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第一章
第31話 孤児院完成!
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引っ越しということでギルドに戻ってきて、早速みんなと子供達と一緒に荷物をマジックバッグに詰め込んでいく。
こういう時に無限に入るマジックバッグは本当に便利だ。
「荷物はそんなにないから早く終わったね」
「うん。後は買い物しないと」
「そうだね。みんなに新しい服を買わないと」
「でも、あの屋敷を買ったからお金ないんじゃ?」
あっ。そうだった。所持金全部であの屋敷を買ったから何も買えない。
ルリに言われて思い出してしまった。どうしよう。
「服を買ってきたぞ」
「ギルベンさん?」
「ほれ」
心配してるとギルベンさんが執事のおじさんとギルドに入ってきて大きな袋を机に置いてきた。中を見ると子供の服が何着も入ってる。
「いいんですか?」
「フォッフォッフォ。いいんじゃよ。たくさんの孫が出来たようなもんじゃ」
「ありがとうございます」
ギルベンさんと握手をしてお礼を言う。
「みんな、ギルベンさんからプレゼントだよ」
「お洋服?」
「フォッフォッフォそうじゃよ。みんな好きなものを取るんじゃ」
レイチェルさんと子供達に声をかけるとギルベンさんがみんなの頭を撫でてそういってくれた。みんなギルベンさんに抱き着いたりして嬉しそうにしてる。
「みんな~、ギルベンさんにお礼は言った?」
「まだ~」
「じゃあ、みんなでお礼を言おうね」
『は~い!』
みんなギルベンさんに深くお辞儀をして『ギルベンさんありがとうございます』とお礼を言う。ギルベンさんは嬉しそうに『フォッフォッフォ』と微笑んでくれた。
「本当にありがとうございます」
「いいんじゃよフィル。これから儂とおぬしは友達じゃ」
ギルベンさんは再度握手を求めてきた。ギルベンさんと握手する。
「それでなんじゃがな。今度孤児院を見たいという方がいるんじゃが呼んでもいいかの?」
「え? 孤児院を見たいですか? 今から作るところですけど?」
「始まるところなのは知っておるんじゃがな。どうしてもと言うものでな」
ポリポリとギルベンさんが頬を掻く。ギルベンさんがあの方と言うような人? とても偉い人なのかな?
断ることが出来ないで困っているのかもしれない。
別に隠すものもないし、ギルベンさんも困っているみたいだからいいかな。
「僕らは大丈夫ですよ」
「おお、そうか。ありがとう」
「いえ、こちらこそ。みんなの服を用意してくれてありがとうございます」
「他にも屋敷に置いておいたから見てみるといい」
ギルベンさんはそういってニコッと笑った。本当にギルベンさんには頭が上がらないな~。
「それじゃみんな。屋敷に行こうか」
準備も出来たので声をあげる。みんな元気に返事をしてギルドを出ていく。
「おお、そうじゃ。ほれ、これがあの屋敷の権利書じゃよ」
「あ、そういえばもらっていなかったですね。お金も払ってなかった」
「急いでいたからの。仕方ないことじゃ」
ギルベンさんに大金貨を手渡す。所持金の全部を渡そうと思ったらギルベンさんは首を横に振って大金貨だけを受け取ってくれた。
「これからいりようじゃろう。取っておきなさい」
「で、でも……」
「あの屋敷はエレクトラの件で売れない物件じゃった。売れただけでも儂は儲けておる。取っておきなさい」
「は、はい……」
本当に頭が上がらない。なんていい人なんだろう。ここまでされると少し不安になってしまう……。後々何か請求されないよね?
「フォッフォッフォ、見学を了承してくれただけでいいんじゃよ。他には何ももとめんよ」
僕の顔を見て察したギルベンさんが笑う。
顔に出てたみたい。
「フィル~。ギルベンさん。行こう」
「フォッフォッフォ、フィル。行こうか」
「はい」
ルリが声をかけてきて、ギルベンさんと共にギルドを後にする。
孤児院を見てみたいって言う人が気になるな~。ギルベンさんがあの方って言うほどの人か~。王族だったりして、って流石にないかな……。
この後、屋敷に到着して間取りを確認したり寝室を確保したりと大忙し。エレクトラさんが仕切ってくれて何も問題なく子供達はそれぞれの部屋を確保した。
子供達がおなかが空いたと騒いでもすぐにエレクトラさんがご飯を作ってくれる。予めギルベンさんがキッチンに食べ物を置いておいてくれたみたい、氷属性の魔石の入った鉄の箱に食べ物がいれてあった。魔石に魔法を閉じ込めて冷蔵庫の代わりに出来るみたいだ。色々と現代の家電と同じレベルのものも見れて面白いな。そういえば、焼却炉も同じ作りだったな~。
あっ、そうか! こういった魔石を売ればお金になるのか~。作り方を学べればいける? うむ、検討するべきかな。っと、その前に孤児院をしっかりと運営しよう。
後は孤児の子供達を集めるだけだな。割とこれが一番大変だ。炊き出しにこれない子もいるからね。
最初のルファーとリファみたいに。
こういう時に無限に入るマジックバッグは本当に便利だ。
「荷物はそんなにないから早く終わったね」
「うん。後は買い物しないと」
「そうだね。みんなに新しい服を買わないと」
「でも、あの屋敷を買ったからお金ないんじゃ?」
あっ。そうだった。所持金全部であの屋敷を買ったから何も買えない。
ルリに言われて思い出してしまった。どうしよう。
「服を買ってきたぞ」
「ギルベンさん?」
「ほれ」
心配してるとギルベンさんが執事のおじさんとギルドに入ってきて大きな袋を机に置いてきた。中を見ると子供の服が何着も入ってる。
「いいんですか?」
「フォッフォッフォ。いいんじゃよ。たくさんの孫が出来たようなもんじゃ」
「ありがとうございます」
ギルベンさんと握手をしてお礼を言う。
「みんな、ギルベンさんからプレゼントだよ」
「お洋服?」
「フォッフォッフォそうじゃよ。みんな好きなものを取るんじゃ」
レイチェルさんと子供達に声をかけるとギルベンさんがみんなの頭を撫でてそういってくれた。みんなギルベンさんに抱き着いたりして嬉しそうにしてる。
「みんな~、ギルベンさんにお礼は言った?」
「まだ~」
「じゃあ、みんなでお礼を言おうね」
『は~い!』
みんなギルベンさんに深くお辞儀をして『ギルベンさんありがとうございます』とお礼を言う。ギルベンさんは嬉しそうに『フォッフォッフォ』と微笑んでくれた。
「本当にありがとうございます」
「いいんじゃよフィル。これから儂とおぬしは友達じゃ」
ギルベンさんは再度握手を求めてきた。ギルベンさんと握手する。
「それでなんじゃがな。今度孤児院を見たいという方がいるんじゃが呼んでもいいかの?」
「え? 孤児院を見たいですか? 今から作るところですけど?」
「始まるところなのは知っておるんじゃがな。どうしてもと言うものでな」
ポリポリとギルベンさんが頬を掻く。ギルベンさんがあの方と言うような人? とても偉い人なのかな?
断ることが出来ないで困っているのかもしれない。
別に隠すものもないし、ギルベンさんも困っているみたいだからいいかな。
「僕らは大丈夫ですよ」
「おお、そうか。ありがとう」
「いえ、こちらこそ。みんなの服を用意してくれてありがとうございます」
「他にも屋敷に置いておいたから見てみるといい」
ギルベンさんはそういってニコッと笑った。本当にギルベンさんには頭が上がらないな~。
「それじゃみんな。屋敷に行こうか」
準備も出来たので声をあげる。みんな元気に返事をしてギルドを出ていく。
「おお、そうじゃ。ほれ、これがあの屋敷の権利書じゃよ」
「あ、そういえばもらっていなかったですね。お金も払ってなかった」
「急いでいたからの。仕方ないことじゃ」
ギルベンさんに大金貨を手渡す。所持金の全部を渡そうと思ったらギルベンさんは首を横に振って大金貨だけを受け取ってくれた。
「これからいりようじゃろう。取っておきなさい」
「で、でも……」
「あの屋敷はエレクトラの件で売れない物件じゃった。売れただけでも儂は儲けておる。取っておきなさい」
「は、はい……」
本当に頭が上がらない。なんていい人なんだろう。ここまでされると少し不安になってしまう……。後々何か請求されないよね?
「フォッフォッフォ、見学を了承してくれただけでいいんじゃよ。他には何ももとめんよ」
僕の顔を見て察したギルベンさんが笑う。
顔に出てたみたい。
「フィル~。ギルベンさん。行こう」
「フォッフォッフォ、フィル。行こうか」
「はい」
ルリが声をかけてきて、ギルベンさんと共にギルドを後にする。
孤児院を見てみたいって言う人が気になるな~。ギルベンさんがあの方って言うほどの人か~。王族だったりして、って流石にないかな……。
この後、屋敷に到着して間取りを確認したり寝室を確保したりと大忙し。エレクトラさんが仕切ってくれて何も問題なく子供達はそれぞれの部屋を確保した。
子供達がおなかが空いたと騒いでもすぐにエレクトラさんがご飯を作ってくれる。予めギルベンさんがキッチンに食べ物を置いておいてくれたみたい、氷属性の魔石の入った鉄の箱に食べ物がいれてあった。魔石に魔法を閉じ込めて冷蔵庫の代わりに出来るみたいだ。色々と現代の家電と同じレベルのものも見れて面白いな。そういえば、焼却炉も同じ作りだったな~。
あっ、そうか! こういった魔石を売ればお金になるのか~。作り方を学べればいける? うむ、検討するべきかな。っと、その前に孤児院をしっかりと運営しよう。
後は孤児の子供達を集めるだけだな。割とこれが一番大変だ。炊き出しにこれない子もいるからね。
最初のルファーとリファみたいに。
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