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第3話 トマ子
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「ハァハァ……」
「だ、大丈夫ですか?」
衝撃が凄すぎて息が切れる。女子高生の声が聞こえてくるけど、こたえられない。
ゾンビに包丁が突き刺さって抜けない。ゾンビは今の衝撃で死んだみたいだ。よく見ると首の付け根が損傷してる。脊髄か何かを傷つければ倒せるみたいだな。
ゾンビ映画とかでは頭をとかいうけど、包丁で傷つけられそうにない。そんなに頭は柔らかくないからな。
「あの、大丈夫ですか? 凄い音でしたけど」
「ん? ああ、大丈夫。ゾンビも倒せたみたい」
女子高生がベランダから声をかけてくる。包丁はもう使えそうにないな。切っ先が曲がっちゃってる。
「ごめん。壊れちゃった」
「あ、別にいいですよ。でも、一応持っておきます。食べ物に使わなければ使えますし」
包丁を返す。べったりと血がついてしまっているけど、女子高生はそんなことあまり気にならないみたいだ。女性の方が血に強くなるみたいな話を聞いたことがあるけど、そうなのかな?
「あの子は大丈夫? 一人にしておいて」
「あ、はい。今は大丈夫です。エンドウさんはご家族は?」
「ん? ああ、一人だよ」
冷蔵庫や食器棚を物色しながら話す。ゾンビには食べ物は不要だろう。
しかし、三日くらい経っているはずだからな。冷蔵庫の中以外はダメになってるかもな。
「えっと何さんだっけ?」
「あ、ごめんなさい。我妻 美里(アズマ ミサト)って言います。妹は蜜柑(ミカン)です」
名前を聞くとちゃんと答えてくれる。ミサトちゃんとミカンちゃんか。しっかりしてるし、親御さんがしっかりしてるんだな。
「お、お肉もあるな。ありがたい、自炊する人だったか……。たまたま外に出ていて噛まれたか?」
冷蔵庫を見て喜んでいるとふとゾンビの腕に視線が向いた。腕にはクッキリと歯型が見える。僕も一歩間違えたら噛まれていて、ゾンビになっていたかもしれないな。
「あ、あの。エンドウさんはこの四日間どうしていたんですか?」
ミサトちゃんが質問してくる。
「最初は事故があったから大学をサボったんだけど、その後は色々あって寝てたんだ」
「そ、そうなんですか……。じゃあ、外がどうなってるのか知らないですか?」
「ベランダからの様子しかわからないな。ミサトちゃん達の方が分かってるんじゃないかな?」
彼女は僕の答えを聞いて俯いていく。悲しそうだけど、何か知りたいことでもあったのかな?
「何かあった? 僕が出来ることがあれば努力はするけど?」
「……。母が駅に向かってすぐにゾンビが玄関前を占領してきて。母は無事なのか、それが知りたくて」
悲しそうに答えるミサトちゃん。想像していた通り、お母さんは外に出ていたみたいだな。
あの時に外にいたら大家さんのようにゾンビになる可能性が高いだろうな。
「ん、外にも行く予定だからその時は気にかけておくよ」
「あ、ありがとうございます!」
とにかく、ネガティブな思いをさせないように答える。彼女は少しだけ明るい表情になってくれた。
「玄関の扉を開けるから自分の部屋に入ってな。僕が戻らなかったら死んでると思って」
「え!? そ、そんな……」
ミサトちゃんは僕の言葉を聞いて暗い表情になって行く。死ぬなんて言わない方が良かったか。
「あ~嘘嘘。絶対に戻るから心配しないようにいいね?」
「あ、はい。すみません……」
心配させないように話すと謝ってくる。
まったく、顔に出やすい子だな。
ミサトちゃんがベランダから彼女の部屋に戻るのを見届けるとチェーンロックをつけて外への扉を少し開く。
「大家さんと女のゾンビ。昨日声に気が付いて凄い速度で来たゾンビか」
外を覗くと大家さんが僕の部屋に背を預けて眠っていて女ゾンビがフラフラと歩いているのが見える。
「おびき寄せても倒せる武器がないな……」
扉を閉めて呟く。何か武器になるようなものはないか。
「そう言えば、レベルが上がったんだったな。ちょっと見て見るか。えっと、指輪を摘まめばいいのかな?」
ーーーーーーーー
遠藤 学(エンドウ マナブ)
レベル 2 (次のレベルに必要なマナ7)
筋力 2
知力 1
生活力 2
敏捷性 2
【スキル】【ポイント1】
【跳躍LV1】
ーーーーーーーー
ん、少しステータスが上がってるな。筋力は腕力とかそう言ったものだとして、生活力ってなんだ? お腹が空かないとかそう言った能力のことかな? 気になる。
「スキルを振ってみるか。えっと、製作って言うスキルがあるな。やってみよう」
製作のスキルにポイントを入れてみる。すると頭に直接製作品のレシピが流れ込んでくる。
「木材一つで木の槍。箒でも行けるのか。これは便利だな」
玄関に置いてある箒を手に取ると製作スキルが反応して光だす。箒が槍になるのをイメージするとみるみる変化していく。
「凄いなこれ。更にスキルポイント振ったら色々出来るようになりそうだな」
武器を手に入れて上機嫌。早速試してみるために扉を少し開けて女ゾンビにおびき出す。
「お~い」
「グル!? ガアァァ!」
声をあげると凄い速度で近づいてくる女ゾンビ。扉に食いついてきてガリガリと音を立てる。
「弱点は脊髄みたいだけど、難しいな。……いざやろうと思うと躊躇うな。目を瞑ってやるか」
思わず独り言を言って槍をゾンビに突き入れる。嫌な感触が手から伝わってくる。ゾンビは静かになって動かなくなった。
「ふう。えっと獲得したマナは5か。ゾンビ一体につき5ってことかな?」
再度ステータスを確認すると次のレベルに必要なマナが2になっていた。もう一体倒せば更にレベルが上がる。
「次は大家さんか……。凄い良い人だったんだよな。地下の発電機を自慢しててさ……。家賃が払えなかったら次の月まで待ってくれて」
大家さんも倒さないといけない。そう思うと涙腺が刺激される。涙が出てくるけど、ゾンビになってしまっているからしょうがない。
「はっ!」
大家さんはしっかりと見て倒した。扉にかじりつくのはゾンビの常識みたいで簡単に倒せた。攻略法として確立されてるかもな。
「さて、スキルポイントとステータスっと」
ーーーーーーーー
遠藤 学(エンドウ マナブ)
レベル 3 (次のレベルに必要なマナ12)
筋力 3
知力 2
生活力 3
敏捷性 2
【スキル】【ポイント0】
【製作LV1】【跳躍LV1】【栽培LV1】
ーーーーーーーー
製作スキルのレベルをあげることも考えたけど、一通りスキルを所持してみたくて栽培を取ってしまった。
こういうのってとってみないとわからないから仕方ない。
「栽培は作物に名前を付けられて成長を促進できるんだったな」
五つまで名前を付けられて成長を促せられる。サバイバルとしては最強の部類のスキルだな。
「お? この部屋の人はミニトマトを育ててたんだな。丁度いい、この子にしよう。えっと名前はトマ子でっと」
ミニトマトの植木鉢が目に入る。早速名前を付けてみる。
「トマ子を登録しました。トマ子は喜んで実を作りました」
「おお、早速、実をつけるのか!」
ポワッと光るトマ子。システム音声が聞こえると実が大きくなってポトリと落ちる。
「じゃあ、いただきます」
トマ子を早速いただく。とても甘くておいしいトマ子。これは元気が出る旨さだ。
「ありがとなトマ子~。よし! このマンション内を快適にしてくぞ~」
トマ子のおかげで元気百倍。大家さんを手にかけたことも吹き飛ぶ旨さ。大家さんも他のゾンビもちゃんと埋葬しないとな。
「だ、大丈夫ですか?」
衝撃が凄すぎて息が切れる。女子高生の声が聞こえてくるけど、こたえられない。
ゾンビに包丁が突き刺さって抜けない。ゾンビは今の衝撃で死んだみたいだ。よく見ると首の付け根が損傷してる。脊髄か何かを傷つければ倒せるみたいだな。
ゾンビ映画とかでは頭をとかいうけど、包丁で傷つけられそうにない。そんなに頭は柔らかくないからな。
「あの、大丈夫ですか? 凄い音でしたけど」
「ん? ああ、大丈夫。ゾンビも倒せたみたい」
女子高生がベランダから声をかけてくる。包丁はもう使えそうにないな。切っ先が曲がっちゃってる。
「ごめん。壊れちゃった」
「あ、別にいいですよ。でも、一応持っておきます。食べ物に使わなければ使えますし」
包丁を返す。べったりと血がついてしまっているけど、女子高生はそんなことあまり気にならないみたいだ。女性の方が血に強くなるみたいな話を聞いたことがあるけど、そうなのかな?
「あの子は大丈夫? 一人にしておいて」
「あ、はい。今は大丈夫です。エンドウさんはご家族は?」
「ん? ああ、一人だよ」
冷蔵庫や食器棚を物色しながら話す。ゾンビには食べ物は不要だろう。
しかし、三日くらい経っているはずだからな。冷蔵庫の中以外はダメになってるかもな。
「えっと何さんだっけ?」
「あ、ごめんなさい。我妻 美里(アズマ ミサト)って言います。妹は蜜柑(ミカン)です」
名前を聞くとちゃんと答えてくれる。ミサトちゃんとミカンちゃんか。しっかりしてるし、親御さんがしっかりしてるんだな。
「お、お肉もあるな。ありがたい、自炊する人だったか……。たまたま外に出ていて噛まれたか?」
冷蔵庫を見て喜んでいるとふとゾンビの腕に視線が向いた。腕にはクッキリと歯型が見える。僕も一歩間違えたら噛まれていて、ゾンビになっていたかもしれないな。
「あ、あの。エンドウさんはこの四日間どうしていたんですか?」
ミサトちゃんが質問してくる。
「最初は事故があったから大学をサボったんだけど、その後は色々あって寝てたんだ」
「そ、そうなんですか……。じゃあ、外がどうなってるのか知らないですか?」
「ベランダからの様子しかわからないな。ミサトちゃん達の方が分かってるんじゃないかな?」
彼女は僕の答えを聞いて俯いていく。悲しそうだけど、何か知りたいことでもあったのかな?
「何かあった? 僕が出来ることがあれば努力はするけど?」
「……。母が駅に向かってすぐにゾンビが玄関前を占領してきて。母は無事なのか、それが知りたくて」
悲しそうに答えるミサトちゃん。想像していた通り、お母さんは外に出ていたみたいだな。
あの時に外にいたら大家さんのようにゾンビになる可能性が高いだろうな。
「ん、外にも行く予定だからその時は気にかけておくよ」
「あ、ありがとうございます!」
とにかく、ネガティブな思いをさせないように答える。彼女は少しだけ明るい表情になってくれた。
「玄関の扉を開けるから自分の部屋に入ってな。僕が戻らなかったら死んでると思って」
「え!? そ、そんな……」
ミサトちゃんは僕の言葉を聞いて暗い表情になって行く。死ぬなんて言わない方が良かったか。
「あ~嘘嘘。絶対に戻るから心配しないようにいいね?」
「あ、はい。すみません……」
心配させないように話すと謝ってくる。
まったく、顔に出やすい子だな。
ミサトちゃんがベランダから彼女の部屋に戻るのを見届けるとチェーンロックをつけて外への扉を少し開く。
「大家さんと女のゾンビ。昨日声に気が付いて凄い速度で来たゾンビか」
外を覗くと大家さんが僕の部屋に背を預けて眠っていて女ゾンビがフラフラと歩いているのが見える。
「おびき寄せても倒せる武器がないな……」
扉を閉めて呟く。何か武器になるようなものはないか。
「そう言えば、レベルが上がったんだったな。ちょっと見て見るか。えっと、指輪を摘まめばいいのかな?」
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遠藤 学(エンドウ マナブ)
レベル 2 (次のレベルに必要なマナ7)
筋力 2
知力 1
生活力 2
敏捷性 2
【スキル】【ポイント1】
【跳躍LV1】
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ん、少しステータスが上がってるな。筋力は腕力とかそう言ったものだとして、生活力ってなんだ? お腹が空かないとかそう言った能力のことかな? 気になる。
「スキルを振ってみるか。えっと、製作って言うスキルがあるな。やってみよう」
製作のスキルにポイントを入れてみる。すると頭に直接製作品のレシピが流れ込んでくる。
「木材一つで木の槍。箒でも行けるのか。これは便利だな」
玄関に置いてある箒を手に取ると製作スキルが反応して光だす。箒が槍になるのをイメージするとみるみる変化していく。
「凄いなこれ。更にスキルポイント振ったら色々出来るようになりそうだな」
武器を手に入れて上機嫌。早速試してみるために扉を少し開けて女ゾンビにおびき出す。
「お~い」
「グル!? ガアァァ!」
声をあげると凄い速度で近づいてくる女ゾンビ。扉に食いついてきてガリガリと音を立てる。
「弱点は脊髄みたいだけど、難しいな。……いざやろうと思うと躊躇うな。目を瞑ってやるか」
思わず独り言を言って槍をゾンビに突き入れる。嫌な感触が手から伝わってくる。ゾンビは静かになって動かなくなった。
「ふう。えっと獲得したマナは5か。ゾンビ一体につき5ってことかな?」
再度ステータスを確認すると次のレベルに必要なマナが2になっていた。もう一体倒せば更にレベルが上がる。
「次は大家さんか……。凄い良い人だったんだよな。地下の発電機を自慢しててさ……。家賃が払えなかったら次の月まで待ってくれて」
大家さんも倒さないといけない。そう思うと涙腺が刺激される。涙が出てくるけど、ゾンビになってしまっているからしょうがない。
「はっ!」
大家さんはしっかりと見て倒した。扉にかじりつくのはゾンビの常識みたいで簡単に倒せた。攻略法として確立されてるかもな。
「さて、スキルポイントとステータスっと」
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遠藤 学(エンドウ マナブ)
レベル 3 (次のレベルに必要なマナ12)
筋力 3
知力 2
生活力 3
敏捷性 2
【スキル】【ポイント0】
【製作LV1】【跳躍LV1】【栽培LV1】
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製作スキルのレベルをあげることも考えたけど、一通りスキルを所持してみたくて栽培を取ってしまった。
こういうのってとってみないとわからないから仕方ない。
「栽培は作物に名前を付けられて成長を促進できるんだったな」
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「お? この部屋の人はミニトマトを育ててたんだな。丁度いい、この子にしよう。えっと名前はトマ子でっと」
ミニトマトの植木鉢が目に入る。早速名前を付けてみる。
「トマ子を登録しました。トマ子は喜んで実を作りました」
「おお、早速、実をつけるのか!」
ポワッと光るトマ子。システム音声が聞こえると実が大きくなってポトリと落ちる。
「じゃあ、いただきます」
トマ子を早速いただく。とても甘くておいしいトマ子。これは元気が出る旨さだ。
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