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第2章 国
第38話 ダンジョン一階
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「みんな入ったな」
「「「は~い」」」
魔法陣は四畳ほどの大きさなので四人は余裕で収まる。三人の装備は短剣君をそれぞれとリックとアイリには盾君。あとはメイン武器として杖をマイルとアイリ。リックは鉄の剣と盾だ。みんな、精霊化されているので軽くなるから子供でも持てる、これだけでも十分チートだよな。緊急時には自分で動いてもらうので最強の護衛って感じだ。
魔法陣に入って少しすると魔法陣が輝きだして、徐々に視界が変わっていき岩肌の部屋に変わっていく。転移前の部屋と同じ大きさの部屋で扉が一つだけ見える。
「気が変わって帰ることもできるのか」
「そうですね」
足元には魔法陣があるのでいつでも帰ることが出来るようだ。
初めてなので部屋も確認してみたが、普通の岩肌で仕掛けがあるようには見えない。とりあえず、扉は一つなのでその扉を開いてみる。
「ダンジョンってこんななのか……」
通路がただただ続くものだと思っていたけど違うようで、広い平原が続いていて、普通の壁が全然見えない。これは長引きそうだな。
「三日では終わらなさそうだな」
「一階層はすぐに魔法陣があるものなのですが」
困っているとマイルが慰めてくれた。
留まっていてもしょうがないので平原を進んでいく……と言ってもどっちに行けばいいのかわからないのでとりあえず周りを見回すか。
転移された魔法陣を囲んでいる建物は土が盛り上がっただけの穴に扉がついている洞窟だった。洞窟の上に昇って周りを見渡してみるけど、見える範囲全部平原だな。
「どっちに行けばいいんだ?」
「この階層は魔物を全部倒すと魔法陣が出るタイプだと思います」
「へ~、階層で色々違うんだな」
ゲームなんかのダンジョンでもそんな物もあったような気がするが実際にあるとめんどくさいもんだな。上から見ていると確かに魔物が点々と群れで集まっているのが見える。群れと言っても三匹から五匹くらいの集まりだ。
時間もないし、剣君達に掃除してもらうか。
という事で剣君達に飛んで行ってもらって魔物を一掃。見える範囲の魔物を狩るとみていた洞窟の上に魔法陣が現れた。
「お兄ちゃん……」
「ん? どうした?」
「僕らも戦いたい……」
あ~、そうか。みんなは経験を積みたいんだったか。あまり、危ないことはさせたくないけどな、この世界で生き抜くには強くなる必要はあるか。次の階では頑張ってもらおう。
「アイリ、リック、ごめんな。次は少し残すから」
「あう、少しですか?」
アイリとリックの頭を撫でながら話すとリックが不満そうに言ってきた。
全部なんて危ないからやらせられないだろ。って言うか俺もまともな戦闘したことないからやらないとな。やらなかったら二人にも追い抜かれるだろう、すぐに。
さっきのザイバツの件の、制作レベルが身体能力のレベルと一緒っていうのの証明も欲しいんだよな。歩いたりしていてもあんまり感じないんだよ。スタミナゲージは確かに減らないけど、それじゃ自信にはつながらん。次は精霊達の援護ありで戦闘してみるかな。
「戦果は核とそれぞれの装備か……。あまりおいしくないな~」
剣君達がドロップ品を回収してきた。核やこん棒などの安そうなものばかりだ。もつのも面倒だな。と思っていると、
「私が全部持ちます」
「えっ? 必要ないから核だけでいいよ」
「でも」
「大丈夫大丈夫」
核以外は廃棄でいいとマイルに提案する。こん棒なんて木に布を巻き付けただけのものだからな。あんまりいらないよ。
「じゃあ、核は持ちますね」
「ああ、お願いするよ」
「はい!」
マイルが荷物を持つと言って核をバッグに詰め込んでいく。予め、バッグなんかも用意していたので何とか全部入った。マイルは凄い嬉しそうにしている。何だか、気恥ずかしいな。
「「「は~い」」」
魔法陣は四畳ほどの大きさなので四人は余裕で収まる。三人の装備は短剣君をそれぞれとリックとアイリには盾君。あとはメイン武器として杖をマイルとアイリ。リックは鉄の剣と盾だ。みんな、精霊化されているので軽くなるから子供でも持てる、これだけでも十分チートだよな。緊急時には自分で動いてもらうので最強の護衛って感じだ。
魔法陣に入って少しすると魔法陣が輝きだして、徐々に視界が変わっていき岩肌の部屋に変わっていく。転移前の部屋と同じ大きさの部屋で扉が一つだけ見える。
「気が変わって帰ることもできるのか」
「そうですね」
足元には魔法陣があるのでいつでも帰ることが出来るようだ。
初めてなので部屋も確認してみたが、普通の岩肌で仕掛けがあるようには見えない。とりあえず、扉は一つなのでその扉を開いてみる。
「ダンジョンってこんななのか……」
通路がただただ続くものだと思っていたけど違うようで、広い平原が続いていて、普通の壁が全然見えない。これは長引きそうだな。
「三日では終わらなさそうだな」
「一階層はすぐに魔法陣があるものなのですが」
困っているとマイルが慰めてくれた。
留まっていてもしょうがないので平原を進んでいく……と言ってもどっちに行けばいいのかわからないのでとりあえず周りを見回すか。
転移された魔法陣を囲んでいる建物は土が盛り上がっただけの穴に扉がついている洞窟だった。洞窟の上に昇って周りを見渡してみるけど、見える範囲全部平原だな。
「どっちに行けばいいんだ?」
「この階層は魔物を全部倒すと魔法陣が出るタイプだと思います」
「へ~、階層で色々違うんだな」
ゲームなんかのダンジョンでもそんな物もあったような気がするが実際にあるとめんどくさいもんだな。上から見ていると確かに魔物が点々と群れで集まっているのが見える。群れと言っても三匹から五匹くらいの集まりだ。
時間もないし、剣君達に掃除してもらうか。
という事で剣君達に飛んで行ってもらって魔物を一掃。見える範囲の魔物を狩るとみていた洞窟の上に魔法陣が現れた。
「お兄ちゃん……」
「ん? どうした?」
「僕らも戦いたい……」
あ~、そうか。みんなは経験を積みたいんだったか。あまり、危ないことはさせたくないけどな、この世界で生き抜くには強くなる必要はあるか。次の階では頑張ってもらおう。
「アイリ、リック、ごめんな。次は少し残すから」
「あう、少しですか?」
アイリとリックの頭を撫でながら話すとリックが不満そうに言ってきた。
全部なんて危ないからやらせられないだろ。って言うか俺もまともな戦闘したことないからやらないとな。やらなかったら二人にも追い抜かれるだろう、すぐに。
さっきのザイバツの件の、制作レベルが身体能力のレベルと一緒っていうのの証明も欲しいんだよな。歩いたりしていてもあんまり感じないんだよ。スタミナゲージは確かに減らないけど、それじゃ自信にはつながらん。次は精霊達の援護ありで戦闘してみるかな。
「戦果は核とそれぞれの装備か……。あまりおいしくないな~」
剣君達がドロップ品を回収してきた。核やこん棒などの安そうなものばかりだ。もつのも面倒だな。と思っていると、
「私が全部持ちます」
「えっ? 必要ないから核だけでいいよ」
「でも」
「大丈夫大丈夫」
核以外は廃棄でいいとマイルに提案する。こん棒なんて木に布を巻き付けただけのものだからな。あんまりいらないよ。
「じゃあ、核は持ちますね」
「ああ、お願いするよ」
「はい!」
マイルが荷物を持つと言って核をバッグに詰め込んでいく。予め、バッグなんかも用意していたので何とか全部入った。マイルは凄い嬉しそうにしている。何だか、気恥ずかしいな。
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