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第二章 黒煙
第二十四話 教会
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「ニャムさん、案内してくれてありがとうございます」
「いえいえ、ルークの弟さんなら私の弟のようなものにゃ。お姉さんにまかせるにゃ~」
ルークが心配している頃、ユアンはワインプールへと向かっていた。初めていくワインプールの為、迷わないようにニャムが道案内する事となったのだ。街道を歩いて行くだけで迷う事はないのだがニャムは強行した。
「ギルドマスター、ユアンさんをワインプールに案内するにゃ」
「おいおい、ワインプールまで一本道だぞ。そんなもの」
「案内するにゃ!」
時は少し戻ってエリントスの冒険者ギルド、ユアンがワインプールへ行くと聞いてニャムが案内するとギルドマスターを威圧している。ギルドマスターは泣く泣くニャムを見送るのだった。
「・・・ニャムさんは、お兄ちゃんじゃなかった。兄さんとはどういう?」
「え・・・恋人にゃ」
「ええ!」
ニャムの嘘にユアンは驚きの声を上げた。ユアンはワナワナと剣を握る手に力がこもる。
「って言うのは嘘にゃ。でも、告白はしたにゃ。ルークは本気にしてなかったみたいだけどにゃ」
ニャムの言葉にユアンはホッとした半面、危機感を抱いた。自分だけのお兄ちゃんだったものがみんなに認知されて取られそうになっている。気が気ではないユアンである。
「ル、ルーク兄さんには他に・・誰かと一緒にいるんでしょうか?」
「む、モナーナと一緒にいるにゃ。私のライバルにゃ」
ユアンの心配していた通りの事が起こっている。ルークにはニャムとは違う女がついている。二人きりの男女が一緒に旅をしている。その事実だけでユアンは焦り始める。兄さん兄さん兄さん・・・、ユアンの心の中はかき乱されて行く。
「ユアンさん、息が荒いにゃ。大丈夫かにゃ?」
「だだだ 大丈夫ですよ。とにかく急ぎましょう」
「にゃ、にゃ~」
ユアンはのんびりと歩いていられないとニャムを抱き上げて風魔法を自分に纏わせて速度を上げた。ユアンは時速100キロを維持して走ることが出来る。歩きで一週間かかるワインプールへの道を一日ばかりで走破してしまうのだった。
所変わってルーク達は教会の経営する孤児院に視察に来ていた。
教会の横に少し大きめの掘立小屋が併設されている。教会の建物との差が凄く、とても浮いて見える。こういう所からもお金をかけていないのが伺えた。
「ここが教会だね」
「うん」
僕はメイさんとモナーナと一緒に孤児院にやってきた。外から見る限り、みんなが言っていたような状況なのが伺えました。教会は金ぴかで孤児院だと思われる建物は隙間風が入ってくるだろうなと一目でわかる建物だった。
「クルシュ様からも噂は聞いた事がありましたがまさかここまでとは、クルシュ様が知らなくてよかったかもしれませんね。知っていたら隣の領地とはいえ口出しして戦争になっていたかもしれません」
メイさんは頭を抱えて呆れてる。これだけ建物の差があるのだからそれ以外でもそれ相応の違いがあるのだろう。
僕らは教会の扉をノックした。しばらくするとシスターが扉を少しだけあけて応対してくれた。
「どなたですか?」
「僕はルークです。こっちはモナーナとメイ。孤児院を見学したいと思って来たんですが」
「え・・・」
僕の見学という言葉を聞いてシスターは驚いている。普通なら驚くような話ではないんだけど。
「今、司祭はいなくて、その・・」
「大丈夫ですよ。見させてもらえればいいので」
「でも・・」
「入りますよ」
「きゃ!」
僕とシスターのやり取りを見ていてもどかしかったのかメイさんが無理やり扉を開けて入っていった。シスターは尻もちをついてしまう。モナーナがすぐに駆け寄って手を差し伸べる、シスターはモナーナの手をとって立ち上がるとメイさんを睨んだ。
「あなたは何を」
「あの様子ではいつまでたっても入れなさそうだったので」
メイさんとシスターは顔を近づけて睨み合っている。
「ちょっと待ってください二人共」
「仲良くしましょ」
僕とモナーナは二人でシスターとメイさんの間に割って入った。メイさんのこういう大胆な行動はある意味尊敬するけど・・。
「そんなに見せたくない物なんですか?」
「・・そういうわけではありません。ただ、見て楽しい物ではないので」
シスターは出来るだけ見てほしくないみたい。でも、見ないとどの程度手を下せばいいのかわからないからね。外から見た感じでは、とりあえず家は直すけどね。ふふふ、僕の大工7が輝く時だね。
「今、司祭様はいらっしゃいませんので大丈夫だとは思いますが出来るだけ急いでください」
シスターは司祭に怯えるように言ってきた。やっぱり司祭に何かされてるみたいだね。
僕らはシスターの案内で併設されている孤児院へ。
孤児院の中に入ると10数人の子供が椅子に座っていて、外から見た通り壁の所々に穴が開いているし天井も穴だらけです。これは腕がなるな~。
「もうよろしいですよね」
「はい、大体わかりました。なので、まずは修繕に入ります」
僕はそう言ってアイテムバッグから内装と同じ色の木材を取り出す。元々持っていたようにバッグから出しておいたのでアイテムバッグを持っているとは思われないはずです。
「何を勝手に」
「勝手にやっているのでお金はいりませんよ。安心してください」
「あなた達は何者なんですか?」
「私はメイド、モナーナさんは冒険者です。そして、ルークさんはお人好しです」
ちょっと、僕も冒険者だよ。全く、メイさんは聞こえないと思っていい加減な事ばっか言ってるよ。とか思いながら僕はすでに壁の修繕を終えて、天井の修繕に入っています。屋根も壊れていたので外側も修繕していきます。節のある木材を使っている所が結構あるのが伺えたのでそれもかえておいた。強度にも影響するのでかえられるうちにかえないとね。
「よ~し、終わった終わった~」
「ご苦労様です。子供達にも食べ物をあげておきました」
メイさんはメイドらしくお辞儀してきて僕を労って話した。さっきはお人好しとか言ってたのに要領いいな~。
子供達はしばらく何も食べていなかったのか、勢いよく料理を食べている。やっぱり、碌な物を食べさせてもらっていなかったみたいだね。
「修繕ありがとうございます」
「ああ、いえいえ、強引にやってしまってすいません」
「改めまして、私はシスターラザラと申します。今日は本当にありがとうございます」
シスターは自己紹介をして深くお辞儀をした。少し目に涙が浮かんでいる。
「私も極力、子供達へ食べ物を与えていたのですが元々のお金がいただけなくて困っていたのです。お金が寄付されても司祭様の方にいってしまいますし、物が送られてきても次の日にはお酒に変わっていたりと・・」
「聞くに堪えませんね」
子供達とは別の机に集まって僕らは座っているとシスターの愚痴が爆発、メイさんも意気投合して司祭への愚痴に同意している。結構いいコンビかもしれない。
「ラザラさんも食べてください。その様子ではあまり食べていないんでしょ」
「あ、はい。ですが私よりも子供達に」
「食べ物は山ほどありますから大丈夫ですよ。司祭のいないうちに食べておいた方がいいでしょ」
「ですが、皆様方にこれ以上甘えては・・」
グ~~~
ラザラさんが立ち上がって遠慮していると彼女のお腹からお腹空いたの合図がなった。ラザラさんは静かに座って前に置いてあったスープを口に運んでいった。
「美味しいです」
「よかった」
顔が真っ赤のラザラさん、そりゃ恥ずかしいよね。
でも、こんなに頑張っている人がいるのにそれを無視するようにしている司祭ってどんな奴なんだろう?
「皆さんは何で孤児院に救いの手を差し伸べようと思ったのですか?」
「実はゴブリンに村を襲われた子供達がいて、その子供達の親がみんな殺されてしまったんです。だから孤児院にと思ったのですが、あまり街の人達からの評判がその」
「なるほど・・」
ラザラさんの質問に僕が答えると彼女は俯いてしまった。ある程度の情報は得ているようで教会がどう思われているのか理解したみたい。
「私も何度か説得したのですが・・酔っぱらった司祭様は私に手をあげるだけで聞く耳を持ってくれないのです」
「酔っぱらってない時にきけばいいんじゃないですか?」
「教会で酔っぱらってない時などございません」
モナーナの疑問にシスターが答えた。それって司祭なのかな、教会の人間なのに欲に負け過ぎでは?
「本当に聞くに堪えないね」
「そんな司祭、逆に見てみたいですね」
僕とメイさんが呆れて話していると教会の扉が大きな音を立てて開くのが聞こえた。
「いえいえ、ルークの弟さんなら私の弟のようなものにゃ。お姉さんにまかせるにゃ~」
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「ギルドマスター、ユアンさんをワインプールに案内するにゃ」
「おいおい、ワインプールまで一本道だぞ。そんなもの」
「案内するにゃ!」
時は少し戻ってエリントスの冒険者ギルド、ユアンがワインプールへ行くと聞いてニャムが案内するとギルドマスターを威圧している。ギルドマスターは泣く泣くニャムを見送るのだった。
「・・・ニャムさんは、お兄ちゃんじゃなかった。兄さんとはどういう?」
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「ええ!」
ニャムの嘘にユアンは驚きの声を上げた。ユアンはワナワナと剣を握る手に力がこもる。
「って言うのは嘘にゃ。でも、告白はしたにゃ。ルークは本気にしてなかったみたいだけどにゃ」
ニャムの言葉にユアンはホッとした半面、危機感を抱いた。自分だけのお兄ちゃんだったものがみんなに認知されて取られそうになっている。気が気ではないユアンである。
「ル、ルーク兄さんには他に・・誰かと一緒にいるんでしょうか?」
「む、モナーナと一緒にいるにゃ。私のライバルにゃ」
ユアンの心配していた通りの事が起こっている。ルークにはニャムとは違う女がついている。二人きりの男女が一緒に旅をしている。その事実だけでユアンは焦り始める。兄さん兄さん兄さん・・・、ユアンの心の中はかき乱されて行く。
「ユアンさん、息が荒いにゃ。大丈夫かにゃ?」
「だだだ 大丈夫ですよ。とにかく急ぎましょう」
「にゃ、にゃ~」
ユアンはのんびりと歩いていられないとニャムを抱き上げて風魔法を自分に纏わせて速度を上げた。ユアンは時速100キロを維持して走ることが出来る。歩きで一週間かかるワインプールへの道を一日ばかりで走破してしまうのだった。
所変わってルーク達は教会の経営する孤児院に視察に来ていた。
教会の横に少し大きめの掘立小屋が併設されている。教会の建物との差が凄く、とても浮いて見える。こういう所からもお金をかけていないのが伺えた。
「ここが教会だね」
「うん」
僕はメイさんとモナーナと一緒に孤児院にやってきた。外から見る限り、みんなが言っていたような状況なのが伺えました。教会は金ぴかで孤児院だと思われる建物は隙間風が入ってくるだろうなと一目でわかる建物だった。
「クルシュ様からも噂は聞いた事がありましたがまさかここまでとは、クルシュ様が知らなくてよかったかもしれませんね。知っていたら隣の領地とはいえ口出しして戦争になっていたかもしれません」
メイさんは頭を抱えて呆れてる。これだけ建物の差があるのだからそれ以外でもそれ相応の違いがあるのだろう。
僕らは教会の扉をノックした。しばらくするとシスターが扉を少しだけあけて応対してくれた。
「どなたですか?」
「僕はルークです。こっちはモナーナとメイ。孤児院を見学したいと思って来たんですが」
「え・・・」
僕の見学という言葉を聞いてシスターは驚いている。普通なら驚くような話ではないんだけど。
「今、司祭はいなくて、その・・」
「大丈夫ですよ。見させてもらえればいいので」
「でも・・」
「入りますよ」
「きゃ!」
僕とシスターのやり取りを見ていてもどかしかったのかメイさんが無理やり扉を開けて入っていった。シスターは尻もちをついてしまう。モナーナがすぐに駆け寄って手を差し伸べる、シスターはモナーナの手をとって立ち上がるとメイさんを睨んだ。
「あなたは何を」
「あの様子ではいつまでたっても入れなさそうだったので」
メイさんとシスターは顔を近づけて睨み合っている。
「ちょっと待ってください二人共」
「仲良くしましょ」
僕とモナーナは二人でシスターとメイさんの間に割って入った。メイさんのこういう大胆な行動はある意味尊敬するけど・・。
「そんなに見せたくない物なんですか?」
「・・そういうわけではありません。ただ、見て楽しい物ではないので」
シスターは出来るだけ見てほしくないみたい。でも、見ないとどの程度手を下せばいいのかわからないからね。外から見た感じでは、とりあえず家は直すけどね。ふふふ、僕の大工7が輝く時だね。
「今、司祭様はいらっしゃいませんので大丈夫だとは思いますが出来るだけ急いでください」
シスターは司祭に怯えるように言ってきた。やっぱり司祭に何かされてるみたいだね。
僕らはシスターの案内で併設されている孤児院へ。
孤児院の中に入ると10数人の子供が椅子に座っていて、外から見た通り壁の所々に穴が開いているし天井も穴だらけです。これは腕がなるな~。
「もうよろしいですよね」
「はい、大体わかりました。なので、まずは修繕に入ります」
僕はそう言ってアイテムバッグから内装と同じ色の木材を取り出す。元々持っていたようにバッグから出しておいたのでアイテムバッグを持っているとは思われないはずです。
「何を勝手に」
「勝手にやっているのでお金はいりませんよ。安心してください」
「あなた達は何者なんですか?」
「私はメイド、モナーナさんは冒険者です。そして、ルークさんはお人好しです」
ちょっと、僕も冒険者だよ。全く、メイさんは聞こえないと思っていい加減な事ばっか言ってるよ。とか思いながら僕はすでに壁の修繕を終えて、天井の修繕に入っています。屋根も壊れていたので外側も修繕していきます。節のある木材を使っている所が結構あるのが伺えたのでそれもかえておいた。強度にも影響するのでかえられるうちにかえないとね。
「よ~し、終わった終わった~」
「ご苦労様です。子供達にも食べ物をあげておきました」
メイさんはメイドらしくお辞儀してきて僕を労って話した。さっきはお人好しとか言ってたのに要領いいな~。
子供達はしばらく何も食べていなかったのか、勢いよく料理を食べている。やっぱり、碌な物を食べさせてもらっていなかったみたいだね。
「修繕ありがとうございます」
「ああ、いえいえ、強引にやってしまってすいません」
「改めまして、私はシスターラザラと申します。今日は本当にありがとうございます」
シスターは自己紹介をして深くお辞儀をした。少し目に涙が浮かんでいる。
「私も極力、子供達へ食べ物を与えていたのですが元々のお金がいただけなくて困っていたのです。お金が寄付されても司祭様の方にいってしまいますし、物が送られてきても次の日にはお酒に変わっていたりと・・」
「聞くに堪えませんね」
子供達とは別の机に集まって僕らは座っているとシスターの愚痴が爆発、メイさんも意気投合して司祭への愚痴に同意している。結構いいコンビかもしれない。
「ラザラさんも食べてください。その様子ではあまり食べていないんでしょ」
「あ、はい。ですが私よりも子供達に」
「食べ物は山ほどありますから大丈夫ですよ。司祭のいないうちに食べておいた方がいいでしょ」
「ですが、皆様方にこれ以上甘えては・・」
グ~~~
ラザラさんが立ち上がって遠慮していると彼女のお腹からお腹空いたの合図がなった。ラザラさんは静かに座って前に置いてあったスープを口に運んでいった。
「美味しいです」
「よかった」
顔が真っ赤のラザラさん、そりゃ恥ずかしいよね。
でも、こんなに頑張っている人がいるのにそれを無視するようにしている司祭ってどんな奴なんだろう?
「皆さんは何で孤児院に救いの手を差し伸べようと思ったのですか?」
「実はゴブリンに村を襲われた子供達がいて、その子供達の親がみんな殺されてしまったんです。だから孤児院にと思ったのですが、あまり街の人達からの評判がその」
「なるほど・・」
ラザラさんの質問に僕が答えると彼女は俯いてしまった。ある程度の情報は得ているようで教会がどう思われているのか理解したみたい。
「私も何度か説得したのですが・・酔っぱらった司祭様は私に手をあげるだけで聞く耳を持ってくれないのです」
「酔っぱらってない時にきけばいいんじゃないですか?」
「教会で酔っぱらってない時などございません」
モナーナの疑問にシスターが答えた。それって司祭なのかな、教会の人間なのに欲に負け過ぎでは?
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