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第一章
第53話 新たな命
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「お、おい! あれ」
キスタンの町に帰ってきた。
町の前に舞い降りると兵士や冒険者が見上げて声をあげてる。流石に目立ちすぎかな?
「着きました」
地面に着地して人の姿に戻るサファイア。その姿を見ていた人たちはみんな口が開きっぱなしだ。
「さあ、帰ろうぜ」
「おっと、ステイン待ってくれ」
「ん?」
帰ろうとステインが馬車を降りて声をあげるとキスタンの衛兵が声をかけてきた。ステインもそこそこ知られてるみたいで名前で呼ばれてる。
「龍を町に入れるのはたぶん町長に話をしないといけないだろ」
「あ? 龍? 龍なんてどこにいるんだよ」
「いや、そこの嬢ちゃんだよ」
「何言ってんだ。あいつはサファイアってんだ。今日からうちの家族だよ」
衛兵の言葉にステイン力強く答える。その様子を見ていたサファイアが大きく頷いてる。
「しかしだな」
「町長に知らせて聞きたきゃ来いって言えよ。俺達は忙しいんだ。これからダンジョンの50階を目指すからな」
「はあ!? 50階!?」
ステインの言葉に衛兵たちは驚きの声をあげる。到達最高階層が20階のダンジョンを50階までいくと宣言したらそりゃ驚くだろうな。
「ぷ、はははは!」
驚いたと思っていたら衛兵が急に笑い出す。一人が笑うとみんなが一斉に笑い出してる。
「ステインが変なこと言ってるぞ」
「ダンジョンの50階なんて行けるはずないだろ」
なんで笑ってるのかわからなかったけど、衛兵たちの言葉で気づいた。
僕らはそれを無視して拠点に歩き出す。笑い声が遠ざかっていくとステインが笑みを浮かべた。
「楽しみだな」
「そうだね」
「がはは」
ステインの言葉にミーシャとワジソンが笑い出す。僕らも自然と笑みがこぼれる。
「ただいま~」
拠点の元宿屋に着くとミーシャが声をあげた。静まり返るとハッとステインが思い出す。
「そうだった、レバナさんのところだったな。迎えに行ってくる」
「ちょっと待って僕も行くよステイン」
「おう、悪いなヒューイ」
みんなには荷物を片付けておいてもらってステインと共にレバナさんの診療所に向かう。
「レバナさん!」
「お? ダンナが帰ってきたよエラ」
「ステイン! お帰りなさい」
診療所について勢いよく扉を開くステイン。レバナさんの声にエラがかけてくる。
「おい! そんな走って大丈夫なのか?」
「え? ああ、大丈夫よ。だって」
「「え~んえ~ん」」
「「え!?」」
ステインが心配して話すと奥の部屋から赤ん坊の泣き声が聞こえてきた。
エラがすぐに奥の部屋に戻っていくと赤ん坊の声が聞こえなくなる。
ステインと顔を見合って奥の部屋に駆け込むとそこには双子の赤ん坊が幸せそうに指を咥えながら寝ていた。
「え、エラ。その子達ってまさか!?」
「ふふ、そうよ。あなたの子よ」
ステインが恐る恐る聞くとエラが微笑んで答える。感動して涙をこぼすステイン。
赤ん坊の頬をツンツンし始めて確認してる。ステインもこれでお父さんか。
「そうだ、名前は決まってるのか?」
「あなたが来てから決めようってレバナさんに言われたの。だからまだよ」
「そうか……」
名前か、まだ名前は決まってないみたいだ。ステインとエラを交互に見てるとなぜか二人とも僕を見つめてる。
「な、なに?」
「「ヒューイに決めてもらおうかな」」
「え、ええ!?」
なぜか二人してそういってくる。な、なんで僕がそんな大事なことを?
「この子達が無事に生まれたのはあなたのおかげだもの」
「ああ、そうだな。あの時、ヒューイと初めて会った時に治らなかったら……」
感慨深げに子供たちの頭を摩りながら呟く二人。そうか、あの時にすでにエラのお腹の中にいたのか。僕はいつのまにか三人の命を救っていたのか。
「すぐにじゃなくてもいい。考えてくれないか?」
「ん~」
二人が恩に感じるのは分かる。だけど、そんな大事なこと、僕には無理だよ。僕なんかじゃ。
「考えておやりよ」
「レバナさん……」
「本当に感謝してるんだよ。みんなね」
考え込んでいるとレバナさんが声をあげてくれる。
僕はそんな特別なことはしていないんだけどな。
「わかったよ。少し時間かかるよ」
「ああ、いつまでも待ってる。それにしても可愛いな~。エラに似てるのかもな」
二人のお願いに了承するとすぐにステインが赤ん坊たちを見て表情を緩める。完全にメロメロになってる。
ステインの初めての表情を見て僕を双子を見下ろす。可愛らしい女の子と男の子、指をちゅぱちゅぱしゃぶって目を瞑ってる。
「可愛いな~。そう思うだろヒューイ?」
「うん、可愛いね」
「ヒューイ……嫁にはやらないからな」
「……何言ってるの?」
ステインに言われて頷いて答えると親ばか発言が飛んできた。流石の言葉に唖然としちゃったよ。
「ふふ、親ばかでごめんねヒューイ」
「親ばかじゃねえよ。ヒューイがそういう目で見ていたんだって!」
「そ! そんなわけないでしょ!」
エラが微笑んでステインの肩を叩くとステインが猛抗議、思わず僕も抗議の声をあげてしまった。
「まったく、小僧共。バカでかい声をあげるんじゃないよ。あ~ほら、おきちゃったじゃないか」
騒いでいるとレバナさんが僕らの頭を叩いてくる。彼女の言う通り、双子が目をパチクリ開けて僕らを見上げている。
「「パ~パ?」」
「「「「え!?」」」」
生まれたばかりの赤ん坊が口を聞いた? 僕らは顔を見合って赤ん坊に視線を移した。
「今、声出したよな?」
「う、うん」
「て、天才だよな?」
「う、うん」
ステインとエラが思わず呟いてる。確かに生まれたばかりでハッキリと言葉を話したら僕でも親ばかになっちゃうぞ。
「「パ~パ!」」
「お~、俺がパパだぞ~」
再度声をあげる赤ん坊たち。でも、なんか視線が?
「ん? なんか視線が変じゃないかい?」
「え? 言われてみれば……」
レバナさんとエラが視線に気づく。僕を見る二人にステインが険しい顔になっていく。
「ヒューイ~? どういうことだ~?」
「す、ステイン。落ち着いて」
顔を近づけてくるステイン。両手で押さえるけど力を強めてくる。顔が怖いんだけど。
「「おとう?」」
「!? そうだぞ~。俺がお父さんだぞ~」
赤ん坊たちがステインを見て囁くといち早く反応するステイン。さっきはパパって言っていたのに、なんかおかしいぞ。
「やっぱり天才だぞうちの子達は~」
「ちょっと落ち着きなステイン。……ヒューイだけで子供達の様子をみるよ」
嬉しそうなステインにレバナさんが話すと僕だけを残して子供達から距離を取った。レバナさんは何をしようとしてるんだ?
「レバナさん、これは?」
「黙ってな。すぐにわかるよ」
何がしたいのかわからなくて呟くとレバナさんがシーと人差し指で口を抑えた。
「「パ~パ」」
「ええ!?」
「「パ~パ! パ~パ!」」
「えええ!?」
レバナさんの言う通りに見ていると赤ん坊たちはキャッキャと手を伸ばしてきて声をあげる。完全に僕をパーパって言ってくる。
「ヒューイ、貴様~」
ゴゴゴゴという音が聞こえてくるような程怒っているステインが近づいてくる。そこへすかさずレバナさんがステインの首根っこを抑えて赤ん坊たちの前へ。
「はい! 次はあんただよ」
「レバナさん! 止めないでください! ヒューイを問い詰めねえと」
「それはいいんだよ。それよりも子供達の反応を見るんだよ」
ジタバタとステインが抵抗するけど、レバナさんに抑えられて顔を子供達に向かせる。レバナさんって力強いな。
「「おとう、さ?」」
「おお~そうだぞそうだぞ~。俺がお父さんだ~」
赤ん坊たちの言葉に嬉しそうに反応するステイン。まだまだぎこちないけど、確かに言葉を話してるように思える。
「決まりだね。ステインがお父さん、ヒューイはパパって思われてるよ」
「ど、どういうことですかそれ……」
「さあねえ。もしかしたらヒューイの力で子を宿していたエラが治って、その時にヒューイを見たのかもね」
「み? 見た?」
「そうさね。あんたの強化を受けた子供達が認識したのかも。まあ、推測だけどね」
レバナさんが推測を話す。
そうか、僕の強化スキルが子供達を強くしてしまって、僕を認識しちゃったのか……。なんでも強化するスキルも考え物だな。
お腹の中の子にも影響を及ぼしちゃうのか。
「まあ、理由が分かってよかった。……エラにてを出していたなんてわかったら俺は何をしたかわからんからな」
ステインが笑みを浮かべて血の涙を見せる。いやいや、エラと二人っきりになったことないから。
「ステイン。私が好きなのはあなただけよ」
「そうだよな。俺も愛してる」
エラがステインに抱き着いて愛を囁く。ステインも力強く抱きしめて答えてる。
「まったく。ヒューイ、イチャイチャを見せられるのは嫌だろ。あんたは先に帰りな」
「あ、はい。それじゃ」
呆れるレバナさんに帰るように言われて診療所を出る。出る時にレバナさんを見ると嬉しそうに二人と赤ん坊を見つめてた。
僕は小さく『おめでとうございます』と囁いて診療所を後にした。
キスタンの町に帰ってきた。
町の前に舞い降りると兵士や冒険者が見上げて声をあげてる。流石に目立ちすぎかな?
「着きました」
地面に着地して人の姿に戻るサファイア。その姿を見ていた人たちはみんな口が開きっぱなしだ。
「さあ、帰ろうぜ」
「おっと、ステイン待ってくれ」
「ん?」
帰ろうとステインが馬車を降りて声をあげるとキスタンの衛兵が声をかけてきた。ステインもそこそこ知られてるみたいで名前で呼ばれてる。
「龍を町に入れるのはたぶん町長に話をしないといけないだろ」
「あ? 龍? 龍なんてどこにいるんだよ」
「いや、そこの嬢ちゃんだよ」
「何言ってんだ。あいつはサファイアってんだ。今日からうちの家族だよ」
衛兵の言葉にステイン力強く答える。その様子を見ていたサファイアが大きく頷いてる。
「しかしだな」
「町長に知らせて聞きたきゃ来いって言えよ。俺達は忙しいんだ。これからダンジョンの50階を目指すからな」
「はあ!? 50階!?」
ステインの言葉に衛兵たちは驚きの声をあげる。到達最高階層が20階のダンジョンを50階までいくと宣言したらそりゃ驚くだろうな。
「ぷ、はははは!」
驚いたと思っていたら衛兵が急に笑い出す。一人が笑うとみんなが一斉に笑い出してる。
「ステインが変なこと言ってるぞ」
「ダンジョンの50階なんて行けるはずないだろ」
なんで笑ってるのかわからなかったけど、衛兵たちの言葉で気づいた。
僕らはそれを無視して拠点に歩き出す。笑い声が遠ざかっていくとステインが笑みを浮かべた。
「楽しみだな」
「そうだね」
「がはは」
ステインの言葉にミーシャとワジソンが笑い出す。僕らも自然と笑みがこぼれる。
「ただいま~」
拠点の元宿屋に着くとミーシャが声をあげた。静まり返るとハッとステインが思い出す。
「そうだった、レバナさんのところだったな。迎えに行ってくる」
「ちょっと待って僕も行くよステイン」
「おう、悪いなヒューイ」
みんなには荷物を片付けておいてもらってステインと共にレバナさんの診療所に向かう。
「レバナさん!」
「お? ダンナが帰ってきたよエラ」
「ステイン! お帰りなさい」
診療所について勢いよく扉を開くステイン。レバナさんの声にエラがかけてくる。
「おい! そんな走って大丈夫なのか?」
「え? ああ、大丈夫よ。だって」
「「え~んえ~ん」」
「「え!?」」
ステインが心配して話すと奥の部屋から赤ん坊の泣き声が聞こえてきた。
エラがすぐに奥の部屋に戻っていくと赤ん坊の声が聞こえなくなる。
ステインと顔を見合って奥の部屋に駆け込むとそこには双子の赤ん坊が幸せそうに指を咥えながら寝ていた。
「え、エラ。その子達ってまさか!?」
「ふふ、そうよ。あなたの子よ」
ステインが恐る恐る聞くとエラが微笑んで答える。感動して涙をこぼすステイン。
赤ん坊の頬をツンツンし始めて確認してる。ステインもこれでお父さんか。
「そうだ、名前は決まってるのか?」
「あなたが来てから決めようってレバナさんに言われたの。だからまだよ」
「そうか……」
名前か、まだ名前は決まってないみたいだ。ステインとエラを交互に見てるとなぜか二人とも僕を見つめてる。
「な、なに?」
「「ヒューイに決めてもらおうかな」」
「え、ええ!?」
なぜか二人してそういってくる。な、なんで僕がそんな大事なことを?
「この子達が無事に生まれたのはあなたのおかげだもの」
「ああ、そうだな。あの時、ヒューイと初めて会った時に治らなかったら……」
感慨深げに子供たちの頭を摩りながら呟く二人。そうか、あの時にすでにエラのお腹の中にいたのか。僕はいつのまにか三人の命を救っていたのか。
「すぐにじゃなくてもいい。考えてくれないか?」
「ん~」
二人が恩に感じるのは分かる。だけど、そんな大事なこと、僕には無理だよ。僕なんかじゃ。
「考えておやりよ」
「レバナさん……」
「本当に感謝してるんだよ。みんなね」
考え込んでいるとレバナさんが声をあげてくれる。
僕はそんな特別なことはしていないんだけどな。
「わかったよ。少し時間かかるよ」
「ああ、いつまでも待ってる。それにしても可愛いな~。エラに似てるのかもな」
二人のお願いに了承するとすぐにステインが赤ん坊たちを見て表情を緩める。完全にメロメロになってる。
ステインの初めての表情を見て僕を双子を見下ろす。可愛らしい女の子と男の子、指をちゅぱちゅぱしゃぶって目を瞑ってる。
「可愛いな~。そう思うだろヒューイ?」
「うん、可愛いね」
「ヒューイ……嫁にはやらないからな」
「……何言ってるの?」
ステインに言われて頷いて答えると親ばか発言が飛んできた。流石の言葉に唖然としちゃったよ。
「ふふ、親ばかでごめんねヒューイ」
「親ばかじゃねえよ。ヒューイがそういう目で見ていたんだって!」
「そ! そんなわけないでしょ!」
エラが微笑んでステインの肩を叩くとステインが猛抗議、思わず僕も抗議の声をあげてしまった。
「まったく、小僧共。バカでかい声をあげるんじゃないよ。あ~ほら、おきちゃったじゃないか」
騒いでいるとレバナさんが僕らの頭を叩いてくる。彼女の言う通り、双子が目をパチクリ開けて僕らを見上げている。
「「パ~パ?」」
「「「「え!?」」」」
生まれたばかりの赤ん坊が口を聞いた? 僕らは顔を見合って赤ん坊に視線を移した。
「今、声出したよな?」
「う、うん」
「て、天才だよな?」
「う、うん」
ステインとエラが思わず呟いてる。確かに生まれたばかりでハッキリと言葉を話したら僕でも親ばかになっちゃうぞ。
「「パ~パ!」」
「お~、俺がパパだぞ~」
再度声をあげる赤ん坊たち。でも、なんか視線が?
「ん? なんか視線が変じゃないかい?」
「え? 言われてみれば……」
レバナさんとエラが視線に気づく。僕を見る二人にステインが険しい顔になっていく。
「ヒューイ~? どういうことだ~?」
「す、ステイン。落ち着いて」
顔を近づけてくるステイン。両手で押さえるけど力を強めてくる。顔が怖いんだけど。
「「おとう?」」
「!? そうだぞ~。俺がお父さんだぞ~」
赤ん坊たちがステインを見て囁くといち早く反応するステイン。さっきはパパって言っていたのに、なんかおかしいぞ。
「やっぱり天才だぞうちの子達は~」
「ちょっと落ち着きなステイン。……ヒューイだけで子供達の様子をみるよ」
嬉しそうなステインにレバナさんが話すと僕だけを残して子供達から距離を取った。レバナさんは何をしようとしてるんだ?
「レバナさん、これは?」
「黙ってな。すぐにわかるよ」
何がしたいのかわからなくて呟くとレバナさんがシーと人差し指で口を抑えた。
「「パ~パ」」
「ええ!?」
「「パ~パ! パ~パ!」」
「えええ!?」
レバナさんの言う通りに見ていると赤ん坊たちはキャッキャと手を伸ばしてきて声をあげる。完全に僕をパーパって言ってくる。
「ヒューイ、貴様~」
ゴゴゴゴという音が聞こえてくるような程怒っているステインが近づいてくる。そこへすかさずレバナさんがステインの首根っこを抑えて赤ん坊たちの前へ。
「はい! 次はあんただよ」
「レバナさん! 止めないでください! ヒューイを問い詰めねえと」
「それはいいんだよ。それよりも子供達の反応を見るんだよ」
ジタバタとステインが抵抗するけど、レバナさんに抑えられて顔を子供達に向かせる。レバナさんって力強いな。
「「おとう、さ?」」
「おお~そうだぞそうだぞ~。俺がお父さんだ~」
赤ん坊たちの言葉に嬉しそうに反応するステイン。まだまだぎこちないけど、確かに言葉を話してるように思える。
「決まりだね。ステインがお父さん、ヒューイはパパって思われてるよ」
「ど、どういうことですかそれ……」
「さあねえ。もしかしたらヒューイの力で子を宿していたエラが治って、その時にヒューイを見たのかもね」
「み? 見た?」
「そうさね。あんたの強化を受けた子供達が認識したのかも。まあ、推測だけどね」
レバナさんが推測を話す。
そうか、僕の強化スキルが子供達を強くしてしまって、僕を認識しちゃったのか……。なんでも強化するスキルも考え物だな。
お腹の中の子にも影響を及ぼしちゃうのか。
「まあ、理由が分かってよかった。……エラにてを出していたなんてわかったら俺は何をしたかわからんからな」
ステインが笑みを浮かべて血の涙を見せる。いやいや、エラと二人っきりになったことないから。
「ステイン。私が好きなのはあなただけよ」
「そうだよな。俺も愛してる」
エラがステインに抱き着いて愛を囁く。ステインも力強く抱きしめて答えてる。
「まったく。ヒューイ、イチャイチャを見せられるのは嫌だろ。あんたは先に帰りな」
「あ、はい。それじゃ」
呆れるレバナさんに帰るように言われて診療所を出る。出る時にレバナさんを見ると嬉しそうに二人と赤ん坊を見つめてた。
僕は小さく『おめでとうございます』と囁いて診療所を後にした。
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