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第一章
第21話
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「風格のある騎士じゃな」
漆黒の騎士を遠巻きに見てワジソンが呟いた。遠くから見ても分かるほどの威圧感、この圧からボスなのが伺えた。
「ボスだね」
「そうみたい」
リーシャの呟きに肯定する。みんなも頷いて答えた。
ってことは僕らが裏技で入った階層は14階だったってことか。
「漆黒の騎士か」
「確か名前は、ダークナイト。Bランクの魔物だからそんなに強くないよ」
ステインの呟きにルラナが答えた。そうか、Bランクなら余裕かな。
「待って! ボスでも一体とは限らない。油断せずに行こ!」
余裕しゃくしゃく、そんなムードになっていたらリーシャが声をあげた。
確かにディアボロスの時のこともあるしね。ボスが一体なんて決まってないんだよな。
「じゃあ、ルラナとリーシャに任せるぞ」
「「了解」」
遠くから攻撃して、漆黒の騎士をおびき寄せる。うまくいけば遠巻きから始末できるってわけだ。
早速、ルラナがリーシャの矢に魔法を込める。リーシャも魔法が使えるけど、武器に込める手法は出来ないみたいだな。
「予め込めてもらった魔法の矢は防衛戦でつかっちゃったんだよね。ルラナごめんね」
「リーシャの弓の腕は必要。その力になれるのは嬉しい」
リーシャがルラナに謝る。ルラナは微笑んで答えた。
防衛線の時もディアボロスとの戦いのときもリーシャには色々助けられてる。攻撃ももちろんだけど、冷静に危険を知らせてくれる彼女は僕らに必要だ。
「これで全部」
「ありがとうルラナ。じゃあやるよ~」
ルラナが終わりを告げるとリーシャが漆黒の騎士へと矢を構える。その間にルラナも魔法の詠唱を開始した。
「【我、この世の人ならざる者。力に答え、雷撃を放て】」
「シッ!」
ルラナの魔法と共にリーシャが矢を射る。ルラナの手から放たれた雷撃と共に漆黒の騎士に命中する。
漆黒の騎士の目が光って僕らを見据えるとガチャガチャと音を立てて近づいてくる。
「ステイン、行っていい?」
「ダメだ。仲間がいるかもしれないだろ」
ミーシャが大剣を構えて聞いてきた。ステインはそれを引き止める。さっきの話を聞いてなかったのかな?
ミーシャに呆れているとリーシャとルラナが追撃を加える。二人の雷撃が漆黒の騎士を焼き尽くしていく。
目の前に来た時にはブスブスと音をたてて地面に伏した。
「あ~ん。出番なかったじゃん」
「お姉ちゃん……」
ミーシャが漆黒の騎士をツンツンして大きな声をあげた。みんな無傷なんだからいいと思うんだけどな。
「こんなに簡単なボスもいるんだね」
「いやいや。ディアボロスが異常だっただけだ。まあ、こいつ風に言えばおかしいってやつだな」
僕の言葉にステインが刀をつついて言って来た。Sランクの魔物がこんなに簡単に出てきたら確かにやってられないもんな。それも5階でさ。
「しかし、俺達が生きて帰ったことで初心者が死んだ謎が明らかになったんだよな」
「どういうこと?」
「ボスって言うのはランダムってことだ。強い奴がでたり、今回みたいな雑魚がでたり」
不運にもディアボロスみたいなボスにでくわしたら最後、生きて帰ってこれない。実力があってダンジョンに挑んで帰ってこなかった冒険者達の謎が解けたってことか。少しだけ彼らに報いることが出来たのかもな。
「ん~? あれれ? 漆黒の騎士がまたいるよ……」
「……は~。流石に楽はさせてくれんか」
新たに漆黒の騎士が二体現れて、さっき一体がいた所に佇んでいる。増えたってことは更に増えるってことかな。
「あの場所で戦ったら次に湧いた場合すぐに先頭になるな」
「ん、ここから攻撃するのが最良」
ステインが推測で呟くとルラナが話した。
連戦はどんなに敵が弱くても危険だ。遠巻きに戦えるならそれが一番いい。
「はい! リーシャ。さっき使った矢」
「ありがとうお姉ちゃん」
矢は無限じゃないからな。再利用は大事だ。といっても闇の収納にいっぱいはいってるんだけどね。無限収納は伊達じゃない。
リーシャが矢をつがえて、ルラナに視線を向けると二人で頷いて攻撃の準備にかかった。
詠唱と呼吸の声が聞こえてくると騎士が動き出した。
「動いた!?」
「私達の出番ね!」
さっきみたいに楽をさせてくれない様子。騎士達はさっきと違って歩いてこないで駆けてきてる。ミーシャとステインが前に出ると鉄と鉄のぶつかり合う音が響く!
「なんの~~!!!」
「ほいっ!」
ステインが盾で騎士の攻撃を受けると横からワジソンが騎士を斧で切り付ける。大木をなぐかのような大斧の一撃で胴体が真っ二つに切れた。
「はいっ。終わりっと」
ステイン達に集中していたらもう一体をミーシャが真っ二つに切り分けていた。
頭から地面へと何の抵抗もなく切り伏せているのが伺えるよ。
ガードしたんだと思われる騎士の剣が切れてるのを見ると見事の一言だな。
「ヒューイのおかげで私も強くなってる」
「ほんとにな。俺達も体が軽くてBランクの魔物なんて余裕だぜ」
ワシワシと僕の頭を撫でるステイン。ミーシャと一緒に褒めてくるものだから恥ずかしくて頬を掻く。
「おっと、追加が来たな」
「ふぅ、いつまで続くかじゃな」
僕らはいつまでも出てくる漆黒の騎士との戦闘へと入って行く。
強くなったステイン達からしたら雑魚の中の雑魚。同時に十体と戦っても余裕で屠っていく。その間、僕はスカイ達といた時みたいに何もしない状態になってしまった。みんなが強いのも考え物だな。
「これで最後っと」
「丁度十じゃな」
ミーシャが騎士へと大剣を振り下ろす。ワジソンが周りを見渡しながら呟くと扉が現れた。
「終わりみたい」
「じゃあ、今日は帰るか。エラも心配だし、俺達と入れ違いになったやつらも気になるしな」
ルラナが本を閉じて呟くとステインが声をあげた。僕らは賛成して扉へと歩いていく。
「!? みんな危ない!」
『!?』
遠くから歩いてきてたリーシャが叫ぶ。僕らはリーシャの声と視線を見て天井を見上げた。
さっきまではいなかった漆黒の蜘蛛が赤い目を輝かせていた。
「ちぃ! 扉がでたら現れるタイプのボスか!」
「フォッフォッフォ、扉をくぐるき満々じゃな」
人間の世界へと進行したい。そんな感情を感じる罠、ステインとワジソンの言葉を聞いて僕らは武器を構えた。
「下りてこないなら! やあっ!」
「【我、この世の人ならざる者。力に答え、雷撃を放て!】」
バリバリバリ! リーシャとルラナの攻撃が蜘蛛へと放たれる。天井の蜘蛛に当たる前に雷撃は消えていった。
その現象にルラナもリーシャも驚きが隠せない。
「空間転移魔法!?」
「違う! マナ吸収みたい。矢は足に当たってる」
驚いて推測を呟くリーシャにルラナが声をあげた。マナを吸収する蜘蛛か。
「魔法を使ってくる蜘蛛か。まさかアラクネ?」
「ううん。アラクネなら人の形を持ってたはず、たぶんスパイダー種の上位」
冷や汗をかくステインの言葉にルラナが答えた。アラクネとなると知性も魔法もかなり強くなって人型に近づく。あんなに巨大である必要性はなくなるはずだ。
「とにかく! 物理は効くってことでしょ! ワジソン!」
「分かっておるわ! どっせい!」
大斧にミーシャが乗るとワジソンはおもいっきり振り回した。凄い勢いで蜘蛛へと飛んでいくミーシャ。大剣を縦に振り回して高速で回転していく。
防衛線で見せた技だ。あれを食らったらひとたまりもない。蜘蛛は胴体に大きな風穴を作られて地面に落ちてくる。
ピクピクと痙攣する蜘蛛。気持ち悪いな。
「どうヒューイ? カッコよかった?」
蜘蛛の返り血を浴びたミーシャがにっこりと微笑んで言って来た。苦笑いをすると抱き着いてきて僕まで汚れてしまった。
とにかく、15階の闘いは無事に幕を閉じた。
漆黒の騎士を遠巻きに見てワジソンが呟いた。遠くから見ても分かるほどの威圧感、この圧からボスなのが伺えた。
「ボスだね」
「そうみたい」
リーシャの呟きに肯定する。みんなも頷いて答えた。
ってことは僕らが裏技で入った階層は14階だったってことか。
「漆黒の騎士か」
「確か名前は、ダークナイト。Bランクの魔物だからそんなに強くないよ」
ステインの呟きにルラナが答えた。そうか、Bランクなら余裕かな。
「待って! ボスでも一体とは限らない。油断せずに行こ!」
余裕しゃくしゃく、そんなムードになっていたらリーシャが声をあげた。
確かにディアボロスの時のこともあるしね。ボスが一体なんて決まってないんだよな。
「じゃあ、ルラナとリーシャに任せるぞ」
「「了解」」
遠くから攻撃して、漆黒の騎士をおびき寄せる。うまくいけば遠巻きから始末できるってわけだ。
早速、ルラナがリーシャの矢に魔法を込める。リーシャも魔法が使えるけど、武器に込める手法は出来ないみたいだな。
「予め込めてもらった魔法の矢は防衛戦でつかっちゃったんだよね。ルラナごめんね」
「リーシャの弓の腕は必要。その力になれるのは嬉しい」
リーシャがルラナに謝る。ルラナは微笑んで答えた。
防衛線の時もディアボロスとの戦いのときもリーシャには色々助けられてる。攻撃ももちろんだけど、冷静に危険を知らせてくれる彼女は僕らに必要だ。
「これで全部」
「ありがとうルラナ。じゃあやるよ~」
ルラナが終わりを告げるとリーシャが漆黒の騎士へと矢を構える。その間にルラナも魔法の詠唱を開始した。
「【我、この世の人ならざる者。力に答え、雷撃を放て】」
「シッ!」
ルラナの魔法と共にリーシャが矢を射る。ルラナの手から放たれた雷撃と共に漆黒の騎士に命中する。
漆黒の騎士の目が光って僕らを見据えるとガチャガチャと音を立てて近づいてくる。
「ステイン、行っていい?」
「ダメだ。仲間がいるかもしれないだろ」
ミーシャが大剣を構えて聞いてきた。ステインはそれを引き止める。さっきの話を聞いてなかったのかな?
ミーシャに呆れているとリーシャとルラナが追撃を加える。二人の雷撃が漆黒の騎士を焼き尽くしていく。
目の前に来た時にはブスブスと音をたてて地面に伏した。
「あ~ん。出番なかったじゃん」
「お姉ちゃん……」
ミーシャが漆黒の騎士をツンツンして大きな声をあげた。みんな無傷なんだからいいと思うんだけどな。
「こんなに簡単なボスもいるんだね」
「いやいや。ディアボロスが異常だっただけだ。まあ、こいつ風に言えばおかしいってやつだな」
僕の言葉にステインが刀をつついて言って来た。Sランクの魔物がこんなに簡単に出てきたら確かにやってられないもんな。それも5階でさ。
「しかし、俺達が生きて帰ったことで初心者が死んだ謎が明らかになったんだよな」
「どういうこと?」
「ボスって言うのはランダムってことだ。強い奴がでたり、今回みたいな雑魚がでたり」
不運にもディアボロスみたいなボスにでくわしたら最後、生きて帰ってこれない。実力があってダンジョンに挑んで帰ってこなかった冒険者達の謎が解けたってことか。少しだけ彼らに報いることが出来たのかもな。
「ん~? あれれ? 漆黒の騎士がまたいるよ……」
「……は~。流石に楽はさせてくれんか」
新たに漆黒の騎士が二体現れて、さっき一体がいた所に佇んでいる。増えたってことは更に増えるってことかな。
「あの場所で戦ったら次に湧いた場合すぐに先頭になるな」
「ん、ここから攻撃するのが最良」
ステインが推測で呟くとルラナが話した。
連戦はどんなに敵が弱くても危険だ。遠巻きに戦えるならそれが一番いい。
「はい! リーシャ。さっき使った矢」
「ありがとうお姉ちゃん」
矢は無限じゃないからな。再利用は大事だ。といっても闇の収納にいっぱいはいってるんだけどね。無限収納は伊達じゃない。
リーシャが矢をつがえて、ルラナに視線を向けると二人で頷いて攻撃の準備にかかった。
詠唱と呼吸の声が聞こえてくると騎士が動き出した。
「動いた!?」
「私達の出番ね!」
さっきみたいに楽をさせてくれない様子。騎士達はさっきと違って歩いてこないで駆けてきてる。ミーシャとステインが前に出ると鉄と鉄のぶつかり合う音が響く!
「なんの~~!!!」
「ほいっ!」
ステインが盾で騎士の攻撃を受けると横からワジソンが騎士を斧で切り付ける。大木をなぐかのような大斧の一撃で胴体が真っ二つに切れた。
「はいっ。終わりっと」
ステイン達に集中していたらもう一体をミーシャが真っ二つに切り分けていた。
頭から地面へと何の抵抗もなく切り伏せているのが伺えるよ。
ガードしたんだと思われる騎士の剣が切れてるのを見ると見事の一言だな。
「ヒューイのおかげで私も強くなってる」
「ほんとにな。俺達も体が軽くてBランクの魔物なんて余裕だぜ」
ワシワシと僕の頭を撫でるステイン。ミーシャと一緒に褒めてくるものだから恥ずかしくて頬を掻く。
「おっと、追加が来たな」
「ふぅ、いつまで続くかじゃな」
僕らはいつまでも出てくる漆黒の騎士との戦闘へと入って行く。
強くなったステイン達からしたら雑魚の中の雑魚。同時に十体と戦っても余裕で屠っていく。その間、僕はスカイ達といた時みたいに何もしない状態になってしまった。みんなが強いのも考え物だな。
「これで最後っと」
「丁度十じゃな」
ミーシャが騎士へと大剣を振り下ろす。ワジソンが周りを見渡しながら呟くと扉が現れた。
「終わりみたい」
「じゃあ、今日は帰るか。エラも心配だし、俺達と入れ違いになったやつらも気になるしな」
ルラナが本を閉じて呟くとステインが声をあげた。僕らは賛成して扉へと歩いていく。
「!? みんな危ない!」
『!?』
遠くから歩いてきてたリーシャが叫ぶ。僕らはリーシャの声と視線を見て天井を見上げた。
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「下りてこないなら! やあっ!」
「【我、この世の人ならざる者。力に答え、雷撃を放て!】」
バリバリバリ! リーシャとルラナの攻撃が蜘蛛へと放たれる。天井の蜘蛛に当たる前に雷撃は消えていった。
その現象にルラナもリーシャも驚きが隠せない。
「空間転移魔法!?」
「違う! マナ吸収みたい。矢は足に当たってる」
驚いて推測を呟くリーシャにルラナが声をあげた。マナを吸収する蜘蛛か。
「魔法を使ってくる蜘蛛か。まさかアラクネ?」
「ううん。アラクネなら人の形を持ってたはず、たぶんスパイダー種の上位」
冷や汗をかくステインの言葉にルラナが答えた。アラクネとなると知性も魔法もかなり強くなって人型に近づく。あんなに巨大である必要性はなくなるはずだ。
「とにかく! 物理は効くってことでしょ! ワジソン!」
「分かっておるわ! どっせい!」
大斧にミーシャが乗るとワジソンはおもいっきり振り回した。凄い勢いで蜘蛛へと飛んでいくミーシャ。大剣を縦に振り回して高速で回転していく。
防衛線で見せた技だ。あれを食らったらひとたまりもない。蜘蛛は胴体に大きな風穴を作られて地面に落ちてくる。
ピクピクと痙攣する蜘蛛。気持ち悪いな。
「どうヒューイ? カッコよかった?」
蜘蛛の返り血を浴びたミーシャがにっこりと微笑んで言って来た。苦笑いをすると抱き着いてきて僕まで汚れてしまった。
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