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「同時に使ったら……どうなる」
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「あの、ハルト様。気になっている事があるんです」
いつかの夜、真面目な仕事の話をした後だ。一息吐こうとリナリは聞いた。
「気に……?」
「預かっている、あの表面感覚の、あの……。確か他に男性用のもあると言ってましたよね」
リナリは実物を見てはいないが、円筒状で、その中に男性は一物を入れ慰めるのだ、と説明され、赤面したのだ。
「うん、女性の方に感覚が伝わるやつが……」
「お互い同時に使ったら……どうなるんでしょうか」
リナリは若干照れつつも、心底疑問だった。ただ純粋に分からない事を質問した。それだけ。
「どうじ……どうなる」
ハルトリードは、目から鱗が落ちたような顔をした。
そんな会話を思い出し、リナリはベッドの中で、あの細い棒を振動させ下着の上から押し当てていた。
布越しで刺激は弱い。だが直接当てると、リナリには強すぎた。
まだ承認要請は出していない。
リナリはハルトリードと体を重ねた時の事を思い出す。
はっきりと見てはいないが、中に入ったハルトリードは内から圧迫するほどの質量だった。何となく、これくらいなのでは、という想像が掻き立てられた。
あれがいきなり入ってくるというのは中々抵抗があったのだ。
(少し、ならしてから……っ)
ハルトリードは、よく、「慣らす」「解す」と言う。
確かに、どろどろと、とろとろとして、蕩けるような解されたような感覚になる。
男性用の指南書にもあった。リナリは、的確な表現だと思うのだ。
初めてこれを使った時よりも膣内はすんなり歓迎した。濡れていたが不安になったので潤滑液も使うと、するりと入った。
「っ……」
驚いて、少し慄くほどに。
振動させずに承認要請を送る。
だが、しばらく待ってみても向こうからの要請は来ず、承認もされていないようだ。当然想像したような圧迫感はやってこない。
(ハルト様、しないのかしら。気分じゃない? でも今夜やってみるって……今の時間は都合が悪いのかもしれないわ)
だが、今リナリは体が疼いている。
(私だけで、やっ……! え、要請が、きた?)
リナリは初めて受け取る、承認要請。
魔力の流れ、感覚でどうすれば承認できるのか予め聞いている。すんなり通せた。
「……っ!? く、ふっ……んんっ……!」
リナリは咄嗟に口に夜着の袖を含み声を殺した。
やってきた感覚は、想像していた太いものとは、違った。
覚えがある。リナリの全身を、敏感な部位を執拗に舐った、熱く、肉厚な、あの。
(う、うそ、ハルトさま! 舐めて……っ!? 舌、舌でっ)
リナリの膣口を、熱いぬめりが解すように捩じり回る。
ゆっくりと、素早く、緩急をつけて、普段は届かない奥まで舌が往復している。
「っ、ふぅ、っ、ハ、ルト、さま……っ」
(聞いてないです、っ、ハルト様、こんな……っ、やっ、きもちいい……)
じわじわと焦らされ、ゆっくりと快感が胎に溜まる。本当にハルトリードに直接舐められ愛撫されているようで、リナリは脳が焼き切れるようだった。
包まったシーツ内に熱が籠り始める。
中に入ったままの魔性具を、締め付ける。
リナリは余裕がなくなった。振動も、自分で動かすのも出来そうにない。
潤滑液などすっかり混じり無くなり、潤い蕩けきった中を、ハルトリードの舌の感覚が好き勝手に動く。
しかしその舌はずるりと抜かれ、リナリの胸に切なさが過る。
だがそれを実感する前に、また新たな快感が来た。
「っ! ふぅ、っ、ふーっ……っ!」
頑張って声を殺しているが、どうしても漏れ出る。
舌先が、リナリの一番敏感な芽に触れたから。
何度もされているように、とろとろと舐られ転がされる。
(ハルト様、だめ、だめっ)
リナリは枕を掻き抱いた。無意識に腰がいやらしく動く。足が縮こまり、開き、落ち着かない。
急に、ねっとりと舌全体で撫で上げてくる。
「っふ、ぅっ……んんっ」
体が小刻みに動いてしまう。
深い呼吸を体が求めている。段々と息苦しくなる。頭がくらくらとして、固く閉じた目の奥が点滅するようだ。
すると今度は、固くぬめる舌先で、何度も弾かれる。
「んーっ! ふぅ、っ……」
(や、ぁっ、だめ、これ……! わからない……!)
次にどのような刺激が来るのか予想できない。
ハルトリードはリナリの反応を見ていないから、自分本位に愛撫を続ける。容赦なく。
中を、更に締め付ける。
脚の痙攣が止まらない。
(だめ、だめっ、イっ……!)
奥が熱く籠り、膣内が激しく伸縮する。
切なくか細く声を殺し、リナリは達した。
そのまま愛撫は続くかと思ったが、舌の感触は消えた。
真っ白になったリナリは気付かないが、ハルトリードの方も、中に入ったままの魔性具を承認しているのだ。
リナリの膣内の様子は感覚として受け取っていて知っている。
(おわり?)
リナリは、ぼうっとしながらも中のものを抜こうと手を伸ばす。しかし。
「っ……! っあ!」
口に含んだ布を放してしまって、声が漏れた。
入ってきたからだ。
(ハルトさま、のが、はいって……!)
割り拡げるように、巨大な圧迫の元が、ゆっくりと挿入されていく。その感覚、快感に、リナリは息を詰め、頭に火花が散った。
余韻を残した膣内は、また、小さく達してしまう。
かまわずハルトリードは抽送する。間隔が長くなっていき、極限まで引き、そして奥まで捻じ込む。
そんな動きを繰り返され、リナリは快感に狂った。
その間隔も時間経過で段々と短く、早くなる。
(ハルトさま、私で……よくなって……る?)
ハルトリードが男の顔をしながら、必死で律動を繰り返す様が思い出された。
耳の奥には、低い途切れ途切れの好意の断片と、艶めかしい男の吐息が蘇る。
触れた熱、しめった肌、着痩せする筋肉に沿い隆起した腕、指先が触れた背の感触。
記憶の何もかもが、リナリを熱く高める。
(ハルト様、ハルトさま……っ、もっと、うごいて……っ、私でよくなって、おねがい……っ)
リナリはされるがまま、自分では何もできず俯せになりシーツにしがみつきながら、何度も絶頂した。
(すき、ハルトさま……すき……)
ほぼ意識は朦朧としていたが、急な激しい感覚に、叩き起こされたように目が覚めた。
「っあ、っ! ふぅっ……っ!」
必死に腕の布を噛みながら声を殺す。
最後の仕上げ、らしい。
最初よりもずっと膨れたものが、激しく往復し、その間にもまたリナリは高みへ引き上げられた。
ぐっ、と奥で動きが止まったかと思えば、時折びくりと何度か動いた。そしてそのままじっと静止している。
(おわ、った……?)
抜かれる前にリナリ側から承認が途切れてしまった。集中力が切れたのだ。
「はぁ、はぁっ……」
この行為を始めてから、かなり長針が回っている。
リナリは、ようやく遮る物をなくして、大きく呼吸を繰り返した。
疲れた頭と体を引きずるようにして後始末をした。
実際の性交ではないため、一人分の汚れを受け止める布だけで事足りて、リナリは安堵した。
襲い来る倦怠感と、少しの寂しさ、愛されているという実感の中、リナリは微睡に沈んでいく。
(ハルト様、おやすみ、なさい……)
その後ハルトリードが一人、抜かずの2発を続けたことをリナリは知らない。
いつかの夜、真面目な仕事の話をした後だ。一息吐こうとリナリは聞いた。
「気に……?」
「預かっている、あの表面感覚の、あの……。確か他に男性用のもあると言ってましたよね」
リナリは実物を見てはいないが、円筒状で、その中に男性は一物を入れ慰めるのだ、と説明され、赤面したのだ。
「うん、女性の方に感覚が伝わるやつが……」
「お互い同時に使ったら……どうなるんでしょうか」
リナリは若干照れつつも、心底疑問だった。ただ純粋に分からない事を質問した。それだけ。
「どうじ……どうなる」
ハルトリードは、目から鱗が落ちたような顔をした。
そんな会話を思い出し、リナリはベッドの中で、あの細い棒を振動させ下着の上から押し当てていた。
布越しで刺激は弱い。だが直接当てると、リナリには強すぎた。
まだ承認要請は出していない。
リナリはハルトリードと体を重ねた時の事を思い出す。
はっきりと見てはいないが、中に入ったハルトリードは内から圧迫するほどの質量だった。何となく、これくらいなのでは、という想像が掻き立てられた。
あれがいきなり入ってくるというのは中々抵抗があったのだ。
(少し、ならしてから……っ)
ハルトリードは、よく、「慣らす」「解す」と言う。
確かに、どろどろと、とろとろとして、蕩けるような解されたような感覚になる。
男性用の指南書にもあった。リナリは、的確な表現だと思うのだ。
初めてこれを使った時よりも膣内はすんなり歓迎した。濡れていたが不安になったので潤滑液も使うと、するりと入った。
「っ……」
驚いて、少し慄くほどに。
振動させずに承認要請を送る。
だが、しばらく待ってみても向こうからの要請は来ず、承認もされていないようだ。当然想像したような圧迫感はやってこない。
(ハルト様、しないのかしら。気分じゃない? でも今夜やってみるって……今の時間は都合が悪いのかもしれないわ)
だが、今リナリは体が疼いている。
(私だけで、やっ……! え、要請が、きた?)
リナリは初めて受け取る、承認要請。
魔力の流れ、感覚でどうすれば承認できるのか予め聞いている。すんなり通せた。
「……っ!? く、ふっ……んんっ……!」
リナリは咄嗟に口に夜着の袖を含み声を殺した。
やってきた感覚は、想像していた太いものとは、違った。
覚えがある。リナリの全身を、敏感な部位を執拗に舐った、熱く、肉厚な、あの。
(う、うそ、ハルトさま! 舐めて……っ!? 舌、舌でっ)
リナリの膣口を、熱いぬめりが解すように捩じり回る。
ゆっくりと、素早く、緩急をつけて、普段は届かない奥まで舌が往復している。
「っ、ふぅ、っ、ハ、ルト、さま……っ」
(聞いてないです、っ、ハルト様、こんな……っ、やっ、きもちいい……)
じわじわと焦らされ、ゆっくりと快感が胎に溜まる。本当にハルトリードに直接舐められ愛撫されているようで、リナリは脳が焼き切れるようだった。
包まったシーツ内に熱が籠り始める。
中に入ったままの魔性具を、締め付ける。
リナリは余裕がなくなった。振動も、自分で動かすのも出来そうにない。
潤滑液などすっかり混じり無くなり、潤い蕩けきった中を、ハルトリードの舌の感覚が好き勝手に動く。
しかしその舌はずるりと抜かれ、リナリの胸に切なさが過る。
だがそれを実感する前に、また新たな快感が来た。
「っ! ふぅ、っ、ふーっ……っ!」
頑張って声を殺しているが、どうしても漏れ出る。
舌先が、リナリの一番敏感な芽に触れたから。
何度もされているように、とろとろと舐られ転がされる。
(ハルト様、だめ、だめっ)
リナリは枕を掻き抱いた。無意識に腰がいやらしく動く。足が縮こまり、開き、落ち着かない。
急に、ねっとりと舌全体で撫で上げてくる。
「っふ、ぅっ……んんっ」
体が小刻みに動いてしまう。
深い呼吸を体が求めている。段々と息苦しくなる。頭がくらくらとして、固く閉じた目の奥が点滅するようだ。
すると今度は、固くぬめる舌先で、何度も弾かれる。
「んーっ! ふぅ、っ……」
(や、ぁっ、だめ、これ……! わからない……!)
次にどのような刺激が来るのか予想できない。
ハルトリードはリナリの反応を見ていないから、自分本位に愛撫を続ける。容赦なく。
中を、更に締め付ける。
脚の痙攣が止まらない。
(だめ、だめっ、イっ……!)
奥が熱く籠り、膣内が激しく伸縮する。
切なくか細く声を殺し、リナリは達した。
そのまま愛撫は続くかと思ったが、舌の感触は消えた。
真っ白になったリナリは気付かないが、ハルトリードの方も、中に入ったままの魔性具を承認しているのだ。
リナリの膣内の様子は感覚として受け取っていて知っている。
(おわり?)
リナリは、ぼうっとしながらも中のものを抜こうと手を伸ばす。しかし。
「っ……! っあ!」
口に含んだ布を放してしまって、声が漏れた。
入ってきたからだ。
(ハルトさま、のが、はいって……!)
割り拡げるように、巨大な圧迫の元が、ゆっくりと挿入されていく。その感覚、快感に、リナリは息を詰め、頭に火花が散った。
余韻を残した膣内は、また、小さく達してしまう。
かまわずハルトリードは抽送する。間隔が長くなっていき、極限まで引き、そして奥まで捻じ込む。
そんな動きを繰り返され、リナリは快感に狂った。
その間隔も時間経過で段々と短く、早くなる。
(ハルトさま、私で……よくなって……る?)
ハルトリードが男の顔をしながら、必死で律動を繰り返す様が思い出された。
耳の奥には、低い途切れ途切れの好意の断片と、艶めかしい男の吐息が蘇る。
触れた熱、しめった肌、着痩せする筋肉に沿い隆起した腕、指先が触れた背の感触。
記憶の何もかもが、リナリを熱く高める。
(ハルト様、ハルトさま……っ、もっと、うごいて……っ、私でよくなって、おねがい……っ)
リナリはされるがまま、自分では何もできず俯せになりシーツにしがみつきながら、何度も絶頂した。
(すき、ハルトさま……すき……)
ほぼ意識は朦朧としていたが、急な激しい感覚に、叩き起こされたように目が覚めた。
「っあ、っ! ふぅっ……っ!」
必死に腕の布を噛みながら声を殺す。
最後の仕上げ、らしい。
最初よりもずっと膨れたものが、激しく往復し、その間にもまたリナリは高みへ引き上げられた。
ぐっ、と奥で動きが止まったかと思えば、時折びくりと何度か動いた。そしてそのままじっと静止している。
(おわ、った……?)
抜かれる前にリナリ側から承認が途切れてしまった。集中力が切れたのだ。
「はぁ、はぁっ……」
この行為を始めてから、かなり長針が回っている。
リナリは、ようやく遮る物をなくして、大きく呼吸を繰り返した。
疲れた頭と体を引きずるようにして後始末をした。
実際の性交ではないため、一人分の汚れを受け止める布だけで事足りて、リナリは安堵した。
襲い来る倦怠感と、少しの寂しさ、愛されているという実感の中、リナリは微睡に沈んでいく。
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