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第一章 新しき世界
第26話 ジョブチェンジ
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「次は教会ですか?」
「はい、ヴィスさんにも職業をつけましょう」
冒険者登録が済んでギルドを後にした私達。ヴィスさんと教会に向かう。教会はギルドからそんなに遠くないのですぐに到着する。
「ようこそいらっしゃいました。神へのお祈りを」
教会に入ると神父さんがそう言って神の像へと視線を向けた。神様と言うのはケセルセスさんですよね。神の像は彼に似ている。
「マモルさん。神様って?」
「死の大陸にはありませんでしたか?」
「はい。見たことないです」
「そうですか。ケセルセスさんですよ。あの像のままの姿でカッコいい方ですよ」
ヴィスさんが首を傾げていたので説明した。
神父さんと一緒に祈りを捧げる。
「今日はどういったご用件で?」
「こちらのヴィスさんの職業を得ようと思いまして」
「そうですか。ではご寄付を」
神父さんに用を話すと神の像の前にある寄付を入れる箱を示された。ミントさんはタダでやってくれましたが、本来は寄付を入れないと出来ないようですね。お金は結構持っているので金貨を入れましょう。
「多くの寄付ありがとうございます。では見させていただきます……」
神父さんがそのままヴィスさんを見てくれるようです。少し彼を見つめて祈るようなポーズを取ると羊皮紙に職業を書いていく。
「戦士、魔法使い、魔剣士、僧侶、賢者。こんなに多くの職業になれる方も珍しいですよ。それも賢者が含まれています。類まれな才能の持ち主ですね」
五つの職業を書いて神父さんが冷や汗をかいています。神父さんも驚くほどの才能、流石はヴィスさんですね。
「ヴィスさんはどの職業になりたいですか?」
「え? えっと~……魔剣士がいいかな。剣も使えて魔法も使えるんでしょ? マモルさんの役にたちたいし」
ヴィスさんは私の前に立って戦いたいみたいですね。魔剣士とはカッコいい職業ですね~。私の半神とは違います。半神なんてかっこ悪すぎです。
「では魔剣士を付与いたしますね」
「はい。お願いします」
神父さんに元気に答えると祈りがささげられる。そして、ヴィスさんの体に天からの光が捧げられていく。少しすると光が治まって彼の体から火と風が立ち上った。
「あなたは火と風の魔法に精通しているようです。精進なさってください。では私はこれで」
「ありがとうございます」
神父さんは助言をくださって奥へと去っていった。深くお辞儀をしてお礼を言うヴィスさん。礼儀もなっていて本当にいい子ですね。
「これで目的は果たしましたね。宿屋を見つけましょうか」
「はい。新しい装備も欲しいですね」
「装備ですか。では明日、買い物に町を練り歩きますか」
「はい!」
嬉しそうなヴィスさん。心なしかポチたちも嬉しそうにしていますね。たぶん彼らは新たな食べ物に会えると思っているんでしょう、よだれが凄いことになっていますから。
「当店は満員なので。泊められません」
「そ、そうですか……」
宿屋を確保しようと5件目の宿屋。どこも満員で宿屋がきまりません。日も落ちてきて少々困りました。
「ごめんなさいマモルさん。僕のせいで……」
ヴィスさんは悲しそうに謝ってきます。
3件目の宿屋で黒い肌のヴィスさんを見て明らかに表情を変えた店員がいました。そのことを気にしているようですね。
「ヴィスさん。謝らなくていいですよ。平和な土地に住んでいるのに人を敬えない方たちが悪いんですから」
「はい……」
とはいうものの困りましたね~。街の中で野宿をしてもいいのでしょうか?
「マモルさん。探しましたよ」
顎に手をあえてて考え込んでいると声をかけられた。声の主は外套のフードを目深に被っていて誰だか分かりません。
「フィンです。ルリとレリックにあなたのことを聞いて探しに来ました」
フードを取って握手を求めてくるフィンさん。王様直々に探しに来てくれるとはなんだか偉くなったような気分です。
「これはこれは王様」
「ははは、王様なんてフィンと呼んでください」
「ではフィン様。なぜ私なんかを?」
「お話は王城で」
フィンさんはそう言って王城へと歩いていく。私達もついていく。
エルフの王城は大樹の下にある。もう一つの門をくぐると大樹が姿を現し、王城が大樹を守るように鎮座している。城門を守っていたフルフェイスの兵士達はフィン様を見て会釈をするのみ、顔パスで私達も通れるようです。
「ようこそ、我が王城へ」
城への扉を開きながらそう告げるフィン様。フィン様はフレンドリーな方なのですね。
「ようこそマモルさん。ヴィスさんも」
扉の奥にはルリさんがお辞儀をして迎えてくれました。レリックさんは少し嫌そうな表情ですが、まだまだ知り合ったばかりなので仕方ありません。
「応接室に案内します」
そんな嫌そうな表情のレリックさんが先頭を歩き、フィン様達と応接室へと案内される。
「どこでも好きなところに」
応接室に入るとフィン様に座るように促されて向かい合わせのソファーの手前の席に座る。
「ポチちゃ~ん! シーちゃ~ん」
「る、ルリ様、ずるい……じゃなかった。ダメですよ~」
少し緊張感のある空気でしたがルリさんが壊してくれます。困るレリックさんも注意しながらポチを撫でていますね。欲には忠実なようです。
「ははは、まさかベヘモスとシーサーペントとはね。しかし、なんで日も落ちていたのに宿屋に入っていなかったんですか?」
「あ~それは……」
フィン様の疑問にヴィスさんと顔を見合ってから答えると彼は表情を歪めていく。
「それはそれは……我がヒカールスで差別とは」
ゴゴゴゴと聞こえてきそうなほど憤りを拳に込めるフィン様。これは宿屋さんは大変なことになりそうですね。
「有色人種と言うだけで差別するような国民は指導が必要ですね。レリック! 明日にでも宿屋を周り指導するように」
「シーちゃ~ん……え!? はっ! 仰せのままに!」
フィン様の言葉に我に返るレリックさん。シーの方がお好みなんでしょうか。抱き上げて頬をスリスリしています。
「……ま、まあ、可愛いものに弱いのは女性の良いところということで。えっとでは宿屋が決まっていないということですよね。ではうちの部屋を」
「ええ!? うちってこの城のですか?」
「はい。部屋は余っていますから国賓を招くこともありますからその部屋を」
こ、国賓!? 私はいつから大統領になったんでしょうか。
「我々エルフの歓迎を受けてくれるのであればいつまででも居てくれていいですよ」
「あ~、そういうことですか」
フィン様の言葉で我に返る。そういえば、私を欲しがっていたんでしたっけ。国のお世話になるということはあまりよろしくないですから今日だけお世話になりましょうか。
「今日だけで」
「ははは、まだ結論を急がずに。どうですかな裸の付き合いというのは?」
「へ?」
私の返答を聞いて、フィン様は服を一枚脱ぎだす。呆気に取られていると腕を引っ張られ応接室の扉まで。凄い力ですね。
「ルリ達はまだまだ遊び足りないだろう。私はマモルさんと一緒に湯を楽しんでくるよ」
「は~い」
話がどんどん進んでしまいます。ヴィスさんやポチたちは私に顔を向けてくれません。わ、私は見捨てられたんでしょうか?
「はい、ヴィスさんにも職業をつけましょう」
冒険者登録が済んでギルドを後にした私達。ヴィスさんと教会に向かう。教会はギルドからそんなに遠くないのですぐに到着する。
「ようこそいらっしゃいました。神へのお祈りを」
教会に入ると神父さんがそう言って神の像へと視線を向けた。神様と言うのはケセルセスさんですよね。神の像は彼に似ている。
「マモルさん。神様って?」
「死の大陸にはありませんでしたか?」
「はい。見たことないです」
「そうですか。ケセルセスさんですよ。あの像のままの姿でカッコいい方ですよ」
ヴィスさんが首を傾げていたので説明した。
神父さんと一緒に祈りを捧げる。
「今日はどういったご用件で?」
「こちらのヴィスさんの職業を得ようと思いまして」
「そうですか。ではご寄付を」
神父さんに用を話すと神の像の前にある寄付を入れる箱を示された。ミントさんはタダでやってくれましたが、本来は寄付を入れないと出来ないようですね。お金は結構持っているので金貨を入れましょう。
「多くの寄付ありがとうございます。では見させていただきます……」
神父さんがそのままヴィスさんを見てくれるようです。少し彼を見つめて祈るようなポーズを取ると羊皮紙に職業を書いていく。
「戦士、魔法使い、魔剣士、僧侶、賢者。こんなに多くの職業になれる方も珍しいですよ。それも賢者が含まれています。類まれな才能の持ち主ですね」
五つの職業を書いて神父さんが冷や汗をかいています。神父さんも驚くほどの才能、流石はヴィスさんですね。
「ヴィスさんはどの職業になりたいですか?」
「え? えっと~……魔剣士がいいかな。剣も使えて魔法も使えるんでしょ? マモルさんの役にたちたいし」
ヴィスさんは私の前に立って戦いたいみたいですね。魔剣士とはカッコいい職業ですね~。私の半神とは違います。半神なんてかっこ悪すぎです。
「では魔剣士を付与いたしますね」
「はい。お願いします」
神父さんに元気に答えると祈りがささげられる。そして、ヴィスさんの体に天からの光が捧げられていく。少しすると光が治まって彼の体から火と風が立ち上った。
「あなたは火と風の魔法に精通しているようです。精進なさってください。では私はこれで」
「ありがとうございます」
神父さんは助言をくださって奥へと去っていった。深くお辞儀をしてお礼を言うヴィスさん。礼儀もなっていて本当にいい子ですね。
「これで目的は果たしましたね。宿屋を見つけましょうか」
「はい。新しい装備も欲しいですね」
「装備ですか。では明日、買い物に町を練り歩きますか」
「はい!」
嬉しそうなヴィスさん。心なしかポチたちも嬉しそうにしていますね。たぶん彼らは新たな食べ物に会えると思っているんでしょう、よだれが凄いことになっていますから。
「当店は満員なので。泊められません」
「そ、そうですか……」
宿屋を確保しようと5件目の宿屋。どこも満員で宿屋がきまりません。日も落ちてきて少々困りました。
「ごめんなさいマモルさん。僕のせいで……」
ヴィスさんは悲しそうに謝ってきます。
3件目の宿屋で黒い肌のヴィスさんを見て明らかに表情を変えた店員がいました。そのことを気にしているようですね。
「ヴィスさん。謝らなくていいですよ。平和な土地に住んでいるのに人を敬えない方たちが悪いんですから」
「はい……」
とはいうものの困りましたね~。街の中で野宿をしてもいいのでしょうか?
「マモルさん。探しましたよ」
顎に手をあえてて考え込んでいると声をかけられた。声の主は外套のフードを目深に被っていて誰だか分かりません。
「フィンです。ルリとレリックにあなたのことを聞いて探しに来ました」
フードを取って握手を求めてくるフィンさん。王様直々に探しに来てくれるとはなんだか偉くなったような気分です。
「これはこれは王様」
「ははは、王様なんてフィンと呼んでください」
「ではフィン様。なぜ私なんかを?」
「お話は王城で」
フィンさんはそう言って王城へと歩いていく。私達もついていく。
エルフの王城は大樹の下にある。もう一つの門をくぐると大樹が姿を現し、王城が大樹を守るように鎮座している。城門を守っていたフルフェイスの兵士達はフィン様を見て会釈をするのみ、顔パスで私達も通れるようです。
「ようこそ、我が王城へ」
城への扉を開きながらそう告げるフィン様。フィン様はフレンドリーな方なのですね。
「ようこそマモルさん。ヴィスさんも」
扉の奥にはルリさんがお辞儀をして迎えてくれました。レリックさんは少し嫌そうな表情ですが、まだまだ知り合ったばかりなので仕方ありません。
「応接室に案内します」
そんな嫌そうな表情のレリックさんが先頭を歩き、フィン様達と応接室へと案内される。
「どこでも好きなところに」
応接室に入るとフィン様に座るように促されて向かい合わせのソファーの手前の席に座る。
「ポチちゃ~ん! シーちゃ~ん」
「る、ルリ様、ずるい……じゃなかった。ダメですよ~」
少し緊張感のある空気でしたがルリさんが壊してくれます。困るレリックさんも注意しながらポチを撫でていますね。欲には忠実なようです。
「ははは、まさかベヘモスとシーサーペントとはね。しかし、なんで日も落ちていたのに宿屋に入っていなかったんですか?」
「あ~それは……」
フィン様の疑問にヴィスさんと顔を見合ってから答えると彼は表情を歪めていく。
「それはそれは……我がヒカールスで差別とは」
ゴゴゴゴと聞こえてきそうなほど憤りを拳に込めるフィン様。これは宿屋さんは大変なことになりそうですね。
「有色人種と言うだけで差別するような国民は指導が必要ですね。レリック! 明日にでも宿屋を周り指導するように」
「シーちゃ~ん……え!? はっ! 仰せのままに!」
フィン様の言葉に我に返るレリックさん。シーの方がお好みなんでしょうか。抱き上げて頬をスリスリしています。
「……ま、まあ、可愛いものに弱いのは女性の良いところということで。えっとでは宿屋が決まっていないということですよね。ではうちの部屋を」
「ええ!? うちってこの城のですか?」
「はい。部屋は余っていますから国賓を招くこともありますからその部屋を」
こ、国賓!? 私はいつから大統領になったんでしょうか。
「我々エルフの歓迎を受けてくれるのであればいつまででも居てくれていいですよ」
「あ~、そういうことですか」
フィン様の言葉で我に返る。そういえば、私を欲しがっていたんでしたっけ。国のお世話になるということはあまりよろしくないですから今日だけお世話になりましょうか。
「今日だけで」
「ははは、まだ結論を急がずに。どうですかな裸の付き合いというのは?」
「へ?」
私の返答を聞いて、フィン様は服を一枚脱ぎだす。呆気に取られていると腕を引っ張られ応接室の扉まで。凄い力ですね。
「ルリ達はまだまだ遊び足りないだろう。私はマモルさんと一緒に湯を楽しんでくるよ」
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