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第2章 国
第50話 ルビーとサファイア
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「ピイピイ!」
「可愛い~」
赤い羽根のハーピーがアイリの頭の上で鳴いている。アイリはハーピーの頭を撫でてあげてる。
「七階の部屋は同じ石造りですね」
「七~、ピイピイ?」
リックの頭の上には青い羽根のハーピー。少しずつ言葉を覚えて言っているようだ。賢いな。
リックは可愛いと思っているが撫でまわそうとは思っていないみたいだな。
「お兄ちゃん! ハーピーさんのお名前どうするの?」
「ん? あ~名前か、そう言えば決めてなかったな」
ハーピーの名前か~、街の名前の時もそうだけど、適当になっちゃうんだよな。ここはマイル達に決めてもらうか。
「マイル達が決めてくれよ。あんまり俺ってこういうの得意じゃないから」
「そんなことありません。町の名前はとてもよかったじゃないですか」
「カイジョウってかっこいいと思います!」
みんなに聞こうと思ったらマイルとリックがすっごい褒めてきた。
「ヒフミ~、ピイピイ。なまえ~?」
「ピイピイ!」
「お兄ちゃん、双子ちゃんはお兄ちゃんに決めてほしいみたいだよ~」
アイリの頭に双子が止まって俺を見つめてきた。アイリが代弁しているけど、本当かな? 双子をつんつんすると指を抱きしめてきたよ。少なくとも青い方は何をしているのか分かっている感じだな~。赤い方は抱き着きたいだけで何をしているのか理解してないな。
「マイルがつけて」
「ぴよ、ヒフミ~」
「……マイルが」
「ヒフミ~」
「……じゃあ、リック」
「ヒフミ~がいい~ぴよ」
おう、とうとう普通に話してきたな。青い子はかなり頭がいいように思えるぞ。っていうか、そんなに俺に決めてほしいのか。
「分かったよ。俺が決める」
「「ピイピイ!」」
双子は一緒に鳴き出した。実は赤い方も分かっているんじゃないのか?
しかし、鳥の名前か、動物は飼ったことなかったからな。
動物の名前を付けると考えずにこの双子を見て考えるか。
赤い瞳に赤い羽根、青い瞳に青い羽根……難しく考えずに色で行けばいいか。
「お前はルビー、お前はサファイア。宝石の名前でどっちの二人の色の宝石だぞ」
「ルビぴよ?」
「サファイアぴよ~!」
ん? 赤い方も言葉を理解し始めている? 実は二人とも頭いいのか? サファイアは完全に理解してきて普通に話しているな。二人は俺の周りを飛び回って両頬にキスして抱き着いてきた。なつかれるのも嬉しいもんだな。
「二人はリビングアーマーの中に入ってろ、危ないからな」
「ぴよ?」
「ヒフミ戦うのかぴよ?」
双子は首を傾げて聞いてきた。頷いて答えると双子は顔を見合って頷いたと思ったらマイルとアイリの頭に止まった。
「一緒に戦うぴよ~」
「たたかう~ぴよ~」
どうやら、やる気なようだ。生まれたばかりのハーピーが七階は危ないんじゃないか? この世界の住人はかなりレベルが低いように思えるし。
「駄目って言っても無駄っぽいな……」
「「無駄ぴよ~」」
「はぁ~」
説得しても駄目っぽかったんだけど、一応聞いてみた。絶対に離れないみたいです。
「そのサイズの装備はないんだぞ」
剣君はルビー達のサイズで作っていない守ってくれるとは思うけど、完璧には守れないだろう。
「大丈夫だっぴ。サファイアとルビーは強いっぴよ~」
「お、おう……」
サファイアがこの短い間に完璧に話せるようになっている。ルビーはまだまだっぽいが……決意は固いようなのでやらせてみる事にした。なにもなくて強がることはないと思うんだよな。まあ、勘だけど。
「じゃあ、行くぞ。剣君はみんなを守ってくれよ」
「御意」
マジックバッグから取り出した剣君達に指示する。剣君達は拾ったものも精霊生成薬で精霊化している。安心してみんなを任せられるよ。
一度深呼吸して、七階の扉を開いた。俺達は新たなエリアへと足を踏み入れる
「可愛い~」
赤い羽根のハーピーがアイリの頭の上で鳴いている。アイリはハーピーの頭を撫でてあげてる。
「七階の部屋は同じ石造りですね」
「七~、ピイピイ?」
リックの頭の上には青い羽根のハーピー。少しずつ言葉を覚えて言っているようだ。賢いな。
リックは可愛いと思っているが撫でまわそうとは思っていないみたいだな。
「お兄ちゃん! ハーピーさんのお名前どうするの?」
「ん? あ~名前か、そう言えば決めてなかったな」
ハーピーの名前か~、街の名前の時もそうだけど、適当になっちゃうんだよな。ここはマイル達に決めてもらうか。
「マイル達が決めてくれよ。あんまり俺ってこういうの得意じゃないから」
「そんなことありません。町の名前はとてもよかったじゃないですか」
「カイジョウってかっこいいと思います!」
みんなに聞こうと思ったらマイルとリックがすっごい褒めてきた。
「ヒフミ~、ピイピイ。なまえ~?」
「ピイピイ!」
「お兄ちゃん、双子ちゃんはお兄ちゃんに決めてほしいみたいだよ~」
アイリの頭に双子が止まって俺を見つめてきた。アイリが代弁しているけど、本当かな? 双子をつんつんすると指を抱きしめてきたよ。少なくとも青い方は何をしているのか分かっている感じだな~。赤い方は抱き着きたいだけで何をしているのか理解してないな。
「マイルがつけて」
「ぴよ、ヒフミ~」
「……マイルが」
「ヒフミ~」
「……じゃあ、リック」
「ヒフミ~がいい~ぴよ」
おう、とうとう普通に話してきたな。青い子はかなり頭がいいように思えるぞ。っていうか、そんなに俺に決めてほしいのか。
「分かったよ。俺が決める」
「「ピイピイ!」」
双子は一緒に鳴き出した。実は赤い方も分かっているんじゃないのか?
しかし、鳥の名前か、動物は飼ったことなかったからな。
動物の名前を付けると考えずにこの双子を見て考えるか。
赤い瞳に赤い羽根、青い瞳に青い羽根……難しく考えずに色で行けばいいか。
「お前はルビー、お前はサファイア。宝石の名前でどっちの二人の色の宝石だぞ」
「ルビぴよ?」
「サファイアぴよ~!」
ん? 赤い方も言葉を理解し始めている? 実は二人とも頭いいのか? サファイアは完全に理解してきて普通に話しているな。二人は俺の周りを飛び回って両頬にキスして抱き着いてきた。なつかれるのも嬉しいもんだな。
「二人はリビングアーマーの中に入ってろ、危ないからな」
「ぴよ?」
「ヒフミ戦うのかぴよ?」
双子は首を傾げて聞いてきた。頷いて答えると双子は顔を見合って頷いたと思ったらマイルとアイリの頭に止まった。
「一緒に戦うぴよ~」
「たたかう~ぴよ~」
どうやら、やる気なようだ。生まれたばかりのハーピーが七階は危ないんじゃないか? この世界の住人はかなりレベルが低いように思えるし。
「駄目って言っても無駄っぽいな……」
「「無駄ぴよ~」」
「はぁ~」
説得しても駄目っぽかったんだけど、一応聞いてみた。絶対に離れないみたいです。
「そのサイズの装備はないんだぞ」
剣君はルビー達のサイズで作っていない守ってくれるとは思うけど、完璧には守れないだろう。
「大丈夫だっぴ。サファイアとルビーは強いっぴよ~」
「お、おう……」
サファイアがこの短い間に完璧に話せるようになっている。ルビーはまだまだっぽいが……決意は固いようなのでやらせてみる事にした。なにもなくて強がることはないと思うんだよな。まあ、勘だけど。
「じゃあ、行くぞ。剣君はみんなを守ってくれよ」
「御意」
マジックバッグから取り出した剣君達に指示する。剣君達は拾ったものも精霊生成薬で精霊化している。安心してみんなを任せられるよ。
一度深呼吸して、七階の扉を開いた。俺達は新たなエリアへと足を踏み入れる
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