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第十一章 先へ、なう

252話 ブーメラン乙なう

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「ブーメラン乙、と言えば良いのかのぅ?」

「どちらかというと『鏡見て来い』じゃないですかね。京助が何を偉そうなことを言えるんだか」

「マスターの解決方法は腕力か暴力の二択ですからね」

「ヨホホ、それは実質一択デス。否定は出来ないデスが」

「キョウ君の面白いところは、色々考えるわりに最後は脳筋プレーなところですからねー」

「わ、私はいいと思うよ! 京助君のその、後先考えた結果、何もかもぶち壊すところ!」

 というわけでその晩、どうも俺は我が家の女性陣から散々な評価を受けていることが分かった。

「いや今の話を聞いてその感想って酷くない?」

「でもその……イーピン? が言ってることって、だいたい合ってるだろ」

 冬子の冷ややかな目。半分口元が笑ってるところからして、本気で非難している感じじゃないのは分かるけど。
 マリルはサラダをフォークで突っつきながら、そらんじるように天井を見上げる。

「キョースケ・キヨタ。若くしてSランクAGになった男。公に残っている記録で主だったものは、アンタレス前領主の屋敷の破壊、奴隷全解放、そして領主の逮捕。覇王の撃退、及びその際、湖を一つ増やす。アクドーイの逮捕、同時にアクドーイ商会の壊滅。そして王都動乱を終結させた立役者の一人でもある……」 

「特にアクドーイと前領主の件に関しては、お前が戦った理由の半分は『気に食わない』だからだろ」

「切欠はマリルさんやリューさんを助けたいという気持ちでしょうけどね」

 見透かしたように笑う冬子とリャン。俺はむぅと唇を尖らせてそっぽを向く。

「私もその話聞いたけど、ただ二人を救うだけなら別に壊滅させる必要無かったんじゃない? どうなの、京助君」

「……降参でーす」

 美沙が的確に攻撃してくるので、俺は白旗のつもりで両手を上げた。

「つまり、リューやマリルを助けたいという気持ちで彼女らを助けたが、そこから先は私怨というわけぢゃな。まあ『強いから出来た』と言われても仕方ないと妾は思うが」

 まあ、はい。
 元の世界だったら……諦めないとは思うけど、こんな派手にはやれなかったからね。 

「大商会と貴族を潰した後は何を潰すんですかねー。AGギルドそのものとか国家転覆とかですかねー?」

「国家転覆しても私だけは最後までついていくから安心してね」

「しないから」

 俺はショ〇カーじゃないんだから。イーッ!

「国家転覆に失敗したら、どこか森の中でひっそり暮らしたいデスねぇ」

「だからしないってば……」 

 俺はコホンと咳払いし、サラダにドレッシングをかける。

「とはいえ、実際のところ……ん、まあ皆に同意するよ」

 しゃり、とフォークを突き刺して口に運ぶ。ただのサラダだが、ドレッシングがマリルのお手製だ。野菜の甘みとスパイスの酸っぱさがレタスっぽいこの野菜に非常に合う。

「俺は強ければ何をしてもいいと思ってるわけじゃないけど、それでもイーピンの言う通り『商会の長を、貴族を、暴力で屈服させた』わけだし」

 そしてそれが通ったのは俺が強かったから、とも少し違う。

「勝てば官軍負ければ賊軍……好きな言葉じゃないけどね。とどのつまり俺が今こうして地位? 立場? イーピンの思うようなイメージを保てるのは『勝てた』から。このドレッシング美味しいね」 

「あ、良かったですー。今日のこれ、初めて作ったんですよー」

「へぇ、どこで覚えたんですか?」

「ふふふー、フィアさんから習ったんですよー。昨日、久しぶりに食事に行ったのでー」

 今日は魚の煮物だったので、身をほぐしてからご飯に乗せる。これはご飯に合うねー。

「だから、うん。偉そうに何か語れないのはその通りではあるかなーって思うよ」

 俺が今回、マズいと思ったのは『影響は、人づてに広がる』っていうことに意識がいっていなかったことだ。
 自分で言うのもどうかと思うが、俺はこの世界で『影響力のある』人間になっている。俺が望む、望まざるに関わらずね。
 だからこそ、普段の振る舞いには少し気を遣っている。少なくとも、社会の一員として間違った行為をしないように、そしてそういう人間だと見られないようにしているつもりだ。
 敵として関わり合いになった場合を除いて、基本的に人と軋轢を生まないように気を付けているし、その人が誤解するような言動も控えている。
 ……しかし、それでどうにか出来るのは俺の手が届く範囲だけ。俺の見える範囲、関知出来る範囲外にも俺のことを知っている人間が大量にいるということをあまり理解していなかった。

「なんていうか、芸能人が炎上する時ってこんな感じなのかな」

「いやそれは違うだろう。どちらかというと、信者が暴走したコンテンツの生みの親みたいな感じじゃないか?」

「ああ、鬼〇キッズとかカゲ〇ロ厨みたいな?」

「美沙、色んな方面に喧嘩を売るのはやめようか」

 漫画界隈もボカロ界隈も敵に回すのはマズい。

「……何にせよ、俺に与えられた影響で突飛な方向に行ってしまう人間もいるっていうことを一切考えてなかったのが良くないと自分で思うんだ」

「ふむ、そうぢゃの」

 キアラはコクリと頷き、くぴっと酒を飲んだ。そしてけしっと俺の膝を軽く蹴る。

「女の子が足癖悪いよ」

「お主に女の子扱いされるとは思わんだわ。酒でも飲んだかの?」

「そう言えばそうだ。キアラは……女の子じゃ、無いね」

「うむ。自分で言っておいてなんぢゃが、お主から言われると腹が立つのぅ」

「うぎゃあ!!」

 キン! とキアラから男性の急所を殴られる。ヤバい、あう、痛い。

「今回の件で、お主が責任に思う必要は無い。しかし、そういう人間が現れてしまうということを一切考えておらんかったのなら問題ぢゃ」

 おつまみの漬物をポリポリと齧りながら、キアラは目を細める。ついでに回復魔法をかけてくれて痛みが引いた。何だこのマッチポンプ。 

「キョースケよ、お主はお主が想定しているよりも既に大きな影響力のある人間になってしまっておる。普通に生活しておる分には実感できぬぢゃろうが、な」

「そうですね。……少なくとも、アンタレスは私が出歩いても誰も通報しない街です。街一つの常識を変えた……ということから、強い影響力がある実績と言えるでしょう」

 リャンに言われ、なるほどと思う。言われてみれば、アンタレスに来た最初の頃は……獣人族の奴隷が鞭打ちされている光景も珍しくなかった。
 というか、ここ以外の街じゃ未だに珍しくもなんともない光景だろう。

「ヨホホ、そうデスね。……まあ、領主をぶっ潰した挙句新しく来た領主からも何の咎めが無い以上、その人がこの街で最も逆らっちゃいけない人になるのは当然とも思えますデスが」

 シュリーはお茶を飲みながら、にへーっと笑う。何でそんな間の抜けた顔をするのか。

「あ、要するに街の人たちは京助君に忖度してるってことか」

「最初はそこからでしょうねー。でも徐々に『無意味に虐げる必要は無い』って皆気づいたんだと思います。……一部の恨みを持つ方はこの街を出てしまわれたでしょうし」

 そして、同じ志を持つ人が集まったから平和になった、と。
 なるほど、その事実から考えても俺は自らの影響力を自覚すべきだったか。 

「とはいえ、自覚したところで出来ることは少ない気がするけど」

「自覚していることが大切なんぢゃ。自覚していなければ利用することも、気を付けることも出来んぢゃろう?」

「キョウ君の自己評価を低く見積もる癖が久々に出た感じかもしれませんねー」

 自己評価を低く見積もる癖、か。俺としてはそんな癖は無いつもりだけど……。
 そんなことを考えつつ、ご飯を食べる。

「それで結局、どういう風に話を持って行くんだ?」

「んー……手っ取り早いのは俺がコテンパンにやっつけることなんだけど」

「力で力を押さえつける……非常に分かりやすい構図ですし、相手の意見に則っていますからそのイーピンとやらも反論はしないでしょう」

 リャンがそう言って頷くが、美沙はそれを聞いて苦笑する。

「なんていうか、それじゃあ相手に響かない気がするよ」

「まーね。結局のところ『強ければ何でも出来る』って思わせるだけかもしれないし……サリルたちが虎の威を借る狐って思われる」

「リーダーがそれじゃ示しもつかないだろうしな」

 ため息をつく冬子。これは結構難しい問題だね。

「ヨホホ、とはいえ相手はキョースケさんを慕っているのデスよね? それならば何か策を練らずとも、話を聞いてはくれるのでは?」

「それじゃその場で頷くだけで意味が無いしねぇ……ま、出たとこ勝負でどうにかするか」

 俺がそう言って笑みを見せると、キアラが俺の顔をグイッと掴んだ。アイアンクロ―は勘弁して欲しい。

「良いか、これだけは覚えておくんぢゃ」

 少し真剣な声のキアラ。

「強いからお主は好き放題しておるわけではない」

 くぴ、と酒瓶を傾ける音が聞こえる。

「強いから、お主は意志を通すことが出来た。強いから、お主は意地を張ることが出来た。強いから――その過程で、お主は死ぬことが無かった」

 強いから、と連呼するキアラ。そこに俺の価値が詰まっているとでもいうかのように。

「そして……お主の通した意志が、お主より強い者にとって悪では無かったから……お主は咎められなかった」

 俺より強い人。
 人族に絞っても、片手じゃ足りない。
 アンタレスにはマルキムがいて、ギルマスがいて。王都に行けばセブンが、エースがいた。そして一時期、俺の身辺をタローが見張っていた。
 そういう『強い』人たちにとって――俺は、『邪魔』でも『有害』でも無かった。だから許された。

「Sランクになった時にタローやマルキム、オルランドから色々と言われたぢゃろう? それをもう一度思い出せ」

酒瓶を片手にアイアンクロ―をかけてなかったらもっと染みたんだけどなぁ。
なんて思いながら、俺はキアラの手をどける。……風呂上りでもないのに、なんであんないい匂いがするんだろう、不思議だ。

「妾は美人ぢゃからな。美人はトイレに行かないのぢゃ」

「あ、キアラさんー。いつもトイレットペーパーを使い過ぎるの止めてくださいって言ってるじゃないですかー。家計を助けてないんですから、せめて出費を抑えてください」

 マリルから言われてしゅんとなるキアラ。我が家で最強はマリルってそれ一番言われてるから。

「正直、あまり気乗りしないんだけどね」

 自分でやると決めたことだが、モチベーションも上がりづらい。責任は果たさないといけないんだけどね。

「ま、サリルさんからもそんなに気負うなと言われたんだろう? 難しく考えすぎない方がいいんじゃないか」

「出たとこ勝負ですよ」

 冬子とリャンからそう言われ、俺は活力煙を咥える。

「まあ、そうだねぇ」

 サリルには恩もある。明日は少し頑張るか。

「キョウ君、吸うなら外でですよ」

 ノりと勢いでいけるかと思ったけどダメだった。


~~~~~~


 翌日。

「しかし久しぶりだな、ギルドの食事スペースに来たのも」

「普段は家で食べるし、誰かと昼ご飯だったら三毛猫のタンゴに行くもんね」

 俺と冬子はギルドの食事スペースでのんびり珈琲を飲んでいた。
 時刻はもう少しでお昼時、というところ。席が満杯なわけじゃないが徐々に埋まりつつある、そんな時間だ。

「サリルさんと……キルスティンさん? が来るんだろう。それにイーピンも加えたら全部で五人だ。この席で大丈夫か?」

 冬子がそう言いながらきょろきょろと辺りを見渡す。俺たちの座っている席は正方形の四人テーブル。確かに五人だと少し手狭だろう。

「でもほら」

 俺がくいっと親指で刺した方は、五人以上で座れる大机。三つあるのだが、生憎なことに全部埋まってしまっている。

「大人数で食事するなら、少し早く入らないと席が無いからね。あの感じからして、三つとも外様のチームかな」

「確かに見慣れない顔だな」

 恐らく午前中に護衛任務を終えて依頼人を送り届け、これからどうするか話し合うためにギルドに来た……そんなところだろう。
 あの大机が全部埋まるのは珍しいので、もしかすると三チームとも同じ依頼を受けていたのかもしれない。

「三チームで二十人弱……大きめの商会か、あまり位の高くない貴族か」

「そういえばオルランドさんがここ数日中に商談があるとか言ってなかったか? 役場を増築するとかなんとか」

「あー、それか」

 ということは、商会だけじゃなくて役人の偉い人とかもいるのかもね。

「――そこそこの腕だな」

 冬子がそう言いながらコーヒーを飲む。俺も活力煙を吹かしながら、何と無しに気配を探ってみる。

(……あ、気づかれた)

 緩い風と魔力を当てたのだが、そのうちの一人――恐らくリーダー格――が笑い話をしながら、剣の柄に手を置いた。そして手に持っているスプーンに俺の姿を映している。
 おお、怖い怖い。

「Aか?」

「さぁ? でもCじゃないことは確か」

 俺が探るのを辞めると、そいつもスプーンで食事に戻った。別に危害を加えるつもりは無いんだけどな――

「あ、来たね」

 ――顔を上げると、ギルドの入り口からサリルとキルスティン。そして見知らぬ若い男が入ってきた。彼がイーピン、かな。
 サリルたちは少しキョロキョロしてから、俺たちを見つけたのか手をあげる。俺も彼に手を振り返し、活力煙を灰皿に押し付けた。

「やー、悪い悪い。ちょっと遅れたか?」

「いや、時間丁度くらいだよ」

 サリルはそう言って小さな巨体をこちらへ揺らしながら近づいてくる。相変わらず遠近感が狂いそうなデッサンしてるよ、このおっさん。

「あ、トーコだっけ。やっほー」

「や、やっほー? えっと、初めまして。キルスティンさん」 

 初対面の冬子にやっほーと返すキルスティンと、困惑する冬子。困惑冬子はちょっと可愛い。

「あはは、トーコは固いね。キルスでいいよー」

「……では、キルス。相変わらず、その……女性らしさを強調する格好だな。よく似合っているが……あの、その」

「ああ、大丈夫大丈夫。キョースケにもサリルにもイーピンにも谷間が見えない角度は熟知してるから」

 今日は胸元を強調する服を着ているキルスティンに、若干目をそらしながら対応する冬子。なんでちょっと冬子は照れてるんだろうか。

「で……そっちの人が?」

 俺が三人目の方に目を向けると、その青年がシャキッと背筋を伸ばした。

「初めまして。イーピン・ウーノ・ハイルバイダーです」 

 ニコッと笑うイーピン。

「アンタレスの支配者、キョースケさんに会えるなんて感激ですね!」

 何か妙なテンションだ。っていうか誰が支配者だ。
 俺が微妙な顔をしていたのに気づいたか、サリルが苦笑しつつコホンと咳払いした。

「改めて、だ。こいつがお前に言ってたイーピンだ。魔法剣の使い手で、」

「魔法剣? ……それはまた珍しいものを」

「お前が言うのかキョースケ」

「あんたが言うんだ、キョースケ」

「お前だけは言ったらダメだろ、京助」

 皆が俺のことをいじめる。

「|魔法槍使い(マギ・ランサー)と呼ばれるキョースケさんに魔法剣を教えていただけると聞きまして! 今日はよろしくお願いしますね!」

 目を無茶苦茶キラキラさせて言うイーピン。聞いてないんだけどなー、と思ってサリルを見ると、彼は気まずそうに眼をそらした。

「……それを餌にした、と」

「悪い、キョースケ。どうしても説得できなくて」

 まあ、それは仕方が無い。俺が教えられるか別として。

「これが言ってた、もうちょい頼みたいことがあるって奴か」

「請求はハイルバイダー家の方に頼む」

「サリルの頼みだからね。友情料金として、お昼ご飯奢ってもらうだけでいいよ」

「二日連続じゃねえか!」

 財布を取り出して金額を数えだすサリル。まあいざとなればまた今度でもいいんだけど。

「そ、それでですね。キョースケさん!」

 緊張したように言葉を上ずらせるイーピン。俺は笑顔を作り、一応懐から活力煙を取り出す。

「……改めて、俺はキョースケ・キヨタ。えーと……アンタレスじゃ『魔石狩り』の方が通ってるけど、一応『流星』とか呼ばれてるかな」

 活力煙を手渡すと、イーピンも懐から……香木を取り出した。

「ボクからはこちらを」

「ああ、ありがとう。じゃあ冬子も自己紹介を――」

 と彼女を紹介しようとしたが、イーピンはフンと鼻で笑った。

「不要です。ボクはキョースケさんに会いに来たので」

 だからと言って挨拶を受け取らないのはどうかと思うが……。冬子の方も微妙な表情をしているが、だからと言って特に何か言うつもりは無いらしい。苦笑してサリルの方を見る。

「その……すまん」

「いや、いいんですが……結構、凄いですね」

「ああ……」

 冬子の『凄い』という皮肉がイマイチ通用しなかったのか、何故かドヤっと表情を明るくするイーピン。何だろう、いい歳した青年がこの表情をしてもムカつくだけだね。

「さて……」

 改めてイーピンを見ると、確かに若い。しかもAG特有のにおいというか、荒っぽさがイマイチ感じられない。
 七三分けの髪に育ちの良さそうな顔立ち。目じりが下がっており、口元はやや締まりがない。身体に筋肉はついているが締まっているというよりもまだまだ発展途上という感じ。総じて正直、AGらしくない。
 しかし身に纏う魔力はそれなりだ。魔法の腕前は分からないけど、これなら確かに独り立ちしててもおかしくないだろう。

(ふーん……)

 年齢相応ではない実力がある、というのは間違いなさそうだ。

「席、くっつけよっか」

 幸い、となりの席は空いている。二つくっつければ十分、全員座れるだろう。
 しかし――

「いえ、その必要は無いありません」

 ――イーピンはすたすたと歩き、大机の前に立つとそこに座っていた人たちに声をかけた。
 さっき俺と冬子が、そこそこの実力者だと認識した連中に――!

「今からキョースケ・キヨタさんがこの席を使うので、貴方たちは譲りなさい!」

 ギルドにイーピンの大声がこだまする。
 サリル……こいつは大変な人間を教導してるね。
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