどなの。別にそれが悪いわけじゃない。独立した人達は会社の枠組みから出て、なんの補助も受けられないんだからそれで当然だと思うし。でもあの人達は何か違う。2人ともB級なら2人で攻略する方が楽で早いでしょうに。ただのお人好しって言ったらそれまでだけど、なんか違和感があるのよね 」
やっぱり紗夜さんはいっぱい考えていた。
つまりあいつらが今俺達を先導していることになんのメリットもないわけか。
人間は利がないと動かない。
そう過程すると、今この状況にヤツらなりのメリットがあるってことになる。
紗夜さんはお人好しといえばと言っていたが、今の話から独立した人がお人好しなわけがない。
「それを聞くと怪しさ増し増しですね 」
「そう! そうなの! やっぱりおかしいよね 」
彼女は意見に同調した俺を見つめ、何度も頷いている。
自分の意見が正しいことをこれ以上疑わないようにそうしているのだろうか。
「紗夜さん、変なタイミングですみません。鑑定って相手のことどこまで視えるんですか? 」
「え? 本当に変なタイミングね。まぁ説明してなかったし、ちょうどいいか。鑑定ってのはレベル10まであるんだけど、基本的にそこまでは必要ない。5くらいで充分実用的よ 」
彼女の説明によると、
レベル1 モンスターのレベルは分かるがステータス全般は視えない。
レベル2 それに加えてモンスターのHPやMPが視えるようになる。
レベル3 モンスターのステータス部分が視えるようになる。
レベル4 冒険者にも鑑定が適応になる。
レベル5 冒険者含めて習得済みのスキルや弱点などが視えるようになる。
レベル6以降は大きく能力は変わらず、【 隠蔽 】対策らしい。
ほとんどの場合必要はないが、S級ダンジョンにもなればモンスターに【 隠蔽 】スキル持ちもいるようで、それ目的で習得している冒険者もいるって話だ。
だがS級冒険者以外はそこまで必要はなく、基本的に習得したとしてもレベル5までで、かくいう紗夜さんも【 鑑定Lv5 】まで習得しているらしい。
「ありがとうございます! 」
俺の【 鑑定眼 】は池上のスキルやステータス全般が視えていた。
弱点なんかは記載なかったような気がするが、今の話が本当なら俺のこのスキルは少なくとも【 鑑定Lv5 】相当はあるってわけか。
「海成くん、急にどうしたの? 」
「あ、いや……それと自分の名前の後に『!』みたいなマークがつくことってあるんですか? 」
「……!? 」
何気なく聞いたつもりだったが彼女は言葉を失う、そんな様子だった。
「……海成くん、それって誰のことを言っているの? 」
やっとの思いで出た彼女の声は少し震えている。
そのマーク、そんなにヤバイものなのか?
「あ、えっと…… 」
ここまで紗夜さんに話したんだ。
それに彼女も思いの丈を話してくれた。
よし、俺も【 鑑定眼 】のことだけは伝えよう。
「実は…… 」
「はーい! 皆さん!! ちょうど森を抜けて再び広場に出ることができました! この辺りで休憩というのはどうでしょう? 」
「あーようやく休憩だ! 疲れたぁー! 」
「ほんとほんと! でも池上さん達がいて助かったよね! 」
気づけば俺達含めた隊列は再び広い草原まで出てきていた。
草原に座ってお茶を飲み始めた本部の冒険者を見て、自分がものすごく肩に力が入って、強張っていたことに気づく。
それほどまでに壮絶な会話を繰り広げていたってことだ。
「ふ――っ! ちょっと休みましょうか 」
紗夜さんも同様だったようで、息を吐くことで自らに入っていた力を空気と一緒に抜いている。
「ですね…… 」
そう言って、俺もその場に座り込む。
なんというか張り詰めた空気から解放される瞬間という感じで一気に力が抜けた。
「海成くん! ここはダンジョンなんだし気を抜いちゃダメだよ? 」
この注意の仕方、いつもの紗夜さんだ。
「はいっ! 気をつけてますよ――っ! 」
それならと思い、俺もいつも通り調子に乗って返す。
「もうっ! 本当に分かってるの? 」
そのムッとした顔が可愛くてついつい調子に乗っちゃうのだ。
あぁ、可愛い。
そしてそれをみるといつもニヤけてしまう。
「すみませんっ! 」
俺はそのままのニヤけ顔で謝罪。
これを毎回繰り広げている。
俺が意図的に引き起こしているのだ。
そろそろ本気で怒られそうだから控えるつもりだが。
「2人ともいい関係を築いているんですね 」
俺達にかけられた池上の一言によって背筋が一気に凍った。
猜疑心を抱いている相手に真っ向から話しかけられたからだ。
紗夜さんも同様なのか一瞬固まりはしたが、
「ええ、私達は徹底した教育を行っているんです 」
平然と言葉を返した。
さすが紗夜さん、今まで色んな窮地を越えてきたのだろう。
「そういう意味ではなく、単純に仲が良いなと言いたかったんですがね。それと……戸波海成くん、少しお時間いいですか? 」
「え、はい 」
咄嗟に返事をしたが、これってヤバイ?
もちろん魔法書に書いておらず、その人個人が編み出した魔法も存在します。
この世界の魔法は極めれば極めるほど自由自在ですからね。
そして魔法名が存在する魔法もございますが、それは一般的に上級以上の魔法と分類されます。
--------------------
「あの池上って人、どう思う? 」
紗夜さんがそう質問するってことは彼女自身何か引っかかっている。
そういうことだろう。
実際、俺もステータスを見たとき名前の横についていたマークが気になっている。
あとは……なんか顔が胡散臭いっ! 話し方もワイルドな見た目に合ってない!
俺
あのマークに関しても、【 鑑定眼 】でしか見れないものという可能性がある以上、安易には話せないしな。
「うーん、今のところ笑顔が不気味なくらいですかね? 」
「そ、そっか 」
「何か引っかかるんですか? 」
前まで聞こえないようにコソコソと訊ねる。
「合同ってね、言葉の通りみんなで攻略するんだけど、報酬は等分ではないんだ。ダンジョンボスを倒したり、より広い範囲を開拓したりと成果を残した人が多くもらう仕組みなんだけど、独立ギルドを開設する人達って基本的に多大な報酬目的の人がほとんどなの。別にそれが悪いわけじゃない。独立した人達は会社の枠組みから出て、なんの補助も受けられないんだからそれで当然だと思うし。でもあの人達は何か違う。2人ともB級なら2人で攻略する方が楽で早いでしょうに。ただのお人好しって言ったらそれまでだけど、なんか違和感があるのよね 」
やっぱり紗夜さんはいっぱい考えていた。
つまりあいつらが今俺達を先導していることになんのメリットもないわけか。
人間は利がないと動かない。
そう過程すると、今この状況にヤツらなりのメリットがあるってことになる。
紗夜さんはお人好しといえばと言っていたが、今の話から独立した人がお人好しなわけがない。
「それを聞くと怪しさ増し増しですね 」
「そう! そうなの! やっぱりおかしいよね 」
彼女は意見に同調した俺を見つめ、何度も頷いている。
自分の意見が正しいことをこれ以上疑わないようにそうしているのだろうか。
「紗夜さん、変なタイミングですみません。鑑定って相手のことどこまで視えるんですか? 」
「え? 本当に変なタイミングね。まぁ説明してなかったし、ちょうどいいか。鑑定ってのはレベル10まであるんだけど、基本的にそこまでは必要ない。5くらいで充分実用的よ 」
彼女の説明によると、
レベル1 モンスターのレベルは分かるがステータス全般は視えない。
レベル2 それに加えてモンスターのHPやMPが視えるようになる。
レベル3 モンスターのステータス部分が視えるようになる。
レベル4 冒険者にも鑑定が適応になる。
レベル5 冒険者含めて習得済みのスキルや弱点などが視えるようになる。
レベル6以降は大きく能力は変わらず、【 隠蔽 】対策らしい。
ほとんどの場合必要はないが、S級ダンジョンにもなればモンスターに【 隠蔽 】スキル持ちもいるようで、それ目的で習得している冒険者もいるって話だ。
だがS級冒険者以外はそこまで必要はなく、基本的に習得したとしてもレベル5までで、かくいう紗夜さんも【 鑑定Lv5 】まで習得しているらしい。
「ありがとうございます! 」
俺の【 鑑定眼 】は池上のスキルやステータス全般が視えていた。
弱点なんかは記載なかったような気がするが、今の話が本当なら俺のこのスキルは少なくとも【 鑑定Lv5 】相当はあるってわけか。
「海成くん、急にどうしたの? 」
「あ、いや……それと自分の名前の後に『!』みたいなマークがつくことってあるんですか? 」
「……!? 」
何気なく聞いたつもりだったが彼女は言葉を失う、そんな様子だった。
「……海成くん、それって誰のことを言っているの? 」
やっとの思いで出た彼女の声は少し震えている。
そのマーク、そんなにヤバイものなのか?
「あ、えっと…… 」
ここまで紗夜さんに話したんだ。
それに彼女も思いの丈を話してくれた。
よし、俺も【 鑑定眼 】のことだけは伝えよう。
「実は…… 」
「はーい! 皆さん!! ちょうど森を抜けて再び広場に出ることができました! この辺りで休憩というのはどうでしょう? 」
「あーようやく休憩だ! 疲れたぁー! 」
「ほんとほんと! でも池上さん達がいて助かったよね! 」
気づけば俺達含めた隊列は再び広い草原まで出てきていた。
草原に座ってお茶を飲み始めた本部の冒険者を見て、自分がものすごく肩に力が入って、強張っていたことに気づく。
それほどまでに壮絶な会話を繰り広げていたってことだ。
「ふ――っ! ちょっと休みましょうか 」
紗夜さんも同様だったようで、息を吐くことで自らに入っていた力を空気と一緒に抜いている。
「ですね…… 」
そう言って、俺もその場に座り込む。
なんというか張り詰めた空気から解放される瞬間という感じで一気に力が抜けた。
「海成くん! ここはダンジョンなんだし気を抜いちゃダメだよ? 」
この注意の仕方、いつもの紗夜さんだ。
「はいっ! 気をつけてますよ――っ! 」
それならと思い、俺もいつも通り調子に乗って返す。
「もうっ! 本当に分かってるの? 」
そのムッとした顔が可愛くてついつい調子に乗っちゃうのだ。
あぁ、可愛い。
そしてそれをみるといつもニヤけてしまう。
「すみませんっ! 」
俺はそのままのニヤけ顔で謝罪。
これを毎回繰り広げている。
俺が意図的に引き起こしているのだ。
そろそろ本気で怒られそうだから控えるつもりだが。
「2人ともいい関係を築いているんですね 」
俺達にかけられた池上の一言によって背筋が一気に凍った。
猜疑心を抱いている相手に真っ向から話しかけられたからだ。
紗夜さんも同様なのか一瞬固まりはしたが、
「ええ、私達は徹底した教育を行っているんです 」
平然と言葉を返した。
さすが紗夜さん、今まで色んな窮地を越えてきたのだろう。
「そういう意味ではなく、単純に仲が良いなと言いたかったんですがね。それと……戸波海成くん、少しお時間いいですか? 」
「え、はい 」
咄嗟に返事をしたが、これってヤバイ?
37
お気に入りに追加
170
あなたにおすすめの小説
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
漫画の寝取り竿役に転生して真面目に生きようとしたのに、なぜかエッチな巨乳ヒロインがぐいぐい攻めてくるんだけど?
みずがめ
恋愛
目が覚めたら読んだことのあるエロ漫画の最低寝取り野郎になっていた。
なんでよりによってこんな悪役に転生してしまったんだ。最初はそう落ち込んだが、よく考えれば若いチートボディを手に入れて学生時代をやり直せる。
身体の持ち主が悪人なら意識を乗っ取ったことに心を痛める必要はない。俺がヒロインを寝取りさえしなければ、主人公は精神崩壊することなくハッピーエンドを迎えるだろう。
一時の快楽に身を委ねて他人の人生を狂わせるだなんて、そんな責任を負いたくはない。ここが現実である以上、NTRする気にはなれなかった。メインヒロインとは適切な距離を保っていこう。俺自身がお天道様の下で青春を送るために、そう固く決意した。
……なのになぜ、俺はヒロインに誘惑されているんだ?
※他サイトでも掲載しています。
※表紙や作中イラストは、AIイラストレーターのおしつじさん(https://twitter.com/your_shitsuji)に外注契約を通して作成していただきました。おしつじさんのAIイラストはすべて商用利用が認められたものを使用しており、また「小説活動に関する利用許諾」を許可していただいています。
冤罪で自殺未遂にまで追いやられた俺が、潔白だと皆が気付くまで
一本橋
恋愛
ある日、密かに想いを寄せていた相手が痴漢にあった。
その犯人は俺だったらしい。
見覚えのない疑惑をかけられ、必死に否定するが周りからの反応は冷たいものだった。
罵倒する者、蔑む者、中には憎悪をたぎらせる者さえいた。
噂はすぐに広まり、あろうことかネットにまで晒されてしまった。
その矛先は家族にまで向き、次第にメチャクチャになっていく。
慕ってくれていた妹すらからも拒絶され、人生に絶望した俺は、自ずと歩道橋へ引き寄せられるのだった──
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
男女比1:10000の貞操逆転世界に転生したんだが、俺だけ前の世界のインターネットにアクセスできるようなので美少女配信者グループを作る
電脳ピエロ
恋愛
男女比1:10000の世界で生きる主人公、新田 純。
女性に襲われる恐怖から引きこもっていた彼はあるとき思い出す。自分が転生者であり、ここが貞操の逆転した世界だということを。
「そうだ……俺は女神様からもらったチートで前にいた世界のネットにアクセスできるはず」
純は彼が元いた世界のインターネットにアクセスできる能力を授かったことを思い出す。そのとき純はあることを閃いた。
「もしも、この世界の美少女たちで配信者グループを作って、俺が元いた世界のネットで配信をしたら……」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる