58 / 165
第二章 黒煙
第十四話 ユアンの属するクラン
しおりを挟む
次の日、僕はいつも通り日課の掃除の依頼を受けに来ました。昨日の事もあったので警戒してたんだけど今日はアレイストさんがいたので睨まれるだけでした。
「ルークも[金色の旗]に入るかい?」
「ええ?!」
睨まれている事に気が付いたアレイストさんが僕にそんな事を言ってきました。僕がユアンの入った、そんな凄いクランに入れるわけないじゃないか。僕は首を横に振った。
「まだ1レベルを引け目に感じているのかい、あんたステータスだってかなり高いだろ?ギルマスから聞いたよ。昨日ここで冒険者に絡まれたんだってね」
アレイストさんは昨日の事をギルドマスターから聞かされていたようです。
「また、ジグとザグみたいな事になるかもしれないよ。そうならない為にも力を見せるか、クランに入るかした方がいいんじゃないかい?」
心配しながらそう話すアレイストさん、だけど今の所、僕はクランに入ろうとは思っていません。だってそんな凄いクランに入ったら目立つのは必至だからね。それも1レベルが入るなんて前代未聞でしょ。
「クランには入りませんけど確かに前回みたいなことになるのは困りますね。どうしよう」
「クランに入らないとなるとやっぱり力を見せるべきだよ。ルークはまだEランクなんだから舐められるのは当たり前だしね。ちょちょいとD、Cになってユアンを追いかけてみちゃどうだい?」
冒険者ランクか~、あんまり急いであげようと思ってなかったけど手っ取り早く力を示すにはいいのかな~。ギルドマスターを倒すっていう手もあるけどそれだと目立ちすぎるしね。
「という事でDランクの試験だ。ここから一日程の距離にある村からの要請でゴブリンの撲滅の依頼だよ。コボルトも楽に倒せる二人なら余裕だろ?あのメイとか言うのも行くんだったら更に余裕だろうしね」
「ゴブリンですか、じゃあ行ってみようかな~」
ゴブリンなら余裕だろうという事でアレイストさんは依頼の紙を僕に渡した。報酬は銀貨3枚で簡単なゴブリン退治としては高い様な気がするけど・・・
「あの、これ・・」
「つべこべ言わずに受理してきな、他の人にとられちまうよ」
詳細を聞こうと思ったらアレイストさんに背中を押されてしまいました。仕方なく受理するとアレイストさんは笑って二階に上がっていってしまった。何だか罠にはまった気分です。
気を取り直して、僕は日課の掃除をしていく、今日は噴水広場の一件にしておいた。この後、モナーナと打ち合わせてすぐにでも向かうからね。ゴブリン達は繁殖能力が高いからすぐに村とかを襲っちゃうから、急いだほうがいいんだ。
「ルーク、お待たせ。待った?」
「ううん。あれ、メイさんは?」
「メイさんはクコを見張っているみたいだから一緒に行けないんだってさ」
自分が護衛兼見張り役だって忘れているのかな?僕はメイさんに呆れてため息をつく。まあ、ゴブリン位大丈夫だろうって事かな。
「じゃあ、向かってみようか」
「うん」
僕とモナーナはゴブリンに悩まされている村、キウイ村へと向かった。
「は~~~」
「ルークさんがいなくなってニャムは元気ないわね」
天まで届くようなニャムのため息がエリントスの冒険者ギルドに木霊する、その姿を見ていたノーラが心配そうに見ていた。ニャムはルークが旅立ってから毎日、でかいため息をついていた。彼女は初めての恋をして告白もしたのだがまだ返事を聞いていないうちにいなくなってしまったので未練が募っているのだった。
「あの~、この街でお兄ちゃんじゃなかった。ルークっていう冒険者はいらっしゃいますか?」
ため息ついて机にデコをこすり付けていたニャムにルークと同い年位の少年が声をかけた。その容姿はまるで勇者のような装備を身に纏っていてとてもイケメンだ。
「少し前までいたにゃ、あなたはルークのなんにゃ?」
ニャムは不審ながらも少年に答える。少年はギルドカードも提示しているのでニャムはちゃんと答えた。ニャムは質問をしながらギルドカードの名前を見て固まる。
「にゃ、ユアン様にゃ?」
「あ、はい。そうです。ルークは僕の兄さんで」
「お兄ちゃん!」
ニャムは尻尾をピンと立たせて椅子から立ち上がった。まさか、ルークが今勇者と名高いユアンと兄妹だとは思っていなかったのだ。その声はギルド中に響いた。
「少し前にいたって事はまたどこかへ?」
「ワインプールに行きましたにゃ」
少し緊張したニャムはそう答えた。ニャムは顔の整ったユアンを綺麗だと思って見つめる。しかし、そこに恋愛感情が生まれるような事はなかった。ただただ綺麗だと思うだけだった。まるで女神を見ているかのような神々しさを感じるのだった。
「綺麗にゃ・・」
「え?ははは、ありがとうございます。僕は男なので綺麗って言われるのは何だか新鮮ですね」
ニャムの言葉にハニカミながら答えるユアンは少し嬉しかった。男として見られているユアンはすれ違う人達にカッコイイとは言われるものの綺麗や可愛いなどと言われた事はなかった。男を褒める言葉はかけられるのだが女を褒める言葉をかけられた事はなかった。ユアンは照れて頬を掻く。
「ワインプールですか。黒煙龍の逃げた方角なのでお兄ちゃんに会う口実にしたのですが丁度いいかもしれませんね」
ユアンはパーティメンバーを王都に残して黒煙龍を追っていた。実質この行動はユアンの身勝手な主張、[金色の旗]ではこれが問題になりユアンのパーティーメンバーの同行を禁止した。行きたければ一人で行けと言われたのだ。ユアンはそれを笑顔で肯定して、今ここにいる。
「ニャムさんありがとうございました。私はすぐにワインプールへ向かいます」
「え?夜も深くなってくるにゃ、ルークの泊っていた部屋が空いているはずだからそこに泊っていけばいいにゃ」
「兄さんの泊っていた部屋!!それは国宝級ですね」
ユアンの旅を中断させるルークの残り香の残る部屋、威力は絶大だった。
「[小鳥のさえずり亭]はここにゃ」
「おお~、珍しい佇まい。流石、兄さん」
二階が入口になっている小鳥のさえずり亭に何度も頷くユアン、ニャムの案内で小鳥のさえずり亭に入っていく。
「スリンさん、お客さんを連れてきました」
「あら、直接案内するなんて。凄いお客さんかいって勇者様?」
珍しい事もあるもんだねとスリンさんが厨房から出てくる。スリンさんはユアンの神々しいオーラに驚いて声をもらした。その声に小鳥のさえずり亭のお客さんみんなの視線がユアンに集まった。
「まさか、君は[エタニティ]のユアン君ではないか?」
「え、はい。確かに僕はユアンですけど、エタニティって言うのは初めて聞きました」
虎狼のリーダーバッツは驚いてユアンの名を呼んだ。ユアンも驚いて答えるとバッツが近づいて握手を求めた。
「虎狼のリーダー、バッツだ。まさか、エタニティに会えるなんて光栄だよ」
「虎狼のバッツさんですか、噂はかねがね。王都でも有名でしたよ」
新進気鋭の虎狼は王都でも中々に名がしれている。王都生活をしていたユアンも知っていたようだ。
「今回のワーウルフの襲撃でも名をはせたらしいですね。何でしたっけ?ボーンガーディアンのバッツでしたっけ」
「あ~ははは、お恥ずかしい」
バッツは頭を掻いて答えた。バッツはワーウルフの襲撃でクルシュの屋敷に向かっていた。クルシュの屋敷のワーウルフ達が冒険者達に気付いて襲ってきたのだ。数はそれほど多くはなかった。しかし、先頭を走っていた虎狼は少し危ない状況だった。
「はあ!ダンク、まだ行けるか?」
「まだまだ大丈夫だが、二人を守ってだと危ないな」
後衛であるキャシーとフィオナはこういった魔物と相性が悪い、一瞬の気のゆるみが命の危険を招くのだ。戦いながらそう話していると早速ワーウルフの手がキャシー達に届き始める。
「キャ!」
「ハア!大丈夫か?」
「え、ええ大丈夫」
「少し下がろう」
魔法使いであるフィオナが腕を引っ掻かれた。腕は血で染まって杖を持てないほどだがポーションを買っておいたのですぐに使うと傷はなくなっていった。
「おい、凄い威力だな」
「そうね。エリクサーレベルね」
回復している様子を見ながらフィオナとダンクが感心している。しかし、そんな暇はなかった。
ワーウルフ達が動きの止まった僕らを見て襲ってきたのだ。四方から迫るワーウルフ達、僕とダンクは眼前の敵を切り伏せたけど残りのワーウルフがキャシーとフィオナに迫っていた。
「キャ!」
「この~・・・」
その瞬間信じられない事が起こり、バッツ達は唖然とした。
バッツの鎧、ボーンアーマーのボンチャンの形が変わり二人を襲おうとしてきたワーウルフの首をはねたのだ。唖然としている間もボーンアーマーは無双していった、辺りのワーウルフ達を撃滅していくのだ。
ボーンアーマーはルークに装備してもらえなかったうっぷんを晴らすように活躍してしまった。冒険者達が当初予定していたよりも早くワーウルフを始末出来たのもバッツ、ボーンアーマーのおかげだったのだ。ルークの作る物はここでも人を救っていた。
「ルークも[金色の旗]に入るかい?」
「ええ?!」
睨まれている事に気が付いたアレイストさんが僕にそんな事を言ってきました。僕がユアンの入った、そんな凄いクランに入れるわけないじゃないか。僕は首を横に振った。
「まだ1レベルを引け目に感じているのかい、あんたステータスだってかなり高いだろ?ギルマスから聞いたよ。昨日ここで冒険者に絡まれたんだってね」
アレイストさんは昨日の事をギルドマスターから聞かされていたようです。
「また、ジグとザグみたいな事になるかもしれないよ。そうならない為にも力を見せるか、クランに入るかした方がいいんじゃないかい?」
心配しながらそう話すアレイストさん、だけど今の所、僕はクランに入ろうとは思っていません。だってそんな凄いクランに入ったら目立つのは必至だからね。それも1レベルが入るなんて前代未聞でしょ。
「クランには入りませんけど確かに前回みたいなことになるのは困りますね。どうしよう」
「クランに入らないとなるとやっぱり力を見せるべきだよ。ルークはまだEランクなんだから舐められるのは当たり前だしね。ちょちょいとD、Cになってユアンを追いかけてみちゃどうだい?」
冒険者ランクか~、あんまり急いであげようと思ってなかったけど手っ取り早く力を示すにはいいのかな~。ギルドマスターを倒すっていう手もあるけどそれだと目立ちすぎるしね。
「という事でDランクの試験だ。ここから一日程の距離にある村からの要請でゴブリンの撲滅の依頼だよ。コボルトも楽に倒せる二人なら余裕だろ?あのメイとか言うのも行くんだったら更に余裕だろうしね」
「ゴブリンですか、じゃあ行ってみようかな~」
ゴブリンなら余裕だろうという事でアレイストさんは依頼の紙を僕に渡した。報酬は銀貨3枚で簡単なゴブリン退治としては高い様な気がするけど・・・
「あの、これ・・」
「つべこべ言わずに受理してきな、他の人にとられちまうよ」
詳細を聞こうと思ったらアレイストさんに背中を押されてしまいました。仕方なく受理するとアレイストさんは笑って二階に上がっていってしまった。何だか罠にはまった気分です。
気を取り直して、僕は日課の掃除をしていく、今日は噴水広場の一件にしておいた。この後、モナーナと打ち合わせてすぐにでも向かうからね。ゴブリン達は繁殖能力が高いからすぐに村とかを襲っちゃうから、急いだほうがいいんだ。
「ルーク、お待たせ。待った?」
「ううん。あれ、メイさんは?」
「メイさんはクコを見張っているみたいだから一緒に行けないんだってさ」
自分が護衛兼見張り役だって忘れているのかな?僕はメイさんに呆れてため息をつく。まあ、ゴブリン位大丈夫だろうって事かな。
「じゃあ、向かってみようか」
「うん」
僕とモナーナはゴブリンに悩まされている村、キウイ村へと向かった。
「は~~~」
「ルークさんがいなくなってニャムは元気ないわね」
天まで届くようなニャムのため息がエリントスの冒険者ギルドに木霊する、その姿を見ていたノーラが心配そうに見ていた。ニャムはルークが旅立ってから毎日、でかいため息をついていた。彼女は初めての恋をして告白もしたのだがまだ返事を聞いていないうちにいなくなってしまったので未練が募っているのだった。
「あの~、この街でお兄ちゃんじゃなかった。ルークっていう冒険者はいらっしゃいますか?」
ため息ついて机にデコをこすり付けていたニャムにルークと同い年位の少年が声をかけた。その容姿はまるで勇者のような装備を身に纏っていてとてもイケメンだ。
「少し前までいたにゃ、あなたはルークのなんにゃ?」
ニャムは不審ながらも少年に答える。少年はギルドカードも提示しているのでニャムはちゃんと答えた。ニャムは質問をしながらギルドカードの名前を見て固まる。
「にゃ、ユアン様にゃ?」
「あ、はい。そうです。ルークは僕の兄さんで」
「お兄ちゃん!」
ニャムは尻尾をピンと立たせて椅子から立ち上がった。まさか、ルークが今勇者と名高いユアンと兄妹だとは思っていなかったのだ。その声はギルド中に響いた。
「少し前にいたって事はまたどこかへ?」
「ワインプールに行きましたにゃ」
少し緊張したニャムはそう答えた。ニャムは顔の整ったユアンを綺麗だと思って見つめる。しかし、そこに恋愛感情が生まれるような事はなかった。ただただ綺麗だと思うだけだった。まるで女神を見ているかのような神々しさを感じるのだった。
「綺麗にゃ・・」
「え?ははは、ありがとうございます。僕は男なので綺麗って言われるのは何だか新鮮ですね」
ニャムの言葉にハニカミながら答えるユアンは少し嬉しかった。男として見られているユアンはすれ違う人達にカッコイイとは言われるものの綺麗や可愛いなどと言われた事はなかった。男を褒める言葉はかけられるのだが女を褒める言葉をかけられた事はなかった。ユアンは照れて頬を掻く。
「ワインプールですか。黒煙龍の逃げた方角なのでお兄ちゃんに会う口実にしたのですが丁度いいかもしれませんね」
ユアンはパーティメンバーを王都に残して黒煙龍を追っていた。実質この行動はユアンの身勝手な主張、[金色の旗]ではこれが問題になりユアンのパーティーメンバーの同行を禁止した。行きたければ一人で行けと言われたのだ。ユアンはそれを笑顔で肯定して、今ここにいる。
「ニャムさんありがとうございました。私はすぐにワインプールへ向かいます」
「え?夜も深くなってくるにゃ、ルークの泊っていた部屋が空いているはずだからそこに泊っていけばいいにゃ」
「兄さんの泊っていた部屋!!それは国宝級ですね」
ユアンの旅を中断させるルークの残り香の残る部屋、威力は絶大だった。
「[小鳥のさえずり亭]はここにゃ」
「おお~、珍しい佇まい。流石、兄さん」
二階が入口になっている小鳥のさえずり亭に何度も頷くユアン、ニャムの案内で小鳥のさえずり亭に入っていく。
「スリンさん、お客さんを連れてきました」
「あら、直接案内するなんて。凄いお客さんかいって勇者様?」
珍しい事もあるもんだねとスリンさんが厨房から出てくる。スリンさんはユアンの神々しいオーラに驚いて声をもらした。その声に小鳥のさえずり亭のお客さんみんなの視線がユアンに集まった。
「まさか、君は[エタニティ]のユアン君ではないか?」
「え、はい。確かに僕はユアンですけど、エタニティって言うのは初めて聞きました」
虎狼のリーダーバッツは驚いてユアンの名を呼んだ。ユアンも驚いて答えるとバッツが近づいて握手を求めた。
「虎狼のリーダー、バッツだ。まさか、エタニティに会えるなんて光栄だよ」
「虎狼のバッツさんですか、噂はかねがね。王都でも有名でしたよ」
新進気鋭の虎狼は王都でも中々に名がしれている。王都生活をしていたユアンも知っていたようだ。
「今回のワーウルフの襲撃でも名をはせたらしいですね。何でしたっけ?ボーンガーディアンのバッツでしたっけ」
「あ~ははは、お恥ずかしい」
バッツは頭を掻いて答えた。バッツはワーウルフの襲撃でクルシュの屋敷に向かっていた。クルシュの屋敷のワーウルフ達が冒険者達に気付いて襲ってきたのだ。数はそれほど多くはなかった。しかし、先頭を走っていた虎狼は少し危ない状況だった。
「はあ!ダンク、まだ行けるか?」
「まだまだ大丈夫だが、二人を守ってだと危ないな」
後衛であるキャシーとフィオナはこういった魔物と相性が悪い、一瞬の気のゆるみが命の危険を招くのだ。戦いながらそう話していると早速ワーウルフの手がキャシー達に届き始める。
「キャ!」
「ハア!大丈夫か?」
「え、ええ大丈夫」
「少し下がろう」
魔法使いであるフィオナが腕を引っ掻かれた。腕は血で染まって杖を持てないほどだがポーションを買っておいたのですぐに使うと傷はなくなっていった。
「おい、凄い威力だな」
「そうね。エリクサーレベルね」
回復している様子を見ながらフィオナとダンクが感心している。しかし、そんな暇はなかった。
ワーウルフ達が動きの止まった僕らを見て襲ってきたのだ。四方から迫るワーウルフ達、僕とダンクは眼前の敵を切り伏せたけど残りのワーウルフがキャシーとフィオナに迫っていた。
「キャ!」
「この~・・・」
その瞬間信じられない事が起こり、バッツ達は唖然とした。
バッツの鎧、ボーンアーマーのボンチャンの形が変わり二人を襲おうとしてきたワーウルフの首をはねたのだ。唖然としている間もボーンアーマーは無双していった、辺りのワーウルフ達を撃滅していくのだ。
ボーンアーマーはルークに装備してもらえなかったうっぷんを晴らすように活躍してしまった。冒険者達が当初予定していたよりも早くワーウルフを始末出来たのもバッツ、ボーンアーマーのおかげだったのだ。ルークの作る物はここでも人を救っていた。
25
お気に入りに追加
5,570
あなたにおすすめの小説
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
スキル【僕だけの農場】はチートでした~辺境領地を世界で一番住みやすい国にします~
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
旧題:スキル【僕だけの農場】はチートでした なのでお父様の領地を改造していきます!!
僕は異世界転生してしまう
大好きな農場ゲームで、やっと大好きな女の子と結婚まで行ったら過労で死んでしまった
仕事とゲームで過労になってしまったようだ
とても可哀そうだと神様が僕だけの農場というスキル、チートを授けてくれた
転生先は貴族と恵まれていると思ったら砂漠と海の領地で作物も育たないダメな領地だった
住民はとてもいい人達で両親もいい人、僕はこの領地をチートの力で一番にしてみせる
◇
HOTランキング一位獲得!
皆さま本当にありがとうございます!
無事に書籍化となり絶賛発売中です
よかったら手に取っていただけると嬉しいです
これからも日々勉強していきたいと思います
◇
僕だけの農場二巻発売ということで少しだけウィンたちが前へと進むこととなりました
毎日投稿とはいきませんが少しずつ進んでいきます
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる