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第十一章 先へ、なう

256話 教導? なう

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「えっと……一体、何の御用ですか?」

「一緒にクエスト行こうと思って。ほら、コレ」

 そう言ったキョースケが手に持っていたのは、ギルドボードに張ってあるクエスト書。Cランククエストが載っているようだ。

「……貴方のチームに入れてくれるんですか?」

「いいや? ただ教導でもと思ってね」

 そう言ってへらっ、と笑うキョースケ。目の奥から何やら企みの匂いを感じるが……

「不要です。……ボクは一人で強くなります。……貴方は、ボクの理想だと思っていたのに……」

 ギュッと拳を握りしめる。

「ボクはもう、誰にも我慢を強いられない! ……教導も何もかも不要です! ボクは一人でこれから強くなる!」

 思ったことは、全部やる。
 何にも縛られない。
 誰にも、誰にも――誰にも、止められたくない。

「ま、すんなりいくと思って無かったけどね。……じゃ、勝負しようか」

「勝負?」

 唐突な提案に、眉を寄せる。
 キョースケは涼しい顔をしながら、懐から時計を取り出した。

「そ、勝負。鬼ごっこ……小さい頃やらなかった?」

「……やっているわけ無いでしょう! ボクは貴族です!」

 キッと睨みつける。キョースケはイーピンのセリフに少し驚いた表情になり、軽く頭を下げた。

「そ、ごめんね。ルールは分かる?」

 コクリと頷く。キョースケはほほ笑むと、イーピンに渡した時計を指さした。

「その時計で測って五分間、好きに逃げていい。その後、俺が一分以内に君を捕まえられたら俺の勝ち。逃げ切れば君の勝ちだ。……どう?」

「……五分、ですか? 五十秒ではなく」

 五分もあれば、普通に走るだけでも二キロは進める。ましてイーピンは『職魔法』で加速することが出来るのだ。その倍は走れるだろう。
 四キロも離れている人間を、一分で捕まえるつもりなのだろうか。

「うん。それとも十分がいい? 何分でも君が決めていいよ。……ただ、あんまり時間をかけるとクエストに行く時間が無くなるから三十分以内にして欲しいな」

 余裕な表情のキョースケ。
 ――舐めやがって。
 イーピンは頭に血が上るのを感じる。今ここで斬ってやりたい衝動に駆られつつも、グッと堪える。

「ボクがその誘いに乗るメリットは」

「なんでも願いを叶えてあげる。俺に出来る範囲でね」

 表情一つ変えず、そんなことを言いだすキョースケ。

(まるで……負けるなんて一つも思って無い顔だな)

 さらに頭に血が上る。しかしそれをもう一度堪えてから、キョースケを睨みつける。

「それなら乗ります。……制限時間も五分でいいです。他に禁止事項は?」

「特に。魔法も『職スキル』も好きなだけ使っていいよ。俺が君の頭にタッチしたら終わりにしようか」

「分かりました」

 余裕綽々なセリフを吐くキョースケ。イーピン程度ならどれだけ手を抜いても問題無いとでも思っているのだろう。
 そう考えて彼の目を見た瞬間――

(ッ!)

 ――息を、飲む。
目が真剣そのものだった。遊びとか、手抜きとかが期待できる目じゃない。

(違う――これは、本気でやる目だ!)

 ゴクリと生唾を飲み込む。キョースケが笑って時計に目をやった。

「じゃ、やろうか。俺は五分間何もしないから。よーい、ドンね」

「ッ!」

 ――キョースケを突き飛ばし、宿屋の出口へダッシュする。とにかく遠くへ、まずは遠くへだ。鬼ごっこになるのは、距離を稼いでからだ。

「『淡き渦の力よ。魔法剣士たるイーピンが命令する。この世の理に背き、我が身に蒸気によるスピードを! スチームダッシュ』!」

 魔法を唱えると、自分の足から蒸気が噴出し素早さが上がる。すれ違った娘がスカートを抑えるが、バッチリその向こうまで見えた。
 とにかく遠くへ、走らなくては。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「はぁっ、はぁっ……そ、そろそろ五分か」

 イーピンがキョースケから渡された時計を見ると、そろそろ五分が経つところだった。タイマーは六分後に設定されていたので、これが鳴れば自分の勝ちということだ。

「……いくらSランクAGと言えど、ここまで離れれば一分で来れやしないだろう」

 倍どころでは無かった。あの場所からここは六キロくらい離れているだろう。アンタレスに流れる川の橋の下。

「ふふ……ボクの実力も知らないくせに舐めるからだ。まさかこれだけの距離を五分で移動できるなんて思って無いはずだ」

 思わず笑みが漏れる。こんなところまで一分で来れるわけが無い。いや仮に一分で来れたとして、そもそもここにいることを一分で突き止めることなんて不可能だ。

「これに勝ったら……あの人の奥さんたちを全部自由にさせてもらおう」

 それが一番彼にとってダメージがあるはずだ。
 平民の女なんて抱こうとは思わないが、性欲処理くらいにはなるだろう。

(皆、いつもそうだ)

 イーピンを過小評価し、決して正しく評価しようとしない。
 イーピンの能力以下のことをやらせようとする。
 そしてそれ以上のことは我慢しろと言われるのだ。
 もっと評価されるべきなのに、もっと正しく扱われるべきなのに。

「……ちょうど、五分か。うわっと!」

 びゅう! と季節外れの突風が吹いたせいで、手に持っていた時計を落としそうになってしまった。
 慌てて掴みなおし、ホッと胸をなでおろす。もしも落としてしまっていたら、『これが壊れていたから時間が測れなくなったため無効』――なんて言われるところだった。
 カチン、と秒針が進む。イーピンの勝利へのカウントダウンのようなものだ。後はこれがぐるっと一周するだけで、キョースケの持つ美女たちは自分の物に――


 ドッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!


 ――轟音と共に、上空から何かが落ちてきた。
 唐突な出来事で慌てて剣を掴む。もうもうと土煙が立ち込めて何が落ちてきたのか見えないが……どうも、人型をしているらしい。
 落下してきた『何か』は、土煙の中でバッと手を振る。次の瞬間、突風が吹いて土煙が晴れてしまった。
 その中にいたのは……

「みっけ」

「え」

 黒髪の優男。
 轟音と共に落下してきたキョースケ・キヨタは、呆然としているイーピンの頭の上に手を置いた。

「はい、捕まえた。……五秒か、結構かかっちゃったな」

 訳が分からない。
 尾行は最大限警戒していた。実際、自分のことを尾けている人間はいなかったはずだ。
 しかしその感覚を信じるということは、キョースケはあの位置から数秒でイーピンの位置を探知して、この場所に飛んできたということになるわけで……

(そんなの、人間業じゃないッ!)

 キョースケはイーピンの手から時計を取ると、フッと消してしまった。どこへやったのか。

「それじゃ、クエスト行こうか」

 グッと唇を噛む。負けた以上、確かに何も言えない。言えないが……それでも、今のこれは何なのだ。
 何があれば、五分間全力疾走で逃げたイーピンを、ものの数秒で捕らえることが出来るのか。

「……一体、何をしたんですか?」

 思わず、問う。

「ずっと、尾行してきたんですか? そう、ですよね!」

「いや? あの場所から風を出して、アンタレス中を探しただけ。思いの外近くにいたけど」

 思いの外、近く。
 六キロ離れていたイーピンが、思いの外近く?

「そんなの……出鱈目だ! ありえない! そんなこと……出来るはずが無い!」

「そうでも無いよ」

 誇るでもなく、自慢するでもなく。
 ただただ自然体で――キョースケはタバコを咥えた。

「俺はSランクAGだからね」

そう言われてしまうと、もう何も言えない。高速で走るイーピンを、魔法も『職スキル』も使わず、気配を消して追ってきたと言われた方がまだ納得できる。

「クエストの内容はこれね」

 そう言ってキョースケはクエスト書を渡してくる。内容は、Cランク魔物の討伐。確かだいぶ前にギルドボードに張られていたが、内容が面倒でずっと残っていたクエストじゃ無かっただろうか。

「Cランククエスト。討伐対象はソードクリアズリー。場所は西の村の向こう、農村地だね」

 アンタレスはこの都市部だけがアンタレスと言われているのではなく、今言った西の村や農村地などもまとめてアンタレスである。
 もちろん都市部にも地区名などは振られているのだが、行政の仕事をしたり貴族などではない限りあまり意識しないだろう。ちなみに彼の言う農村地にも『アンタレス第三外縁部西地域十五番』という正式名称がある。誰も呼んでないが。

「ソードクリアズリー……ですか」

「うん。知ってる?」

「一応は」

 透明なクマのような外見をした魔物だ。透明なのに外見もへったくれも無いが。頭部が剣になっており、それを振り回して四本足で走る。

「さらに体の透明度を操ることが出来る、と。厄介な魔物だけどちょうどいいんじゃない?」

キョースケはイーピンにそのクエスト書を渡すと、背をトンと軽くたたいた。

「それじゃ、準備をしに行こうか。武器の手入れや魔道具だって必要だ。……サリルから習ったでしょ? クエスト前に持って行くもの。準備不足で失敗したら目も当てられないからね」

 その言い方にカチンとくる。

「舐めないでください。常在戦場、いつでも準備は出来ています」

「そう? クエスト書も読んだ? ちゃんと」

 クエスト書なんて依頼内容と目的を確認しておけばそれで充分だろう。読むもへったくれも無い。

「じゃ、出発だね。あ、俺場所イマイチ覚えてないから案内お願いね」

 教導と言う割に無責任なことを言うキョースケ。渡されたクエスト書に書いてある場所は以前、『白い尾翼』でクエストをしている時に通った覚えがある。

(不気味だ……)

 この人は、一体何を企んでいるのだろう。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「れっつごー、わーんもあちゃんす! 変えてやろうこのしーいーん。いま、なーんぜん何万回でものりこえて見せるだけー」

 鼻歌を歌いながら、自分の後ろを付いてくるキョースケ。Cランククエストに行く態度とはとても思えない。

(いや……)

 キョースケ・キヨタはSランクAG。彼にとってはCランク程度、気を張る必要も無いということか。

「……あの、キョースケさん」

「れっつごー、わーんもあちゃんす! ……え? 何?」

「何が、目的なんですか?」

 延々と彼の鼻歌を聞くよりもいいかと思い、そんなことを尋ねる。素直に答えてくれるとは思えないが。
 キョースケは歌うのを止めると、フッと口元に笑みを作った。

「終わったら話してあげる。……ああ、言い忘れてたけど俺は今日手を出さないからね」

「手を出さない?」

「うん。ついて行くだけ。別にいいでしょ? CランクAGを単独で倒したら君は今日からCランクAGだ」

 欠伸交じりに、そんな重大なことを言うキョースケ。ドクン、と心臓が跳ねる。Cランク魔物なんて一人であっさり倒して見せる自信はあるが……。

「きょ、教導なのに何もしないんですか?」

「アドバイスできるレベルでも無いしね。……あ、でも雑魚戦くらいなら教えてあげられるかな」

 また煽られ、カチンと来る。言い返そうと彼の方を振り向くと、キョースケは冷めた目で遠くに視線をやっていた。

「この距離に来るまで魔物の接近に気づけないのは、少々お粗末だよ。イーピン」

「え? ッ!」

 慌てて振り向くと、そこにはDランク魔物が一体、Fランク魔物が二体立っていた。ダガーホーンゴブリンが一体と、通常のホーンゴブリンが二体だ。
 しかしこの程度の敵であれば警戒するほどのことも無い。何なら魔法剣無しでも倒して見せる。
 イーピンは剣を抜き放ち、一体目のダガーホーンゴブリンに向かって駆けだす。

「はあっ!」

 裂帛の気合を込めて剣を振り上げる。ダガーホーンゴブリンは防御の姿勢を取ろうとしているようだが、無駄だ。
 唐竹割に剣を――

「あ、イーピン。魔魂石を傷つけたらダメだよ。今日、魔物と戦う時に一個でも傷つけたらクエスト終了。また明日になるからね」

 ――振り下ろしていた手を急激に止める。勢いあまって軽くダガーホーンゴブリンを小突いたが、大して効いていないらしい。
 イーピンが硬直した隙を逃さず、ホーンゴブリンたちが体当たりしてくる。体勢を崩し、こけそうになったため咄嗟に利き手を地面についた。

「くっ!」

「グギャァッ!」

 ダガーホーンゴブリンはダガーを振り上げ、イーピンの脳天に振り下ろしてくる。利き手はまだ地面だ、やむなく左手で鞘を逆手に抜いてそのダガーを受け止める。

「キキィッ!?」

「死ね、ゴミクズ! 『淡き渦の力よ。魔法剣士たるイーピンが命令する。この世の理に背き、我が剣に敵を焦がす熱の力を! ヒートソード』!」

 イーピンの鞘が赤く光る。『魔法剣士』の『職魔法』は剣に魔法を付与するものだが、このように鞘だろうが何だろうが、イーピンが握った棒状の物は全て『剣』判定になる。
 要するに何でもいいから握っていれば魔法剣を使うことが出来るのだ。

「ギギギッ!」

 熱でダガーが溶ける。そのまま逆手で鞘を振り抜き、その勢いで転がって立ち上がった。もう不要になった鞘をその辺に投げ捨て、剣を両手で握る。

「えっと、魔力を『視』るためには……つっ!」

 魔物の魔魂石は『脳』か『心臓』のどちらかにある。しかしそんなもの、戦いながらどちらにあるか判断出来るわけが無い。
 魔魂石を狙うなら、一人が魔物の観察、もう一人が前衛をやって盾になる……とサリルから習ったというのに――

「首を狙え! 相手の攻撃を躱す、受けるってしていれば必ず顎が上がる! その瞬間に斬り落とすんだ!」

 ――背後からキョースケの鋭い激が飛んでくる。首を狙うなんて、そんな無茶な。
 しかし確かに、確認出来ないならそれがベストだ。いきなりダガーホーンゴブリンを狙うのは無謀、ホーンゴブリンを狙って足を踏み込む。

「やっ!」

「キィッ!」

 フェイントを入れて、相手のサビた剣を透かす。そしてすれ違うように横に体を流し、真下に敵の首を持ってくる。
 これなら顎が上がるのを待たずとも首を落とせる!

「シッ!」

 斬!
 真っ二つに首が落ちるホーンゴブリン。その亡骸を見て体当たりしてくるもう一体のホーンゴブリンを、同じ要領で今度は足を引っかける。ケヴィンが言っていた、軸足より前に顔が出てる奴はむこうずねをこするだけでこかせられる、と。
ドッ! と地面に倒れこんだホーンゴブリン。その延髄部分に剣を突き立てる。
 どちらも体が溶けていない、しかしピクリとも動かない。つまり――魔魂石を傷つけることなく殺害することが出来たということだ。
 思わず笑みが浮かぶ、やってやった――そう思った瞬間に、ダガーホーンゴブリンが跳躍していた。地面に転がされた自分の仲間を見て、地上戦は無謀と判断したか。
 バックステップして回避、そしてもう一度『ヒートソード』を唱えて剣に熱を灯す。さらに――

「『淡き渦の力よ。魔法剣士たるイーピンが命令する。この世の理に背き、我が剣を加速して敵を一瞬で葬り去れ! スチームイグニッションソード』!」

 ――剣を加速する『職魔法』。
 相手が一度ダガーを振るう度にこちらの剣は二度、三度と敵の身体を傷つける。敵の魔魂石を壊さないように、慎重に――

「キヒイィッ!」

 無呼吸で斬り合っていたからか、ダガーホーンゴブリンがあえぐように首を上げて息を吸い込んだ。その瞬間を逃さず、加速した熱剣でその首を――斬! と斬り落とす。

「よ、よし!」

 確かな手ごたえ。案の定、その体は溶けない。成功だ。

「や、やりましたよ!」

 思わずそう叫んで振り返ると、キョースケはグッとこちらにサムズアップをした。

「今のは良かった! さ、ちゃんと魔魂石をはぎ取りな。ナイスだよ」

 普通に褒められ、拍子抜けする。もっと嫌味な感じで来るのだとばかり。

「倒すまでの流れがスムーズだった。頭にちゃんとどう動くか思い描けないと出来ない戦い方だ。サリルの言う通り、よく動く」

 分析するような視線でイーピンを見るキョースケ。そのままヒュッ、とナイフをこちらへ投げてくる。
 慌てて受け取ると……魔物からの剥ぎ取り用のナイフだった。

「ありがとうございます。……なんで急に魔魂石を?」

 剥ぎ取り作業をしながら、そう問うてみる。
 魔物を殺す時は、魔魂石を狙うのが定石だ。普通は首を一撃で落としたり出来ないし、そもそも削り合いになったら人族の方が不利なのだ。
 普通は頭や胸を狙って魔魂石を積極的に破壊する。魔魂石をはぎ取るのは、最初からその目的で行った時かたまたま狙った場所に魔魂石が無い時くらいだ。
 AGとしてはハッキリ言って意味の分からない指示を出したキョースケにそう問うてみると……彼は純粋に、何ら嫌味の無い顔でニッコリと笑った。

「え? だってそっちの方が儲かるじゃん」

「……え? そ、それだけですか?」

「え? むしろ儲かるならやらない手はなくない?」

 何を言っているんだろう、この人は。

「いや……だって、相手を倒す難易度が跳ね上がりますよ」

「そうかもしれないけど、俺はデビューからずっとそうやって来たし……ああでも、マルキムから最初は怒られてたっけな」

 わけの分からないことを言うキョースケにポカーンとしてしまう。この人はAGの常識をちゃんと知っているのだろうか。

(……まあ、いいか)

 取りあえず、戦闘を好きにさせてくれる。それだけでも大分いい。
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