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第一章
第18話 貴族
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「ふう。孤児院にできそうな建物って結構高いな~。土地代も含めると大金貨2枚だよ」
ラフィーリアさんの部屋で物思いにふける。ルリ達もそれぞれ仕事の準備中だ。ちなみに僕らは床で寝て、ルリとリファが布団。まあ、仕方ないよな。
オリーブさんが調べてくれて孤児院になりそうな建物は目星がついた。ゴブリンキングみたいな大物に会えれば手の届かない金額じゃないんだけど、あんな幸運はそうそうないからな。
「えっと。今、私達の所持金は?」
「確か大金貨一枚と大銀貨十枚かな」
「後は使いやすい大銅貨と銅貨が十数枚だね」
ルリとリファ、それにルファーが僕の呟きで所持金を数えてくれた。
買うのは一年もかからないけど、維持しないといけないわけだからもうちょっと余裕を持たせたい。
「炊き出しをしてるから遅れてるんだよね。少し頻度を下げる?」
「ううん。それは出来ないかな。最近孤児も増えてきてるしね」
ルリのつぶやきに首を横に振って応える。僕らの炊き出しの話が街の外に漏れたのか、子供を捨てる人が増えたっぽいんだよね。
ただでさえ孤児院がなくて孤児が多いって言うのに……まったく、この世界の大人たちは。
「ん、フィル~。孤児の子達が来てるよ~」
「ふふ、早く会ってあげて~」
「あっ。はい。孤児たちが来てるって何だろう?」
「さあ?」
扉の向こうからベルルさんとオリーブさんの声が聞こえてきた。なんだか楽しそうな声で首を傾げて疑問を口にするとルファーも一緒になって首を傾げた。
「はい。どうしたの?」
扉から出て階段を下りながら孤児の子達に声をかけた。
「あ、あの。これ」
「ん? お花? いい匂いだね。どうしたの?」
「お、お礼。みんなで集めたの」
「綺麗な服とか食べ物のお礼」
四人の子供達。僕らよりも小さな3歳から5歳程だろうか。そんな子供達がお花を摘んできてくれたみたいだ。とっても甘い蜜の香りが鼻をくすぐる。
「ありがと」
「お礼言われちゃった」
「嬉しいね~」
お礼を言うと子供達は楽しそうに顔を見合う。前まで孤児の子達はみんな俯いていて、この世の絶望を感じていた。僕らの行動が身を結んでどんどん明るい子が増えてきた。一週間でここまで身を結ぶとなんだか嬉しい。
もっともっと頑張らないといけない。早く孤児院を作りたいな。ギルドにも迷惑が掛かってしまうかもしれないし。
「フィルお兄ちゃん。またね!」
「うん。またね。炊き出しには来るんだよ」
「うん!」
子供達はそういって外へと駆けていった。
「オリーブさんすみません……」
「え!? 急にどうしたの?」
「いえ、ギルドに迷惑をかけてるなって思って」
孤児の子達が外で列を成したり、迷惑をかけてるなって思ったからオリーブさんに謝った。
彼女は構わないと首を横に振って微笑んで僕の頭を撫でてくれた。
「いいのよ。いくらでも迷惑かけて」
「でも」
「ふふ、子供が元気でいられるようにしてくれてるあなたには感謝しかないわ。それにね。綺麗な服や綺麗になった子供を嫌いになる人なんていない。みんなあの子達が来てくれて嬉しいんだから」
子供達の出ていった扉を見つめてオリーブさんが呟いた。それはとても儚げでなんだか寂しそうな表情だった。
「ん、仕事しようフィル!」
「そうそう。もっともっと稼がないと!」
「よっし! 今日は二日酔いじゃねえぞ」
「ははは、ファバルは毎日二日酔いなのに珍しいね」
「おいらを見習ってほしいね」
ベルルさんが僕の手を取って話すとイレレイさん達が楽し気に話す。今日も楽しく冒険者家業だ。
「ふふ、本当にいいパーティーね」
「ん、私達は伝説のパーティーになる」
「確かに伝説かもね」
オリーブさんの言葉にベルルさんが僕を見つめて話す。その様子を見てオリーブさんまで僕を見つめてきて、恥ずかしくてほほが熱くなるのを感じた。
「わ、私も伝説になるもん」
「る、ルリ?」
ベルルさんとは反対の手を取って張り合うルリ。何に張り合ってるんだかわからないけど、胸を押し付けてきてるな。どうしたんだ?
「ん、ルリも可愛い。今日の依頼でいいものはある?」
「そうね~。トレントの目撃情報があったわ」
ベルルさんが僕の手を放してルリの頭を撫でるとオリーブさんと一緒に依頼の張ってある掲示板に歩いていく。
トレントって木の魔物だっけ? そんなものもいるんだな~。やっぱりここは異世界なんだなって改めて思う。
ドン! そんなしょうもないことを考えていると外から大きな音が聞こえてきた。
「な、なんだ!」
「外だよな」
ファバルさんとジムさんが外へと駆けだす。扉の向こうが見えて馬車が見えた。その横に子供が何人か倒れているのが見えた。僕は毛が逆立つのを感じてゆっくりと外へと歩き出してしまう。
「フィル……」
ルリの声が聞こえたけど、体はゆっくりと外へと向かってる。
「平民が! 道路は貴族のものだぞ!」
外からの声に更に力がこもる。あの馬車の持ち主は貴族なのだろう。馬車の中から声をかけているのがわかる。
「行くぞ。馬車を出せ」
「はっ!」
馬車は何事もなく走り去っていく。
「行かせるわけないだろ……」
そう呟いて走り去る馬車に手をかざす。
「ダメ! フィル!」
「フィル!」
「やめて!」
僕の体にルリとルファーとリファが抱き着いてくる。貴族を殺してしまったらこの町で暮らしていけない、目的を達成できないで終わってしまうから止めてくれてる。
僕はゆっくりと深呼吸して、ルリ達の頭を順々に撫でる。
「ありがとうみんな。すぐに子供たちを!」
「それはこっちでやってる! 早くギルドに入ってくれ。外じゃ目立つ!」
すぐに回復させようと声をあげるとジムさん達がすでに動いてくれてた。馬車にはねられたんだろう子供達はさっき僕に花をくれた孤児たちなのが分かった。
「手が……」
「こっちは足だ。ひどすぎるぜ……」
子供達は馬車にひかれて見るも無残なことになってしまってる。同じ人間がやったこととは思えない。
「す、すぐに回復魔法を」
「うん。僕もかけるよ」
「私も!」
四人の子供をみんなで回復させる。欠損も綺麗に治っていったけど、子供達は気絶していてまだ目を覚まさない。血を出しすぎて意識が戻らないのかもしれない。
「噛まずに食べられるものを用意するわね」
「ん、手伝う」
オリーブさんとベルルさんがそういって酒場に向かう。
「ちぃ! あの貴族野郎……あのままどこかへ行きやがった」
「人を人とも思わない。この町の貴族の典型なんだな」
ファバルさんの憤りにワッタさんが呟く。あんな奴らばかりじゃ孤児院なんて作る人はいないよな。
「今の俺達なら簡単にのせるんだよな。いっちょいくか?」
「馬鹿、それをしちゃったらダメでしょ。ルリちゃん達を見習いなさい。フィル。あなたもね」
「は、はい」
ファバルさんの言葉にイレレイさんが忠告してる。僕にまでとばっちりして頷いて答えた。
「フィル。私達はどんな時もフィルについていくよ。フィルの夢をかなえるためにいるから」
「ああ、フィルの夢が僕らの夢だからね」
「うん。フィルが間違いそうになったら私達がカバーするよ」
ルリ達が顔を見合ってそういってくれる。いつの間にか大人びてくる彼女達になぜか涙が浮かんでくる。
「あれ?」
「フィル! どこか痛めた?」
「すぐに回復」
「だ、大丈夫だよ。ははは、仲間っていいなって思っちゃったらついね」
涙を見てルリが慌ててしまうとリファが回復魔法を唱え始めちゃった。ごまかすように顔を両手で隠して言い訳を言うと二人に抱きしめられてしまう。
「私達が守るから」
「うん私も」
「僕も」
「ありがとうみんな」
二人を抱き返す。ルファーは僕の頭を撫でてくれた。仲間っていいなホッとするよ。
あ~、なんて僕は幸せなんだろう。
ラフィーリアさんの部屋で物思いにふける。ルリ達もそれぞれ仕事の準備中だ。ちなみに僕らは床で寝て、ルリとリファが布団。まあ、仕方ないよな。
オリーブさんが調べてくれて孤児院になりそうな建物は目星がついた。ゴブリンキングみたいな大物に会えれば手の届かない金額じゃないんだけど、あんな幸運はそうそうないからな。
「えっと。今、私達の所持金は?」
「確か大金貨一枚と大銀貨十枚かな」
「後は使いやすい大銅貨と銅貨が十数枚だね」
ルリとリファ、それにルファーが僕の呟きで所持金を数えてくれた。
買うのは一年もかからないけど、維持しないといけないわけだからもうちょっと余裕を持たせたい。
「炊き出しをしてるから遅れてるんだよね。少し頻度を下げる?」
「ううん。それは出来ないかな。最近孤児も増えてきてるしね」
ルリのつぶやきに首を横に振って応える。僕らの炊き出しの話が街の外に漏れたのか、子供を捨てる人が増えたっぽいんだよね。
ただでさえ孤児院がなくて孤児が多いって言うのに……まったく、この世界の大人たちは。
「ん、フィル~。孤児の子達が来てるよ~」
「ふふ、早く会ってあげて~」
「あっ。はい。孤児たちが来てるって何だろう?」
「さあ?」
扉の向こうからベルルさんとオリーブさんの声が聞こえてきた。なんだか楽しそうな声で首を傾げて疑問を口にするとルファーも一緒になって首を傾げた。
「はい。どうしたの?」
扉から出て階段を下りながら孤児の子達に声をかけた。
「あ、あの。これ」
「ん? お花? いい匂いだね。どうしたの?」
「お、お礼。みんなで集めたの」
「綺麗な服とか食べ物のお礼」
四人の子供達。僕らよりも小さな3歳から5歳程だろうか。そんな子供達がお花を摘んできてくれたみたいだ。とっても甘い蜜の香りが鼻をくすぐる。
「ありがと」
「お礼言われちゃった」
「嬉しいね~」
お礼を言うと子供達は楽しそうに顔を見合う。前まで孤児の子達はみんな俯いていて、この世の絶望を感じていた。僕らの行動が身を結んでどんどん明るい子が増えてきた。一週間でここまで身を結ぶとなんだか嬉しい。
もっともっと頑張らないといけない。早く孤児院を作りたいな。ギルドにも迷惑が掛かってしまうかもしれないし。
「フィルお兄ちゃん。またね!」
「うん。またね。炊き出しには来るんだよ」
「うん!」
子供達はそういって外へと駆けていった。
「オリーブさんすみません……」
「え!? 急にどうしたの?」
「いえ、ギルドに迷惑をかけてるなって思って」
孤児の子達が外で列を成したり、迷惑をかけてるなって思ったからオリーブさんに謝った。
彼女は構わないと首を横に振って微笑んで僕の頭を撫でてくれた。
「いいのよ。いくらでも迷惑かけて」
「でも」
「ふふ、子供が元気でいられるようにしてくれてるあなたには感謝しかないわ。それにね。綺麗な服や綺麗になった子供を嫌いになる人なんていない。みんなあの子達が来てくれて嬉しいんだから」
子供達の出ていった扉を見つめてオリーブさんが呟いた。それはとても儚げでなんだか寂しそうな表情だった。
「ん、仕事しようフィル!」
「そうそう。もっともっと稼がないと!」
「よっし! 今日は二日酔いじゃねえぞ」
「ははは、ファバルは毎日二日酔いなのに珍しいね」
「おいらを見習ってほしいね」
ベルルさんが僕の手を取って話すとイレレイさん達が楽し気に話す。今日も楽しく冒険者家業だ。
「ふふ、本当にいいパーティーね」
「ん、私達は伝説のパーティーになる」
「確かに伝説かもね」
オリーブさんの言葉にベルルさんが僕を見つめて話す。その様子を見てオリーブさんまで僕を見つめてきて、恥ずかしくてほほが熱くなるのを感じた。
「わ、私も伝説になるもん」
「る、ルリ?」
ベルルさんとは反対の手を取って張り合うルリ。何に張り合ってるんだかわからないけど、胸を押し付けてきてるな。どうしたんだ?
「ん、ルリも可愛い。今日の依頼でいいものはある?」
「そうね~。トレントの目撃情報があったわ」
ベルルさんが僕の手を放してルリの頭を撫でるとオリーブさんと一緒に依頼の張ってある掲示板に歩いていく。
トレントって木の魔物だっけ? そんなものもいるんだな~。やっぱりここは異世界なんだなって改めて思う。
ドン! そんなしょうもないことを考えていると外から大きな音が聞こえてきた。
「な、なんだ!」
「外だよな」
ファバルさんとジムさんが外へと駆けだす。扉の向こうが見えて馬車が見えた。その横に子供が何人か倒れているのが見えた。僕は毛が逆立つのを感じてゆっくりと外へと歩き出してしまう。
「フィル……」
ルリの声が聞こえたけど、体はゆっくりと外へと向かってる。
「平民が! 道路は貴族のものだぞ!」
外からの声に更に力がこもる。あの馬車の持ち主は貴族なのだろう。馬車の中から声をかけているのがわかる。
「行くぞ。馬車を出せ」
「はっ!」
馬車は何事もなく走り去っていく。
「行かせるわけないだろ……」
そう呟いて走り去る馬車に手をかざす。
「ダメ! フィル!」
「フィル!」
「やめて!」
僕の体にルリとルファーとリファが抱き着いてくる。貴族を殺してしまったらこの町で暮らしていけない、目的を達成できないで終わってしまうから止めてくれてる。
僕はゆっくりと深呼吸して、ルリ達の頭を順々に撫でる。
「ありがとうみんな。すぐに子供たちを!」
「それはこっちでやってる! 早くギルドに入ってくれ。外じゃ目立つ!」
すぐに回復させようと声をあげるとジムさん達がすでに動いてくれてた。馬車にはねられたんだろう子供達はさっき僕に花をくれた孤児たちなのが分かった。
「手が……」
「こっちは足だ。ひどすぎるぜ……」
子供達は馬車にひかれて見るも無残なことになってしまってる。同じ人間がやったこととは思えない。
「す、すぐに回復魔法を」
「うん。僕もかけるよ」
「私も!」
四人の子供をみんなで回復させる。欠損も綺麗に治っていったけど、子供達は気絶していてまだ目を覚まさない。血を出しすぎて意識が戻らないのかもしれない。
「噛まずに食べられるものを用意するわね」
「ん、手伝う」
オリーブさんとベルルさんがそういって酒場に向かう。
「ちぃ! あの貴族野郎……あのままどこかへ行きやがった」
「人を人とも思わない。この町の貴族の典型なんだな」
ファバルさんの憤りにワッタさんが呟く。あんな奴らばかりじゃ孤児院なんて作る人はいないよな。
「今の俺達なら簡単にのせるんだよな。いっちょいくか?」
「馬鹿、それをしちゃったらダメでしょ。ルリちゃん達を見習いなさい。フィル。あなたもね」
「は、はい」
ファバルさんの言葉にイレレイさんが忠告してる。僕にまでとばっちりして頷いて答えた。
「フィル。私達はどんな時もフィルについていくよ。フィルの夢をかなえるためにいるから」
「ああ、フィルの夢が僕らの夢だからね」
「うん。フィルが間違いそうになったら私達がカバーするよ」
ルリ達が顔を見合ってそういってくれる。いつの間にか大人びてくる彼女達になぜか涙が浮かんでくる。
「あれ?」
「フィル! どこか痛めた?」
「すぐに回復」
「だ、大丈夫だよ。ははは、仲間っていいなって思っちゃったらついね」
涙を見てルリが慌ててしまうとリファが回復魔法を唱え始めちゃった。ごまかすように顔を両手で隠して言い訳を言うと二人に抱きしめられてしまう。
「私達が守るから」
「うん私も」
「僕も」
「ありがとうみんな」
二人を抱き返す。ルファーは僕の頭を撫でてくれた。仲間っていいなホッとするよ。
あ~、なんて僕は幸せなんだろう。
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