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第一章
第2話 冒険者ギルド
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布で出来た小屋にはいると早速色んな情報を教えてくれた。
「ああ? 通貨を知らねえ?」
道端で暮らしているルガさん達ですら驚愕の質問をすると涙を流して教えてくれたよ。
この世界の通貨はガロと言われるらしい。
鉄貨が1ガロで桁が上がると銅貨、銀貨、金貨。金貨の上は覚えなくていいと言われた。それだけ高価ってことだろう。
それからこの世界では自分のステータスを見ることが出来る。頭の中で考えたりするだけで目のまえにPCモニターみたいな映像が宙に現れて見れる。ちなみに僕のステータスはこんな感じ。
伊勢川 隼人 (イセガワ ハヤト)
LV 1
【体力】10
【魔力】6
【筋力】5
【生命力】7
【命中性】6
【敏捷性】7
【知力】5
【精神力】6
スキル
【学習アシスト】【ブラリカ語】【軽装】
言葉とこの布切れのスキルそれによくわからないスキル……レベルも1だし、詰んでいると言っても過言じゃないな。
説明の後、ルガさんは僕に仕事を斡旋するために冒険者ギルドを案内してくれることに。どうやら、僕が若いから服さえあればギルドで働くことが出来るらしい。仕事と言っても冒険者がやらない汚れ仕事。例えば、どぶ掃除とか落とし物の捜索とか。若干田舎の警察官って感じだな。
「ここだ」
ルガさんに案内されてギルドの裏手にやってきた。流石に表からは入れないみたいだ。服を着たとはいえ、みすぼらしい格好してるからな。
「すいません。仕事は余っていませんか?」
「は? ちぃ。くせえやつらがまた来たよ」
裏手の扉を叩くとギルドの職員だと思われる若者が顔を出してきた。ルガさんを見て怪訝な顔になってる。やっぱり、路上で暮らしてる人たちを毛嫌いしてるみたいだな。まあ、臭いから仕方ないか。
「汚れ仕事か。あったかな」
若者が呟きながら扉をしめる。嫌がってはいるけど仕事は探してくれるみたいだ。
「ほれ、これが仕事だ。俺達も汚れ仕事をかたしてくれるのは助かるからな。なんせ誰もやらなかったら、俺達が処理しないといけないからな」
三枚の羊皮紙を持ってきて声をもらす若者。なるほどね。だから斡旋してくれるのか。
「ありがとうごぜいます」
「一応いっておくが」
「へい、わかっております。一番綺麗なこいつを使いますので安心してください」
お礼を言うと若者が何か言おうとする。ルガさんはそれを遮って僕の背中を押して前に出す。
「若いな。俺よりも若いんじゃないか? まったく、この町も世知辛いな」
僕の顔を見てあきれ顔になる若者。自分の住んでいる町で若い人が路上生活をしてるって言うのが感慨深いんだろうな。
「まあ、とりあえず頑張れよ」
自分よりも若い人に応援された。少し悔しい思いだけど致し方ない。今の僕は最底辺だからね。
「ありがとうごぜいます」
ルガさんがお礼を言って羊皮紙にかかれた場所へと向かう。
まだまだ、住所とかはわからないからルガさんに案内されて向かうことになる。
「まずはギルドの近くの下水道の掃除だな」
ルガさんの後ろを歩いて説明される。下水道があるのは何となく気づいてた。
ある程度の清掃意識はあるのかもしれないな。欧州のある国みたいにゴミは道路にとかではないみたいで安心した。下水道があるってことはトイレは水洗なのかもな。まあ、ルガさんの小屋はタンク式だったけどね。その匂いが移っちゃってるんだろうな。
「ここのようだな。今日は儂も手伝うが、明日からは一人でやるんだぞ。俺も別の仕事をしに行くからな」
ルガさんの言葉に頷いて答える。一日教えてもらえれば大体対応できるはず。最初は失敗ばっかりだと思うけど、順応していくしかないな。
「ギルドがあるのが北区と言われる区画だ。主に行商人が店を出してるのがこの区画だな」
下水道に入って説明してくれるルガさん。ギルドがあるのは北区……ってことは東西南北があるってことか。大きな街なんだな。
「依頼のないようは、つまっている個所とネズミの処理か。ハヤトこれを使え」
「棒ですか?」
「おう。最弱の魔物との戦闘になるからな」
「ええ!? 魔物?」
ルガさんの言葉に驚愕する。どうやら、この世界には魔物がいるみたいだ。ステータスが見れた時点で予感はしていたけど、本当にいるとはな。
「少し振って慣れておけよ」
「は、はい……」
緊張が走る。ネズミの処理って言っていたからネズミの魔物ってことだよな。
言われた通り木の棒を何度か素振りする。すると、
『棒術を習得しました』
『剣術を習得しました』
またもや、女性の声が聞こえてくる。ルガさんが気にならないってことは僕にしか聞こえてないっぽいな。
「ん、少し素振りが早くなったかな?」
ステータスは上がっていないから気持ち早いって感じだ、キレがあるかなってくらいだな。
棒術と剣術を同時に手に入るのはよくわからないけど、もらえるものはもらっておこう。
でも、これでわかった。学習アシストっていうスキルのおかげでスキルを覚えやすくなっているんだろう。推測ではあるけど間違いないと思う。流石に棒を振っただけでスキルが得られるなんておかしいもんな。
「つまってるな」
石造りの下水管に枝とか布が詰まってる。それを見つけて掃除をしていくって感じかな。
しばらく、そんな掃除と水の流れを妨げてる大きなゴミを片付ける。
そして、初めての魔物との遭遇がやってきた。
「ネズミ野郎がいたぞ。三匹は倒しておかねえと依頼達成できねえ」
「三匹ですか?」
「おう、三匹以上って書いてあるからな」
スキルのおかげで文字も読めるようになってる。ネズミの魔物は襲ってこないみたいだな。
「よし、掃除は俺がやっておいてやる。ネズミの相手をして見ろ」
「ええ!? 初めてですよ」
「大丈夫だ。小突いてやればすぐに倒せる」
ええ、本当かな?
仕方ないからネズミに棒を構える。逃げようとするネズミを追いかけて振り下ろす。動物虐待なんてやったことがないから戸惑うけど、ちょっと弱めに振り下ろして当てる。
棒が当たったネズミはポフッと音をならして、尻尾と石を残して消えていった。どうやら、この世界の魔物は石と部位を残して消えるみたいだ。
「な? 簡単だろ?」
「はい、何とかなりますね」
動物を殺めたことのない僕でも何とかできそうだ。
ということで一匹を倒して少ししたら三匹のネズミを退治することが出来た。それによって女性の声が聞こえてきてレベルが1上がった。2レベルになっても、あまり変わらないので少し悲しかった。
「ああ? 通貨を知らねえ?」
道端で暮らしているルガさん達ですら驚愕の質問をすると涙を流して教えてくれたよ。
この世界の通貨はガロと言われるらしい。
鉄貨が1ガロで桁が上がると銅貨、銀貨、金貨。金貨の上は覚えなくていいと言われた。それだけ高価ってことだろう。
それからこの世界では自分のステータスを見ることが出来る。頭の中で考えたりするだけで目のまえにPCモニターみたいな映像が宙に現れて見れる。ちなみに僕のステータスはこんな感じ。
伊勢川 隼人 (イセガワ ハヤト)
LV 1
【体力】10
【魔力】6
【筋力】5
【生命力】7
【命中性】6
【敏捷性】7
【知力】5
【精神力】6
スキル
【学習アシスト】【ブラリカ語】【軽装】
言葉とこの布切れのスキルそれによくわからないスキル……レベルも1だし、詰んでいると言っても過言じゃないな。
説明の後、ルガさんは僕に仕事を斡旋するために冒険者ギルドを案内してくれることに。どうやら、僕が若いから服さえあればギルドで働くことが出来るらしい。仕事と言っても冒険者がやらない汚れ仕事。例えば、どぶ掃除とか落とし物の捜索とか。若干田舎の警察官って感じだな。
「ここだ」
ルガさんに案内されてギルドの裏手にやってきた。流石に表からは入れないみたいだ。服を着たとはいえ、みすぼらしい格好してるからな。
「すいません。仕事は余っていませんか?」
「は? ちぃ。くせえやつらがまた来たよ」
裏手の扉を叩くとギルドの職員だと思われる若者が顔を出してきた。ルガさんを見て怪訝な顔になってる。やっぱり、路上で暮らしてる人たちを毛嫌いしてるみたいだな。まあ、臭いから仕方ないか。
「汚れ仕事か。あったかな」
若者が呟きながら扉をしめる。嫌がってはいるけど仕事は探してくれるみたいだ。
「ほれ、これが仕事だ。俺達も汚れ仕事をかたしてくれるのは助かるからな。なんせ誰もやらなかったら、俺達が処理しないといけないからな」
三枚の羊皮紙を持ってきて声をもらす若者。なるほどね。だから斡旋してくれるのか。
「ありがとうごぜいます」
「一応いっておくが」
「へい、わかっております。一番綺麗なこいつを使いますので安心してください」
お礼を言うと若者が何か言おうとする。ルガさんはそれを遮って僕の背中を押して前に出す。
「若いな。俺よりも若いんじゃないか? まったく、この町も世知辛いな」
僕の顔を見てあきれ顔になる若者。自分の住んでいる町で若い人が路上生活をしてるって言うのが感慨深いんだろうな。
「まあ、とりあえず頑張れよ」
自分よりも若い人に応援された。少し悔しい思いだけど致し方ない。今の僕は最底辺だからね。
「ありがとうごぜいます」
ルガさんがお礼を言って羊皮紙にかかれた場所へと向かう。
まだまだ、住所とかはわからないからルガさんに案内されて向かうことになる。
「まずはギルドの近くの下水道の掃除だな」
ルガさんの後ろを歩いて説明される。下水道があるのは何となく気づいてた。
ある程度の清掃意識はあるのかもしれないな。欧州のある国みたいにゴミは道路にとかではないみたいで安心した。下水道があるってことはトイレは水洗なのかもな。まあ、ルガさんの小屋はタンク式だったけどね。その匂いが移っちゃってるんだろうな。
「ここのようだな。今日は儂も手伝うが、明日からは一人でやるんだぞ。俺も別の仕事をしに行くからな」
ルガさんの言葉に頷いて答える。一日教えてもらえれば大体対応できるはず。最初は失敗ばっかりだと思うけど、順応していくしかないな。
「ギルドがあるのが北区と言われる区画だ。主に行商人が店を出してるのがこの区画だな」
下水道に入って説明してくれるルガさん。ギルドがあるのは北区……ってことは東西南北があるってことか。大きな街なんだな。
「依頼のないようは、つまっている個所とネズミの処理か。ハヤトこれを使え」
「棒ですか?」
「おう。最弱の魔物との戦闘になるからな」
「ええ!? 魔物?」
ルガさんの言葉に驚愕する。どうやら、この世界には魔物がいるみたいだ。ステータスが見れた時点で予感はしていたけど、本当にいるとはな。
「少し振って慣れておけよ」
「は、はい……」
緊張が走る。ネズミの処理って言っていたからネズミの魔物ってことだよな。
言われた通り木の棒を何度か素振りする。すると、
『棒術を習得しました』
『剣術を習得しました』
またもや、女性の声が聞こえてくる。ルガさんが気にならないってことは僕にしか聞こえてないっぽいな。
「ん、少し素振りが早くなったかな?」
ステータスは上がっていないから気持ち早いって感じだ、キレがあるかなってくらいだな。
棒術と剣術を同時に手に入るのはよくわからないけど、もらえるものはもらっておこう。
でも、これでわかった。学習アシストっていうスキルのおかげでスキルを覚えやすくなっているんだろう。推測ではあるけど間違いないと思う。流石に棒を振っただけでスキルが得られるなんておかしいもんな。
「つまってるな」
石造りの下水管に枝とか布が詰まってる。それを見つけて掃除をしていくって感じかな。
しばらく、そんな掃除と水の流れを妨げてる大きなゴミを片付ける。
そして、初めての魔物との遭遇がやってきた。
「ネズミ野郎がいたぞ。三匹は倒しておかねえと依頼達成できねえ」
「三匹ですか?」
「おう、三匹以上って書いてあるからな」
スキルのおかげで文字も読めるようになってる。ネズミの魔物は襲ってこないみたいだな。
「よし、掃除は俺がやっておいてやる。ネズミの相手をして見ろ」
「ええ!? 初めてですよ」
「大丈夫だ。小突いてやればすぐに倒せる」
ええ、本当かな?
仕方ないからネズミに棒を構える。逃げようとするネズミを追いかけて振り下ろす。動物虐待なんてやったことがないから戸惑うけど、ちょっと弱めに振り下ろして当てる。
棒が当たったネズミはポフッと音をならして、尻尾と石を残して消えていった。どうやら、この世界の魔物は石と部位を残して消えるみたいだ。
「な? 簡単だろ?」
「はい、何とかなりますね」
動物を殺めたことのない僕でも何とかできそうだ。
ということで一匹を倒して少ししたら三匹のネズミを退治することが出来た。それによって女性の声が聞こえてきてレベルが1上がった。2レベルになっても、あまり変わらないので少し悲しかった。
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