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第一章 新しき世界
第10話 正義執行
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「早速、唐揚げをあと100個作ってこい」
ダラクが私に首輪をつけて満足すると命令してくる。私はそれを聞かずに首輪を触る。
「どうした! 早く作ってこい!」
「なんで私があなたの命令を聞かないといけないんですか?」
「な!? なんで隷属の首輪が効かないんだ!」
隷属の首輪と言うらしいですね。私に効かないのはこの世界の人じゃないからでしょうか? とりあえず。
「はいっと」
「は!?」
隷属の首輪を引きちぎって床に捨てる。ついでに少女のも壊しておきましょう。
少女の元へ歩み寄って首輪に手をかける、何の抵抗もなく首輪はちぎれていきました。
「そ、そんなバカな! ドラゴンでもない限り隷属の首輪が効かないなんてことはない! 父上は確かにそう言っていたのに!」
慌てるダラクの声。ドラゴンはやはり最強の一角なのですね。残念ながら私の力はそのドラゴンなんですよね~。
「一つ聞きますが。人を一方的に奴隷にすることってやっていいことなんですか?」
「犯罪奴隷や金がなくて身を売ったやつ以外を奴隷にすると罪になる。普通はな」
「そうですか。ということはこのダラク王子様は犯罪者ですよね」
ゆっくりと呟く私にオットーさんが答えてくれました。ゆっくりとダラクへと近づくと彼は大剣を構え始める。
「ち、近づくなバケモノ! お、俺に何かあったら父上が許さねえぞ! ゆ、勇者もいるんだからな!」
「丁度いいですね。その勇者さんに会わせてください」
「ひ、ひぃ!? このやろ~!」
怯えるダラクさんが我慢できずに大剣を振り下ろしてきた。私にはその大剣の動きがゆっくりに見えます。彼の必死な形相からは本気なのが伺えるのですが。
ゆっくりと降りてくる大剣を指2本で挟む。ダラクの表情が更に恐怖で染まる。
「ば、バケモノ!? わぁ~!? 父上~!」
「逃がしません!」
「うげぇ!? ……」
逃げようと走り出したダラクを後ろから蹴飛ばして気絶させる。みっともなく父親に助けを求めるとはやはりグーダラ王は碌な人ではないようですね。
「マモルさん……」
「心配しないでください。実はお城に用があったので丁度いいです」
心配そうに声をかけてくるダルクさん。申し訳なさそうでもあって何もできなかった自分を恥じているようです。
「少し強くしすぎちまったか?」
「オットーさんすみません。実は力を隠していました」
どうせバレるなら最初から話していればよかったですね。
「マモルさん」
「ティシーさんもすみません。カシムさんにも謝らないと行けなくなりましたね」
このお店をつづけることは難しくなってしまいましたね。皆さんにも迷惑をかけてしまいましたね。
「心配しないでマモルさん。私達も力になるから」
「はは、ありがとうございますティシーさん。ですが皆さんにこれ以上の迷惑かけることはできませんよ」
ダラクを担いでティシーさんに答える。このままお城に行ってグーダラ王と話してみますか。
「あ、あの……」
「もうあなたは自由です」
「あ、ありがとうございました!」
奴隷だった少女が嬉しそうにお礼を言ってきました。ニッコリと微笑んで答えると嬉しそうに私の手を握ってきた。
「私はロロです。ご主人様の名前は?」
「え? ご主人様って私ですか?」
「はい!」
なぜかロロちゃんは私をご主人様と認識してしまったようです。
「おいおい、マモルを困らせちゃいけないぜ。こいつのことは俺達に任せてくれ。マモルはマモルのやらないといけないことがあるんだろ?」
「はい。ありがとうございますオットーさん」
少し困っているとオットーさんがロロちゃんの手取って椅子に座らせる。少し抵抗していますけど、食べ物に気がついた彼女はすぐに食べ始める。
「では少しの間、席を外します」
『行ってらっしゃい!』
「帰ってきてくださいね!」
声をあげてギルドを後にする。みんな明るく見送ってくれましたけど、応えずに出てきました。
王様に喧嘩を売るんです。帰ってくることは出来ないでしょうね。
「な、なんだ貴様!」
「そ、その方は!?」
「ダラクさんです。懲らしめたので私を牢に入れてください」
お城の前に来て兵士に声をかける。ダラクを差し出すと兵士達が狼狽えながら私を牢屋に連れて行く。これで城に入れた。後は抜け出してモミジさんとサクラさんに会うだけですね。
「ん……こ、ここは」
「おっと! まだ起きてもらっては困りますよ!」
「ぐはっ……」
ダラクさんが起きそうになったので再度気絶させる。早すぎる腹部への殴打なので兵士さん達にはバレていませんね。
「王族への不敬罪は死刑になるんだぞ。分かっているのか?」
「あ~はい。不敬も不敬ですね。私ってどうしても悪い奴が許せないんですよ。なので早く牢へ」
「本当に分かってるのか? とにかく早くダラク様に回復魔法を。丁度教会の神官も来ているはずだ。聖女様にお会いするためにな」
兵士さんが呆れて声をかけてくる。しっかりと殴打は見ていないようです。
教会の方も来ているようですね。教会も回復魔法を独占なんてあくどいことをしているようですし、まとめて成敗してしまってもいいかもしれません。
私は大人しく縄で縛られて牢屋へと連行される。牢屋には私以外に人は居りませんね。兵士さん達がいなくなるのを待ちましょうか。
ダラクが私に首輪をつけて満足すると命令してくる。私はそれを聞かずに首輪を触る。
「どうした! 早く作ってこい!」
「なんで私があなたの命令を聞かないといけないんですか?」
「な!? なんで隷属の首輪が効かないんだ!」
隷属の首輪と言うらしいですね。私に効かないのはこの世界の人じゃないからでしょうか? とりあえず。
「はいっと」
「は!?」
隷属の首輪を引きちぎって床に捨てる。ついでに少女のも壊しておきましょう。
少女の元へ歩み寄って首輪に手をかける、何の抵抗もなく首輪はちぎれていきました。
「そ、そんなバカな! ドラゴンでもない限り隷属の首輪が効かないなんてことはない! 父上は確かにそう言っていたのに!」
慌てるダラクの声。ドラゴンはやはり最強の一角なのですね。残念ながら私の力はそのドラゴンなんですよね~。
「一つ聞きますが。人を一方的に奴隷にすることってやっていいことなんですか?」
「犯罪奴隷や金がなくて身を売ったやつ以外を奴隷にすると罪になる。普通はな」
「そうですか。ということはこのダラク王子様は犯罪者ですよね」
ゆっくりと呟く私にオットーさんが答えてくれました。ゆっくりとダラクへと近づくと彼は大剣を構え始める。
「ち、近づくなバケモノ! お、俺に何かあったら父上が許さねえぞ! ゆ、勇者もいるんだからな!」
「丁度いいですね。その勇者さんに会わせてください」
「ひ、ひぃ!? このやろ~!」
怯えるダラクさんが我慢できずに大剣を振り下ろしてきた。私にはその大剣の動きがゆっくりに見えます。彼の必死な形相からは本気なのが伺えるのですが。
ゆっくりと降りてくる大剣を指2本で挟む。ダラクの表情が更に恐怖で染まる。
「ば、バケモノ!? わぁ~!? 父上~!」
「逃がしません!」
「うげぇ!? ……」
逃げようと走り出したダラクを後ろから蹴飛ばして気絶させる。みっともなく父親に助けを求めるとはやはりグーダラ王は碌な人ではないようですね。
「マモルさん……」
「心配しないでください。実はお城に用があったので丁度いいです」
心配そうに声をかけてくるダルクさん。申し訳なさそうでもあって何もできなかった自分を恥じているようです。
「少し強くしすぎちまったか?」
「オットーさんすみません。実は力を隠していました」
どうせバレるなら最初から話していればよかったですね。
「マモルさん」
「ティシーさんもすみません。カシムさんにも謝らないと行けなくなりましたね」
このお店をつづけることは難しくなってしまいましたね。皆さんにも迷惑をかけてしまいましたね。
「心配しないでマモルさん。私達も力になるから」
「はは、ありがとうございますティシーさん。ですが皆さんにこれ以上の迷惑かけることはできませんよ」
ダラクを担いでティシーさんに答える。このままお城に行ってグーダラ王と話してみますか。
「あ、あの……」
「もうあなたは自由です」
「あ、ありがとうございました!」
奴隷だった少女が嬉しそうにお礼を言ってきました。ニッコリと微笑んで答えると嬉しそうに私の手を握ってきた。
「私はロロです。ご主人様の名前は?」
「え? ご主人様って私ですか?」
「はい!」
なぜかロロちゃんは私をご主人様と認識してしまったようです。
「おいおい、マモルを困らせちゃいけないぜ。こいつのことは俺達に任せてくれ。マモルはマモルのやらないといけないことがあるんだろ?」
「はい。ありがとうございますオットーさん」
少し困っているとオットーさんがロロちゃんの手取って椅子に座らせる。少し抵抗していますけど、食べ物に気がついた彼女はすぐに食べ始める。
「では少しの間、席を外します」
『行ってらっしゃい!』
「帰ってきてくださいね!」
声をあげてギルドを後にする。みんな明るく見送ってくれましたけど、応えずに出てきました。
王様に喧嘩を売るんです。帰ってくることは出来ないでしょうね。
「な、なんだ貴様!」
「そ、その方は!?」
「ダラクさんです。懲らしめたので私を牢に入れてください」
お城の前に来て兵士に声をかける。ダラクを差し出すと兵士達が狼狽えながら私を牢屋に連れて行く。これで城に入れた。後は抜け出してモミジさんとサクラさんに会うだけですね。
「ん……こ、ここは」
「おっと! まだ起きてもらっては困りますよ!」
「ぐはっ……」
ダラクさんが起きそうになったので再度気絶させる。早すぎる腹部への殴打なので兵士さん達にはバレていませんね。
「王族への不敬罪は死刑になるんだぞ。分かっているのか?」
「あ~はい。不敬も不敬ですね。私ってどうしても悪い奴が許せないんですよ。なので早く牢へ」
「本当に分かってるのか? とにかく早くダラク様に回復魔法を。丁度教会の神官も来ているはずだ。聖女様にお会いするためにな」
兵士さんが呆れて声をかけてくる。しっかりと殴打は見ていないようです。
教会の方も来ているようですね。教会も回復魔法を独占なんてあくどいことをしているようですし、まとめて成敗してしまってもいいかもしれません。
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