23 / 56
第一章
第22話
しおりを挟む
僕らは15階のボスを倒すことに成功して、帰還できる扉をくぐって町へと帰ってこれた。
ミーシャに抱き着かれてギトギトの返り血まみれ、戦いじゃそんなに汚れることはなかったのにな。
「ただいま~」
「お帰りなさい」
僕らの拠点に帰ってくるとエラが迎えてくれた。それぞれ挨拶を交わすといつも通りタオルを持って自室に戻っていく。
僕も同じように階段の手すりにかかっているタオルを取って、二階の自室に入った。
「ふぅ。いつもよりも汚れちゃったな……」
主にミーシャに汚された体を拭っていく。最後の最後で蜘蛛の返り血で汚れるとは思わなかったな。
ため息多めで体を拭っていく。すると勢いよく外を走る音が近づいてくる。
「ヒューイ~。汚したお礼に体を拭ってあげる~」
扉を勢いよく開けてミーシャが入ってきた。もちろん、僕は体を拭っていたので固まってしまった。
彼女の言う、”お礼”って間違いで言っているわけじゃなさそうだ。そう考えるとこうなることを狙っていた可能性が出てくる。
「わ~。丁度やってたのか~。じゃあやってあげる~」
「いや! いいって」
「遠慮しないで~。私もやってもらうから~」
体を密着させてミーシャが体を洗ってくれる。彼女もまだ体を洗ってない様子だ。返り血で緑色になってる。
「ん~。いい体だね~ヒューイ」
「や、やめてよミーシャ」
執拗に体を絡めてくるミーシャ。舌なめずりなんかして僕を見つめてくる。誰か助けて、
「お姉ちゃん!」
「お? リーシャも混ざる?」
困っているとリーシャが勢いよく助けに来てくれた。髪が逆立ってる。怒ってくれてるみたいだ。
「ちょっと目を離したらすぐにこうなんだから!」
「何よ~。ヒューイと仲良く体を洗いあってるだけじゃない」
「男女ってものがあるでしょ! もう! 早く私達の部屋に行くよ!」
リーシャに首根っこを掴まれて出ていくミーシャ。最後にウインクしてきた。砂嵐よりも激しい子だな。
「は~。洗い終わった……。なんか甘い匂いがするな。ミーシャ達は香水みたいなものを使ってるのかな?」
ミーシャの残り香が残ってる。花の香りが鼻をくすぐる。
「ヒューイ。一緒にご飯食べよ」
服を着替えておぼんに乗っている食べ物を食べようと思ったらルラナが入ってきた。
ルラナはミーシャと違ってホッとするな。同性って言うのもあるけどね。
「うんしょ」
「ルラナ?」
あぐらをかく僕の上にポスンと座るルラナ。おぼんがそれぞれあるから不便だと思うんだけど?
「だめ?」
「ダメってわけじゃないけど、おぼんが」
「大丈夫、僕が食べさせてあげるから」
「ははは、ありがとルラナ」
ルラナが料理をスプーンにすくって差し出してくる。今日は豆のサラダとステーキ、それと干しブドウか。
差し出されたサラダを口に入れるとにっこりとルラナが微笑む。これが当たり前なんだろうな、仲間ってやつの。
トントン! 感慨深げに口を動かしているとノックがなる。
「ヒューイ。ちょっといいかな?」
ノックの後にリーシャの声が聞こえてきて、扉がゆっくりと開いていく。
「さっきはお姉ちゃんがごめんね」
「ああ、大丈夫だよリーシャ」
「それでその……。また一緒にご飯、!? ルラナ!」
謝って言葉を紡ぐリーシャ。ルラナに気づいて驚くと僕を見てきた。
「ルラナ、いたの?」
「うん。一緒にご飯しようって」
リーシャの疑問に答えるとルラナも元気よく頷いた。リーシャはなぜか困った顔になっていく。
「リーシャも一緒に食べよ」
「う、うん」
一度自室に戻ったリーシャはすぐに戻ってきて、床に座るとご飯を食べ始めた。
「美味しいね」
「エラの料理は本当に美味しい。今度教えてもらおうかな」
ダンジョンではリーシャやミーシャが料理をすることが多かった。ワジソンもステインも料理は出来ないみたいだからね。
驚きなのがミーシャがなかなか上手ってところだ。あの時は本当に驚いたな。リーシャは……うん、人並みってやつかな。
「そ、そういえば、なんでルラナはヒューイに座ってるの?」
もじもじしながらリーシャが聞いてくる。なんか好かれちゃったんだよな。
「ん? 好きだから」
「!?」
ルラナが答えると驚いてスプーンを落とすリーシャ。同性の好きってやつかな。僕もみんな好きだし分かるな。
「ヒューイの近くにいるとマナが落ち着いて、ポカポカするんだ」
あ~、なるほど。マナの回復も強化されてるからね。意識しなくても近くにいると弱めにかかるんだよな。精霊の彼はマナと親和性が高いから気持ちいいのかもな。
「そ、そうなんだ……」
答えを聞いて感慨深げにつぶやくリーシャ。
なんだか重い空気になっているような気がする。ここは話題を変えよう。
「そういえば、ミーシャは? 静かだけど?」
「お姉ちゃんは縛り付けといた。しばらくは大丈夫」
「ええ!? 大丈夫なの?」
リーシャはそう答えて「いい薬」と言ってご飯をパクパクと口に含んでいく。
しばらくするとミーシャが息を切らせて入ってきたが、僕達は食事を終えていたのでがっくりと肩を落としていた。
後は寝るだけだっと。
「ヒューイ。一緒に寝ていい?」
「ああ、ルラナ。別にいいけど」
ははは、なんだかかなり好かれちゃったな~。弟が出来たような感じだ。
同じベッドで隣に眠るルラナ。中性的な彼はスヤスヤと眠ってる。思わず頭を撫でてしまう。
それでも眠る彼を微笑んで見て、目を瞑るとすぐに意識を手放した。相当疲れてたんだろうな。
「ん~むにゃむにゃ」
眠りから目覚めると体が重いことに気が付いて目を開ける。声が聞こえていたがやっぱりルラナ以外の人がいるみたいだ。
「ミーシャ……」
「もう食べられにゃいん」
作り物のような寝言を呟く彼女。流石に可愛いとは思わない。
「ヒューイおはよう。ミーシャもいたんだ」
「ああ、おはよう。残念なことにね」
ルラナに挨拶を返すとため息をついて答えた。
「ヒューイ! おはよう! お姉ちゃん来てない?」
扉の外からそんな声が聞こえてくる。リーシャが焦って声をあげてるな。最近の朝はこんな感じになってきてるな。
「ああ、いるよ。寝てる」
「やっぱり! 入るね! !?」
答えるとリーシャが部屋に入ってくる。ミーシャとルラナが同じベッドに寝てる姿を見てリーシャが顔を赤くさせてる。ミーシャなんて僕に覆いかぶさってきてるからな。想像してしまったんだろうな。
「お姉ちゃん!」
「むにゃ? リーシャだ~。ヒューイの部屋にいちゃダメじゃ~ん。戻ろうね~」
「それはお姉ちゃんでしょ! もう!」
寝ぼけながらも自分が僕の部屋にいるというのは分かってるのか。天然なんだかよくわからない子だな。
二人はかみ合わない言い合いをしながら部屋を後にしていく。
「僕も行くね。ステインが報告に行くから準備しておいてね」
「ああ。分かってる」
15階のボスを倒した報告をしに行く。闇の収納に入ってる魔物の換金もしないといけないしね。
一人になった部屋で着替えていく。なんだか一人って言うのも久しぶりだな。
ミーシャに抱き着かれてギトギトの返り血まみれ、戦いじゃそんなに汚れることはなかったのにな。
「ただいま~」
「お帰りなさい」
僕らの拠点に帰ってくるとエラが迎えてくれた。それぞれ挨拶を交わすといつも通りタオルを持って自室に戻っていく。
僕も同じように階段の手すりにかかっているタオルを取って、二階の自室に入った。
「ふぅ。いつもよりも汚れちゃったな……」
主にミーシャに汚された体を拭っていく。最後の最後で蜘蛛の返り血で汚れるとは思わなかったな。
ため息多めで体を拭っていく。すると勢いよく外を走る音が近づいてくる。
「ヒューイ~。汚したお礼に体を拭ってあげる~」
扉を勢いよく開けてミーシャが入ってきた。もちろん、僕は体を拭っていたので固まってしまった。
彼女の言う、”お礼”って間違いで言っているわけじゃなさそうだ。そう考えるとこうなることを狙っていた可能性が出てくる。
「わ~。丁度やってたのか~。じゃあやってあげる~」
「いや! いいって」
「遠慮しないで~。私もやってもらうから~」
体を密着させてミーシャが体を洗ってくれる。彼女もまだ体を洗ってない様子だ。返り血で緑色になってる。
「ん~。いい体だね~ヒューイ」
「や、やめてよミーシャ」
執拗に体を絡めてくるミーシャ。舌なめずりなんかして僕を見つめてくる。誰か助けて、
「お姉ちゃん!」
「お? リーシャも混ざる?」
困っているとリーシャが勢いよく助けに来てくれた。髪が逆立ってる。怒ってくれてるみたいだ。
「ちょっと目を離したらすぐにこうなんだから!」
「何よ~。ヒューイと仲良く体を洗いあってるだけじゃない」
「男女ってものがあるでしょ! もう! 早く私達の部屋に行くよ!」
リーシャに首根っこを掴まれて出ていくミーシャ。最後にウインクしてきた。砂嵐よりも激しい子だな。
「は~。洗い終わった……。なんか甘い匂いがするな。ミーシャ達は香水みたいなものを使ってるのかな?」
ミーシャの残り香が残ってる。花の香りが鼻をくすぐる。
「ヒューイ。一緒にご飯食べよ」
服を着替えておぼんに乗っている食べ物を食べようと思ったらルラナが入ってきた。
ルラナはミーシャと違ってホッとするな。同性って言うのもあるけどね。
「うんしょ」
「ルラナ?」
あぐらをかく僕の上にポスンと座るルラナ。おぼんがそれぞれあるから不便だと思うんだけど?
「だめ?」
「ダメってわけじゃないけど、おぼんが」
「大丈夫、僕が食べさせてあげるから」
「ははは、ありがとルラナ」
ルラナが料理をスプーンにすくって差し出してくる。今日は豆のサラダとステーキ、それと干しブドウか。
差し出されたサラダを口に入れるとにっこりとルラナが微笑む。これが当たり前なんだろうな、仲間ってやつの。
トントン! 感慨深げに口を動かしているとノックがなる。
「ヒューイ。ちょっといいかな?」
ノックの後にリーシャの声が聞こえてきて、扉がゆっくりと開いていく。
「さっきはお姉ちゃんがごめんね」
「ああ、大丈夫だよリーシャ」
「それでその……。また一緒にご飯、!? ルラナ!」
謝って言葉を紡ぐリーシャ。ルラナに気づいて驚くと僕を見てきた。
「ルラナ、いたの?」
「うん。一緒にご飯しようって」
リーシャの疑問に答えるとルラナも元気よく頷いた。リーシャはなぜか困った顔になっていく。
「リーシャも一緒に食べよ」
「う、うん」
一度自室に戻ったリーシャはすぐに戻ってきて、床に座るとご飯を食べ始めた。
「美味しいね」
「エラの料理は本当に美味しい。今度教えてもらおうかな」
ダンジョンではリーシャやミーシャが料理をすることが多かった。ワジソンもステインも料理は出来ないみたいだからね。
驚きなのがミーシャがなかなか上手ってところだ。あの時は本当に驚いたな。リーシャは……うん、人並みってやつかな。
「そ、そういえば、なんでルラナはヒューイに座ってるの?」
もじもじしながらリーシャが聞いてくる。なんか好かれちゃったんだよな。
「ん? 好きだから」
「!?」
ルラナが答えると驚いてスプーンを落とすリーシャ。同性の好きってやつかな。僕もみんな好きだし分かるな。
「ヒューイの近くにいるとマナが落ち着いて、ポカポカするんだ」
あ~、なるほど。マナの回復も強化されてるからね。意識しなくても近くにいると弱めにかかるんだよな。精霊の彼はマナと親和性が高いから気持ちいいのかもな。
「そ、そうなんだ……」
答えを聞いて感慨深げにつぶやくリーシャ。
なんだか重い空気になっているような気がする。ここは話題を変えよう。
「そういえば、ミーシャは? 静かだけど?」
「お姉ちゃんは縛り付けといた。しばらくは大丈夫」
「ええ!? 大丈夫なの?」
リーシャはそう答えて「いい薬」と言ってご飯をパクパクと口に含んでいく。
しばらくするとミーシャが息を切らせて入ってきたが、僕達は食事を終えていたのでがっくりと肩を落としていた。
後は寝るだけだっと。
「ヒューイ。一緒に寝ていい?」
「ああ、ルラナ。別にいいけど」
ははは、なんだかかなり好かれちゃったな~。弟が出来たような感じだ。
同じベッドで隣に眠るルラナ。中性的な彼はスヤスヤと眠ってる。思わず頭を撫でてしまう。
それでも眠る彼を微笑んで見て、目を瞑るとすぐに意識を手放した。相当疲れてたんだろうな。
「ん~むにゃむにゃ」
眠りから目覚めると体が重いことに気が付いて目を開ける。声が聞こえていたがやっぱりルラナ以外の人がいるみたいだ。
「ミーシャ……」
「もう食べられにゃいん」
作り物のような寝言を呟く彼女。流石に可愛いとは思わない。
「ヒューイおはよう。ミーシャもいたんだ」
「ああ、おはよう。残念なことにね」
ルラナに挨拶を返すとため息をついて答えた。
「ヒューイ! おはよう! お姉ちゃん来てない?」
扉の外からそんな声が聞こえてくる。リーシャが焦って声をあげてるな。最近の朝はこんな感じになってきてるな。
「ああ、いるよ。寝てる」
「やっぱり! 入るね! !?」
答えるとリーシャが部屋に入ってくる。ミーシャとルラナが同じベッドに寝てる姿を見てリーシャが顔を赤くさせてる。ミーシャなんて僕に覆いかぶさってきてるからな。想像してしまったんだろうな。
「お姉ちゃん!」
「むにゃ? リーシャだ~。ヒューイの部屋にいちゃダメじゃ~ん。戻ろうね~」
「それはお姉ちゃんでしょ! もう!」
寝ぼけながらも自分が僕の部屋にいるというのは分かってるのか。天然なんだかよくわからない子だな。
二人はかみ合わない言い合いをしながら部屋を後にしていく。
「僕も行くね。ステインが報告に行くから準備しておいてね」
「ああ。分かってる」
15階のボスを倒した報告をしに行く。闇の収納に入ってる魔物の換金もしないといけないしね。
一人になった部屋で着替えていく。なんだか一人って言うのも久しぶりだな。
2
お気に入りに追加
1,882
あなたにおすすめの小説
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。

異世界転生ファミリー
くろねこ教授
ファンタジー
辺境のとある家族。その一家には秘密があった?!
辺境の村に住む何の変哲もないマーティン一家。
アリス・マーティンは美人で料理が旨い主婦。
アーサーは元腕利きの冒険者、村の自警団のリーダー格で頼れる男。
長男のナイトはクールで賢い美少年。
ソフィアは産まれて一年の赤ん坊。
何の不思議もない家族と思われたが……
彼等には実は他人に知られる訳にはいかない秘密があったのだ。

料理の上手さを見込まれてモフモフ聖獣に育てられた俺は、剣も魔法も使えず、一人ではドラゴンくらいしか倒せないのに、聖女や剣聖たちから溺愛される
向原 行人
ファンタジー
母を早くに亡くし、男だらけの五人兄弟で家事の全てを任されていた長男の俺は、気付いたら異世界に転生していた。
アルフレッドという名の子供になっていたのだが、山奥に一人ぼっち。
普通に考えて、親に捨てられ死を待つだけという、とんでもないハードモード転生だったのだが、偶然通りかかった人の言葉を話す聖獣――白虎が現れ、俺を育ててくれた。
白虎は食べ物の獲り方を教えてくれたので、俺は前世で培った家事の腕を振るい、調理という形で恩を返す。
そんな毎日が十数年続き、俺がもうすぐ十六歳になるという所で、白虎からそろそろ人間の社会で生きる様にと言われてしまった。
剣も魔法も使えない俺は、少しだけ使える聖獣の力と家事能力しか取り柄が無いので、とりあえず異世界の定番である冒険者を目指す事に。
だが、この世界では職業学校を卒業しないと冒険者になれないのだとか。
おまけに聖獣の力を人前で使うと、恐れられて嫌われる……と。
俺は聖獣の力を使わずに、冒険者となる事が出来るのだろうか。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。

俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。
7番目のシャルル、狂った王国にうまれて【少年期編完結】
しんの(C.Clarté)
歴史・時代
15世紀、狂王と淫妃の間に生まれた10番目の子が王位を継ぐとは誰も予想しなかった。兄王子の連続死で、不遇な王子は14歳で王太子となり、没落する王国を背負って死と血にまみれた運命をたどる。「恩人ジャンヌ・ダルクを見捨てた暗愚」と貶される一方で、「建国以来、戦乱の絶えなかった王国にはじめて平和と正義と秩序をもたらした名君」と評価されるフランス王シャルル七世の少年時代の物語。
歴史に残された記述と、筆者が受け継いだ記憶をもとに脚色したフィクションです。
【カクヨムコン7中間選考通過】【アルファポリス第7回歴史・時代小説大賞、読者投票4位】【講談社レジェンド賞最終選考作】
※表紙絵は離雨RIU(@re_hirame)様からいただいたファンアートを使わせていただいてます。
※重複投稿しています。
カクヨム:https://kakuyomu.jp/works/16816927859447599614
小説家になろう:https://ncode.syosetu.com/n9199ey/

転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。

レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル
異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった
孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた
そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた
その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。
5レベルになったら世界が変わりました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる