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第一章
第14話
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「光の女神か。どうやって顕現した……。そうか精霊か」
ディアボロスが僕を包みながら声を放つ。ルラナは魔法を完成させたみたいだ。
それにしても女神の顕現を行ってしまったってことか。凄いな。
「このおかしな人間を助けるために顕現したか?」
「【あなたと口をきいている時間はありません。わたくしを呼んだこの子がもちませんからね】」
僕を包んでいたディアボロスがはがれていく。ルラナからあふれる光が人を形どって綺麗な女性を映す。
光の女神と言っていた。この人が神の一柱?
「おかしい、顕現したとしてもこれほどの力があるはず……。このおかしな人間のせいか」
剥がれたディアボロスはスライムのようになって呟いた。
「【今です。ディアボロスの魔石を】」
「え!? だけど」
「【今なら大丈夫です。彼はあなたですから】」
「な、なにを言って?」
女神はそういってニッコリと笑う。彼が僕?
半信半疑でディアボロスの魔石を掴む。スライムのようになっていて核となる魔石が浮き出てる。簡単に取ることが出来た。
「くっくっく。またお前の体を取ればいいだけだ……。な、なぜだ入れない!?」
さっきみたいに体へと入り込もうとしてきてたみたいだけど、全然入れない様子。なんでだ?
「【あなたはその子の肉を得てしまった。その子の一部になってしまったってことよ。自分の体に入り込むなんて”おかしいでしょ?”】」
からかうように女神はディアボロスに言い放つ。ディアボロスが僕ってそのことか。
「【これからあなたは忌み嫌っていた人の武器となる。そして、今までの人間への贖罪としなさい】」
「か、体が」
ディアボロスの魔石が変形していく!? 少し長めの片刃の剣、かなり細い剣だけど、ペラペラと揺れない。
「【それは刀と言われる武器です。ディアボロスの意識は封印していますので安心して使いなさい】」
「刀……。なんでこれを僕に?」
女神は微笑む。
「【さあ、なんででしょうね。気まぐれと言うものでしょうか? おっと、そろそろ時間です。この子にはあまり無理をしないように言ってあげてください。では】」
ニッコリと話して消えていく光の女神。名前も名乗らないで帰ってしまった。
「ぐ! ハァハァ……」
「ルラナ!」
女神が帰ると血管が浮き出て吐血するルラナ。すぐに駆け付けて強化を施す。
「あ、ありがとうヒューイ」
表情をあまり出さないルラナだけど、今回は素直にお礼を言ってきて微笑む。
体全体から血が噴き出てるのが伺えたけど、すぐに回復していく。
「ヒューイのおかげで本気出せた。楽しかった」
抱き上げてあげると満面の笑みで告げるルラナ。普通はできない魔法ってことか。
「ははは、それは良かった。だけど、女神様が言ってたぞ。あまり無理をしないでって」
「光の女神様アルテミス様。女神様じゃないと無理だと思って、呼んだら来てくれた」
お姫様抱っこでみんなの元へと向かう。ルラナはもう全快してるけど、精神的に疲れてるだろうからそのまま連れて行く。
「扉が現れた。完全に倒したってことだな」
ステインが現れた扉の前で待っていてくれた。
「俺だけ何もできなくて申し訳ない」
「いいのよステインは。エラが待ってるんだから自分を一番に考えて」
「すまん。恩に着る」
ステインが謝るとミーシャが微笑んで答えた。みんなも同じようにステインに笑顔を返す。
スカイ達とは大違いだ。何もしないやつがいたら絶対に罵ってくる。嫌な記憶がよみがえるよ。
「今回はこれでおしまいだね」
「ああ、流石にSランクの魔物との戦いの後に次の階層はやばいな」
五階であるこの階層の扉は二つでてる。言っていた通り、帰ることの出来る階層ってことだ。
「あの、ヒューイ……もうおろしていいよ」
「ん? ああ、遠慮するなよルラナ」
「は、恥ずかしいんだよ~」
お姫様抱っこのまま扉をくぐっていく。恥ずかしそうに顔を赤くさせるルラナ。
疲れてるはずだからな、一番の貢献者には手厚くしてあげないと。
初めてのダンジョン、混乱もあったけど、無事に終わった。
魔石の収穫が凄くてみんなホクホク顔だ。
僕はディアボロスの刀を手に入れられたしね。
最高の結果で終わって良かった。
ーーーー
ヒューイたちが最高の結果で終わった時、スカイは最低の結果を迎えていた。
「に、逃げろ!」
ダンジョン十階までやってきたスカイ。ボスである骨の獣たちに蹂躙されていた。
「クインさん皆さん早く!」
戦闘を諦めて逃げるスカイ達。ジューダスが先導して扉へとたどり着く。
女性達を扉に通し、最後スカイが入ろうとした時、扉が閉められた。
「ジュ、ジューダス! 何を」
「扉を開けたままでいたら魔物もあちらに行ってしまう」
「そ、そんなの町の冒険者で倒せば」
「ですが被害が発生します。ここは私達でどうにかしなくては」
ジューダスはそういって骨の獣へと視線を向ける。
グルルルと威嚇してくる骨の獣。体躯が大きすぎてなんの骨だからわからないほどだ。
「この骨を操っているやつを倒せば終わります」
「そ、そんなのどこにいるんだ! 勝てるわけがない。俺達も帰るべきだったんだ」
骨を蹴散らしながら言い合うスカイとジューダス。ジューダスは相手にせずに骨を杖で払っていく。
「ボスです! あれを倒せれば次への扉が開きますよ」
「無理だ! 体力が……」
「皆さんが待っています。頑張りましょう。すぐに回復します」
ジューダスの声に首を振って答えるスカイ。満身創痍で仲間もジューダスだけ、かなり弱気になっているようだ。
それでもジューダスは無理をさせていく。
そして、
「これで終わりだ!」
大きな獣の骨の魔物を貫くスカイの槍。何とかボスを倒せてその場に倒れこむ彼は息も絶え絶え。
激しい戦闘で利き腕ではない左の腕を切断、見るに堪えない姿になっていた。
「うう、俺の腕が」
「スカイ。よくやりました。流石はインヴィンシブルランスのリーダー」
回復魔法を施しながら微笑むジューダス。回復していく体、しかし、腕は元には戻らない。
スカイは暗く俯き涙する。
「さあ、帰りましょう。皆さんの元へ」
ジューダスはスカイと違って怪我を負っていなかった。無傷で獣の骨たちの攻撃をいなし、躱していた。
「ジューダスさん。俺はもうだめです……」
「何を言っているんですか。これからですよ」
「仲間もみんな片腕や足を失ってしまった。インヴィンシブルランスは終わりです」
絶望に顔を歪めて呟くスカイ。それを微笑み受け止めるジューダス。薄く目を見開いて見下ろすようにスカイを見ている。
「さあ、話すのは帰ってからにしましょ」
「いえ、ここでジューダスさんに伝えたいことがあります」
「私に?」
「はい……」
肩を担がれるスカイが言葉をつづっていく。泣きじゃくりうまく言葉が出てこないスカイは何とか言葉を吐き出していく。
「お、俺の夢……インヴィンシブルランスをお願いします」
「そ、それはどういう?」
「Sランクのチームの肩書をあなたに差し上げます。だから、世界に轟くチームに育て上げてください」
スカイは夢をジューダスに託す、そう告げ始める。
Sランクのチームとなると冒険者ギルドでの発言権はかなり大きくなる。
それをくれるというのであればだれでも欲しくなるもの。Sランクになり引退するとなった冒険者はギルドマスターとして任されることも多い。中には王国の騎士になったと言われているSランク冒険者もいるくらいなのである。
ジューダスはその言葉を聞き、ニヤリと口角をあげる。
「その話は帰ってからにしましょう。チームメンバーにも相談しなくちゃいけないでしょ」
「……はい」
こうして、スカイは冒険者を引退することとなった。
そして、新たなSランク冒険者、ジューダス率いる【インヴィンシブル】が誕生するのであった。
ディアボロスが僕を包みながら声を放つ。ルラナは魔法を完成させたみたいだ。
それにしても女神の顕現を行ってしまったってことか。凄いな。
「このおかしな人間を助けるために顕現したか?」
「【あなたと口をきいている時間はありません。わたくしを呼んだこの子がもちませんからね】」
僕を包んでいたディアボロスがはがれていく。ルラナからあふれる光が人を形どって綺麗な女性を映す。
光の女神と言っていた。この人が神の一柱?
「おかしい、顕現したとしてもこれほどの力があるはず……。このおかしな人間のせいか」
剥がれたディアボロスはスライムのようになって呟いた。
「【今です。ディアボロスの魔石を】」
「え!? だけど」
「【今なら大丈夫です。彼はあなたですから】」
「な、なにを言って?」
女神はそういってニッコリと笑う。彼が僕?
半信半疑でディアボロスの魔石を掴む。スライムのようになっていて核となる魔石が浮き出てる。簡単に取ることが出来た。
「くっくっく。またお前の体を取ればいいだけだ……。な、なぜだ入れない!?」
さっきみたいに体へと入り込もうとしてきてたみたいだけど、全然入れない様子。なんでだ?
「【あなたはその子の肉を得てしまった。その子の一部になってしまったってことよ。自分の体に入り込むなんて”おかしいでしょ?”】」
からかうように女神はディアボロスに言い放つ。ディアボロスが僕ってそのことか。
「【これからあなたは忌み嫌っていた人の武器となる。そして、今までの人間への贖罪としなさい】」
「か、体が」
ディアボロスの魔石が変形していく!? 少し長めの片刃の剣、かなり細い剣だけど、ペラペラと揺れない。
「【それは刀と言われる武器です。ディアボロスの意識は封印していますので安心して使いなさい】」
「刀……。なんでこれを僕に?」
女神は微笑む。
「【さあ、なんででしょうね。気まぐれと言うものでしょうか? おっと、そろそろ時間です。この子にはあまり無理をしないように言ってあげてください。では】」
ニッコリと話して消えていく光の女神。名前も名乗らないで帰ってしまった。
「ぐ! ハァハァ……」
「ルラナ!」
女神が帰ると血管が浮き出て吐血するルラナ。すぐに駆け付けて強化を施す。
「あ、ありがとうヒューイ」
表情をあまり出さないルラナだけど、今回は素直にお礼を言ってきて微笑む。
体全体から血が噴き出てるのが伺えたけど、すぐに回復していく。
「ヒューイのおかげで本気出せた。楽しかった」
抱き上げてあげると満面の笑みで告げるルラナ。普通はできない魔法ってことか。
「ははは、それは良かった。だけど、女神様が言ってたぞ。あまり無理をしないでって」
「光の女神様アルテミス様。女神様じゃないと無理だと思って、呼んだら来てくれた」
お姫様抱っこでみんなの元へと向かう。ルラナはもう全快してるけど、精神的に疲れてるだろうからそのまま連れて行く。
「扉が現れた。完全に倒したってことだな」
ステインが現れた扉の前で待っていてくれた。
「俺だけ何もできなくて申し訳ない」
「いいのよステインは。エラが待ってるんだから自分を一番に考えて」
「すまん。恩に着る」
ステインが謝るとミーシャが微笑んで答えた。みんなも同じようにステインに笑顔を返す。
スカイ達とは大違いだ。何もしないやつがいたら絶対に罵ってくる。嫌な記憶がよみがえるよ。
「今回はこれでおしまいだね」
「ああ、流石にSランクの魔物との戦いの後に次の階層はやばいな」
五階であるこの階層の扉は二つでてる。言っていた通り、帰ることの出来る階層ってことだ。
「あの、ヒューイ……もうおろしていいよ」
「ん? ああ、遠慮するなよルラナ」
「は、恥ずかしいんだよ~」
お姫様抱っこのまま扉をくぐっていく。恥ずかしそうに顔を赤くさせるルラナ。
疲れてるはずだからな、一番の貢献者には手厚くしてあげないと。
初めてのダンジョン、混乱もあったけど、無事に終わった。
魔石の収穫が凄くてみんなホクホク顔だ。
僕はディアボロスの刀を手に入れられたしね。
最高の結果で終わって良かった。
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ヒューイたちが最高の結果で終わった時、スカイは最低の結果を迎えていた。
「に、逃げろ!」
ダンジョン十階までやってきたスカイ。ボスである骨の獣たちに蹂躙されていた。
「クインさん皆さん早く!」
戦闘を諦めて逃げるスカイ達。ジューダスが先導して扉へとたどり着く。
女性達を扉に通し、最後スカイが入ろうとした時、扉が閉められた。
「ジュ、ジューダス! 何を」
「扉を開けたままでいたら魔物もあちらに行ってしまう」
「そ、そんなの町の冒険者で倒せば」
「ですが被害が発生します。ここは私達でどうにかしなくては」
ジューダスはそういって骨の獣へと視線を向ける。
グルルルと威嚇してくる骨の獣。体躯が大きすぎてなんの骨だからわからないほどだ。
「この骨を操っているやつを倒せば終わります」
「そ、そんなのどこにいるんだ! 勝てるわけがない。俺達も帰るべきだったんだ」
骨を蹴散らしながら言い合うスカイとジューダス。ジューダスは相手にせずに骨を杖で払っていく。
「ボスです! あれを倒せれば次への扉が開きますよ」
「無理だ! 体力が……」
「皆さんが待っています。頑張りましょう。すぐに回復します」
ジューダスの声に首を振って答えるスカイ。満身創痍で仲間もジューダスだけ、かなり弱気になっているようだ。
それでもジューダスは無理をさせていく。
そして、
「これで終わりだ!」
大きな獣の骨の魔物を貫くスカイの槍。何とかボスを倒せてその場に倒れこむ彼は息も絶え絶え。
激しい戦闘で利き腕ではない左の腕を切断、見るに堪えない姿になっていた。
「うう、俺の腕が」
「スカイ。よくやりました。流石はインヴィンシブルランスのリーダー」
回復魔法を施しながら微笑むジューダス。回復していく体、しかし、腕は元には戻らない。
スカイは暗く俯き涙する。
「さあ、帰りましょう。皆さんの元へ」
ジューダスはスカイと違って怪我を負っていなかった。無傷で獣の骨たちの攻撃をいなし、躱していた。
「ジューダスさん。俺はもうだめです……」
「何を言っているんですか。これからですよ」
「仲間もみんな片腕や足を失ってしまった。インヴィンシブルランスは終わりです」
絶望に顔を歪めて呟くスカイ。それを微笑み受け止めるジューダス。薄く目を見開いて見下ろすようにスカイを見ている。
「さあ、話すのは帰ってからにしましょ」
「いえ、ここでジューダスさんに伝えたいことがあります」
「私に?」
「はい……」
肩を担がれるスカイが言葉をつづっていく。泣きじゃくりうまく言葉が出てこないスカイは何とか言葉を吐き出していく。
「お、俺の夢……インヴィンシブルランスをお願いします」
「そ、それはどういう?」
「Sランクのチームの肩書をあなたに差し上げます。だから、世界に轟くチームに育て上げてください」
スカイは夢をジューダスに託す、そう告げ始める。
Sランクのチームとなると冒険者ギルドでの発言権はかなり大きくなる。
それをくれるというのであればだれでも欲しくなるもの。Sランクになり引退するとなった冒険者はギルドマスターとして任されることも多い。中には王国の騎士になったと言われているSランク冒険者もいるくらいなのである。
ジューダスはその言葉を聞き、ニヤリと口角をあげる。
「その話は帰ってからにしましょう。チームメンバーにも相談しなくちゃいけないでしょ」
「……はい」
こうして、スカイは冒険者を引退することとなった。
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