52 / 59
52
しおりを挟む
「ペルちゃん!待ってー」
「待てって言われて待つわけないわよ!!」
とんとこ、とんとこ、蹄を鳴らしペルセポネーは、子供たちに追いかけられながら広場を走り回る。多勢に無勢。いくら素早い子豚ちゃんと言えど、協力しながらペルセポネーを追いかける子供たちからは逃げられない。ガシッと抱き上げられ、あっという間に子供たちの腕の中に抱き上げられる。
「ペルって、意外と面倒見が良いよね」
「はい、率先して子供たちと遊んでいただき、助かります」
メルルの提案で始まった孤児たちへの炊き出し。大きな鍋を引っ提げて大きめの公園にやってきた。玲とアレスが炊き出しの準備をする中、メルルとペルセポネーが、道端の孤児たちに声をかけて行った。
十分な食事もできず、ガリガリに痩せ細った子供たち、年長者たちに抱き抱えられるようにやってきた子供たちもいる。不信感いっぱいの子供たちの瞳、誰からも手を差し伸べられた事のない子供たち。だけど、食事が与えられるのならと藁をも縋る思いで公園に集まってきた。
体力的に立って並ぶこともしんどいのだろう。公園に集まった子供たちは、地べたに座り、頭を下げて地面を見ている。ドワーフ族だけではなく、ケモノ耳が特徴的な獣人の子供達もいる。
ドーリンにお願いをして用意してもらった大きな鍋で出汁を取り、ご飯や細かく切った野菜に骨から削ぎ落とした細切れの肉をぶち込んだ。クツクツ、コトコト丁寧に灰汁を取りながら煮込んでいく。塩、醤油、お酒に味醂、隠し味にちょっぴりお味噌も入れておこう。十分に煮込まれた後に、溶き玉子をフワッと回し入れる。お鍋に蓋をして、しばらく放置。
「何だか、優しい香りがしますね」
「そうだろう、そうだろう。これは、おじやっていって、栄養たっぷり、身体にも優しい、そしてお腹も膨れる究極の炊き出しメニューだ」
フフンと鼻を鳴らしながら玲がお鍋の蓋を開けると溶き玉子がふっくらと固まっていた。お玉をトプンと差し入れて卵を全体に馴染ませていく。ご飯も出汁をしっかりと吸い込んで大きく膨張している。大量に持ってきた木製のお椀に、おじやをよそおっていった。
おじやの入ったお椀とスプーンを集まった孤児たちに配って行く。
「熱いから、気をつけてね」
お椀を受け取った孤児たちは、じっと玲の顔を見つめた後、無言のままスプーンを口に運んだ。
ガツガツガツ
お椀の底にあたるスプーンの音が公園中で響き渡る。お椀を舐めるような勢いで次々と平らげていき、空っぽのお椀を悲しそうに見つめる孤児もで始めた。
「おかわりもあるよ!まだ足りない子は、順番に並んでね」
一人、また一人、お椀を持ってお鍋の前に並んでいく。
「慌てて食べると火傷するぞ」
「ゆっくり噛み締めて食べる方が、お腹いっぱいになるぞ」
「美味しかったか?」
玲は一人一人に声をかけながら、お椀におかわりを注ぎ足していった。
玲たちは、それから毎日同じ時間に公園へと足を運んで炊き出しを行った。虚な瞳をした孤児たちが、食事を与えられるようになり、徐々に元気を取り戻して行く。
最初は、与えられるだけの孤児達だったが、年長者が玲たちを手伝うようになってきた。
「サトシ兄ちゃん、いつもありがとう。僕たちも手伝えることあるかなぁ?」
玲は、孤児たちの申し出を有り難く受け入れた。率先して小さな孤児たちの世話をする者、玲たちの炊き出しの準備の手伝いをする者、公園まで来ることが出来ない体調の芳しくない者たちへ食事を運ぶ者、お互いをお互いが助け合い、支え合う。
「いつも俺たちを手伝ってくれてありがとう」
孤児たちに与える側の玲が、感謝の気持ちを孤児に伝える。偽善じゃない善に孤児たちは、玲に言葉だけじゃ足りない思いを募らせていった。
◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇
「ドーリン様!今日はお礼も兼ねて、以前から食べたいと言っていたチーズを持ってきたよ。俺特製のワインと合うんだコレ」
恒例となったドーリンの部屋での二人飲み。玲は、特製の赤い色をしたワインとチーズを両手に持ってにっこりと笑った。
「あぁ」
いつもなら玲に抱きつく勢いで迎え入れてくれるドーリンが、テーブルに座ったままだった。どこか表情が強張っているような雰囲気のドーリンに、玲は首をこてんと傾げる。
「なんだ?風邪でも引いたのか?」
テーブルにワインとチーズを置いて、ドーリンに近づくと極自然にドーリンの額へ手のひらを当てる。ドーリンは、小さく息を呑んで玲の動作を受け入れる。
「熱はないようだね、……しんどいなら、俺、今日は帰ろうか?」
「いや……いてくれ。話したいことがある」
夜な夜なドーリンと酒を飲み交わすうち、気心知れる間柄になったと思っていたが、今日は如何も様子がおかしい。「あぁ」「うん」玲が話しかけても生返事で、上の空だ。
「でさ、ドーリン様の作ってくれたファン付きの作業着だけどさ、坑夫のオッチャンたちに好評だけど、みんな風船みたいにまん丸になって可愛いんだよ」
誰しも、気分が乗らない時も有る。少しでも場を明るくしようと、玲はドーリンに話しかける。
「……そうか」
「……やっぱり、何かあったんだろう?」
「……そうか」
「そうかって、俺じゃ力になれないのか?」
「……そうか」
何を言っても「そうか」としか相槌を返さなくなったドーリンの表情をじっと見つめる。注いだワインも最初の一口を飲んだだけで、チーズは右手に持ったまま動く気配は全くない。視点は、じっと伏し目がちで床に落としたままだ。
どんなに鈍い玲であっても、流石にドーリンに何かがあったのだろうと気づいた。
このまま、帰ったとしても気づかないんだろうな。
「ドーリン、話したいことってなんだい?」
玲がチーズを持ったまま動かないドーリンの右手をそっと握る。ビクンと身体を震わせ、ようやく玲の方を向いたドーリン。口をハクハクさせて、言葉を紡ごうとしては言葉を飲み込む。
見つめ合ったまま、時間が過ぎる長い長い沈黙。どうしても言葉にできないのか、ぎゅっと唇を噛んでドーリンは俯いた。
「ドーリン、まだ終わっていないのか?」
背後から突然声が聞こえ振り返ると、見たことも会ったこともないドワーフ族の男性が、玲の後ろに立っていた。
「待てって言われて待つわけないわよ!!」
とんとこ、とんとこ、蹄を鳴らしペルセポネーは、子供たちに追いかけられながら広場を走り回る。多勢に無勢。いくら素早い子豚ちゃんと言えど、協力しながらペルセポネーを追いかける子供たちからは逃げられない。ガシッと抱き上げられ、あっという間に子供たちの腕の中に抱き上げられる。
「ペルって、意外と面倒見が良いよね」
「はい、率先して子供たちと遊んでいただき、助かります」
メルルの提案で始まった孤児たちへの炊き出し。大きな鍋を引っ提げて大きめの公園にやってきた。玲とアレスが炊き出しの準備をする中、メルルとペルセポネーが、道端の孤児たちに声をかけて行った。
十分な食事もできず、ガリガリに痩せ細った子供たち、年長者たちに抱き抱えられるようにやってきた子供たちもいる。不信感いっぱいの子供たちの瞳、誰からも手を差し伸べられた事のない子供たち。だけど、食事が与えられるのならと藁をも縋る思いで公園に集まってきた。
体力的に立って並ぶこともしんどいのだろう。公園に集まった子供たちは、地べたに座り、頭を下げて地面を見ている。ドワーフ族だけではなく、ケモノ耳が特徴的な獣人の子供達もいる。
ドーリンにお願いをして用意してもらった大きな鍋で出汁を取り、ご飯や細かく切った野菜に骨から削ぎ落とした細切れの肉をぶち込んだ。クツクツ、コトコト丁寧に灰汁を取りながら煮込んでいく。塩、醤油、お酒に味醂、隠し味にちょっぴりお味噌も入れておこう。十分に煮込まれた後に、溶き玉子をフワッと回し入れる。お鍋に蓋をして、しばらく放置。
「何だか、優しい香りがしますね」
「そうだろう、そうだろう。これは、おじやっていって、栄養たっぷり、身体にも優しい、そしてお腹も膨れる究極の炊き出しメニューだ」
フフンと鼻を鳴らしながら玲がお鍋の蓋を開けると溶き玉子がふっくらと固まっていた。お玉をトプンと差し入れて卵を全体に馴染ませていく。ご飯も出汁をしっかりと吸い込んで大きく膨張している。大量に持ってきた木製のお椀に、おじやをよそおっていった。
おじやの入ったお椀とスプーンを集まった孤児たちに配って行く。
「熱いから、気をつけてね」
お椀を受け取った孤児たちは、じっと玲の顔を見つめた後、無言のままスプーンを口に運んだ。
ガツガツガツ
お椀の底にあたるスプーンの音が公園中で響き渡る。お椀を舐めるような勢いで次々と平らげていき、空っぽのお椀を悲しそうに見つめる孤児もで始めた。
「おかわりもあるよ!まだ足りない子は、順番に並んでね」
一人、また一人、お椀を持ってお鍋の前に並んでいく。
「慌てて食べると火傷するぞ」
「ゆっくり噛み締めて食べる方が、お腹いっぱいになるぞ」
「美味しかったか?」
玲は一人一人に声をかけながら、お椀におかわりを注ぎ足していった。
玲たちは、それから毎日同じ時間に公園へと足を運んで炊き出しを行った。虚な瞳をした孤児たちが、食事を与えられるようになり、徐々に元気を取り戻して行く。
最初は、与えられるだけの孤児達だったが、年長者が玲たちを手伝うようになってきた。
「サトシ兄ちゃん、いつもありがとう。僕たちも手伝えることあるかなぁ?」
玲は、孤児たちの申し出を有り難く受け入れた。率先して小さな孤児たちの世話をする者、玲たちの炊き出しの準備の手伝いをする者、公園まで来ることが出来ない体調の芳しくない者たちへ食事を運ぶ者、お互いをお互いが助け合い、支え合う。
「いつも俺たちを手伝ってくれてありがとう」
孤児たちに与える側の玲が、感謝の気持ちを孤児に伝える。偽善じゃない善に孤児たちは、玲に言葉だけじゃ足りない思いを募らせていった。
◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇
「ドーリン様!今日はお礼も兼ねて、以前から食べたいと言っていたチーズを持ってきたよ。俺特製のワインと合うんだコレ」
恒例となったドーリンの部屋での二人飲み。玲は、特製の赤い色をしたワインとチーズを両手に持ってにっこりと笑った。
「あぁ」
いつもなら玲に抱きつく勢いで迎え入れてくれるドーリンが、テーブルに座ったままだった。どこか表情が強張っているような雰囲気のドーリンに、玲は首をこてんと傾げる。
「なんだ?風邪でも引いたのか?」
テーブルにワインとチーズを置いて、ドーリンに近づくと極自然にドーリンの額へ手のひらを当てる。ドーリンは、小さく息を呑んで玲の動作を受け入れる。
「熱はないようだね、……しんどいなら、俺、今日は帰ろうか?」
「いや……いてくれ。話したいことがある」
夜な夜なドーリンと酒を飲み交わすうち、気心知れる間柄になったと思っていたが、今日は如何も様子がおかしい。「あぁ」「うん」玲が話しかけても生返事で、上の空だ。
「でさ、ドーリン様の作ってくれたファン付きの作業着だけどさ、坑夫のオッチャンたちに好評だけど、みんな風船みたいにまん丸になって可愛いんだよ」
誰しも、気分が乗らない時も有る。少しでも場を明るくしようと、玲はドーリンに話しかける。
「……そうか」
「……やっぱり、何かあったんだろう?」
「……そうか」
「そうかって、俺じゃ力になれないのか?」
「……そうか」
何を言っても「そうか」としか相槌を返さなくなったドーリンの表情をじっと見つめる。注いだワインも最初の一口を飲んだだけで、チーズは右手に持ったまま動く気配は全くない。視点は、じっと伏し目がちで床に落としたままだ。
どんなに鈍い玲であっても、流石にドーリンに何かがあったのだろうと気づいた。
このまま、帰ったとしても気づかないんだろうな。
「ドーリン、話したいことってなんだい?」
玲がチーズを持ったまま動かないドーリンの右手をそっと握る。ビクンと身体を震わせ、ようやく玲の方を向いたドーリン。口をハクハクさせて、言葉を紡ごうとしては言葉を飲み込む。
見つめ合ったまま、時間が過ぎる長い長い沈黙。どうしても言葉にできないのか、ぎゅっと唇を噛んでドーリンは俯いた。
「ドーリン、まだ終わっていないのか?」
背後から突然声が聞こえ振り返ると、見たことも会ったこともないドワーフ族の男性が、玲の後ろに立っていた。
0
お気に入りに追加
66
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界起動兵器ゴーレム
ヒカリ
ファンタジー
高校生鬼島良太郎はある日トラックに
撥ねられてしまった。そして良太郎
が目覚めると、そこは異世界だった。
さらに良太郎の肉体は鋼の兵器、
ゴーレムと化していたのだ。良太郎が
目覚めた時、彼の目の前にいたのは
魔術師で2級冒険者のマリーネ。彼女は
未知の世界で右も左も分からない状態
の良太郎と共に冒険者生活を営んで
いく事を決めた。だがこの世界の裏
では凶悪な影が……良太郎の異世界
でのゴーレムライフが始まる……。
ファンタジーバトル作品、開幕!

Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~
味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。
しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。
彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。
故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。
そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。
これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。

最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜
櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。
パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。
車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。
ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!!
相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム!
けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!!
パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!

拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~
志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。
けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。
そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。
‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。
「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる