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第二章 黒煙
第一話 カテジナ
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ある村にカテジナという女性が住んでいた。
女性はいつも怒っているような短気な女性だった。
彼女は普通に好きな人が出来て二人の愛の結晶を授かり育てていた。
彼女の夫は冒険者、逞しい体でいつもカテジナを抱き寄せて微笑んでくれていた。
そんなある日、夫の帰りが遅いので冒険者ギルドに行くと夫は依頼を受けて帰ってこないと言われて戸惑った。冒険者の行方不明とは死を意味している。カテジナも同じであった。
子供を残して先立たれては明日暮らすお金もないとカテジナはユアンを抱きながらその場へ力なく座ってしまう。
その場にいてもギルドに迷惑がかかるだけ、今はお金の心配をしなくちゃいけない。カテジナはすぐに我に返って外へと歩き出した。
「ビエ~ン」
「ごめんね。寒いよね。でも、安心してね。私には従妹がいるから大丈夫よ」
まるで自分に言い聞かせるように彼女は呟いた。しかし、その願いも虚しく終わりを告げた。
従妹の家に着くとそこには書置きが置いてあり、部屋の隅には自分の娘と同じくらいの幼児が立っていたのだ。彼女は絶句した。
しかし、絶望しているわけにもいかず、彼女は手紙を読み始めた。
(大金貨10枚を置いて行きます。どうかこの子をお願いします。家も使ってください)
カテジナはこれを見てから子供をみた。微笑む幼児はとても可愛らしく見えてすさんだ彼女の心を癒していく。彼女はユアンと従妹の子供のルークを育てる事となった。従妹の家は借家ではないので引っ越す事にした。なにより元の家では死んだ夫の事を思い出してしまうからである。ルークには親は死んだと伝えている、最初はルークが可哀そうだという事でそうしたのだがそれはルークにとってカテジナにつながる鎖を強固にする事となった、唯一の親という鎖を。
幼児の時にはとても献身的な彼女だったがルークが大きくなっていくにつれてすさんでいった。手のかからない二人の子供を見て自分の必要性に疑問に思った彼女はその寂しさを男の暖かさで補っていた、それが偽りのものだというのに。
彼女はその偽りのものにお金を使い自分を満たしていた。
そして、時は流れて。ユアンを旅立たせ、邪魔になったルークを旅立たせた。彼女は見事に二人の子供を旅立たせた。最後の方はとても褒められたものではないが確かに彼女は見事に達成したのだ。
「あなたがユアンのお母様ですか?」
「あんたら誰だい?」
カテジナの家に騎士の一団がやってきた。騎士は王の書状を取り出し、読み始める。
「王からの書状を読み上げます。(我が国に大きな利益を上げたユアン、その母君であるカテジナに感謝を込めてこれを送る。それとともに王都リナージュに母君とユアンの為の家を建てた。ぜひこちらに来ていただきたい)以上です」
「えっ・・・ええ~~」
カテジナはワナワナと狼狽えた。まさか、王直々の言葉と家まで貰えるとは思っていなかったのだ。
「ユアンはどんな功績を上げたんですか?」
どんな功績を上げればこのようなことになるのかと戸惑っている。騎士達は兜を取り片膝をついた。
「私達は皆、ユアンに助けられました」
騎士達はその経緯を説明する。
ユアンはパーティメンバーと一緒にBランクの依頼をこなしていた。依頼は無事に終わり帰ろうとしたその時、ある異変が起こった。
地面は裂け、空は黒煙で覆われた。
「何、あれ!」
黒煙の中に龍のような光が、それに気付いたユアン達は城壁のある街へと村の人達を誘導していった。避難が終わってすぐに王都から騎士団達が到着した。
「お前がユアンか、王に認められたからといってしゃしゃり出るなよ」
騎士団の隊長がユアンに食って掛かる。他の騎士団の者達も同じようにユアンに食って掛かる。しかし、ユアンは慣れたもので我関せずといった様子だった。
そして、決戦の時、騎士団の団長は意気こんで山へと駆けあがった。黒煙から生まれた龍は山の頂上に鎮座していたのだ。
騎士団達は重装備で山を登っていく。後ろにギルドから派遣された冒険者達も続く。騎士団はその名誉に誓って冒険者に負けるわけにもいかないと重装備で登っていくのだった。
しかし、案の定、傾斜に足を取られズルズルと遅れていく、冒険者達は騎士団を横目に山を登っていく。
「大丈夫ですか?」
ユアンは騎士団に声をかけた。しかし、騎士団達は息を切らせるだけで気づかいの言葉に睨みを利かせるだけだった。
「騎士団はここで待機してください。私達冒険者がここまで龍をおびき寄せてきます」
「なにを、調子にのりよって」
「騎士団は最後の剣なのです。山を無理に登ってその剣を傷つけてはまともに戦う事も出来ませんよ。ですから、冒険者を使っておびき寄せ、龍に剣を突き立てるのです」
疲弊もあり騎士団の団長はユアンの説得に応じて頷いた。ユアンは男も魅了する笑顔を見せ、山を登っていった。
このあと、黒煙龍を撃退して追い払った騎士団と冒険者達は王から褒美をもらった。ユアンはその一番の貢献者、片目を抉り追い払う大きな要因を作ったのだ。ユアンはこの功績で家と爵位をいただき今に至る。
「私達があのまま山を登っていたら、こうやってあなたを迎えに来れなかったでしょう」
騎士団の証言で騎士団長は叱責され今は一兵卒として一からやり直しているらしい。今はなしている騎士の男が今の団長を務めている。
「私はガザロフ、母君を迎える為に使わされました。準備が出来ましたらお声がけください」
「・・・はい」
カテジナは引っ越しの準備に急かされた。急な話だが荷物はそれほどない、ユアンとルークがいなくなったことでそれほど食器もないし服もそこそこ、なければ王都で買えばいい。何て言ってもお金は山ほどあるのだから。
カテジナの総資産は今やこの村を買ってもおつりが来るほどである。村が安いという事もあるが。
「ユアンとは別の息子がいるんだけど連絡してもらっていいかい?」
「では、人を向かわせましょう。ギルドよりも早馬を行かせればそちらの方が早いですからね」
カテジナはルークの事をガザロフに伝えた。早馬がエリントスへと走り去っていく。
騎士団はカテジナを馬車に乗せて王都リナージュへと戻って行った。
女性はいつも怒っているような短気な女性だった。
彼女は普通に好きな人が出来て二人の愛の結晶を授かり育てていた。
彼女の夫は冒険者、逞しい体でいつもカテジナを抱き寄せて微笑んでくれていた。
そんなある日、夫の帰りが遅いので冒険者ギルドに行くと夫は依頼を受けて帰ってこないと言われて戸惑った。冒険者の行方不明とは死を意味している。カテジナも同じであった。
子供を残して先立たれては明日暮らすお金もないとカテジナはユアンを抱きながらその場へ力なく座ってしまう。
その場にいてもギルドに迷惑がかかるだけ、今はお金の心配をしなくちゃいけない。カテジナはすぐに我に返って外へと歩き出した。
「ビエ~ン」
「ごめんね。寒いよね。でも、安心してね。私には従妹がいるから大丈夫よ」
まるで自分に言い聞かせるように彼女は呟いた。しかし、その願いも虚しく終わりを告げた。
従妹の家に着くとそこには書置きが置いてあり、部屋の隅には自分の娘と同じくらいの幼児が立っていたのだ。彼女は絶句した。
しかし、絶望しているわけにもいかず、彼女は手紙を読み始めた。
(大金貨10枚を置いて行きます。どうかこの子をお願いします。家も使ってください)
カテジナはこれを見てから子供をみた。微笑む幼児はとても可愛らしく見えてすさんだ彼女の心を癒していく。彼女はユアンと従妹の子供のルークを育てる事となった。従妹の家は借家ではないので引っ越す事にした。なにより元の家では死んだ夫の事を思い出してしまうからである。ルークには親は死んだと伝えている、最初はルークが可哀そうだという事でそうしたのだがそれはルークにとってカテジナにつながる鎖を強固にする事となった、唯一の親という鎖を。
幼児の時にはとても献身的な彼女だったがルークが大きくなっていくにつれてすさんでいった。手のかからない二人の子供を見て自分の必要性に疑問に思った彼女はその寂しさを男の暖かさで補っていた、それが偽りのものだというのに。
彼女はその偽りのものにお金を使い自分を満たしていた。
そして、時は流れて。ユアンを旅立たせ、邪魔になったルークを旅立たせた。彼女は見事に二人の子供を旅立たせた。最後の方はとても褒められたものではないが確かに彼女は見事に達成したのだ。
「あなたがユアンのお母様ですか?」
「あんたら誰だい?」
カテジナの家に騎士の一団がやってきた。騎士は王の書状を取り出し、読み始める。
「王からの書状を読み上げます。(我が国に大きな利益を上げたユアン、その母君であるカテジナに感謝を込めてこれを送る。それとともに王都リナージュに母君とユアンの為の家を建てた。ぜひこちらに来ていただきたい)以上です」
「えっ・・・ええ~~」
カテジナはワナワナと狼狽えた。まさか、王直々の言葉と家まで貰えるとは思っていなかったのだ。
「ユアンはどんな功績を上げたんですか?」
どんな功績を上げればこのようなことになるのかと戸惑っている。騎士達は兜を取り片膝をついた。
「私達は皆、ユアンに助けられました」
騎士達はその経緯を説明する。
ユアンはパーティメンバーと一緒にBランクの依頼をこなしていた。依頼は無事に終わり帰ろうとしたその時、ある異変が起こった。
地面は裂け、空は黒煙で覆われた。
「何、あれ!」
黒煙の中に龍のような光が、それに気付いたユアン達は城壁のある街へと村の人達を誘導していった。避難が終わってすぐに王都から騎士団達が到着した。
「お前がユアンか、王に認められたからといってしゃしゃり出るなよ」
騎士団の隊長がユアンに食って掛かる。他の騎士団の者達も同じようにユアンに食って掛かる。しかし、ユアンは慣れたもので我関せずといった様子だった。
そして、決戦の時、騎士団の団長は意気こんで山へと駆けあがった。黒煙から生まれた龍は山の頂上に鎮座していたのだ。
騎士団達は重装備で山を登っていく。後ろにギルドから派遣された冒険者達も続く。騎士団はその名誉に誓って冒険者に負けるわけにもいかないと重装備で登っていくのだった。
しかし、案の定、傾斜に足を取られズルズルと遅れていく、冒険者達は騎士団を横目に山を登っていく。
「大丈夫ですか?」
ユアンは騎士団に声をかけた。しかし、騎士団達は息を切らせるだけで気づかいの言葉に睨みを利かせるだけだった。
「騎士団はここで待機してください。私達冒険者がここまで龍をおびき寄せてきます」
「なにを、調子にのりよって」
「騎士団は最後の剣なのです。山を無理に登ってその剣を傷つけてはまともに戦う事も出来ませんよ。ですから、冒険者を使っておびき寄せ、龍に剣を突き立てるのです」
疲弊もあり騎士団の団長はユアンの説得に応じて頷いた。ユアンは男も魅了する笑顔を見せ、山を登っていった。
このあと、黒煙龍を撃退して追い払った騎士団と冒険者達は王から褒美をもらった。ユアンはその一番の貢献者、片目を抉り追い払う大きな要因を作ったのだ。ユアンはこの功績で家と爵位をいただき今に至る。
「私達があのまま山を登っていたら、こうやってあなたを迎えに来れなかったでしょう」
騎士団の証言で騎士団長は叱責され今は一兵卒として一からやり直しているらしい。今はなしている騎士の男が今の団長を務めている。
「私はガザロフ、母君を迎える為に使わされました。準備が出来ましたらお声がけください」
「・・・はい」
カテジナは引っ越しの準備に急かされた。急な話だが荷物はそれほどない、ユアンとルークがいなくなったことでそれほど食器もないし服もそこそこ、なければ王都で買えばいい。何て言ってもお金は山ほどあるのだから。
カテジナの総資産は今やこの村を買ってもおつりが来るほどである。村が安いという事もあるが。
「ユアンとは別の息子がいるんだけど連絡してもらっていいかい?」
「では、人を向かわせましょう。ギルドよりも早馬を行かせればそちらの方が早いですからね」
カテジナはルークの事をガザロフに伝えた。早馬がエリントスへと走り去っていく。
騎士団はカテジナを馬車に乗せて王都リナージュへと戻って行った。
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