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第一章
第38話 人格
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「ヒューイはどこ?」
屋敷に入って開口一番、アルテナ様が僕を探していた。口調からして、わがままなアルテナ様になってるみたいだ。真面目なアルテナ様の人格はダリウス様に言われたことが相当響いたのかもしれないな。ショックで隠れてしまったんだろう。
二階から手を振ると僕に気が付いたアルテナ様、玄関の上り階段の方へと駆けていく。僕も下りるために向かうとまだ下りる前にアルテナ様が抱き着いてきた。
「ど、どうしたんですかアルテナ様?」
「ダリウス様はルレインが好きだといった。アルはダリウス様がいいと閉じこもったのだ。だけど、私はヒューイがいいと思ってる。どう?」
「え?」
アルテナ様が早口に話しだす。アルって誰だろう? それに僕がいいってどういうこと?
「アルテナ様!」
「リーシャ! 私はアルテナじゃなくてテナだ」
リーシャがアルテナ様を追いかけてきて声をあげる。するとアルテナ様が答えてるけど、意味が分からない。なんだ? どうなってるんだ?
「リーシャ、説明できる?」
「うん。お姉ちゃんと一緒にアルテナ様を追いかけて話を聞いたの。今までルレインさんにも言ってなかった話らしいんだけど」
アルテナ様を抱き上げながらリーシャの説明を受ける。
二人で追いかけて話を聞いてあげてたらしいんだけど、そこで二つの人格の話をしてくれたらしい。アルテナ様の二つの人格、【アル】と【テナ】。【アル】と言われる人格が真面目なアルテナ様で【テナ】と言われるのが今抱き着いてきた人格のわがままなアルテナ様。
今まで人格同士で話が出来るというのはルレインさんにも言っていなかったらしい。
かなりのショックを受けてしまった【アル】が閉じこもってしまったから困り果ててリーシャとミーシャに相談したみたいだ。
「【アル】が元気になるには男性の力がいると思う。そこで私が好きになったヒューイの出番。ギュッとして欲しい!」
「ええ!?」
「ダメか? 自分で言うのも変かもしれないが、容姿はイケてると思うぞ」
【テナ】はそういってウインクしてくる。別にギュッとしなくても抱き上げてる時点で元気になると思うんだけど?
「ダメ! ヒューイにも選ぶ権利があるの。我がままを言っちゃダメ」
驚いているとミーシャが階段を上ってきて声をあげる。近づいてくると【テナ】を降ろすように促してきた。
「む、やはりミーシャはヒューイが好きか?」
「好きとか嫌いとかじゃないの。人はものじゃない。お姫様だろうが何だろうが人を自由に扱えると思っちゃダメよ」
【テナ】の言葉にミーシャは否定して、彼女のおでこを叩いた。【テナ】は泣きそうになって僕に抱き着いてくる。
「ヒューイ。ミーシャがいじめる」
【テナ】が甘えてくる。なぜか好かれてしまったみたいだな。ミーシャは『もう!』と言って憤りを露わにした。
「ダリウス様がダメだからヒューイに。なんてヒューイに悪いと思わないの?」
「ダリウス様が好きなのはルレイン。【アル】が好きなのはダリウス様。でも私はヒューイが好きだった。一目惚れだよ」
ミーシャの言葉に答える【テナ】目を輝かせて見つめてくる彼女に僕らはため息をついた。
「とにかく、ダメ。ほら、ルレインさんが心配してるんだから行ってあげて」
「ん、確かにルレインには世話になりっぱなし、【アル】のことも話しておいた方がいいな」
ミーシャがルレインさんの話をすると【テナ】は僕を離してトコトコと階段を下っていく。
「やれやれね」
「ん、でも【アル】様の気持ちもわかる。一途に想っていた人に別の人が好きだったって言われたら閉じこもりたくもなっちゃうもん」
ミーシャの呟きにリーシャが悲しそうな顔で話す。リーシャもそんな経験あるのかな。なんだか少し複雑な気分だ。
「ね? ヒューイは好きな人いるの?」
「え? 僕? そりゃ……」
ミーシャが小声で問いかけてきた。僕は口ごもる。僕の視線はリーシャを捉えて離さない。
「なるほど~。これはお姉ちゃんと言わせられる日が来るかもな~」
「な!? べ、別にリーシャを見ていたわけじゃ」
「え~。別にリーシャとは言ってないけど~」
「!?」
ミーシャのかまかけにやられた。ついつい口走ってしまった。食堂に向かっているリーシャが首を傾げて僕らを見てくる。思わず顔を背けると心配そうな顔になっていった。
「ほらほら、未来のお嫁さんが心配してるよ~」
「ミーシャ!」
「にょほほ。当たらないよ~ん」
さらに揶揄ってくるミーシャ。頭をはたこうと手を振ると彼女は颯爽と避ける。
まったく、ミーシャは【テナ】よりも自由奔放なやつだ。我がままで気の向くまま行動する。
「あ~ヒューイいじりは楽し、でも(なんだろう、ヒューイが好きな人が私じゃないと思うと胸が苦しいな)」
「ほら、僕らも食事に戻ろう。お腹すいちゃったよ」
「う、うん!?」
ミーシャの両肩を叩いて階段を下る。触るとビクッとびっくりするミーシャ。何か考え事でもしてたのかな。
食堂の席に着いてみんなと食事を楽しむ。
アルテナ様は【テナ】のまま僕の隣で嬉しそうに食事をしていた。ルレインさんやダリウス様には見向きもしない様子だった。【テナ】でいても意識してしまっているのかもしれない。
食事を終えて、ブルームちゃんの眠る寝室へ行くと【テナ】もついてきた。リーシャたちは闇の収納に入れていた荷物を必要なものだけ取り出してダリウス様に案内された別々の部屋へと仕分けしてる。
僕だけ仕分けを免除されてブルームちゃんを任せられた。
「ん~」
ブルームちゃんの様子を見るとうなされているのが伺えた。何か夢を見ているのかな。
厳しい訓練をしていたと言っていたから孤児院の夢を見てるのかもしれないな。
「シスターごめんなさい。殴らないで……」
寝言を言うブルームちゃん。汗を滝のように流していて見ていられない。食事ももらって持ってきてるから一度起こそう。
「ブルームちゃん」
彼女の体を揺らして起こす。何度かうっすらと目を開いた彼女はびっくりして飛び上がる。
「だ、大丈夫? ブルームちゃん?」
「何か様子がおかしい?」
ブルームちゃんの様子がおかしい。【テナ】も気が付いて声をもらす。
「”掃除”、シスターが掃除しろって!」
「ブルームちゃん!?」
ブルームちゃんが【テナ】に襲い掛かる。瞬時に庇って間に入ると爪が僕の背中に食い込む。
「掃除をしないとシスターに怒られる!」
意識はブルームちゃんのままで目の色が変わって真っ赤になってる。
「ブルームちゃん。大丈夫! 誰も叱らないよ!」
「ほんと?」
「ああ、シスターはいないよ。周りを見てみて」
僕の言葉を聞いてキョロキョロと視線を泳がせる。目の色が元の色に変わっていくと優しく笑みを浮かべていく。
「本当だ~。孤児院じゃない。赤くないもん」
ブルームちゃんはそういって意識を手放して寝息をたてる。食い込む彼女の爪を離して抱き上げる。元のベッドに運んで寝かせると可愛い寝顔を見せてくれた。食べ物はまた起きた時にあげるか。
「ヒューイ大丈夫?」
「大丈夫。全然痛くなかったから」
【テナ】が傷ついた体を摩って心配してくれる。彼女は悲しそうな顔になってブルームちゃんを見つめる。
「……ブルームちゃんは過酷な世界で生きてたんだね」
【テナ】がそういって彼女の頭を撫でる。気持ちよさそうに顔を緩めてるブルームちゃんに彼女も顔を緩める。
同じような経験をしている【テナ】は彼女に優しい視線を送る。ブルームちゃんは人格同士で話をしている様子はない。
記憶や体の自由を完全に僕らを襲った人格が持っていた。戦闘機械にされていたと言っていいだろう。
「近いうちに私は消えるかもしれない。ヒューイは覚えておいてね」
【テナ】はそういって微笑む。
「テナ、あまりそういうことは」
「ふふ、同情を誘って優しくしてもらおうと思っただけ。ヒューイはそんなに簡単じゃなさそうだね」
僕の言葉を遮って、【テナ】は舌をベッと出して話した。
からかうための言葉だというけれど、彼女の横顔はとても悲しいものだった。
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「ど、どうしたんですかアルテナ様?」
「ダリウス様はルレインが好きだといった。アルはダリウス様がいいと閉じこもったのだ。だけど、私はヒューイがいいと思ってる。どう?」
「え?」
アルテナ様が早口に話しだす。アルって誰だろう? それに僕がいいってどういうこと?
「アルテナ様!」
「リーシャ! 私はアルテナじゃなくてテナだ」
リーシャがアルテナ様を追いかけてきて声をあげる。するとアルテナ様が答えてるけど、意味が分からない。なんだ? どうなってるんだ?
「リーシャ、説明できる?」
「うん。お姉ちゃんと一緒にアルテナ様を追いかけて話を聞いたの。今までルレインさんにも言ってなかった話らしいんだけど」
アルテナ様を抱き上げながらリーシャの説明を受ける。
二人で追いかけて話を聞いてあげてたらしいんだけど、そこで二つの人格の話をしてくれたらしい。アルテナ様の二つの人格、【アル】と【テナ】。【アル】と言われる人格が真面目なアルテナ様で【テナ】と言われるのが今抱き着いてきた人格のわがままなアルテナ様。
今まで人格同士で話が出来るというのはルレインさんにも言っていなかったらしい。
かなりのショックを受けてしまった【アル】が閉じこもってしまったから困り果ててリーシャとミーシャに相談したみたいだ。
「【アル】が元気になるには男性の力がいると思う。そこで私が好きになったヒューイの出番。ギュッとして欲しい!」
「ええ!?」
「ダメか? 自分で言うのも変かもしれないが、容姿はイケてると思うぞ」
【テナ】はそういってウインクしてくる。別にギュッとしなくても抱き上げてる時点で元気になると思うんだけど?
「ダメ! ヒューイにも選ぶ権利があるの。我がままを言っちゃダメ」
驚いているとミーシャが階段を上ってきて声をあげる。近づいてくると【テナ】を降ろすように促してきた。
「む、やはりミーシャはヒューイが好きか?」
「好きとか嫌いとかじゃないの。人はものじゃない。お姫様だろうが何だろうが人を自由に扱えると思っちゃダメよ」
【テナ】の言葉にミーシャは否定して、彼女のおでこを叩いた。【テナ】は泣きそうになって僕に抱き着いてくる。
「ヒューイ。ミーシャがいじめる」
【テナ】が甘えてくる。なぜか好かれてしまったみたいだな。ミーシャは『もう!』と言って憤りを露わにした。
「ダリウス様がダメだからヒューイに。なんてヒューイに悪いと思わないの?」
「ダリウス様が好きなのはルレイン。【アル】が好きなのはダリウス様。でも私はヒューイが好きだった。一目惚れだよ」
ミーシャの言葉に答える【テナ】目を輝かせて見つめてくる彼女に僕らはため息をついた。
「とにかく、ダメ。ほら、ルレインさんが心配してるんだから行ってあげて」
「ん、確かにルレインには世話になりっぱなし、【アル】のことも話しておいた方がいいな」
ミーシャがルレインさんの話をすると【テナ】は僕を離してトコトコと階段を下っていく。
「やれやれね」
「ん、でも【アル】様の気持ちもわかる。一途に想っていた人に別の人が好きだったって言われたら閉じこもりたくもなっちゃうもん」
ミーシャの呟きにリーシャが悲しそうな顔で話す。リーシャもそんな経験あるのかな。なんだか少し複雑な気分だ。
「ね? ヒューイは好きな人いるの?」
「え? 僕? そりゃ……」
ミーシャが小声で問いかけてきた。僕は口ごもる。僕の視線はリーシャを捉えて離さない。
「なるほど~。これはお姉ちゃんと言わせられる日が来るかもな~」
「な!? べ、別にリーシャを見ていたわけじゃ」
「え~。別にリーシャとは言ってないけど~」
「!?」
ミーシャのかまかけにやられた。ついつい口走ってしまった。食堂に向かっているリーシャが首を傾げて僕らを見てくる。思わず顔を背けると心配そうな顔になっていった。
「ほらほら、未来のお嫁さんが心配してるよ~」
「ミーシャ!」
「にょほほ。当たらないよ~ん」
さらに揶揄ってくるミーシャ。頭をはたこうと手を振ると彼女は颯爽と避ける。
まったく、ミーシャは【テナ】よりも自由奔放なやつだ。我がままで気の向くまま行動する。
「あ~ヒューイいじりは楽し、でも(なんだろう、ヒューイが好きな人が私じゃないと思うと胸が苦しいな)」
「ほら、僕らも食事に戻ろう。お腹すいちゃったよ」
「う、うん!?」
ミーシャの両肩を叩いて階段を下る。触るとビクッとびっくりするミーシャ。何か考え事でもしてたのかな。
食堂の席に着いてみんなと食事を楽しむ。
アルテナ様は【テナ】のまま僕の隣で嬉しそうに食事をしていた。ルレインさんやダリウス様には見向きもしない様子だった。【テナ】でいても意識してしまっているのかもしれない。
食事を終えて、ブルームちゃんの眠る寝室へ行くと【テナ】もついてきた。リーシャたちは闇の収納に入れていた荷物を必要なものだけ取り出してダリウス様に案内された別々の部屋へと仕分けしてる。
僕だけ仕分けを免除されてブルームちゃんを任せられた。
「ん~」
ブルームちゃんの様子を見るとうなされているのが伺えた。何か夢を見ているのかな。
厳しい訓練をしていたと言っていたから孤児院の夢を見てるのかもしれないな。
「シスターごめんなさい。殴らないで……」
寝言を言うブルームちゃん。汗を滝のように流していて見ていられない。食事ももらって持ってきてるから一度起こそう。
「ブルームちゃん」
彼女の体を揺らして起こす。何度かうっすらと目を開いた彼女はびっくりして飛び上がる。
「だ、大丈夫? ブルームちゃん?」
「何か様子がおかしい?」
ブルームちゃんの様子がおかしい。【テナ】も気が付いて声をもらす。
「”掃除”、シスターが掃除しろって!」
「ブルームちゃん!?」
ブルームちゃんが【テナ】に襲い掛かる。瞬時に庇って間に入ると爪が僕の背中に食い込む。
「掃除をしないとシスターに怒られる!」
意識はブルームちゃんのままで目の色が変わって真っ赤になってる。
「ブルームちゃん。大丈夫! 誰も叱らないよ!」
「ほんと?」
「ああ、シスターはいないよ。周りを見てみて」
僕の言葉を聞いてキョロキョロと視線を泳がせる。目の色が元の色に変わっていくと優しく笑みを浮かべていく。
「本当だ~。孤児院じゃない。赤くないもん」
ブルームちゃんはそういって意識を手放して寝息をたてる。食い込む彼女の爪を離して抱き上げる。元のベッドに運んで寝かせると可愛い寝顔を見せてくれた。食べ物はまた起きた時にあげるか。
「ヒューイ大丈夫?」
「大丈夫。全然痛くなかったから」
【テナ】が傷ついた体を摩って心配してくれる。彼女は悲しそうな顔になってブルームちゃんを見つめる。
「……ブルームちゃんは過酷な世界で生きてたんだね」
【テナ】がそういって彼女の頭を撫でる。気持ちよさそうに顔を緩めてるブルームちゃんに彼女も顔を緩める。
同じような経験をしている【テナ】は彼女に優しい視線を送る。ブルームちゃんは人格同士で話をしている様子はない。
記憶や体の自由を完全に僕らを襲った人格が持っていた。戦闘機械にされていたと言っていいだろう。
「近いうちに私は消えるかもしれない。ヒューイは覚えておいてね」
【テナ】はそういって微笑む。
「テナ、あまりそういうことは」
「ふふ、同情を誘って優しくしてもらおうと思っただけ。ヒューイはそんなに簡単じゃなさそうだね」
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