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第二章
第46話 心強い仲間
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孤児院である屋敷についた。エレクトラさんが屋敷の前を箒で掃いてるのが見えて手を振ると振りかえしてくれた。
「お帰りなさいフィル」
「ただいまエレクトラさん。何か変わったことはありましたか?」
「ううん。何もないです。何かあったんです?」
首を傾げて答えてくれるエレクトラさん。彼女にも何があったのか言っておいた方がいいな。
「実はね」
「フィルという子供はいるか?」
エレクトラさんに説明しようと思ったら門の方から声が聞こえてきた。
大きな声で大柄な感じの声、なんだか嫌な予感。
「誰ですか?」
ルリとエレクトラさんと共に門まで戻る。門の外で腕を組んで鼻息荒く待っている兵士が見える。声をかけると睨みつけてきて声を荒らげた。
「貴様か! 孤児院を建ててフェリアンと反逆を企てている小僧と言うのは!」
兵士はそういって槍を構えてきた。兵士の部下らしい男達も剣を構えてる。完全に敵対行動だな。
「マスター! どうしたの?」
タイミング悪くヴィーナスが屋敷兼孤児院から出てくる。剣や槍を構えてる兵士を見ると手だけを大きくして首を傾げだした。
「マスターの敵? 殺す? 食べる?」
「ば、ばけもの!?」
はぁ~っと大きなため息をついてヴィーナスの手を握る。
「殺さないし食べないよ」
「そうなのか? じゃあ何しにきたんだ?」
兵士達にキョトンとした表情で聞くヴィーナス。同じくキョトンとした表情でヴィーナスを見つめる兵士達。
「は、反逆者には死を!」
「おお~。なかなかの剣だな~。うん! 旨い!」
「……へっ?」
怯えながらも剣を突き出してきた兵士。ヴィーナスはひょいっと剣を取り上げるとバキバキと食べ始めた。何でも食べれるって本当だったのか。
兵士はたまらず変な声をあげて見つめてるよ。
「フェリアン様は悪くないのは知ってるかな?」
「な、何を証拠に!」
対話を試みようと声をかける。先頭の兵士は強がってるけどすぐ後ろで見守っている兵士達は頷いてる。分かってるけど、逆らえないって感じかな。
「上司が怖いんだったらここで子供達と一緒に暮らすといいよ。城に帰らずにね」
命令を聞かずに帰ったら罰を受けることになるだろう。悪い奴に従わないことで罰を受けるなんてあほらしい。孤児院で子供達と一緒に匿ってしまおう。
「世迷言を! 攻撃開始! 全員死刑だ!」
『……』
「ど、どうしたお前達」
兵士の言葉に部下たちは顔を見合って迷ってる。
「隊長。俺達はこの子達につく」
「な、何を! お前達それは反逆だぞ!」
「悪いがこの子達を俺達は知ってるんだ。町の為に色々と尽くしてくれてたのをな」
兵士達はそういって僕らの横についてくれた。横柄な兵士はぐぬぬと足踏みをして怒り散らしてる。
「ガイアン様に知らせるからな! お前達の家族全員死刑だ!」
横柄な兵士はそういって走り去っていく。
「ん~? 逃がしていいのかマスタ~?」
「すでに僕らも敵とみなされてるってことが分かったからいいよ。とにかく、ここの守りを固めよう」
どこから来てもいいように孤児院の守りを固める。その前に、
「僕らについてくれてありがとうございます」
「ああ、いいんだ」
「なんで味方してくれたんですか?」
疑問に思って聞くと知っている人の名前を告げられる。
「ケルトさんに言われてたからな。それがなくてもフィル君のためだからな」
「フィルを知ってるの?」
「ああ」
兵士さんがにっこりと笑ってルリに答える。どうやら、僕は結構有名人になってるみたいだ。
「ケルトさんはギルベンさんの方に行ってる。すぐにこっちに合流する予定だ」
「え? じゃあ予定通りなんですか?」
「ああ」
ケルトさんは計画通りに物事を進めてくれてるみたいだ。ここまで味方してくれるなんて頼もしいな。
「じゃあ、ご家族をすぐに連れてきてください。さっきの人が来る前にね」
「ああ、すぐに連れてくるよ」
指示を聞いて彼らはすぐに自分たちの家へと走っていく。
「さて、みんなは子供達と遊んでて」
「え? 守りを固めるんじゃないの?」
「うん。やるよ。でもそれは僕の仕事。子供達に心配させたくないから遊んでてほしいんだ」
ルリ達にそう言うとみんな頷いてくれた。
さあ、強固な孤児院を作ってしまおうか。
「お帰りなさいフィル」
「ただいまエレクトラさん。何か変わったことはありましたか?」
「ううん。何もないです。何かあったんです?」
首を傾げて答えてくれるエレクトラさん。彼女にも何があったのか言っておいた方がいいな。
「実はね」
「フィルという子供はいるか?」
エレクトラさんに説明しようと思ったら門の方から声が聞こえてきた。
大きな声で大柄な感じの声、なんだか嫌な予感。
「誰ですか?」
ルリとエレクトラさんと共に門まで戻る。門の外で腕を組んで鼻息荒く待っている兵士が見える。声をかけると睨みつけてきて声を荒らげた。
「貴様か! 孤児院を建ててフェリアンと反逆を企てている小僧と言うのは!」
兵士はそういって槍を構えてきた。兵士の部下らしい男達も剣を構えてる。完全に敵対行動だな。
「マスター! どうしたの?」
タイミング悪くヴィーナスが屋敷兼孤児院から出てくる。剣や槍を構えてる兵士を見ると手だけを大きくして首を傾げだした。
「マスターの敵? 殺す? 食べる?」
「ば、ばけもの!?」
はぁ~っと大きなため息をついてヴィーナスの手を握る。
「殺さないし食べないよ」
「そうなのか? じゃあ何しにきたんだ?」
兵士達にキョトンとした表情で聞くヴィーナス。同じくキョトンとした表情でヴィーナスを見つめる兵士達。
「は、反逆者には死を!」
「おお~。なかなかの剣だな~。うん! 旨い!」
「……へっ?」
怯えながらも剣を突き出してきた兵士。ヴィーナスはひょいっと剣を取り上げるとバキバキと食べ始めた。何でも食べれるって本当だったのか。
兵士はたまらず変な声をあげて見つめてるよ。
「フェリアン様は悪くないのは知ってるかな?」
「な、何を証拠に!」
対話を試みようと声をかける。先頭の兵士は強がってるけどすぐ後ろで見守っている兵士達は頷いてる。分かってるけど、逆らえないって感じかな。
「上司が怖いんだったらここで子供達と一緒に暮らすといいよ。城に帰らずにね」
命令を聞かずに帰ったら罰を受けることになるだろう。悪い奴に従わないことで罰を受けるなんてあほらしい。孤児院で子供達と一緒に匿ってしまおう。
「世迷言を! 攻撃開始! 全員死刑だ!」
『……』
「ど、どうしたお前達」
兵士の言葉に部下たちは顔を見合って迷ってる。
「隊長。俺達はこの子達につく」
「な、何を! お前達それは反逆だぞ!」
「悪いがこの子達を俺達は知ってるんだ。町の為に色々と尽くしてくれてたのをな」
兵士達はそういって僕らの横についてくれた。横柄な兵士はぐぬぬと足踏みをして怒り散らしてる。
「ガイアン様に知らせるからな! お前達の家族全員死刑だ!」
横柄な兵士はそういって走り去っていく。
「ん~? 逃がしていいのかマスタ~?」
「すでに僕らも敵とみなされてるってことが分かったからいいよ。とにかく、ここの守りを固めよう」
どこから来てもいいように孤児院の守りを固める。その前に、
「僕らについてくれてありがとうございます」
「ああ、いいんだ」
「なんで味方してくれたんですか?」
疑問に思って聞くと知っている人の名前を告げられる。
「ケルトさんに言われてたからな。それがなくてもフィル君のためだからな」
「フィルを知ってるの?」
「ああ」
兵士さんがにっこりと笑ってルリに答える。どうやら、僕は結構有名人になってるみたいだ。
「ケルトさんはギルベンさんの方に行ってる。すぐにこっちに合流する予定だ」
「え? じゃあ予定通りなんですか?」
「ああ」
ケルトさんは計画通りに物事を進めてくれてるみたいだ。ここまで味方してくれるなんて頼もしいな。
「じゃあ、ご家族をすぐに連れてきてください。さっきの人が来る前にね」
「ああ、すぐに連れてくるよ」
指示を聞いて彼らはすぐに自分たちの家へと走っていく。
「さて、みんなは子供達と遊んでて」
「え? 守りを固めるんじゃないの?」
「うん。やるよ。でもそれは僕の仕事。子供達に心配させたくないから遊んでてほしいんだ」
ルリ達にそう言うとみんな頷いてくれた。
さあ、強固な孤児院を作ってしまおうか。
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