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第2章 国
第39話 ダンジョンの種類
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「ここが二階になるのかな?」
出現した魔法陣に入って次の階層へと転移。
転移された部屋は先ほどとは違って鉄で出来た部屋の中だった。一階と同じように部屋を調べておくが何もなかった。まあ、転移先に宝箱なんてないよな。
同じように一つの扉があるので出ると、一階とは違って人工物のような通路が広がっていた。大体、五人くらいが横並びに歩ける通路で突き当りに部屋が見える。剣君達を先行させて進んでいって、先に扉を開いてもらうと鉄の鎧を着たゴブリンが5匹、こっちに気づいて飛び出してきた。武器は短剣なのでそれほど脅威はないように思える。
「お兄ちゃん!」
「ああ、分かってるって」
先ほど、戦いたいと言われたので瞬殺せずにみんなで戦うことにした。危なくなったら剣君達が動き出すので安心して、自分の戦闘に集中する。
五匹いるので一匹は剣君達に牽制させておいてもらって一人一匹と対峙する。
「アイリは一人で大丈夫なのか?」
「大丈夫! 短剣君がガードしてくれるから~」
短剣が動くって事はダメなんじゃないのかと思いながらも安心する。やっぱり、リビングウェポン達は優秀だよ。
俺も人の心配をしている場合じゃない。しっかりとゴブリンを見据えて動きを読むぞ。といっても、ゴブリンの動きは単調で大きく振りかぶってくるから避けやすい。リックも簡単に鎧の隙間に剣を差し込んでゴブリンを倒しているよ。
ゴブリンたちは大きく振りかぶって武器に振り回されてよろけるから簡単に倒せるんだよな。
「【ファイアボール】」
「ギャ~」
マイルは鉄装備のゴブリンに容赦なく炎の魔法を当てて吹き飛ばし、絶命させていった。ゴブリンをものともしない魔法を覚えているから簡単に倒せたな。
「【ファイア】」
「ギャ! ギャ~」
アイリの魔法はゴブリンに当たっているけど、マイルの魔法よりは弱いみたいでゴブリンに少し当たって倒れて行ったよ。ファイアボールの方が少し強めの魔法なのかな?
俺はというと、リックと同じように転倒したゴブリンの首あたりにある鎧の隙間に剣を差し込んでとどめを刺した。全部倒すとドロップを残して地面に消えて行った。そういえば、一階では自分で倒していなかったから分からなかったけど、ダンジョンに還っていくっていうのはこういう事だったのか。
ドロップ品は鉄の鎧と短剣、それに核だ。核もたまってきたからゴブリンの鎧とかをリビングアーマーに変えていくかな。という事で五体のゴブリンアーマーが完成だ。ゴブリンの体躯の鎧なので俺の胸当たりくらいの身長だ。
牽制していたゴブリンはアイリに倒させた。少し心配していたけど、心配いらなかったみたいだ。この世界の住人はみんな逞しい。
ゴブリンリビングアーマーに荷物を持たせて次に向かう。今いる部屋の奥に扉が見えるので開けると左右に通路が広がっている。所々に部屋が見えるのでとにかく、全部開いていく。もちろん、剣君達に開かせるよ。何があるかわからないからな。
思った通り、扉を開けると石が飛び出してくる部屋があった。剣君は的が小さいから当たらなかったけど、人が開けていたら腹部などにダメージを負っていただろうな。
「扉を開けると魔物が気付く感じなのかな?」
全部の扉を開いたからか、すべての部屋から魔物が出て来た。大体、4匹の魔物が一部屋にいて、五部屋分の二十匹の魔物。ゴブリンやコボルト、それにゾンビのような人型がいたよ。全部、鉄装備なので素材過多だな。
「ん? ゾンビも核があるのか?」
人型の魔物であるゾンビを倒すと核がドロップした。盗賊達を倒した時は核はでなかった、なので人には核がないんだと思ったけどゾンビにはあるみたいだ。これはどういう事なんだ?
「人の死体にスライムが入って寄生していると聞いたことがありますよ」
「なるほどね」
魔物を捌きながら、マイルに説明される。人の死体を消化するだけじゃなくて寄生することがあるのか。……下手するとスライム井戸でも発生していたのかもしれないな。
「街の死体処分場でもいたのですけど、知りませんでしたか?」
「やっぱり」
「精霊様達が一瞬で片付けてしまうので知らなくてもおかしくないですよ」
俯いて聞いていると自信を無くしたと思ったのか、マイルが慰めるように説明してくれた。剣君達が優秀過ぎるんだよな。
魔物の核は全部一個ずつだから、弱い魔物なんだな。オーク達は五個ずつとか落としていたからオークの方が単純に強いんだろう。数も数なのでリビングアーマーや剣君達にも手伝ってもらって全部捌く。核や鎧や武器がいっぱいになったので新たにリビングアーマーを作成して、荷物持ちを作成……これって全部魔法陣に乗るのかな?
こうして、リビングアーマーが十五体になりました。精霊生成薬をもっと作れたらもっと増やせる。これって、帰った時に受付の部屋に入れるのかな?
出現した魔法陣に入って次の階層へと転移。
転移された部屋は先ほどとは違って鉄で出来た部屋の中だった。一階と同じように部屋を調べておくが何もなかった。まあ、転移先に宝箱なんてないよな。
同じように一つの扉があるので出ると、一階とは違って人工物のような通路が広がっていた。大体、五人くらいが横並びに歩ける通路で突き当りに部屋が見える。剣君達を先行させて進んでいって、先に扉を開いてもらうと鉄の鎧を着たゴブリンが5匹、こっちに気づいて飛び出してきた。武器は短剣なのでそれほど脅威はないように思える。
「お兄ちゃん!」
「ああ、分かってるって」
先ほど、戦いたいと言われたので瞬殺せずにみんなで戦うことにした。危なくなったら剣君達が動き出すので安心して、自分の戦闘に集中する。
五匹いるので一匹は剣君達に牽制させておいてもらって一人一匹と対峙する。
「アイリは一人で大丈夫なのか?」
「大丈夫! 短剣君がガードしてくれるから~」
短剣が動くって事はダメなんじゃないのかと思いながらも安心する。やっぱり、リビングウェポン達は優秀だよ。
俺も人の心配をしている場合じゃない。しっかりとゴブリンを見据えて動きを読むぞ。といっても、ゴブリンの動きは単調で大きく振りかぶってくるから避けやすい。リックも簡単に鎧の隙間に剣を差し込んでゴブリンを倒しているよ。
ゴブリンたちは大きく振りかぶって武器に振り回されてよろけるから簡単に倒せるんだよな。
「【ファイアボール】」
「ギャ~」
マイルは鉄装備のゴブリンに容赦なく炎の魔法を当てて吹き飛ばし、絶命させていった。ゴブリンをものともしない魔法を覚えているから簡単に倒せたな。
「【ファイア】」
「ギャ! ギャ~」
アイリの魔法はゴブリンに当たっているけど、マイルの魔法よりは弱いみたいでゴブリンに少し当たって倒れて行ったよ。ファイアボールの方が少し強めの魔法なのかな?
俺はというと、リックと同じように転倒したゴブリンの首あたりにある鎧の隙間に剣を差し込んでとどめを刺した。全部倒すとドロップを残して地面に消えて行った。そういえば、一階では自分で倒していなかったから分からなかったけど、ダンジョンに還っていくっていうのはこういう事だったのか。
ドロップ品は鉄の鎧と短剣、それに核だ。核もたまってきたからゴブリンの鎧とかをリビングアーマーに変えていくかな。という事で五体のゴブリンアーマーが完成だ。ゴブリンの体躯の鎧なので俺の胸当たりくらいの身長だ。
牽制していたゴブリンはアイリに倒させた。少し心配していたけど、心配いらなかったみたいだ。この世界の住人はみんな逞しい。
ゴブリンリビングアーマーに荷物を持たせて次に向かう。今いる部屋の奥に扉が見えるので開けると左右に通路が広がっている。所々に部屋が見えるのでとにかく、全部開いていく。もちろん、剣君達に開かせるよ。何があるかわからないからな。
思った通り、扉を開けると石が飛び出してくる部屋があった。剣君は的が小さいから当たらなかったけど、人が開けていたら腹部などにダメージを負っていただろうな。
「扉を開けると魔物が気付く感じなのかな?」
全部の扉を開いたからか、すべての部屋から魔物が出て来た。大体、4匹の魔物が一部屋にいて、五部屋分の二十匹の魔物。ゴブリンやコボルト、それにゾンビのような人型がいたよ。全部、鉄装備なので素材過多だな。
「ん? ゾンビも核があるのか?」
人型の魔物であるゾンビを倒すと核がドロップした。盗賊達を倒した時は核はでなかった、なので人には核がないんだと思ったけどゾンビにはあるみたいだ。これはどういう事なんだ?
「人の死体にスライムが入って寄生していると聞いたことがありますよ」
「なるほどね」
魔物を捌きながら、マイルに説明される。人の死体を消化するだけじゃなくて寄生することがあるのか。……下手するとスライム井戸でも発生していたのかもしれないな。
「街の死体処分場でもいたのですけど、知りませんでしたか?」
「やっぱり」
「精霊様達が一瞬で片付けてしまうので知らなくてもおかしくないですよ」
俯いて聞いていると自信を無くしたと思ったのか、マイルが慰めるように説明してくれた。剣君達が優秀過ぎるんだよな。
魔物の核は全部一個ずつだから、弱い魔物なんだな。オーク達は五個ずつとか落としていたからオークの方が単純に強いんだろう。数も数なのでリビングアーマーや剣君達にも手伝ってもらって全部捌く。核や鎧や武器がいっぱいになったので新たにリビングアーマーを作成して、荷物持ちを作成……これって全部魔法陣に乗るのかな?
こうして、リビングアーマーが十五体になりました。精霊生成薬をもっと作れたらもっと増やせる。これって、帰った時に受付の部屋に入れるのかな?
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