94 / 165
第二章 黒煙
第五十話 湿地帯の戦い
しおりを挟む
「そろそろ見えてくるよ」
「湿度が凄くなってきたね」
まるでジャングルのような湿度で何だか不快な感じ。
「いたよ。私が先に出て三匹を倒すから離れたあとの三匹はまかせたよ」
そう言ってすぐにアレイストさんが茂みから飛び出して一瞬で三匹のリザードマンの首を切り落とした。
首が落ちるよりも早くユアンも飛び出して奥にいた三匹を屠っていった。僕とモナーナはポカーンです。
「二人はあんまり実践慣れしていないんだね。こりゃ訓練が必要だ」
基本カウンタータイプの僕とモナーナは先手の戦闘にはなれていません。こういう所で経験の差がでるよね。
でも、英雄生活をしたいわけじゃないのでこのままでいいんですけど。と言うのもおかまいなしといった様子でアレイストさんに戦闘を強要されました。数匹、僕とモナーナで倒してみました。
僕は剣を使ったんだけどやっぱりアレイストさんとユアンは呆れて驚いていました。だから、あんまり見せたくなかったのに。
僕の横への一振りで5匹くらいのリザードマンの胴体が切れて、モナーナのエアーショットでリザードマンの頭が飛んだ。モナーナのエアーショットは手数が増えて一気に3発放ってました。メイさんとの訓練のおかげかな。
「100匹は間引かないと街が危険だからね。次に行くよ」
いくらか倒した時、アレイストさんが目標を語った。
アレイストさんが奥に進んでいくので僕らもついて行く。湿地帯だけあってじめじめと湿度が僕らの士気を削っていく、地面も水気を帯びてきて足が少し埋まるほどになってきた。
「足元を取られるのはあんまりよくないね」
そう言って僕は水を操って僕らの周りの地面から水を吸いだして拳大の球にした。地面は砂漠のような砂になってしまいました。アレイストさんとユアンは呆れ顔。
「またルークは・・」
「兄さん・・」
ええ、だって歩きにくかったでしょ。歩きやすい方が戦闘もしやすいし。
「地面の水を操ったのかい?それにしては小さい様な」
アレイストさんは呆れながらも球になった水をツンツンしながら疑問を口にした。
「圧縮しているからそのくらいになってるんですよ。本当は僕らみんなが入れるくらいの大きさかな~?」
「・・・」
僕の返答にまた呆れて言葉を無くしているアレイストさん。そんなに呆れなくてもいいじゃないですか。
「もういい、疲れたよ。今日はもう帰ろうか」
「ええ、じゃあこの水は?」
「奥にでも捨てればいいさ」
疲れた様子のアレイストさんは頭を抑えながら来た道を戻って行っちゃった。僕は圧縮した水の球をアセラナ湿地帯の奥の方へと撃ちだした。
音速を超えた水の球は遠くで大爆発を起して赤い水しぶきを巻き上げた。赤い水?
「何をやったんだい?」
「水を捨てただけですよ」
「今のは捨てたというより撃ったっていうんじゃないかな、兄さん」
アレイストさんが顔まで迫って追及してきたので答えると見ていたユアンが呆れながら訂正していた。圧縮が凄すぎて捨てたら吹っ飛んでいったんだからしょうがないじゃん。
ルークの水爆弾によってアセラナ湿地帯が騒がしくなった、ルークの爆弾は見事にロードのいた小屋を壊し、周辺のリザードマンと共にロードを屠ってしまった。彼らを統べていたロードが死んでしまった事で彼らは暴走を始める。リザードマンが人の世界に攻め始めるのだった。
グロロロロロロロロ!!
リザードマンの共鳴行動が始まった。これは進軍の合図、僕らはすぐに建てた塔へと走った。
「塔で迎え撃つよ」
『はい』
アレイストさんの提案に走りながら答えた。僕的にはここで倒してもいいですか、って感じだったんだけど、この湿度が嫌だったので早く出たいのでした。
「[セイントウォール]これで少しは時間が稼げるかな」
片手間に聖なる光壁を作り出したユアン。五つほどの聖なる壁はリザードマンの興味を一手に受けた。元々余裕のあった僕らは塔まで余裕で戻ることが出来ました。
「お帰りなさい。凄い音が聞こえてきましたけど大丈夫ですか?」
塔に戻ると塔の入口で待っていたアラト君に迎えられた。塔の中に入って螺旋階段を登りながらアラト君に事情を話していく。
「それは、何というか、流石ですね?」
「ああ、確かに流石ルークだね」
アラト君が首を傾げながらそう言うとアレイストさんが苦笑いをして肯定した。水を捨てただけでこんなに呆れられちゃうなんて思わないじゃん。
「まあ、そのおかげで支配級は死んだわけだから良いんだけどね。あとは少しずつ敵を削っていけばいいだけだよ。どれだけいるかわからないけど支配級のレベルにもよるがロードなら、ワーウルフの時と同じように三千はいると思った方がいいね」
アレイストさんが言うにはロードクラスにもなると三千以上の部下を従えているそうです。ロード自身のレベルもその数に影響を及ぼすので三千が最低ライン、ワーウルフの時は四千ほどだったので支配級としてはA~Eで言う所のEといった所、最低クラスだったようです。
「支配級の居た周辺を爆発させたって事はジェネラル何かも死んでいる可能性があるからソルジャーくらいしかいなくなっているかもしれないね」
「って事は僕とアレイストさんだけでも行ける感じですか?」
「そうだね。私とユアンなら三千は余裕かな?」
アレイストさんとユアンが凄い話をしている。二人で三千のリザードマンを屠る事が出来るらしいです。流石ユアンとアレイストさんだ。
「なに感心しているんだい。あんたなら一万でも片手間だろ」
「・・・」
アレイストさんは呆れながらそんな事をいってきました。否定も出来ないけどやりたくもないので僕は無言で答えます。二人で対処できるのならそうして欲しい。僕の力はみんなを呆れさせちゃうみたいだから本気は出したくないよ。ワーウルフの時みたいなことにならない限り本気は出しません。
「お帰りにゃ、赤い柱見たいのが見えたけど大丈夫だったにゃ?」
塔からも赤い水しぶきが見えていたようです。アレイストさんが笑いながらニャムさんに説明していました。ニャムさんは嬉しそうにその話を聞いて僕を見つめてきました。恥ずかしいのでそんなに見ないでほしい。
「あの烏合の衆が他に行かないように魔物を引き付けるお香をこの塔まで置いて置いたからそろそろ来る頃だよ。魔法を得意としているエリシーナとモナーナ達は塔の上から攻撃、私とユアンは塔の入口で侵入を防ぐよ」
アレイストさんが作戦を説明していく、だけど、その中に僕への指示がないんだけど?
「ルークは・・・適当に対応」
「アレイストさんめんどくさがってる?」
「・・ハッキリ言って私の範疇じゃないんだよ。ルークはルークで動いてもらった方がいいのさ」
アレイストさんが適当な事を言ってきたので僕は質問をしたんだけどうまく躱されてしまいました。僕は僕で適当に動きます。思っていた通りの事が出来るのでいいんだけど、指示されないってちょっと寂しいです。
グロロロロロロロ!!
リザードマンの共鳴が聞こえてきた。湿地帯の方からゾロゾロとリザードマン達が現れた。湿地帯の森を抜けたリザードマン達は一気に走り出して、この塔を目指し始める。
「前に味方がいないんだったらちょっと強いの行くよ~」
モナーナが塔のベランダに立って声を張り上げた。詠唱を唱え始めたモナーナがモナーナの杖に魔力を溜めて行く。僕の見立てだとやり過ぎだと思うんだけどその考えは的中しちゃった。
「[エアストーム]」
リザードマン達と塔の間にカマイタチで出来た竜巻が巻き上がり次々とリザードマン達を肉片へと変えていく。モナーナも使った事が無かったようで唖然とした表情をしていた。その顔で僕を見てきたんだけど僕は視線を外しました。僕のせいじゃありません。
「モナーナも規格外!私達も下に行くからもうちょっと弱いのでやりな。ユアン行くよ。アラト、イラトも行くよ」
『はい』
わ~い、モナーナも怒られた。僕だけじゃないんだもんね。モナーナを見ると頬を膨らませて僕を睨んでいました。僕のせいで怒られたと思っているようだけどそれは違う。モナーナが強い魔法を使ってしまったのがいけないのだ。エアストームは中級魔法なんだけど極大魔法レベルまで上がってしまってたね。上級魔法なんて使ったらどうなるんだろう。考えただけで寒気が立ちます。
塔の上からモナーナとエリシーナちゃんの魔法がリザードマン達を妨害している。モナーナは結局エアーショットで攻撃して頭を吹き飛ばしています。あの魔法って追尾するんだね。避けたリザードマンに直角で曲がって当たっています。エリシーナちゃんは防具が強いので単純に魔力がアップしているだけ、なので威力がアップしているので当たればでかい感じ。中級魔法までを器用に使ってるけど魔力切れを起こしそうだったのでポーションを上げておきました。魔力が多いとはいえ、まだ子供。彼女の魔力量は人族の大人程度、数発撃つと魔力がなくなっちゃう。それでも数匹のリザードマンを再起不能にしているのでかなり優秀だね。
塔の入口ではアレイストさんとユアンを先頭にリザードマンと対峙していた。
ユアンが切り込んでアレイストさんはアラト君たちと連携をとっている。
アラト君たちも普通のリザードマン程度の攻撃ならあの防具で余裕で受けています。と言うか過剰防具のようでアラト君たちに攻撃が当たるとなぜか攻撃したリザードマンの腕が消し飛んでいます。反射の魔法なんてついてたかな?
「ルーク兄さんの防具凄い」
「これならいける」
「二人共油断しないようにしな。道具に頼っているとやられるよ。全くルークの物は凄すぎて人をダメにしそうだね」
アラト君たちの様子をみてアレイストさんがため息をついている。
防御しなくてもガードしてくれる鎧は防御しない人を作ってしまう。アラト達はアレイストが教えているので堕落はしないがもしもルークの防具が出回ってしまったらそんな人達が量産されるのは目に見えている。ルークは防具を売ってはいけない。
「湿度が凄くなってきたね」
まるでジャングルのような湿度で何だか不快な感じ。
「いたよ。私が先に出て三匹を倒すから離れたあとの三匹はまかせたよ」
そう言ってすぐにアレイストさんが茂みから飛び出して一瞬で三匹のリザードマンの首を切り落とした。
首が落ちるよりも早くユアンも飛び出して奥にいた三匹を屠っていった。僕とモナーナはポカーンです。
「二人はあんまり実践慣れしていないんだね。こりゃ訓練が必要だ」
基本カウンタータイプの僕とモナーナは先手の戦闘にはなれていません。こういう所で経験の差がでるよね。
でも、英雄生活をしたいわけじゃないのでこのままでいいんですけど。と言うのもおかまいなしといった様子でアレイストさんに戦闘を強要されました。数匹、僕とモナーナで倒してみました。
僕は剣を使ったんだけどやっぱりアレイストさんとユアンは呆れて驚いていました。だから、あんまり見せたくなかったのに。
僕の横への一振りで5匹くらいのリザードマンの胴体が切れて、モナーナのエアーショットでリザードマンの頭が飛んだ。モナーナのエアーショットは手数が増えて一気に3発放ってました。メイさんとの訓練のおかげかな。
「100匹は間引かないと街が危険だからね。次に行くよ」
いくらか倒した時、アレイストさんが目標を語った。
アレイストさんが奥に進んでいくので僕らもついて行く。湿地帯だけあってじめじめと湿度が僕らの士気を削っていく、地面も水気を帯びてきて足が少し埋まるほどになってきた。
「足元を取られるのはあんまりよくないね」
そう言って僕は水を操って僕らの周りの地面から水を吸いだして拳大の球にした。地面は砂漠のような砂になってしまいました。アレイストさんとユアンは呆れ顔。
「またルークは・・」
「兄さん・・」
ええ、だって歩きにくかったでしょ。歩きやすい方が戦闘もしやすいし。
「地面の水を操ったのかい?それにしては小さい様な」
アレイストさんは呆れながらも球になった水をツンツンしながら疑問を口にした。
「圧縮しているからそのくらいになってるんですよ。本当は僕らみんなが入れるくらいの大きさかな~?」
「・・・」
僕の返答にまた呆れて言葉を無くしているアレイストさん。そんなに呆れなくてもいいじゃないですか。
「もういい、疲れたよ。今日はもう帰ろうか」
「ええ、じゃあこの水は?」
「奥にでも捨てればいいさ」
疲れた様子のアレイストさんは頭を抑えながら来た道を戻って行っちゃった。僕は圧縮した水の球をアセラナ湿地帯の奥の方へと撃ちだした。
音速を超えた水の球は遠くで大爆発を起して赤い水しぶきを巻き上げた。赤い水?
「何をやったんだい?」
「水を捨てただけですよ」
「今のは捨てたというより撃ったっていうんじゃないかな、兄さん」
アレイストさんが顔まで迫って追及してきたので答えると見ていたユアンが呆れながら訂正していた。圧縮が凄すぎて捨てたら吹っ飛んでいったんだからしょうがないじゃん。
ルークの水爆弾によってアセラナ湿地帯が騒がしくなった、ルークの爆弾は見事にロードのいた小屋を壊し、周辺のリザードマンと共にロードを屠ってしまった。彼らを統べていたロードが死んでしまった事で彼らは暴走を始める。リザードマンが人の世界に攻め始めるのだった。
グロロロロロロロロ!!
リザードマンの共鳴行動が始まった。これは進軍の合図、僕らはすぐに建てた塔へと走った。
「塔で迎え撃つよ」
『はい』
アレイストさんの提案に走りながら答えた。僕的にはここで倒してもいいですか、って感じだったんだけど、この湿度が嫌だったので早く出たいのでした。
「[セイントウォール]これで少しは時間が稼げるかな」
片手間に聖なる光壁を作り出したユアン。五つほどの聖なる壁はリザードマンの興味を一手に受けた。元々余裕のあった僕らは塔まで余裕で戻ることが出来ました。
「お帰りなさい。凄い音が聞こえてきましたけど大丈夫ですか?」
塔に戻ると塔の入口で待っていたアラト君に迎えられた。塔の中に入って螺旋階段を登りながらアラト君に事情を話していく。
「それは、何というか、流石ですね?」
「ああ、確かに流石ルークだね」
アラト君が首を傾げながらそう言うとアレイストさんが苦笑いをして肯定した。水を捨てただけでこんなに呆れられちゃうなんて思わないじゃん。
「まあ、そのおかげで支配級は死んだわけだから良いんだけどね。あとは少しずつ敵を削っていけばいいだけだよ。どれだけいるかわからないけど支配級のレベルにもよるがロードなら、ワーウルフの時と同じように三千はいると思った方がいいね」
アレイストさんが言うにはロードクラスにもなると三千以上の部下を従えているそうです。ロード自身のレベルもその数に影響を及ぼすので三千が最低ライン、ワーウルフの時は四千ほどだったので支配級としてはA~Eで言う所のEといった所、最低クラスだったようです。
「支配級の居た周辺を爆発させたって事はジェネラル何かも死んでいる可能性があるからソルジャーくらいしかいなくなっているかもしれないね」
「って事は僕とアレイストさんだけでも行ける感じですか?」
「そうだね。私とユアンなら三千は余裕かな?」
アレイストさんとユアンが凄い話をしている。二人で三千のリザードマンを屠る事が出来るらしいです。流石ユアンとアレイストさんだ。
「なに感心しているんだい。あんたなら一万でも片手間だろ」
「・・・」
アレイストさんは呆れながらそんな事をいってきました。否定も出来ないけどやりたくもないので僕は無言で答えます。二人で対処できるのならそうして欲しい。僕の力はみんなを呆れさせちゃうみたいだから本気は出したくないよ。ワーウルフの時みたいなことにならない限り本気は出しません。
「お帰りにゃ、赤い柱見たいのが見えたけど大丈夫だったにゃ?」
塔からも赤い水しぶきが見えていたようです。アレイストさんが笑いながらニャムさんに説明していました。ニャムさんは嬉しそうにその話を聞いて僕を見つめてきました。恥ずかしいのでそんなに見ないでほしい。
「あの烏合の衆が他に行かないように魔物を引き付けるお香をこの塔まで置いて置いたからそろそろ来る頃だよ。魔法を得意としているエリシーナとモナーナ達は塔の上から攻撃、私とユアンは塔の入口で侵入を防ぐよ」
アレイストさんが作戦を説明していく、だけど、その中に僕への指示がないんだけど?
「ルークは・・・適当に対応」
「アレイストさんめんどくさがってる?」
「・・ハッキリ言って私の範疇じゃないんだよ。ルークはルークで動いてもらった方がいいのさ」
アレイストさんが適当な事を言ってきたので僕は質問をしたんだけどうまく躱されてしまいました。僕は僕で適当に動きます。思っていた通りの事が出来るのでいいんだけど、指示されないってちょっと寂しいです。
グロロロロロロロ!!
リザードマンの共鳴が聞こえてきた。湿地帯の方からゾロゾロとリザードマン達が現れた。湿地帯の森を抜けたリザードマン達は一気に走り出して、この塔を目指し始める。
「前に味方がいないんだったらちょっと強いの行くよ~」
モナーナが塔のベランダに立って声を張り上げた。詠唱を唱え始めたモナーナがモナーナの杖に魔力を溜めて行く。僕の見立てだとやり過ぎだと思うんだけどその考えは的中しちゃった。
「[エアストーム]」
リザードマン達と塔の間にカマイタチで出来た竜巻が巻き上がり次々とリザードマン達を肉片へと変えていく。モナーナも使った事が無かったようで唖然とした表情をしていた。その顔で僕を見てきたんだけど僕は視線を外しました。僕のせいじゃありません。
「モナーナも規格外!私達も下に行くからもうちょっと弱いのでやりな。ユアン行くよ。アラト、イラトも行くよ」
『はい』
わ~い、モナーナも怒られた。僕だけじゃないんだもんね。モナーナを見ると頬を膨らませて僕を睨んでいました。僕のせいで怒られたと思っているようだけどそれは違う。モナーナが強い魔法を使ってしまったのがいけないのだ。エアストームは中級魔法なんだけど極大魔法レベルまで上がってしまってたね。上級魔法なんて使ったらどうなるんだろう。考えただけで寒気が立ちます。
塔の上からモナーナとエリシーナちゃんの魔法がリザードマン達を妨害している。モナーナは結局エアーショットで攻撃して頭を吹き飛ばしています。あの魔法って追尾するんだね。避けたリザードマンに直角で曲がって当たっています。エリシーナちゃんは防具が強いので単純に魔力がアップしているだけ、なので威力がアップしているので当たればでかい感じ。中級魔法までを器用に使ってるけど魔力切れを起こしそうだったのでポーションを上げておきました。魔力が多いとはいえ、まだ子供。彼女の魔力量は人族の大人程度、数発撃つと魔力がなくなっちゃう。それでも数匹のリザードマンを再起不能にしているのでかなり優秀だね。
塔の入口ではアレイストさんとユアンを先頭にリザードマンと対峙していた。
ユアンが切り込んでアレイストさんはアラト君たちと連携をとっている。
アラト君たちも普通のリザードマン程度の攻撃ならあの防具で余裕で受けています。と言うか過剰防具のようでアラト君たちに攻撃が当たるとなぜか攻撃したリザードマンの腕が消し飛んでいます。反射の魔法なんてついてたかな?
「ルーク兄さんの防具凄い」
「これならいける」
「二人共油断しないようにしな。道具に頼っているとやられるよ。全くルークの物は凄すぎて人をダメにしそうだね」
アラト君たちの様子をみてアレイストさんがため息をついている。
防御しなくてもガードしてくれる鎧は防御しない人を作ってしまう。アラト達はアレイストが教えているので堕落はしないがもしもルークの防具が出回ってしまったらそんな人達が量産されるのは目に見えている。ルークは防具を売ってはいけない。
10
お気に入りに追加
5,464
あなたにおすすめの小説
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
スキルハンター~ぼっち&ひきこもり生活を配信し続けたら、【開眼】してスキルの覚え方を習得しちゃった件~
名無し
ファンタジー
主人公の時田カケルは、いつも同じダンジョンに一人でこもっていたため、《ひきこうもりハンター》と呼ばれていた。そんなカケルが動画の配信をしても当たり前のように登録者はほとんど集まらなかったが、彼は現状が楽だからと引きこもり続けていた。そんなある日、唯一見に来てくれていた視聴者がいなくなり、とうとう無の境地に達したカケル。そこで【開眼】という、スキルの覚え方がわかるというスキルを習得し、人生を大きく変えていくことになるのだった……。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
異世界転生!ハイハイからの倍人生
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は死んでしまった。
まさか野球観戦で死ぬとは思わなかった。
ホームランボールによって頭を打ち死んでしまった僕は異世界に転生する事になった。
転生する時に女神様がいくら何でも可哀そうという事で特殊な能力を与えてくれた。
それはレベルを減らすことでステータスを無制限に倍にしていける能力だった...
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
異世界召喚された俺は余分な子でした
KeyBow
ファンタジー
異世界召喚を行うも本来の人数よりも1人多かった。召喚時にエラーが発生し余分な1人とは召喚に巻き込まれたおっさんだ。そして何故か若返った!また、理由が分からぬまま冤罪で捕らえられ、余分な異分子として処刑の為に危険な場所への放逐を実行される。果たしてその流刑された所から生きて出られるか?己の身に起こったエラーに苦しむ事になる。
サブタイトル
〜異世界召喚されたおっさんにはエラーがあり処刑の為放逐された!しかし真の勇者だった〜
世界最強の勇者は伯爵家の三男に転生し、落ちこぼれと疎まれるが、無自覚に無双する
平山和人
ファンタジー
世界最強の勇者と称えられる勇者アベルは、新たな人生を歩むべく今の人生を捨て、伯爵家の三男に転生する。
しかしアベルは忌み子と疎まれており、優秀な双子の兄たちと比べられ、学校や屋敷の人たちからは落ちこぼれと蔑まれる散々な日々を送っていた。
だが、彼らは知らなかったアベルが最強の勇者であり、自分たちとは遥かにレベルが違うから真の実力がわからないことに。
そんなことも知らずにアベルは自覚なく最強の力を振るい、世界中を驚かせるのであった。
異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ)
安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると
めちゃめちゃ強かった!
気軽に読めるので、暇つぶしに是非!
涙あり、笑いあり
シリアスなおとぼけ冒険譚!
異世界ラブ冒険ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる