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第一章 新しき世界
第23話 エルフの国ヒカールス
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◇
「フィン様、今日もヒカールスは平和ですね」
「ああ、そうだねルスラ」
私はこのヒカールス王国の王フィン。大樹からの木漏れ日を見つめて王妃であるルスラが声をあげている。私も微笑んで答えると葡萄酒を一口口に含む。濃厚なブドウの香りが鼻を通り、喉を潤おわせてくれる。
「預言など当たらないということか」
これだけ平和な毎日が過ぎ去ると不吉な予言は外れていると思ってしまう。しかし、あの予言は必ずやってくる未来。
「……現実逃避をしている場合ではないな。しかし、クーナリアの勇者を連れてこれなかったのは誤算だった」
マモルと言う勇者が一番欲しいところだったのですが転移陣で死の大陸へ飛んでしまった。死の大陸に行ってしまったら生きて帰ってくることはできない。勇者で手を打とうと思ったのですが勇者サクラには断られてしまった。
無理強いをしてはあの人族の馬鹿王と同じになってしまう。そんなこと偉大なエルフの王である私は許容できない。
「はぁ~。困ったものです」
「まぁ、大きなため息フィン様もお疲れですね」
「ああ、ルスラ。民を守るための毎日に疲れてしまったよ」
ルスラが抱き着いてきて慰めてくれる。こんな平和がずっと続いてくれればいいのだが。
「お父様! お母様!」
「おお、ルリ。どうした?」
ルスラを抱き返すと自室に娘のルリが勢いよく入ってきて私達に抱き着いてくる。頭を撫でて聞くと満面の笑みで答えた。
「魔法の訓練を終えたの!」
嬉しそうに報告するルリ。
「おお、そうか。レリック、ルリの才能はどうだ?」
「歴代で最強と言っても過言ではないと思われます」
「おお! それは凄いな。ということは私よりも」
王国騎士団長のレリックが会釈して答える。彼女がルリを教育している。歴代最強の魔法使いと言われていた私より才能がある。これは喜ばしいことだ。
「レリック、引き続きルリの教育を頼んだぞ」
「はい! お任せください」
深くお辞儀をして答えるレリック。彼女もまた私に次ぐ魔法の才能と剣の才能を有している。彼女に任せていればルリの未来は明るい。
「姫様。王の期待に応えるためにも訓練に戻りましょう」
「え~、もう? もう少しこうしていたいわ。レリックお願い」
「姫様……。王様よろしいでしょうか?」
上目づかいのルリにたじたじのレリック。私の娘はおねだりの才能もあるようだ。私は頷いて答える。
「やった~。ありがとうお父様」
「ははは、レリック。苦労かけるな」
「いえ……」
嬉しそうなルリを抱き上げレリックにねぎらいの言葉をかける。その時、彼女の装備の不備が目に入る。
「ん? レリック、剣の鞘が欠けているぞ」
「あっ、先ほどの魔法の訓練の前に姫様と模擬戦をしていて」
ルリは剣の才能も高いようだな。
「そうか……。では今日の訓練はなしにして町に買いに行きなさい。装備が完全でない時に魔物に負けたら言い訳にならんからな」
「で、ですが」
「王命だ。もちろん、王国騎士団長の装備の代金は私が持つぞ。ちゃんと請求するように」
「はっ! 承知いたしました」
忠義心の高いレリックは全て自分で済ましてしまう節がある。王命と言っておけば背負いすぎることはなくなるだろう。
「レリック! 町に行くのね! 私も行く!」
「ひ、姫。それは……」
「レリック~」
ルリがレリックに抱き着いておねだりを始める。おどおどするレリックに頷いて答えた。ルリは彼女を姉のように慕っている。微笑ましいことだ。
「レリックとお買い物~」
「ふふ、嫉妬してしまうわね」
「ははは、では今度は親子で買い物に行くかルスラ」
「そうですねフィン様」
「ほんと!? お父様お母様大好き~」
ルリの嬉しそうな言葉にルスラが声をこぼす。思わず私が声をあげると嬉しそうに微笑むルスラ。こんな幸せな日常、私は守ることが出来るのだろうか。いや、違う守らないといけないのだ。日々精進、血のにじむような魔法の訓練を。
「お父様?」
「フィン様。怖い顔になっていますよ」
「おっと。ははは、すまない。少し考え事をね」
予言のことを考えてしまった。ルスラとルリに心配されて顔を手で隠す。家族にこんな顔を見せては父親失格だな。
「ではレリック、ルリを頼んだぞ」
「はっ!」
顔を隠したまま声をあげる。
「手~繋いでレリック」
「はい。失礼いたします」
「も~固いよレリック~」
「は! すみません姫様!」
仲良く部屋を出て行く二人。まるで付き合いたての彼氏彼女といった様子だ。少しルリが積極的だが。
「ふふ、本当の姉妹みたいね」
「……ああ、本当に」
ルスラの言葉に少し胸が痛む。
「レリック団長は本当に強い子ね。黒い髪で生まれて忌み嫌われていたのに王国の為に団長まで這い上がって」
「ああ、強い子だよ」
団長のことは王国のすべての人が知って称賛している。エルフの民は金髪が当たり前、黒い髪で生まれたものは不吉と言われてしまう。迫害されてしまうのは必然だった。
「あの子を初めて見た時、私の体に雷撃の魔法が走ったよ」
魔法、剣、戦闘におけるすべての才能を彼女に感じた。そして、彼女に出来る支援を全て行った。本当に娘だと思っている。
「さあ、フィン様。親子で買い物に行くときの予定を立てましょ」
「おいおい、ルスラは気が早いな」
嬉しそうに白い紙を取り出すルスラ。予定をかきこんでいく彼女は子供のようにはしゃいでいた。
「フィン様、今日もヒカールスは平和ですね」
「ああ、そうだねルスラ」
私はこのヒカールス王国の王フィン。大樹からの木漏れ日を見つめて王妃であるルスラが声をあげている。私も微笑んで答えると葡萄酒を一口口に含む。濃厚なブドウの香りが鼻を通り、喉を潤おわせてくれる。
「預言など当たらないということか」
これだけ平和な毎日が過ぎ去ると不吉な予言は外れていると思ってしまう。しかし、あの予言は必ずやってくる未来。
「……現実逃避をしている場合ではないな。しかし、クーナリアの勇者を連れてこれなかったのは誤算だった」
マモルと言う勇者が一番欲しいところだったのですが転移陣で死の大陸へ飛んでしまった。死の大陸に行ってしまったら生きて帰ってくることはできない。勇者で手を打とうと思ったのですが勇者サクラには断られてしまった。
無理強いをしてはあの人族の馬鹿王と同じになってしまう。そんなこと偉大なエルフの王である私は許容できない。
「はぁ~。困ったものです」
「まぁ、大きなため息フィン様もお疲れですね」
「ああ、ルスラ。民を守るための毎日に疲れてしまったよ」
ルスラが抱き着いてきて慰めてくれる。こんな平和がずっと続いてくれればいいのだが。
「お父様! お母様!」
「おお、ルリ。どうした?」
ルスラを抱き返すと自室に娘のルリが勢いよく入ってきて私達に抱き着いてくる。頭を撫でて聞くと満面の笑みで答えた。
「魔法の訓練を終えたの!」
嬉しそうに報告するルリ。
「おお、そうか。レリック、ルリの才能はどうだ?」
「歴代で最強と言っても過言ではないと思われます」
「おお! それは凄いな。ということは私よりも」
王国騎士団長のレリックが会釈して答える。彼女がルリを教育している。歴代最強の魔法使いと言われていた私より才能がある。これは喜ばしいことだ。
「レリック、引き続きルリの教育を頼んだぞ」
「はい! お任せください」
深くお辞儀をして答えるレリック。彼女もまた私に次ぐ魔法の才能と剣の才能を有している。彼女に任せていればルリの未来は明るい。
「姫様。王の期待に応えるためにも訓練に戻りましょう」
「え~、もう? もう少しこうしていたいわ。レリックお願い」
「姫様……。王様よろしいでしょうか?」
上目づかいのルリにたじたじのレリック。私の娘はおねだりの才能もあるようだ。私は頷いて答える。
「やった~。ありがとうお父様」
「ははは、レリック。苦労かけるな」
「いえ……」
嬉しそうなルリを抱き上げレリックにねぎらいの言葉をかける。その時、彼女の装備の不備が目に入る。
「ん? レリック、剣の鞘が欠けているぞ」
「あっ、先ほどの魔法の訓練の前に姫様と模擬戦をしていて」
ルリは剣の才能も高いようだな。
「そうか……。では今日の訓練はなしにして町に買いに行きなさい。装備が完全でない時に魔物に負けたら言い訳にならんからな」
「で、ですが」
「王命だ。もちろん、王国騎士団長の装備の代金は私が持つぞ。ちゃんと請求するように」
「はっ! 承知いたしました」
忠義心の高いレリックは全て自分で済ましてしまう節がある。王命と言っておけば背負いすぎることはなくなるだろう。
「レリック! 町に行くのね! 私も行く!」
「ひ、姫。それは……」
「レリック~」
ルリがレリックに抱き着いておねだりを始める。おどおどするレリックに頷いて答えた。ルリは彼女を姉のように慕っている。微笑ましいことだ。
「レリックとお買い物~」
「ふふ、嫉妬してしまうわね」
「ははは、では今度は親子で買い物に行くかルスラ」
「そうですねフィン様」
「ほんと!? お父様お母様大好き~」
ルリの嬉しそうな言葉にルスラが声をこぼす。思わず私が声をあげると嬉しそうに微笑むルスラ。こんな幸せな日常、私は守ることが出来るのだろうか。いや、違う守らないといけないのだ。日々精進、血のにじむような魔法の訓練を。
「お父様?」
「フィン様。怖い顔になっていますよ」
「おっと。ははは、すまない。少し考え事をね」
予言のことを考えてしまった。ルスラとルリに心配されて顔を手で隠す。家族にこんな顔を見せては父親失格だな。
「ではレリック、ルリを頼んだぞ」
「はっ!」
顔を隠したまま声をあげる。
「手~繋いでレリック」
「はい。失礼いたします」
「も~固いよレリック~」
「は! すみません姫様!」
仲良く部屋を出て行く二人。まるで付き合いたての彼氏彼女といった様子だ。少しルリが積極的だが。
「ふふ、本当の姉妹みたいね」
「……ああ、本当に」
ルスラの言葉に少し胸が痛む。
「レリック団長は本当に強い子ね。黒い髪で生まれて忌み嫌われていたのに王国の為に団長まで這い上がって」
「ああ、強い子だよ」
団長のことは王国のすべての人が知って称賛している。エルフの民は金髪が当たり前、黒い髪で生まれたものは不吉と言われてしまう。迫害されてしまうのは必然だった。
「あの子を初めて見た時、私の体に雷撃の魔法が走ったよ」
魔法、剣、戦闘におけるすべての才能を彼女に感じた。そして、彼女に出来る支援を全て行った。本当に娘だと思っている。
「さあ、フィン様。親子で買い物に行くときの予定を立てましょ」
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嬉しそうに白い紙を取り出すルスラ。予定をかきこんでいく彼女は子供のようにはしゃいでいた。
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