43 / 56
第一章
第42話 戦争と潜入
しおりを挟む
「タリウス様! 国境に動きが!」
屋敷の庭での訓練が日課になりつつあった時、伝令の声が響いた。
タリウス様と共に兵士に続いて城壁へと上った。
城壁から国境を見ると煙が立ち上っていた。
山の上にある町の城壁だから、かなり遠くまで見えるな。
「国境の砦が包囲されているようです」
煙は狼煙のようだ。兵士が説明するとタリウス様が動き出す。
「すぐに帝都へと馬を走らせてくれ。援軍を求むと」
「はっ!」
タリウス様が指示を飛ばすと兵士が馬に跨って走り去っていく。
戦争か……。怖いな。
「ルレインさん、アルテナ様と屋敷で」
「いえ! 私は! 騎士です。戦場こそ、私の」
「……。あなたには傷ついてほしくない。私の我がままを聞いてほしい」
タリウス様のまっずぐな言葉にルレインさんは口ごもる。屋敷にお世話になっている間、ルレインさんは剣を一度も握れてない。タリウス様は過保護で彼女のことを分かってないんだよな。
「タリウス様はダメだね」
「!? 私がだめ? なんですか急にミーシャさん」
やれやれといった様子のミーシャが声をもらす。タリウス様は戸惑いながらミーシャを問いただした。
「ルレインさんは私らと同じ人種だよ。戦いたくて戦いたくてうずいちゃう。訓練してる時に見ていたのもそのせいだよ。タリウス様の心配をしていたわけじゃないの」
「なっ。そんなわけ……」
ミーシャの言葉を否定したい気持ちでいっぱいのタリウス様。視線をルレインさんに移すと口ごもっていく。
「ミーシャさんの言う通りです。私は姫ではありません騎士なのです。アルテナ様を守る騎士なのです……」
ルレインさんは悲しい顔で俯くと呟いた。
「無理をしてくれていたんですね」
「……」
「分かりました! ですが城壁での防衛に参加してください。これ以上は譲歩できません」
「ありがとうございますタリウス様」
タリウス様は決心して声を放つ。ブルームちゃんの呪縛を解くにはオルダイナ王国へ行かないといけない僕らは混乱に乗じて潜入が好ましいな。
「僕らはオルダイナ王国へと潜入しようと思います」
「分かりました。気をつけて」
握手を交わして僕らは出発の準備を始めた。
準備を終えて、次の日。僕らは馬車に乗り込んでいく。
「皆さん、ご無事を祈っています」
「ありがとうございますルレインさん。そちらもご無事で」
みんなで順番にルレインさんと握手を交わす。アルテナ様の姿が見えない。前の晩は【テナ】になって泣きじゃくってたからな。
「かなり好かれちゃったもんねヒューイ」
「ん、大好きって言ってた」
リーシャとルラナが僕の考えていたことを察して呟く。挨拶せずに別れるのは僕も寂しいんだけどな。
「じゃあ、行ってきます」
「気をつけて!」
馬車に乗り込むと馬車が動き出した。闇の収納に旅に必要なものは積み込んだ。馬車の中にはすぐに使うものが詰め込まれてる。忘れ物はないな。
「お~い、もう大丈夫だぞ」
「え? ステイン何を?」
馬車が城壁を越えて、ボルテックを後にするとステインが声をあげる。
「は~。息苦しかった~」
「ええ!? アルテナ様!」
「テナと呼んでほしいといっただろ? ヒューイ」
樽から飛び出したテナ。彼女は抱き着いてきて耳元で囁く。ステインに視線を送ると彼は苦笑いを浮かべた。
「アルテナ様の人格もブルームの組織が関わっていそうだからな。それにあの場に一人で居させても可哀そうだろ。アルがな」
ステインが苦笑いを浮かべながら話した。
【アル】の人格の方はタリウス様を愛してる。タリウス様がルレインさんを好きと言ってからアルでいる時間はかなり少なくなっていた。テナばかりが表に出ていて少し心配だったんだよな。
僕らといたほうが幾分かましだとステインが判断したみたいだ。
「ステインはいい男!」
「ははは、そうだろう。俺って結構女心知ってるんだぜ。そういえば、エラは元気にしてるかね~。心配になっちまったな~」
テナに褒められるステインが空を見上げる。そういえば、おなかも大きくなっていたし、そろそろかもしれないな。
「しかし、テスラ帝国の砦では戦争が始まるはずじゃな。はずれの道を進んでいくことになりそうじゃな。そうなると馬車は無理そうじゃ」
ワジソンが話す。
道なき道を行くこととなる。そうなると馬車を置いていかないといけないな。
「魔物とも多く遭遇しそうだね」
「ムフフ。ヒューイにもらった大剣が輝く!」
リーシャの言葉にミーシャが大剣を掲げて笑う。あそこまで自慢げにされるとなんだか恥ずかしいな。
「ん、短剣に魔法を宿してみた。どうかな? ヒューイ」
「そんなことも出来るのか。凄いなルラナは」
ルラナが自慢げにミスリルの短剣を見せる。思わず頭を撫でてしまう。
「わ、私も魔法を込めてみたんだ~。弓に込めるのは初めてだったけど、うまく行ったよ」
「リーシャも? ミスリルはマナとの親和性が高いからうまく行きやすいのかな?」
リーシャも魔法を武器に込めたらしい。恥ずかしそうに報告してくれる。
「う、うん。でも、それもヒューイのおかげかな。ほら、私って魔法が不得手だったでしょ。それなのにうまく行ったのはヒューイが作ってくれた弓だからで……」
リーシャは謙遜して僕のおかげと言ってくれる。ドントさんも言っていたけど、僕の打った武器は普通の武器よりもマナを取り込みやすくなっていたみたい。話ではスキルが作用していたんじゃないかだってさ。
彼も初めてのことらしいからよくわからないけど、武器を強化してしまっていたらしいな。
物体を強化か……色々と試すことが必要なようだ。
しばらく、馬車で進んで道がなくなってくると馬車を置いて歩き出した。闇の収納にすべてのアイテムを詰め込んだ。馬は離してやるとボルテックの方へと走り出していった。馬車はもしかしたら使うかもしれないから持っていくかな。
屋敷の庭での訓練が日課になりつつあった時、伝令の声が響いた。
タリウス様と共に兵士に続いて城壁へと上った。
城壁から国境を見ると煙が立ち上っていた。
山の上にある町の城壁だから、かなり遠くまで見えるな。
「国境の砦が包囲されているようです」
煙は狼煙のようだ。兵士が説明するとタリウス様が動き出す。
「すぐに帝都へと馬を走らせてくれ。援軍を求むと」
「はっ!」
タリウス様が指示を飛ばすと兵士が馬に跨って走り去っていく。
戦争か……。怖いな。
「ルレインさん、アルテナ様と屋敷で」
「いえ! 私は! 騎士です。戦場こそ、私の」
「……。あなたには傷ついてほしくない。私の我がままを聞いてほしい」
タリウス様のまっずぐな言葉にルレインさんは口ごもる。屋敷にお世話になっている間、ルレインさんは剣を一度も握れてない。タリウス様は過保護で彼女のことを分かってないんだよな。
「タリウス様はダメだね」
「!? 私がだめ? なんですか急にミーシャさん」
やれやれといった様子のミーシャが声をもらす。タリウス様は戸惑いながらミーシャを問いただした。
「ルレインさんは私らと同じ人種だよ。戦いたくて戦いたくてうずいちゃう。訓練してる時に見ていたのもそのせいだよ。タリウス様の心配をしていたわけじゃないの」
「なっ。そんなわけ……」
ミーシャの言葉を否定したい気持ちでいっぱいのタリウス様。視線をルレインさんに移すと口ごもっていく。
「ミーシャさんの言う通りです。私は姫ではありません騎士なのです。アルテナ様を守る騎士なのです……」
ルレインさんは悲しい顔で俯くと呟いた。
「無理をしてくれていたんですね」
「……」
「分かりました! ですが城壁での防衛に参加してください。これ以上は譲歩できません」
「ありがとうございますタリウス様」
タリウス様は決心して声を放つ。ブルームちゃんの呪縛を解くにはオルダイナ王国へ行かないといけない僕らは混乱に乗じて潜入が好ましいな。
「僕らはオルダイナ王国へと潜入しようと思います」
「分かりました。気をつけて」
握手を交わして僕らは出発の準備を始めた。
準備を終えて、次の日。僕らは馬車に乗り込んでいく。
「皆さん、ご無事を祈っています」
「ありがとうございますルレインさん。そちらもご無事で」
みんなで順番にルレインさんと握手を交わす。アルテナ様の姿が見えない。前の晩は【テナ】になって泣きじゃくってたからな。
「かなり好かれちゃったもんねヒューイ」
「ん、大好きって言ってた」
リーシャとルラナが僕の考えていたことを察して呟く。挨拶せずに別れるのは僕も寂しいんだけどな。
「じゃあ、行ってきます」
「気をつけて!」
馬車に乗り込むと馬車が動き出した。闇の収納に旅に必要なものは積み込んだ。馬車の中にはすぐに使うものが詰め込まれてる。忘れ物はないな。
「お~い、もう大丈夫だぞ」
「え? ステイン何を?」
馬車が城壁を越えて、ボルテックを後にするとステインが声をあげる。
「は~。息苦しかった~」
「ええ!? アルテナ様!」
「テナと呼んでほしいといっただろ? ヒューイ」
樽から飛び出したテナ。彼女は抱き着いてきて耳元で囁く。ステインに視線を送ると彼は苦笑いを浮かべた。
「アルテナ様の人格もブルームの組織が関わっていそうだからな。それにあの場に一人で居させても可哀そうだろ。アルがな」
ステインが苦笑いを浮かべながら話した。
【アル】の人格の方はタリウス様を愛してる。タリウス様がルレインさんを好きと言ってからアルでいる時間はかなり少なくなっていた。テナばかりが表に出ていて少し心配だったんだよな。
僕らといたほうが幾分かましだとステインが判断したみたいだ。
「ステインはいい男!」
「ははは、そうだろう。俺って結構女心知ってるんだぜ。そういえば、エラは元気にしてるかね~。心配になっちまったな~」
テナに褒められるステインが空を見上げる。そういえば、おなかも大きくなっていたし、そろそろかもしれないな。
「しかし、テスラ帝国の砦では戦争が始まるはずじゃな。はずれの道を進んでいくことになりそうじゃな。そうなると馬車は無理そうじゃ」
ワジソンが話す。
道なき道を行くこととなる。そうなると馬車を置いていかないといけないな。
「魔物とも多く遭遇しそうだね」
「ムフフ。ヒューイにもらった大剣が輝く!」
リーシャの言葉にミーシャが大剣を掲げて笑う。あそこまで自慢げにされるとなんだか恥ずかしいな。
「ん、短剣に魔法を宿してみた。どうかな? ヒューイ」
「そんなことも出来るのか。凄いなルラナは」
ルラナが自慢げにミスリルの短剣を見せる。思わず頭を撫でてしまう。
「わ、私も魔法を込めてみたんだ~。弓に込めるのは初めてだったけど、うまく行ったよ」
「リーシャも? ミスリルはマナとの親和性が高いからうまく行きやすいのかな?」
リーシャも魔法を武器に込めたらしい。恥ずかしそうに報告してくれる。
「う、うん。でも、それもヒューイのおかげかな。ほら、私って魔法が不得手だったでしょ。それなのにうまく行ったのはヒューイが作ってくれた弓だからで……」
リーシャは謙遜して僕のおかげと言ってくれる。ドントさんも言っていたけど、僕の打った武器は普通の武器よりもマナを取り込みやすくなっていたみたい。話ではスキルが作用していたんじゃないかだってさ。
彼も初めてのことらしいからよくわからないけど、武器を強化してしまっていたらしいな。
物体を強化か……色々と試すことが必要なようだ。
しばらく、馬車で進んで道がなくなってくると馬車を置いて歩き出した。闇の収納にすべてのアイテムを詰め込んだ。馬は離してやるとボルテックの方へと走り出していった。馬車はもしかしたら使うかもしれないから持っていくかな。
0
お気に入りに追加
1,882
あなたにおすすめの小説
荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
転生者は力を隠して荷役をしていたが、勇者パーティーに裏切られて生贄にされる。
克全
ファンタジー
第6回カクヨムWeb小説コンテスト中間選考通過作
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門日間ランキング51位
2020年11月4日「カクヨム」異世界ファンタジー部門週間ランキング52位
公爵家次男はちょっと変わりモノ? ~ここは乙女ゲームの世界だから、デブなら婚約破棄されると思っていました~
松原 透
ファンタジー
異世界に転生した俺は、婚約破棄をされるため誰も成し得なかったデブに進化する。
なぜそんな事になったのか……目が覚めると、ローバン公爵家次男のアレスという少年の姿に変わっていた。
生まれ変わったことで、異世界を満喫していた俺は冒険者に憧れる。訓練中に、魔獣に襲われていたミーアを助けることになったが……。
しかし俺は、失敗をしてしまう。責任を取らされる形で、ミーアを婚約者として迎え入れることになった。その婚約者に奇妙な違和感を感じていた。
二人である場所へと行ったことで、この異世界が乙女ゲームだったことを理解した。
婚約破棄されるためのデブとなり、陰ながらミーアを守るため奮闘する日々が始まる……はずだった。
カクヨム様 小説家になろう様でも掲載してます。
通称偽聖女は便利屋を始めました ~ただし国家存亡の危機は謹んでお断りします~
フルーツパフェ
ファンタジー
エレスト神聖国の聖女、ミカディラが没した。
前聖女の転生者としてセシル=エレスティーノがその任を引き継ぐも、政治家達の陰謀により、偽聖女の濡れ衣を着せられて生前でありながら聖女の座を剥奪されてしまう。
死罪を免れたセシルは辺境の村で便利屋を開業することに。
先代より受け継がれた魔力と叡智を使って、治療から未来予知、技術指導まで何でこなす第二の人生が始まった。
弱い立場の人々を救いながらも、彼女は言う。
――基本は何でもしますが、国家存亡の危機だけはお断りします。それは後任(本物の聖女)に任せますから
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
余命半年のはずが?異世界生活始めます
ゆぃ♫
ファンタジー
静波杏花、本日病院で健康診断の結果を聞きに行き半年の余命と判明…
不運が重なり、途方に暮れていると…
確認はしていますが、拙い文章で誤字脱字もありますが読んでいただけると嬉しいです。
固有スキルガチャで最底辺からの大逆転だモ~モンスターのスキルを使えるようになった俺のお気楽ダンジョンライフ~
うみ
ファンタジー
恵まれない固有スキルを持って生まれたクラウディオだったが、一人、ダンジョンの一階層で宝箱を漁ることで生計を立てていた。
いつものように一階層を探索していたところ、弱い癖に探索者を続けている彼の態度が気に入らない探索者によって深層に飛ばされてしまう。
モンスターに襲われ絶体絶命のピンチに機転を利かせて切り抜けるも、ただの雑魚モンスター一匹を倒したに過ぎなかった。
そこで、クラウディオは固有スキルを入れ替えるアイテムを手に入れ、大逆転。
モンスターの力を吸収できるようになった彼は深層から無事帰還することができた。
その後、彼と同じように深層に転移した探索者の手助けをしたり、彼を深層に飛ばした探索者にお灸をすえたり、と彼の生活が一変する。
稼いだ金で郊外で隠居生活を送ることを目標に今日もまたダンジョンに挑むクラウディオなのであった。
『箱を開けるモ』
「餌は待てと言ってるだろうに」
とあるイベントでくっついてくることになった生意気なマーモットと共に。
器用貧乏の意味を異世界人は知らないようで、家を追い出されちゃいました。
武雅
ファンタジー
この世界では8歳になると教会で女神からギフトを授かる。
人口約1000人程の田舎の村、そこでそこそこ裕福な家の3男として生まれたファインは8歳の誕生に教会でギフトを授かるも、授かったギフトは【器用貧乏】
前例の無いギフトに困惑する司祭や両親は貧乏と言う言葉が入っていることから、将来貧乏になったり、周りも貧乏にすると思い込み成人とみなされる15歳になったら家を、村を出て行くようファインに伝える。
そんな時、前世では本間勝彦と名乗り、上司と飲み入った帰り、駅の階段で足を滑らし転げ落ちて死亡した記憶がよみがえる。
そして15歳まであと7年、異世界で生きていくために冒険者となると決め、修行を続けやがて冒険者になる為村を出る。
様々な人と出会い、冒険し、転生した世界を器用貧乏なのに器用貧乏にならない様生きていく。
村を出て冒険者となったその先は…。
※しばらくの間(2021年6月末頃まで)毎日投稿いたします。
よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる