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第一章
第33話 人狩り
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フォルドさんの村を出て、二日ほど馬車で進んできた。
街道を進んであたり一面荒野になり、木のない山ばかりになってきた。
「あの山を越えたら街が見えるようになるはずじゃが。うむ、少し嫌な予感がするな」
ワジソンが前方の山の頂上を見て呟く。視線を向けるとそこに馬に乗った男達がこっちを見ているのが分かった。
「人攫い……。確か、あの村の人がテスラ帝国に行ったんだったよね……」
リーシャが何かを察して呟く。みんな顔を見合ってため息をついた。
「ルギちゃんのお父さんだね。助けを求めて帝国に行ったらしい。彼が村を出て二日経った時に僕らが来て、次の日に僕らが村を出て更に二日経ってるからそろそろすれ違うはずなんだけどね……」
僕も推測を話す。更に大きなため息をつくみんな、あの人攫い集団っぽい人達に聞かないといけないことが出来たな。
「あの人たちこっちに来るよ」
「あっ、本当だ」
「丁度いい! 尋問して聞いてやろうぜ」
ルラナが声をあげるとミーシャも気が付いた。ステインの言葉にみんなが黒い笑みを浮かべて頷く。
「うへへ、女が二人か」
「お頭、奴隷が増えましたぜ」
近づいてきた馬に乗った集団、その男達が僕らを見て声をあげる。それと同時に馬車を囲んできた。話からして人攫い確定だ。
「お頭~。今回のは人数も多い。女は味見していいでしょ?」
「馬鹿野郎。商品に手を出すな」
「そんな殺生な~」
ガタイのいい男が馬から降りて馬車に近づいてくる。お頭と言われていることから、この集団のリーダーなのが伺える。剣を肩に担いで威圧的な視線を送ってきた。
「見てわかる通り、俺達は盗賊だ。特に奴隷を作る事業をしてる」
「それがどうした?」
御者席に移ったステインが威圧的な集団のリーダーに威圧を返す。ワジソンも座ったまま睨みつけてる。
「今回の獲物は生きがいいな。鉱山奴隷にしてやれば稼ぎそうだが、あの方々に献上が好ましいか」
「もう話してるのも苛立つ。やるぞ」
リーダーの男の言葉を聞いてステインが声をあげる。それに頷いて僕らはそれぞれ馬車を囲う敵を気絶させていく。
一瞬のことでリーダーは腰を抜かしてしりもちをついた。
「ななな! なんだお前ら! なにもんだ!」
「何もんでもいいだろ。それよりも二日三日前にここを通った男を知ってるか? テスラ帝国に向かったはずだが?」
しりもちをついて狼狽えるリーダーにステインが剣を向けて語る。その間に、僕らは気絶した部下達を縛り付けていく。盗賊は懸賞金もついているだろうから帝国に引き渡せばお金になるんだよな。死んでいてもいいんだけど、生きていれば鉱山奴隷にしてそれからもお金が稼げる。殺さないほうが儲かるんだよな~。
「し、しし知ってる! 教えるから命だけは!」
男はそういって頭を下げてくる。仲間がやられたって言うのに自分の身可愛さで頭を下げる。僕らは呆れてるとステインが男の腕を切り落とした。
「ぐわぁ! 何を~」
「へっ! その手には乗らねえよ」
切り落とした手のひらから魔石が零れ落ちる。魔石には魔法を封じ込めることが出来る。それを使えば魔法を使えない人も使えるって代物だ。結構、高価なもののはずなんだけどな、なんで盗賊が持ってるんだ?
「おい。この魔石の出どころも話せよ」
「は、話します。話しますから命だけは~」
涙して鼻水まで流す男。さっきまでの威勢はどこにいったんだろうな。完全に奥の手も防がれて白旗をあげてるな。
「まったく、お前達のせいで速度が落ちちまった。どうしてくれんだ?」
「だ、だんな。そんなこと言わないでくださいよ。ちゃんと案内しますから」
馬車の前を縛られたリーダーの男が進んでいく。痛がってうるさかったから仕方ない。
ステインの声に汗をかきながらなだめる男。他の奴らは馬車の後ろを縄で縛って歩かせてる。逃げたらリーシャの弓矢が容赦なく射かけられると脅してある。逃げることはないと見ていいだろう。歩くのが遅くなるから腕の怪我は治してある。欠損も治せる僕に少し敬意のような感情も見えたな。
「しかし、オルダイナ王国から魔法の入った魔石が出回っているとはな。ルレインさん、感想は?」
「悔しいですね。騎士として国内のことは管理出来ていたと思いたかったのですが」
ステインが意地悪くルレインさんに問いかけた。真面目に後悔をにじませる彼女をみて、ステインはバツの悪い顔になっていく。
この盗賊たちから話を聞いた。得意げにオルダイナ王国から仕入れたって、ついでに捕まったら”話すな”ではなくて”話せ”と言われたらしい。だから、普通に喋ったんだな。
「しかし、旦那たちは凄いですな~。俺達を瞬殺して、捕らえちまった。これでもあっしら名のある盗賊だったんですぜ」
「人を貶めて得た名声なんて捨てちまえ。名前も聞かないからな。どうせ犯罪奴隷になるんだから」
リーダーの男が得意げに話すとステインが吐き捨てるように声をあげた。
名前も名乗ってきそうになったんだけど、みんなで止めたんだよな。人を貶めていたやつの名前なんて不要だもんな。
「いい? 盗賊! ルギちゃんのお父さんが無事じゃなかったらその場で切り捨てるからね!」
「は、ははは、大丈夫ですよ。商品を傷つけることは禁止していましたからね」
「どうだかね」
ミーシャが睨みつけて話すと冷や汗を書きながらも大丈夫だと言って来た。傷つけないと言っているけど、僕らにやってきたことを思うと不安しかないな。
「俺達の拠点はこの先です。野営をするよりはいいと思うんで、そこで一晩過ごされたらどうですか?」
「怪しいが虎穴に入らずんば虎子を得ず。罠だと思いながら行ってやるよ」
「罠なんてそんなのないですよ。へへへ」
怪しく笑う男。完全に罠って感じだけど、罠だとわかったらそれ相応の対処をすればいい。分かっていればなおさらね。
男に案内されて男の拠点へとやってきた。縦穴に螺旋状に足場が作られている。まるで奈落に続くかのような穴だけど、下を見ると松明の光が見えて底が見えた。このくらいの高さなら強化してる僕らなら怪我無く降りれるな。
「この下にいるのか?」
「そ、そうです」
ステインが胸ぐらを掴んで聞くと男は肯定する。盗賊たちを連れて行っても何かやられそうなのでワジソンとミーシャに見張りを任せて、残りのメンバーで地下へと進んだ。
街道を進んであたり一面荒野になり、木のない山ばかりになってきた。
「あの山を越えたら街が見えるようになるはずじゃが。うむ、少し嫌な予感がするな」
ワジソンが前方の山の頂上を見て呟く。視線を向けるとそこに馬に乗った男達がこっちを見ているのが分かった。
「人攫い……。確か、あの村の人がテスラ帝国に行ったんだったよね……」
リーシャが何かを察して呟く。みんな顔を見合ってため息をついた。
「ルギちゃんのお父さんだね。助けを求めて帝国に行ったらしい。彼が村を出て二日経った時に僕らが来て、次の日に僕らが村を出て更に二日経ってるからそろそろすれ違うはずなんだけどね……」
僕も推測を話す。更に大きなため息をつくみんな、あの人攫い集団っぽい人達に聞かないといけないことが出来たな。
「あの人たちこっちに来るよ」
「あっ、本当だ」
「丁度いい! 尋問して聞いてやろうぜ」
ルラナが声をあげるとミーシャも気が付いた。ステインの言葉にみんなが黒い笑みを浮かべて頷く。
「うへへ、女が二人か」
「お頭、奴隷が増えましたぜ」
近づいてきた馬に乗った集団、その男達が僕らを見て声をあげる。それと同時に馬車を囲んできた。話からして人攫い確定だ。
「お頭~。今回のは人数も多い。女は味見していいでしょ?」
「馬鹿野郎。商品に手を出すな」
「そんな殺生な~」
ガタイのいい男が馬から降りて馬車に近づいてくる。お頭と言われていることから、この集団のリーダーなのが伺える。剣を肩に担いで威圧的な視線を送ってきた。
「見てわかる通り、俺達は盗賊だ。特に奴隷を作る事業をしてる」
「それがどうした?」
御者席に移ったステインが威圧的な集団のリーダーに威圧を返す。ワジソンも座ったまま睨みつけてる。
「今回の獲物は生きがいいな。鉱山奴隷にしてやれば稼ぎそうだが、あの方々に献上が好ましいか」
「もう話してるのも苛立つ。やるぞ」
リーダーの男の言葉を聞いてステインが声をあげる。それに頷いて僕らはそれぞれ馬車を囲う敵を気絶させていく。
一瞬のことでリーダーは腰を抜かしてしりもちをついた。
「ななな! なんだお前ら! なにもんだ!」
「何もんでもいいだろ。それよりも二日三日前にここを通った男を知ってるか? テスラ帝国に向かったはずだが?」
しりもちをついて狼狽えるリーダーにステインが剣を向けて語る。その間に、僕らは気絶した部下達を縛り付けていく。盗賊は懸賞金もついているだろうから帝国に引き渡せばお金になるんだよな。死んでいてもいいんだけど、生きていれば鉱山奴隷にしてそれからもお金が稼げる。殺さないほうが儲かるんだよな~。
「し、しし知ってる! 教えるから命だけは!」
男はそういって頭を下げてくる。仲間がやられたって言うのに自分の身可愛さで頭を下げる。僕らは呆れてるとステインが男の腕を切り落とした。
「ぐわぁ! 何を~」
「へっ! その手には乗らねえよ」
切り落とした手のひらから魔石が零れ落ちる。魔石には魔法を封じ込めることが出来る。それを使えば魔法を使えない人も使えるって代物だ。結構、高価なもののはずなんだけどな、なんで盗賊が持ってるんだ?
「おい。この魔石の出どころも話せよ」
「は、話します。話しますから命だけは~」
涙して鼻水まで流す男。さっきまでの威勢はどこにいったんだろうな。完全に奥の手も防がれて白旗をあげてるな。
「まったく、お前達のせいで速度が落ちちまった。どうしてくれんだ?」
「だ、だんな。そんなこと言わないでくださいよ。ちゃんと案内しますから」
馬車の前を縛られたリーダーの男が進んでいく。痛がってうるさかったから仕方ない。
ステインの声に汗をかきながらなだめる男。他の奴らは馬車の後ろを縄で縛って歩かせてる。逃げたらリーシャの弓矢が容赦なく射かけられると脅してある。逃げることはないと見ていいだろう。歩くのが遅くなるから腕の怪我は治してある。欠損も治せる僕に少し敬意のような感情も見えたな。
「しかし、オルダイナ王国から魔法の入った魔石が出回っているとはな。ルレインさん、感想は?」
「悔しいですね。騎士として国内のことは管理出来ていたと思いたかったのですが」
ステインが意地悪くルレインさんに問いかけた。真面目に後悔をにじませる彼女をみて、ステインはバツの悪い顔になっていく。
この盗賊たちから話を聞いた。得意げにオルダイナ王国から仕入れたって、ついでに捕まったら”話すな”ではなくて”話せ”と言われたらしい。だから、普通に喋ったんだな。
「しかし、旦那たちは凄いですな~。俺達を瞬殺して、捕らえちまった。これでもあっしら名のある盗賊だったんですぜ」
「人を貶めて得た名声なんて捨てちまえ。名前も聞かないからな。どうせ犯罪奴隷になるんだから」
リーダーの男が得意げに話すとステインが吐き捨てるように声をあげた。
名前も名乗ってきそうになったんだけど、みんなで止めたんだよな。人を貶めていたやつの名前なんて不要だもんな。
「いい? 盗賊! ルギちゃんのお父さんが無事じゃなかったらその場で切り捨てるからね!」
「は、ははは、大丈夫ですよ。商品を傷つけることは禁止していましたからね」
「どうだかね」
ミーシャが睨みつけて話すと冷や汗を書きながらも大丈夫だと言って来た。傷つけないと言っているけど、僕らにやってきたことを思うと不安しかないな。
「俺達の拠点はこの先です。野営をするよりはいいと思うんで、そこで一晩過ごされたらどうですか?」
「怪しいが虎穴に入らずんば虎子を得ず。罠だと思いながら行ってやるよ」
「罠なんてそんなのないですよ。へへへ」
怪しく笑う男。完全に罠って感じだけど、罠だとわかったらそれ相応の対処をすればいい。分かっていればなおさらね。
男に案内されて男の拠点へとやってきた。縦穴に螺旋状に足場が作られている。まるで奈落に続くかのような穴だけど、下を見ると松明の光が見えて底が見えた。このくらいの高さなら強化してる僕らなら怪我無く降りれるな。
「この下にいるのか?」
「そ、そうです」
ステインが胸ぐらを掴んで聞くと男は肯定する。盗賊たちを連れて行っても何かやられそうなのでワジソンとミーシャに見張りを任せて、残りのメンバーで地下へと進んだ。
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